bisonicr keep walking.

ガジェット好きのおっさんによる、趣味的レビュー。ちょっとイイけどお買い得、そんなアイテムに目がありません。

「BQEYZ K2」(KBF K2) “ZS6系”に新たな選択肢! 響きを楽しむ2BA+2DDハイブリッド中華イヤホン【レビュー】

このエントリーをはてなブックマークに追加 Clip to Evernote
BQEYZ K2

こんにちは。たまたまなのか私の職業柄のせいかは未だによく分っていないのですが、6~7月が毎年異様に忙しくレビューも滞りがちになっています(ごめんなさい)。それでも結構ネタになりそうなアイテムをいろいろ買い物はしているのですが、レビューできるのはもう少し後になりそうです(^^;)。

というわけで、今回紹介するのは「BQEYZ K2」という2BA+2DDのハイブリッドイヤホンとなります。

BQEYZ K2」は見た目的にも構成的にも、私のブログでは毎度おなじみKZの「ZS6」の印象を色濃く感じるモデルです。先日レビューした「RevoNext QT2」(1BA+2DD)をはじめ、このところ「ZS6」を意識したと思われるモデルが次々と登場する傾向にあります。今後さらに「TRN V80」や「RevoNext QT3」といった2BA+2DDモデルのイヤホンも予定しており、もう「ZS6系イヤホン」とか呼んでもいいんじゃないか、というくらいの勢いがあります。
BQEYZ K2
BQEYZ K2」は、中国AliExpressの「Easy Earphones」において販売されています。また同じモデルがアマゾンのマーケットプレイス「KINBOOFI」では「KBF K2」という名称で販売されています。今回はブラックとシルバーのそれぞれのカラーでEasy Earphones(AliExpress)とKinboofi(Amazon)へオーダーしました。
AliExpress(Easy Earphones): BQEYZ K2
Amazon.co.jp(Kinboofi):KBF K2(BQEYZ K2)

価格はAliExpress(中国からの発送)で49ドル、Amazon(国内からのプライム発送)が5,999円となります。アマゾン(KINBOOFIストア)で購入の場合はプライム扱いで国内のアマゾン倉庫から発送されますので商品が直ぐに届きますし、アマゾン経由での1年間の保証が得られますので万が一の場合も安心ですね。中国からの発送となりますがより低価格で購入したい場合、AliExpress(Easy Earphones)でのオーダー方法はこちらを参照ください。Easy EarphonesのTwitterアカウント(@hulang9078)をフォローのうえオーダー時にアカウントを連絡するとフォロワー値引きが得られると思います。またEasy EarphonesおよびKinboofi(@kinboofi)のTwitterアカウントでは頻繁に割引情報等がツイートされていますのでフォローの上こまめにチェックされることをお勧めします。


■「ZS6系イヤホン」ながら、細かいところに個性を感じるドライバー構成

さて、「BQEYZ K2」はCNC加工によるアルミ製ハウジングに10mmと6mmのダイナミック型ドライバーを並列に配置し、ステム部分に2個のBAドライバーを装着する2BA+2DDの構成となっています。この分解図だけみると、KZの「ZS6」と同様な構成のイヤホンにみえます。もちろん「BQEYZ K2」は基本的に密閉型の構造ですので、フェイスプレート部分に大きなベント(空気孔)のある「開放型」的構造の「ZS6」や同様のデザインの「RevoNext QT2」とは異なります。とはいえ、さすがに同じ部品を使っているとまでは言えませんが「ZS6」を意識して設計されていることは確実でしょう。
BQEYZ K2 BQEYZ K2
さらに、「BQEYZ K2」の中国語の製品説明には、明らかに「ZS6」との比較を念頭にしたと思われるポイントが記載されています。一般的に「ZS6」はとても派手な音のイヤホンといわれており、それはそれで魅力的なサウンドですが、ウイークポイントとしては各ドライバー間の繋がりがいかにもハイブリッドという人工的な音で、さらに高域の歯擦音、つまり「刺さり」も結構強いという傾向がありました。
BQEYZ K2BQEYZ K2
いっぽう「BQEYZ K2」では、製品説明によると、まず「KZ6」では中低域をほぼカバーしていた10mmと6mmのダイナミック型ドライバーについて、2つのドライバーの間にサウンドチューブが渡されており、このチューブにより自然なクロスオーバーをつくり、中音域の精度を上げているらしいです(仕組み的にいまいちメリットが理解できてないです^^;)。さらにBAの出口にはフィルタが装着されているらしく、これにより高域の歯擦音を抑制している、とのことです。

また「Easy Earphones」によると、「BQEYZ K2」は「RevoNext QT2」と同様のサウンドチューンを施している、という事前情報がありました。どちらのイヤホンもEasy Earphonesが製品化に関与しているようですので実際のところ同じエンジニアによる調整が行われている可能性もありますね。

さて実際に届いた製品を確認すると、Easy Earphonesの「BQEYZ K2」およびKinboofiの「KBF K2」は完全に同一のパッケージでした。改めてKInboofiの「KBF K2」という商品名は販売上の名称で中身は「BQEYZ K2」そのもの、ということが確認できました。
BQEYZ K2BQEYZ K2
BQEYZ K2」(KBF K2)はコンパクトなボックスに収納されています。
BQEYZ K2BQEYZ K2
パッケージ構成は本体、ケーブル、イヤーピース(S/M/L)、説明書と採点源のシンプルなものです。
BQEYZ K2BQEYZ K2
付属する(装着済み)ケーブルは、0.78mmの2pinタイプで、最近のKZのケーブルと比較しても良質なものが付属しています。2pinコネクタの形状やケーブルの質感は「TFZ EXCLUSIVE」シリーズのケーブルとよく似ています(もっとも中身の線材は後述の通りかなり差があるようです)。

BQEYZ K2BQEYZ K2
イヤホン本体は、シンプルな「ハコ型」のデザインということもあり、ハウジングは結構大きく感じます。ステムは引っかかりのないタイプですのでイヤーピースは付属品以外を使用する場合は少しきつめのものを使用する方がよいと思われます。
BQEYZ K2BQEYZ K2
「ZS6」や「ReveNextQT2」と比較するとひとまわり大きいイヤホンのように感じますが、ステム部分やケーブル接続部分の角度などの関係で装着性は比較的良好です。ただハウジングの大きさから耳の小さい方の場合は入らない、という可能性もありますね。


■響きの良さが印象的な中低域メインのドンシャリ傾向。リケーブルで締まりと解像度をアップ。

BQEYZ K2」(KBF K2)の周波数特性は典型的なドンシャリで、いっぽうで聴いた印象が低域が厚く高域の刺さりが少ない傾向は「RevoNext QT2」と似たアプローチだと思います。インピーダンス15Ω、感度105dB/mWと比較的鳴りやすいイヤホンですので再生環境への依存は少ないですが、よりS/Nの高いDAP(デジタルオーディオプレーヤー)を使用した方が分離感が向上します。また、100時間程度のエージングで多少ですが分離性が改善する傾向にあるようです。
BQEYZ K2BQEYZ K2」(KBF K2)の低域は「RevoNext QT2」のしっかりとした沈み込みと締まりのある低域と比べると、多少浅く軽く感じますが、いっぽうでより響きを重視したサウンドという印象をうけます。ただ響きの良さに対して締まりはいまひとつなので、低域の解像度的には少しフォーカスの甘さを感じます。
すこし緩めの低域に対し、中音域はハイブリッドらしい硬質な印象と聴きやすいサウンドを両立しており、ボーカルも比較的近くで定位します。音場は響きの良さから左右には広く感じますが奥行きは少なくちょっと平面的な印象です。ポップスなどのボーカル曲に特化した「わかりやすい」チューニングと言えるかもしれませんね。これはサウンドチューブにより2個のダイナミックドライバーをバイパスしている効果だと思いますが、同時に低域のキレが損なわれているように感じるのは少し残念なところです。
高域の印象は「ZS6(後期型)」と「RevoNext QT2」の中間くらい、という感じでしょうか。かなり刺さりをコントロールできているとは思いますが、ある程度駆動力のあるDAPを使用すると刺さりもそうですが少しバランスが崩れた不自然な印象を受ける場合があります。
BQEYZ K2そこで、「BQEYZ K2」(KBF K2)のステムのメッシュを剥がして見てみると、分解図とは異なり、2種類の形状の異なるBAドライバーが装着され、片方のBAのみ先端にフィルターが貼り付けられているのが確認できました。おそらくフィルタされている方のBAがより高域を担うツイーターで、フィルタされていない方は中高域寄りのBAドライバーではないかと思われます。つまり片方のBAは歯擦音を抑制するようにフィルタし、同時にもう片方のBAでハイハットなどの可聴域の高音を補っているという構図だと考えられます。マルチBAイヤホンではステム部への音導管にフィルタを入れて調整をすることがよくありますが、コストを抑えつつ同様の効果を狙った設計ではと思います。なかなか面白いアプローチですね。

BQEYZ K2イヤーピースは付属品以外のものでは、低域をあまり厚くしないタイプがよさそうです。具体的にはRHAのイヤーピースやAcoustuneのAET06(ダブルフランジ)、AET07などが良いと思います。装着性の問題からどうしてもウレタンタイプを使用する場合はリケーブルも併せて検討した方が良いのではと思います。
そしてここまでにも何度か記載したとおり、「BQEYZ K2」(KBF K2)はリケーブルの効果を実感できるイヤホンです。というか付属のケーブルの音質があまり良くない、というほうが適切かもしれませんね。個人的にはリケーブルは必須だと思います。
リケーブルにおいて選択のポイントは「低域だけでなく、高域もしっかり出るケーブル」を選ぶこと。中低域メインのケーブルを「BQEYZ K2」(KBF K2)に装着すると、低音過多となり中高域がマスクされてしまう(多少籠もる)可能性があります。最近Easy(Yinyoo)とKinboofiがそれぞれ販売している新しい純銅線ケーブル(「YYX4753 Yinyoo 6芯 純銅ケーブル」および「KBF4759 Kinboofi 8芯 純銅ケーブル」)は購入しやすい低価格なケーブルですが低域および高域をしっかりフォローしてくれるケーブルなのでオススメです。
BQEYZ K2BQEYZ K2
これらのケーブルを使用すると低域の締まりが大幅に向上し、全体的に解像度があがるのを実感できると思います。また「KBF4759 Kinboofi 8芯 純銅ケーブル」に変更し、駆動力のあるDAPを使用すると平面的に感じた音場感が多少立体的に定位するような印象も受けました。リケーブル後の再生環境においては、多少駆動力のあるDAPのほうが厚みが増す傾向がありました。手持ちの環境ではAstell&Kern AK300では比較的軽めのあっさりした音に感じたものがより駆動力のあるiBasso Audio DX150だとぐっと厚みを増す、といった感じです。

なお、多少オーバースペックだとは思いましたが、Yinyooの「キンバー風ケーブル」(金色キンバー風)にもリケーブルしたところ同様の効果を実感したものの、「KBF4759 Kinboofi 8芯 純銅ケーブル」との差は限定的でした(この辺が「BQEYZ K2」の音質的な上限のようですね)。
BQEYZ K2BQEYZ K2
あとかなり余談ですが、「BQEYZ K2」(KBF K2)の付属ケーブルとよく似た印象のTFZ EXCLUSIVEシリーズのケーブルに交換してみたところ、上記のケーブル同様にかなり良い印象に変化しました。TFZは標準でも品質の良いOFC線を使用しているのでもし手元にあればお試しください(ただし「SERIES 2」以降のカバー付きのタイプは流用できません)。それにしてもイヤホンケーブルは見た目に騙されちゃいかんよ、という分りやすい例かもしれませんね(困ったものですが・・・)。

リケーブル後の印象としては、ポップス、ロック、アニソンなどのボーカル曲が相性が良さそうです。またピアノやギターなどは響きの良さを堪能できると思います。


■続々登場する「ZS6系イヤホン」。とりあえず大運動会、もとい一斉比較を検討しようかな(^^;)。

BQEYZ K2というわけで、「BQEYZ K2」(KBF K2)ですが、最初は「RevoNext QT2」と似た印象のイヤホンだと感じましたが、じっくり聴いてみると相違点はかなりあるものだな、と感じました。
正直なところイヤホンとしての完成度は「RevoNext QT2」に一歩譲る、という感じですが、密閉型で音漏れの心配が少ない点が、開放型に近い「ZS6」や「RevoNext QT2」よりメリットですし、装着性のうえでも「BQEYZ K2」(KBF K2)のほうが良いという方も多いでしょう。またリケーブルによりある程度は低域のウイークポイントを解消できるため普段使いでも十分に活躍できそうだとは感じます。

まあマニアの方なら、「ZS6系イヤホン」を全部揃えて聴き比べを楽しむ、という使い方があるわけですが、イロイロ買うと実は結構高級なイヤホンを価格になっていたり・・・。なかなか悩ましいですね(^^;)。

そんなこんなで、とりあえす今後の予告としてですが、まずは近々予定している「TRN V80」(2BA+2DD)のレビューで「BQEYZ K2」との比較をしようと思っています(たぶん前後編の後編)。そして同じくオーダー済みの「RevoNext QT3」のレビューの後に「ZS6ぽいイヤホンまとめて比較レビュー」をZS6/ZS5/K2/V80/QT2/QT3で検討しています。まあこれは8月に入ってしまうかもしれませんが個人的にも興味のあるテーマですので。にしてもイロイロ短期間に出し過ぎじゃないですかね。やっぱり・・・(^^;)。


「TENHZ K5」(audbos K5) 名称変更&リパッケージした高音質 2BA+2DD 中華イヤホン【レビュー】 ※内容を再構成しました

このエントリーをはてなブックマークに追加 Clip to Evernote
TENHZ K5

※本記事は6月15日に掲載した「audbos K5」の後編レビューですが、新たに「TENHZ K5」と名称変更してリリースされましたので新製品情報を含めて内容を再構成しました。

こんにちは。最近は1ヶ月間のレビュー数も増加傾向にあり書きかけのレビューもたまるいっぽうです。もともとは仕事の息抜きで始めたブログだったはずなのですが、不思議ですね(笑)。まあ、そんなにオーダーしなければいいんですけどね(^^;)。ほんと、最近の中華イヤホンの勢いはすごいですね~(←いいわけ

というわけで、今回は「TENHZ K5」です。この製品は、販売開始以降、海外および日本でも大変高い評価を得ている2BA+2DDのハイブリッドイヤホン「audbos K5」の名称変更&リパッケージ版となります。とはいえ「audbos K5」の流通在庫も多少存在すると思いますので、しばらくは両方のブランドの製品が市場に共存する状態となりそうです。

なお、「audbos K5」については、私のブログでレビューしており、現在も多くのアクセスをいただいています。
→ 「audbos K5」 抜群の音場感とサウンドバランスが心地良い、死角なしの高音質2BA+2DDハイブリッドイヤホン【レビュー】

こちらの記事でも紹介しているとおり2BA+2DDタイプのハイブリットイヤホンとしては個人的にもかなり気に入っている製品です。後述の通り多少ビルドクオリティで「中華イヤホンぽいアバウトさ」はありますが、発売以降海外および国内のマニアの評価も高く、私もサウンドクオリティは100ドル以下のマルチBAハイブリッドイヤホンとしてはトップクラスだと思っています。同様に2BA+2DDなどの構成のKZなどの五千円クラスのイヤホンとはひとつ上のレベルのサウンドが楽しめるのではと思います。
TENHZ K5TENHZ K5
TENHZ K5」はシルバーとブラウンの2色が選択できます。本レビューでは新たに届いたシルバーの「TENHZ K5」と以前届いたブラウンの「audbos K5」を紹介します。「TENHZ K5」(audbos K5)はAliExpressのEasy EarphonesまたはアマゾンのWTSUN Audioにて購入可能です。
AliExpress(Easy Earphones): TENHZ K5
Amazon.co.jp(WTSUN Audio): TENHZ K5 / audbos K5

価格はAliExpress(中国からの発送)が99ドル、アマゾン(国内アマゾン倉庫からプライム発送)が12,550円となります。アマゾンではすぐに届きますし、アマゾン経由での1年間の保証が受けられるので安心感が高いですね。またセールにより購入時に割引を受けられる可能性があります。
またより低コストで購入したい場合はAliExpressでとなりますが、購入方法などはこちらを参照ください。こちらも購入方法に記載の「フォロワー値引き」が適用されるはずですのでご活用ください。どちらの場合も、Easy EarphonesのTwitterアカウント(@hulang9078)では頻繁に割引情報などもツイートされますのでフォローのうえこまめにチェックされることをお勧めします。


■「MaGaosi K3 Pro」を引き継ぐ設計とサウンド

改めて、「TENHZ K5」(audbos K5)ですが、2BA+2DDの構成を持つハイブリッドイヤホンとなります。メーカーの分解図によるとステム部分に2BAを実装し、ダイナミックドライバーはひとつのケースに二重化されたドライバーが収容されるタイプの、最近の中華イヤホンでも増えている「一体型2DD」仕様になります。
audbos K5TENHZ K5
前回のレビューでは「audbos」ブランドと「MaGaosi」ブランドとの関係性、特に「MaGaosi K3 Pro」との比較の視点ですこし深掘りをしました(詳しくはそちらのレビューをご覧ください)。また「TENHZ K5」(audbos K5)と兄弟イヤホンと思われる「MaGaosi K3 Pro」など「K3」系列については、MaGaosiブランドでその後1BA+1DDの「MaGaosi K3 HD」(過去にレビューあり)となり、audbosブランドに移行後も「audbos K5」とほぼ同一の2BA+2DD構成となった「audbos DB04」がEasy Earphonesなどで販売されています。
audbos P4audbos DB04
また、「audbos」では他にも「audbos P4」という4BAのモデルがあります。ただし、このモデルは前回のレビュー後いろいろ確認した印象では「audbos K5」と同様のサウンドチューニングは行われていると思いますが、製品のまとめ方や傾向には割と違いがあり、開発チームや工場は異なる製品かな、という気がしています。この「P4」については現在のところ私のブログではレビュー予定はなく、代わりに同じ内部構成かつ同じ工場で作られたと思われる「Yinyoo H4」を先日レビューいたしました(「Yinyoo H4」のレビュー)。

というわけで、このような系譜をもつ「TENHZ K5」(audbos K5)ですが、今回はシルバーのモデルでオーダーしました。実はブラウンのモデルはケーブルのカラーが違うようだったので、比較の意味ではそちらにすれば良かったかな、と届いてからちょっと思いました(^^;)。
TENHZ K5TENHZ K5
パッケージは上方向に引き出すタイプのボックスでとてもしっかりしたパッケージとなっています。パッケージの側面の型番記載のシールに「audbos K5」と書かれており「TENHZ K5」が名称変更であると改めて確認できます。
TENHZ K5TENHZ K5
本体以外にケースの中の内容物は、シルバーのMMCXケーブル(OCC線)、イヤーピースがシリコンとウレタンの各タイプのS/M/L各サイズ、日本語に対応した説明書・保証書、といった構成です。シルバーのモデルに付属したケーブルは「audbos K5」と同一でしたが、サイトの写真によるとブラウンでは異なるケーブルが付属するようです。
TENHZ K5TENHZ K5
どちらも同様なOCC線ケーブルとのことですが明らかに異なるケーブルのため多少はサウンドにも変化があるかもしれませんね。ただ、後述の通りできればこのイヤホンは標準ケーブルを使用せず、リケーブルによって良さを引き出すほうがオススメだと思います。

audbos K5audbos K5
また「audbos K5」についてはブラウンのモデルが手元にあります。こちらのパッケージは引き出しタイプとなっており、パッケージ内容は「TENHZ K5」とほぼ同様となっています。

audbos K5TENHZ K5
アルミ製の金属ハウジングは軽量でコンパクトにまとまっています。樹脂被膜のシルバーのケーブルは少し硬めですがタッチノイズなどはなく、使い回しも良好です。また大きめのレザーケースはリケーブルした場合などもそのまま収納できるので便利ですね。イヤーピースは「audbos K5」ではaudbosシリーズ共通のタイプ白黒でしたが「TENHZ K5」では中華イヤホンではよく見かけるグレー赤タイプのものに変更になりました。元々のイヤーピースは評判が今ひとつだったことも理由かもしれませんね。

TENHZ K5audbos K5
TENHZ K5」(audbos K5)には「MaGaosi K3 Pro」「K3 HD」同様にシルバーとブラウンのノズルフィルターが付属しており、標準ではブラウンのフィルターが装着されています。シルバーのほうはメッシュの裏面に不織布が貼られた低域強調タイプでよほど低域好きの方以外は使用しない方がよいでしょう。そうするとシルバーモデルではフィルターと本体のカラーがちょっとミスマッチになるため、同系色ブラウンのモデルの方が見栄えは良いかもしれませんね(^^;)。

TENHZ K5あと、「audbos K5」の頃からステム部分のBAの搭載位置が左右で対称でない、という情報がネットでも確認できたのですが、今回手元に届いた「TENHZ K5」も確かに左右非対称の個体でした(既に手元にあるシルバーとブラウンの「audbos K5」はほぼ左右対称でした)。この辺はいかにも中華イヤホンという感じではありますが、私の手元に届いた個体では聴いたところ左右対称の個体と比較してもサウンド的には問題は無さそうでした。ただ神経質な方はあらかじめ留意いただいた上で購入を検討するほうが良いかもしれません。また購入後に明らかに左右で音が違う場合はセラーに問い合わせることをおすすめします。Amazonで購入の場合はアマゾン経由での対応ができるので良いですね。その他、購入前後の質問などはEasy EarphonesのTwitterアカウント(@hulang9078)へDM等でご相談ください。


■独特の音場感が魅力のサウンド。リケーブルによる変化を確認してみる

audbos K5TENHZ K5」(audbos K5)の音質傾向は比較的派手めの鮮やかさのあるサウンドながら周波数特性的にはフラット寄りにまとめられており、立体的にひろがる音場感が非常に特徴的です。この価格帯のリスニングイヤホンとしてはトップクラスのサウンドで、オールラウンドにお勧めできる仕上がりだと思います。エージングによる変化はそれほど極端ではありませんが長時間のエージングにより低域の厚みが増す傾向は「MaGaosi K3 Pro」とも似ているかもしれませんね。
ハウジングが比較的コンパクトにまとめられているため装着性は良好ですので、付属のシリコンタイプイヤーピースでもサイズが合えばそれほど違和感はないと思います。また同じく付属のウレタンスポンジタイプは低域を強めたい場合を想定しているようです。デュアルBAドライバーを収容している関係でステム部分は太めのため、個人的にはAcoustuneの「AET07」や開口部が広いダブルフランジのイヤーピースなどに換えるとより相性が良いと感じました。

あと、前回のレビューでも記載したとおり、「TENHZ K5」(audbos K5)はマルチBAハイブリッドとしては比較的音量は取りやすいものの、インピーダンス32Ω(±15%)、感度99dB(±2dB)/mw と鳴りやすいイヤホンではないので、DAP等の再生環境は駆動力が高いほうが本来の実力を発揮できます。また、スマートフォンなどの再生環境では異なる印象となる場合があります。さらに今回は標準ケーブルからリケーブルによる変化も確認してみたいと思います。

audbos K5まずは、登場以来ネット上でもかなり人気で私のレビューにも多くのアクセスをいただいている、OFC銅線とエナメル被膜銅線の8芯撚り線「YYX4744 8芯 OFC ケーブル」、いわゆる「キンバー風」ケーブルと呼ばれているケーブルと組み合わせてみます。このキンバー風ケーブルは銅線色のピンクブランのカラーリングのため、ブラウンのモデルとカラーリング的にはマッチしますね。いっぽう、シルバーには「金色キンバー風」こと「YYX4752 8芯 OFC ケーブル(金色)」が見た目的によさそうです(音はどちらも同じです)。
というわけで、さっそく「TENHZ K5」(audbos K5)にキンバー風ケーブルにリケーブルすると、結構明確な音の変化を実感できます。まず音場はぐっと近づき、さらに同ケーブルの特徴である「上と下がすごく濃くなる」傾向がハッキリと現れます。もし駆動力があまり高くないDAP等で少し平坦さを感じるような場合には良い組み合わせだと思います。ただ、多くの方は「TENHZ K5」(audbos K5)はもともと派手めのサウンドの印象だと思いますので、このケーブルの場合、曲によってはちょっと派手すぎる印象に感じてしまうかもしれません。この辺は好みで選んでいただく感じかなと思います。

TENHZ K5次に、同じくYinyooブランドの16芯ケーブルYYX4745 16芯 銀メッキOFC ケーブル」を組み合わせてみます。この16芯ケーブルはいわゆる「味付け」は少ないものの、とにかく情報量が多いケーブルで、アマゾンでも6,000円台から購入できるなど比較的低価格ながら、イヤホンのポテンシャルを最大限に引き出すという点ではコストパフォーマンスの高さは抜群だと思います。
そしてこの16芯ケーブルは「TENHZ K5」(audbos K5)との組み合わせでも効果ははっきり現れます。ある程度DAP等の性能に依存するものの1枚空気の膜を取り除いたような明瞭感と解像度の向上を実感し、「TENHZ K5」(audbos K5)の特徴的な音場感がよりいっそう広がりを感じるようになります。また高域の明瞭感もアップし伸びも向上します。「TENHZ K5」(audbos K5)の個性を活かしたまま明確なグレードアップをしたい、という上では最適な組み合わせかもしれませんね。また同じ16芯ケーブルでKINBOOFIブランドの「KBF4746 銀メッキ線+高純度銅線ミックスケーブル」も16芯ケーブルのキャラクターを継承しつつ少しサウンドが濃くなるので、好みで選択いただくと良いと思います。

audbos K5そして最後に、つい最近レビューしたブラウンカラーの8芯「純銀線」ケーブルYYX4750 8芯 純銀 ケーブル」にリケーブルしてみます。この純銀線ケーブルはYinyooブランドのケーブルの中でも高価な部類のケーブルですのでアマゾンの価格では「TENHZ K5」(audbos K5)本体より高いプライス設定となっています。純銀線は高域に特徴があるといわれますが、このブロンズ色のケーブルは8芯撚り線とすることで中低域の厚みも向上し「トータルでアグレッシブかつ濃厚になる」傾向にあります。「TENHZ K5」(audbos K5)と合わせると、上記の16芯銀メッキ線同様に全体的に大幅な明瞭感の向上と解像度アップが行われますが、全体的に音が近く、3種類のケーブルの中で最も厚みを増した濃厚な音になります。以前紹介したホワイトシルバーの4芯純銀線のように極端に高域が過激に化ける、ということはありませんが、全体的にキレが増す感じとなるため、音数の多い曲や、ロック、メタルといったジャンルの曲との相性が良さそうですね。


audbos K5今回試した3種類のケーブルはどれもリケーブル効果がはっきり出やすいタイプのケーブルでしたが、どれもそれぞれのキャラクターをだしつつ「TENHZ K5」(audbos K5)のサウンドをアレンジできた点がとても興味深かったですね。他にもオリジナルのサウンドを活かしつクオリティを向上し、あるいはバランス接続をしたいという場合には、低価格で柔らかい銀メッキ線の「YYX4742 4芯 銀メッキケーブル(銀箔系)」や「YYX4743 8芯 銀メッキケーブル(銀箔系)」やKINBOOFIブランドの「KBF4759 8芯 高純度銅ケーブル」などは価格も手ごろで良いのではと思います。

というわけで、リケーブルを中心に掘り下げた「TENHZ K5」(audbos K5)のレビューですが、あらためてこのイヤホンの良さを実感しました。私自身も今後も普段使いのイヤホンとして活用していきたいなと思っています(^^)。


プロフィール(Twitterアカウント)
カフェで息抜きにイヤホンとかのブログ書いてます。気付けばアラフィフの酔っ払い(定期)。食べるのも好きな天秤座AB型(何?)。普段はIT屋で都内と自宅のある福井ほかあちこち出張するお仕事してます。ポタオデは趣味で出張のお供。長年のPC(?)遍歴にApple //c とNeXTstation があるのがプチ自慢(じじぃ)。
※ご意見・ご質問などはコメント欄にてお願いします。
レビュー依頼等は bisonicr.keep.walking@gmail.com までお願いします。内容を確認の上ご返答申し上げます(返信の無い場合はご了承ください)。







記事検索
カテゴリ( [+] を押すとサブカテゴリを表示)






最新コメント