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ガジェット好きのおっさんによる、趣味的レビュー。ちょっとイイけどお買い得、そんなアイテムに目がありません。

「NICEHCK FW6」 フラット傾向でボーカルを綺麗に鳴らす中音域特化の個性的 6BA 中華イヤホン【レビュー】

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NICEHCK FW6

こんにちは。今回紹介するのは「NICEHCK FW6」です。いつもお世話になっている中国のイヤホンセラー「HCK Earphones」のオリジナルイヤホンで、中国最大のセール「11.11」の際に発表された6BA構成のモデルになります。個人的にちょと気になったため、「11.11」&初回セール価格もあってほぼ勢いだけでオーダーしました。
NICEHCK FW6NICEHCK FW6
しかし、HCKからは私自身もレビューしている「NICEHCK HK6」という6BA構成のモデルもありますし、最近の中華イヤホンの高スペック化の勢いもあって、発売当初からいまひとつ目立たない印象になってしまったようで、ネット上でもこのイヤホンを購入した人は現時点ではほとんど見受けられない状況です。しかし「NICEHCK FW6」を実際に聴いた印象は、ボーカルなどの中音域をメインとするサウンドが特徴的で完成度もかなり高いイヤホンだと感じています。

ただ、価格もアンダー300ドルのレンジで中華イヤホンとしては決して安価な製品ではありませんし、実際のところ現時点での販売数は非常に少ないようで、アマゾン等で国内販売しそうな雰囲気も感じません。どうやら、HCKの製品でもかなりマイナーなイヤホンのようです(・_・)。

購入は「HCK Earphones」のAliExpressのストアにて。表示価格は 279ドル です。
AliExpressでの購入方法はこちらをご覧ください。さらにHCK(@hckexin)のTwitterアカウントをフォローのうえ購入時に連絡することで、この価格より大幅にフォロワー値引きを得られると思います。

AliExpress(NiceHCK Audio Store): NICEHCK FW6

またHCKのでTwitterアカウントは割引情報なども頻繁にツイートされるため、フォローのうえこまめにチェックされることをお勧めします。

NICEHCK FW6NICEHCK FW6
「NICEHCK FW6」のパッケージはHCKのイヤホンのお馴染みのタイプ。パッケージ構成は本体、ケーブル(ケーブル留め付き)、イヤーピース(グレーで赤い芯のタイプS・M・Lサイズと、ダブルフランジタイプが青と白の2色)、イヤホンケース。
ケーブルは「NICEHCK 8芯 OFC(無酸素銅)ケーブル」が付属します。今回は2.5mm/4極バランス仕様でオーダーしました。
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シェルデザインは10BAのNK10あたりと同様にUnique Melodyに寄せてますね(笑)。今回は「NICEHCK FW6」をMAVERICKあたりを彷彿とさせます。6BAろしては比較的コンパクトなシェルでビルドクオリティも高く美しい仕上がりです。
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HCKの同じ6BAである「HK6」と比べるとフェイスプレートの大きさはほぼ同じですが、厚さがかなり小さくなっているため、ひとまわり小さい印象に見えます。装着性も良好です。
NICEHCK FW6NICEHCK FW6

内部のBAユニットは高域×4(型番不明)、中低域×2(Knowles HODVTEC-31618)の2Wayのドライバー構成となっています。そのためステム部分の開口部は2カ所で2本の音導管とつながっています。
NICEHCK FW6NICEHCK FW6
最近の低価格マルチBA中華イヤホンの流れからすると逆行しそうですが、丁寧にサウンドチューニングを行いコストがかかってしまった、という印象のイヤホンですね。
イヤーピースは付属のもののほか、「final Eタイプ」や「RHAイヤーピース」などの組み合わせがよいのではと思います。


■非常に完成度は高いものの、フラット傾向でボーカルに特化した印象の特徴的なサウンド

NICEHCK FW6NICEHCK FW6」の音質傾向はフラット寄りで中低域メインのサウンドです。最近多い派手めのサウンドとは異なりますが、ボーカルなどを中心に密度が高く存在感のある中音域が特徴的です。マルチBA特有の曇りのようなものは感じず、全体的には癖の少ないサウンドでマルチBAとしては音のつながりも自然な印象です。ボーカルイヤホンとしてはかなり聴きやすく良い音質と感じる仕上がりだと思います。
高域は大人しめで耳あたりの良い鳴り、刺さりなどは感じない音にチューニングされています。そのため最近の派手めのイヤホンと比べるとキラキラはあまり感じないものの、十分な解像度は維持しており、ある程度の余韻を感じられる伸びと鮮やかさを実感できます。
中音域は非常に存在感のある音ですが、癖の少ないフラットで明瞭感のある綺麗な音を鳴らします。凹みはなくボーカルなどは自然な広がりがあり、余韻の表現もとても良い印象です。曇りのないスッキリした音ですが中高域は少し暗めに感じる可能性もあります。
NICEHCK FW6低域は少し広がりのある響き方をしますが全体的な量感は少なめで多少軽い印象を受けます。解像度は一般的。中高域との分離は良く綺麗な鳴り方をするため中音域メインのサウンドを邪魔することなくバランスの良い自然な広がり方をする印象です。
どちらかというと暖色系ですが、ロック、ポップス、アニソンなど大抵のボーカル曲との相性は良く、聴き応えのあるイヤホンだと思います。またジャズ等との相性も良いです。刺さりのない非常に聴きやすいサウンドですので長時間のリスニングにも最適です。ただ高域の煌めきやキレを求める方には物足りなさを感じるかもしれませんね。

ちなみに、「NICEHCK FW6」を同価格帯の中華イヤホンと比較すると、まず同じHCKの「NICEHCK HK6」(6BA)との比較では、「NICEHCK FW6」のほうが全体的に曇りもなくスッキリした印象で、よりボーカルなど中音域が近く感じます。フラットな「NICEHCK FW6」に対し、HK6はドンシャリ傾向のため高域の煌めきや低域の重さはHK6のほうが強く感じます。
NICEHCK FW6NICEHCK FW6
そして2万円台後半の価格帯で最近評価が非常に高い「KBF MK4」(4BA)ですが、「NICEHCK FW6」もフォロワー割引きでほぼ同価格以下になると思われるため、ドライバー構成は異なるもののブルーのデザインも含めちょうど拮抗する位置づけになるのではと思います。「NICEHCK FW6」と「KBF MK4」を比較すると、中音域を含め全体的な表現力は「NICEHCK FW6」も遜色ないレベルを実現できていると思います。ただ「KBF MK4」の寒色系で明瞭さのある音と比べると、「NICEHCK FW6」は少し暗めの印象でよりしっとりとボーカルを聴かせるタイプのサウンドかなと思います。思ったより傾向が異なるため、両方持って使い分けるのも良いかもしれませんね。

また「NICEHCK FW6」に付属する「NICEHCK 8芯 OFC(無酸素銅)ケーブル」は低価格のケーブルながら情報量も多くケーブルのしての取り回しも良い優れた製品ですので、このままの利用でも特に問題はないと思います。
NICEHCK TDY3HCK cable
ただ、さらに「NICEHCK FW6」の音質傾向を活かしながら解像度や明瞭感を向上したい場合は、「NICEHCK TDY3」16芯 高純度銅線(OFC)銀メッキ線ケーブル(5,550円)や、「NICEHCK DJT1」8芯 6N 単結晶銅(OCC)ケーブル(9,850円)へのリケーブルが効果的です。全体的な解像度や分離感が向上し、とくによりハイグレードの「DJT1」ではより自然な音場感の広がりを実感できると思います。また「NICEHCK DJY1」8芯 7N 単結晶銅(OCC)銀メッキ線ケーブル(11,190円)では、さらに全体的な明瞭感が向上し、透明度がましたよりスッキリしたサウンドを楽しめます。


というわけで、「NICEHCK FW6」は最近の中華マルチBAイヤホンの傾向とは少し異なるサウンドですが全体的な完成度は非常に高く、特にボーカルがスッキリと印象で聴きやすく、いっぽうで刺さりのない音が好みの方には最適な製品だと思います。ただ、現在のところ販売数も非常に少なく、アマゾンで国内販売される予定もないかもしれない結構マニアックなアイテムですので、最初に買うマルチBAイヤホンとして選ぶ製品ではないかもしれませんね。数万円クラスも含め、すでにさまざまなイヤホンを持っている方向けに「ちょっと異なる傾向の音」のイヤホンとしては結構面白いのではないかと感じました。

「TRN IM1」 今度のTRNは「見た目」で勝負!? コストのかかったハウジングとドンシャリサウンドが楽しい1BA+1DD低価格中華イヤホン【レビュー】

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TRN IM1

こんにちは。今月に入ってイヤホンそのものよりケーブルのレビューのほうが明らかに増えてますが、がんばってイヤホンの書きかけレビューも年内に消化したいと思います。
というわけで、今回は「TRN IM1」、1BA+1DDのハイブリッドイヤホンです。製品名称の「IM1」からも連想できますが(「In-Ear Monitor」あたりから取ってそう)、ハウジングには相当にコストをかけて作られているようで、結構「見た目イヤホン」感が強い製品ではありますが(^^;)、音質面も比較的使い勝手の良いドンシャリ傾向にまとめられた興味深い製品ですね。
TRN IM1TRN IM1
TRN IM1」はアマゾンでは4千円を切るくらいの価格設定ですから、TRNブランドで夏頃に紹介した2BA+2DDの「TRN V80」(4,800円程度)よりは安価なものの、TRNで同じ1BA+1DDの「TRN V20」よりは2倍近い価格設定で、やはり低価格ハイブリッドの「KZ ZSN」や最近価格が下がって3千円台で落ち着いている2BA+2DDの「KZ ZS6」と比較しても高めの価格設定になっています。
TRNは最初のモデルのV10(大外れ)から次のV20(当たり)と、交互に「大外れ」と「当たり」繰り返すという、かなりスリリングなメーカーでしたが(汗)、今回の「TRN IM1」は「当たり」のようで、好評だった前回のV80から引き続き、とりあえずは「当たり外れの連鎖」(笑)からは脱出することができたようです。
TRN V80 (Red)TFZ SECRET GARDEN 1
いっぽうで、「TRN V80」同様に、「TRN IM1」もデザインは盛大に「パ○って」います(^^;)。今回は私もレビューしているTFZの「SECRET GARDEN 1」(29,800円)ですね。まあものネタはすぐに分るくらい寄せていますが、見るからに全く違いますし音質傾向も全く異なるし、そもそも価格が5分の1と比べるまでもない、というレベルなので「ZS5」「ZS6」以降この程度では笑って済ませる程度と思ってしまうのは、私もかなり中華イヤホンに毒されているみたいです(^^;)。
TRN-IM1
TRN IM1」のカラーバリエーションは「レッド」「ブラック」「透明ブルー」の3色。表示価格はアマゾンでは 3,990円 、AliExpressでは 33ドル~35ドル 程度となっています。購入はAliExpressは「HCK Earphones」、アマゾンは「Easy Earphones」が運営する「WTSUN Audio」にて。HCK(@hckexin)およびEasy Earphones(@hulang9078)、WTSUN Audio(@Zhuo520X)のTwitterアカウントでは割引情報なども頻繁にツイートされるため、フォローのうえこまめにチェックされることをお勧めします。また、AliExpressではHCKおよびEasy Earphonesではフォロワー値引きを受けることができます。AliExpressでの購入方法はこちらをご覧ください。
AliExpress(NiceHCK Audio Store): TRN IM1
AliExpress(Easy Earphones): TRN IM1

またアマゾンではプライム扱いのためすぐに商品が届きますし、万が一の場合もアマゾン経由でのサポートが受けられますので安心ですね。(アマゾンでは現在は「レッド」と「ブラック」のみ選択が可能です)
Amazon.co.jp(WTSUN Audio): TRN IM1


■低価格イヤホンながらこだわった成型で装着感は抜群。ただし「透明ブルー」の色は・・・(^^;)

今回私は、AliExpressで「透明ブルー」を、アマゾンで「レッド」を購入しましたが、「透明ブルー」のみ1ヶ月近く出荷が遅れたようです。そしてその理由は実際に届いた商品をみて明らかになりました。
TRN IM1TRN IM1
今回の「TRN IM1」は従来のTEN製品よりパッケージが少し豪華になりました。やはりちょっとだけハイエンドな仕様ということのようです。
TRN IM1TRN IM1
パッケージ内容はイヤホン本体、イヤーピース(Mサイズ装着済み+S/Lサイズ)、クロス布、説明書・保証書ほか。本体を拭くためでしょうか、クロスが付属しているのが面白いですね。
TRN IM1TRN IM1
TRN IM1」の本体のビルドクオリティは結構高く、アルミプレートはハウジングごとレジンでコートされており、接着面は綺麗に処理されています。ベント(空気孔)は側面に小さい穴が空いています。ステムはダイナミックドライバーとBAドライバーから出ている2個の音導管が直結する形で開口部は2カ所です。低価格イヤホンとしては非常にコストのかかった方法で製造しているハウジングには改めて驚かされます。ただ、透明ブルーに関しては販売サイト写真に掲載されていた色で量産するのは難しかったらしく、実際に届いた製品では普通のブルーになってしまったのはちょっと残念ではあります。
TRN IM1TRN IM1
ちなみに、「TFZ SECRET GARDEN」と「TRN IM1」を比較してみると、似ているのは雰囲気だけで作りには相応に超すと差を感じますね。ただ、「TRN IM1」のほうがサイズもひとまわり小さく、個人的には装着性も本家よりかなり良くなっていると感じました(^^;)。


■音質面は分りやすいドンシャリ傾向がらが使いやすいバランス。見た目重視、だけじゃない?

TRN IM1TRN IM1」の音質傾向は中低域寄りのドンシャリで開封直後は曲によって高域が少しシャリ付きが気になる傾向にありますが、50時間~100時間程度のエージングで全体的に落ち着いたバランスになります。寒色系の音でメリハリは結構しっかりした印象があります。
高域にも煌めきを感じる硬めの音でキレの良さも感じます。ただし、長時間のリスニングでもそれほど耳に負担に鳴らない程度に鳴ってくれます。この手の中華ハイブリッドがステム部分にBAユニットが配置されているのに対し「TRN IM1」ではハウジング部分から音導管で多少距離があるのも影響しているかもしれませんね。
中音域はボーカルが前面にでるようなポップスなどの曲では全く違和感を感じませんが、曲によっては凹みがあり、少し下がって聞こえる場合があります。低域は響きがあり左右に広がる音場感を感じますが、分離感は良く、中高域が籠もらない程度に抑えられています。ただ、低域の量感はかなりしっかりあるものの沈み込みは浅めな印象です。

TRN IM1このようにエージング後の「TRN IM1」は結構ハッキリとしたドンシャリ傾向ですが、全体的なサウンドバランスは良くまとまっていると思います。ロックやポップスなどの曲との相性は特に良さそうです。ただし、解像度は低価格中華ハイブリッドとして「それなり」のレベルで、この点はコストを考えて「割り切った」とみるべきでしょう。見るからに「TRN IM1」はハウジングにコスト「全振り」感のあるイヤホンですので、ドライバーまわりにかかっているコストは「TRN V20」辺りとさほど違いはないのかもしれませんね。
個人的には使い勝手の良い低価格イヤホン、ということでこのようなアプローチも十分にアリだと思います。

ところで、TRN自身アップグレードケーブルを何種類か販売していますが、例えば「TRN 8芯ミックス線ケーブル」(HCK型番:「TRN MHB8」、Easy型番「TRX4791」)の場合、合わせるイヤホンによってはちょっと派手さが気になるケーブルですので「TRN IM1」との組み合わせでも印象が派手めの方向に変化しますが、全体的に解像度とキレがぐっと向上するのがわかります。
TRN IM1TRN IM1
しかし「TRN IM1」と最も相性が良く感じたのは3千円以下で販売されているHCKおよびYinyooの8芯 銅線ケーブル(「NICEHCK CT1」または「YYX4783」)で、こちらは「TRN IM1」の全体の印象は変えずに全体的に音が濃くなります。「TRN IM1」のドンシャリ傾向がよりハッキリした音になり、低域の解像度が向上し締まりが良くなることでサウンドのグレードアップを実感できると思います。逆に8芯 銀メッキ線ケーブル(「NICEHCK TDY1」または「YYX4784」)ではアグレッシブ度が一気に増し、高域がかなり強めの音になります。好みの問題ですが刺さりも増しますしここまで来るとさすがにやり過ぎ感が出るかもしれませんね。


TRN IM1ということで、「TRN IM1」は音質傾向的には「及第点レベル」というところかもしれませんが、ハウジングも含めたパッケージング全体で見るとなかなか魅力的なイヤホンだと思います。低価格イヤホンは当然、コストの制約のなかでどのように製品を作っていくか、という点が課題になるわけですが、特に1BA+1DDの低価格の中華ハイブリッドではある程度の水準のサウンドバランスを得るための手法はだいたい出尽くしていて、あとはどこにフォーカスするか、ということなのだと思います。
そういえば似たようなことを「RevoNext RX8」のレビューでも書きましたが、このアプローチは決して悪いことではなく、十分に個性的なイヤホンとして「TRN IM1」も成立していると思います。
ただ、個人的には、このシリーズ、まだまま続きがあるのでは?という気もしています。元ネタの「SECRET GARDEN」がマルチBAの上位モデルを作ったように、「TRN IMなんとか」みたいな上位モデルがでて、もしかしたら「そっちが本命」じゃないのかな、というのは単なる邪推でしょうかね(^^;)。


プロフィール(Twitterアカウント)
カフェで息抜きにイヤホンとかのブログ書いてます。気付けばアラフィフの酔っ払い(定期)。食べるのも好きな天秤座AB型。普段はIT屋で都内と自宅のある福井ほかあちこち出張するお仕事してます。ポタオデは趣味で出張のお供。長年のPC(?)遍歴にApple //c とNeXTstation があるのがプチ自慢(じじぃ)。
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