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イヤホン・ポータブルオーディオなどの趣味的レビュー。

Kinboofi「KBF4735」「KBF4736」 8芯 銀メッキ銅線イヤホンケーブル 、見た目も音質も美しい 「ピンク」 & 「ゴールド」 の2種類が届きました【レビュー】

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Kinboofi Cable

毎度お世話になっているアマゾンマーケットプレイスの「Kinboofi」さんより同ブランドのイヤホンケーブル2種類が届きました。写真の通り、どちらも大変キレイなカラーのケーブルですが、今回オーダーしたのは「KINBOOFI 8芯 銀メッキ銅線ケーブル(ピンク)」と「KINBOOFI 8芯 金メッキ銅線ケーブル」になります。どちらもアマゾン・マーケットプレイスの「Kinboofi」ストアにて販売されています。

また従来の「Kinboofi」「Yinyoo」ブランドの中華イヤホンケーブルについては、以前のレビューにてまとめて紹介していますのでよろしければ併せてご覧くださいませ。
→ 【その4:Yinyoo/Kinboofi新ケーブル編】 中華イヤホンケーブルをまとめてレビューしてみました ④

今回届いた2種類のケーブルはどちらも「Kinboofi」のオリジナル商品の位置づけとなっており、ケーブルにも「Kinboofi」の文字がプリントされています。
KinboofiKinboofi
KINBOOFI 8芯 銀メッキ銅線ケーブル(ピンク)」および「KINBOOFI 8芯 銀メッキ銅線ケーブル(ゴールド)」はどちらも「Yinyoo H5」「Yinyoo H3」「HCK HC5」などに付属するシルバーの8芯銀メッキ銅線ケーブルと同じファクトリーで製造されているものと思われ、8芯ケーブルながら取り回しのしやすい非常に柔らかい仕上がりのケーブルとなっています。どちらもMMCXおよび2pin仕様のケーブルが用意されており、2pinケーブルは、KZ、TFZ、TRN、そして「SIMGOT EN700 Pro」などの各メーカー、製品で利用することができます。また接続コネクタも3.5mmステレオをはじめ2.5mm/4極、4.4mm/5極のバランス接続にも対応するケーブルが選択でき、比較的低コストで高品質なバランスケーブルを購入することができる点が魅力ですね。


KBF4736 / KINBOOFI 8芯 銀メッキ銅線(ピンク/シルバー)ケーブル
Kinboofi 8 Core Silver Plated Cable 2.5/3.5/4.4mm Balanced Cable With MMCX/2pin Connector
【MMCX】【2pin ※】【3.5mm】【2.5mm/4極】【4.4mm/5極】
KBF4736KBF4736KBF4736
Amazon.co.jp(Kinboofi) / 5,213円~5,531円 
※アマゾンでは購入時に標示価格より300円引き+1%引きのディスカウント中

ピンクのカラーリングが美しい8芯撚り線タイプの銀メッキ銅線ケーブルになります。使用している線材自体は「Yinyoo H3」「Yinyoo H5」「Yinyoo H5 Pro」やHCK HC5等に付属してたシルバーの銀メッキ線ケーブルとほぼ同様な非常に柔らかい材質となっています。撚り線の半分がピンクの被膜で網半分が透明(シルバー)となっていますが、どちらも銀メッキ銅線で、いわゆる(銀メッキ線と銅線の)ミックス線ではないので注意ください。
KinboofiKinboofi
このシリーズの他のカラーのケーブル同様に非常に柔らかく使い勝手もよいケーブルです。こちらはビニール被膜により耳掛け加工がしてありますのでシュア掛けタイプのイヤホン用のケーブルとなります(耳掛け部分に針金は入っていませんので針金が苦手な方も大丈夫です)。

Kinboofi2pinタイプもこの耳掛け加工のおかげで極性に迷うことはまずありませんが、+の極性側にはピンに赤いマーキングがされており、さらにわかりやすくなっています。ピンアサインはCIEM用と同じですが、一部のCIEMでは使用できないタイプですのでご注意ください。もちろん、これらのケーブルがターゲットとしているKZ/TFZ/TRN等やEN700 Proでは問題なく使用できます。もともと比較的低価格ながら大変品質のよいケーブルですが、非常にカラフルなカラーリングで赤系のイヤホンとの組み合わせ相性は抜群です。音質傾向としては高域を攻めるタイプではありませんが8芯ケーブルらしく解像度や明瞭感の向上を得ることができ、特にマルチBAタイプのイヤホンとの組み合わせに最適です。特にバランスケーブルは8芯撚り線タイプとしてはかなり低価格で購入できるシリーズですのでかなり利用範囲の広いケーブルですね。


KBF4735 / KINBOOFI 8芯 銀メッキ銅線(ゴールド)ケーブル
Kinboofi 8 Core Silver Plated Cable 2.5/3.5/4.4mm Balanced Cable With MMCX/2pin Connector
【MMCX】【2pin ※】【3.5mm】【2.5mm/4極】【4.4mm/5極】
KBF4735KBF4735KBF4735
Amazon.co.jp(Kinboofi) / 5,200円~5,500円 
※アマゾンでは購入時に標示価格より800円引き+1%引きのディスカウント中

さらに今回新たに登場した「金色」の銀メッキ銅線ケーブルです。線材自体はこれまでの銀メッキ銅線のシリーズ同様に非常に取り回しの良い柔らかい8芯ケーブルとなります。価格は若干ですがピンクの銀メッキ銅線ケーブルより低く設定されており、ゴールドメッキ線ではなく、銀メッキ銅線を金色の被膜で覆ったケーブルとなります。
KinboofiKinboofi
品質的には上記のピンク同様に非常に柔らかくもしっかりした作りとなっています。アマゾンで5000円台で購入できる低価格の8芯ケーブルですが音質面のクオリティは確かで、ある程度高級なイヤホンと組み合わせても十分に実力を発揮することができます。試しに「1216.ears 4RM」とこのバランスケーブルを組み合わせてみましたが、このイヤホンの解像度の高さを損なうことなく、高音質でバランス化を行うことができました。

Kinboofi上記のピンクをはじめシルバーなど同シリーズの銀メッキ銅線は中低域メインのアップグレードケーブルですが、全般的に味付けは少なく多くのイヤホンの標準ケーブルより音質を落とすことなく、多くの場合で明瞭感の向上が期待できます。特に2.5mmおよび4.4mmのバランスケーブルも低価格に設定されているため、対応するプレーヤーを持っている方がバランス接続で音質向上をさせたい、というニーズには最適なケーブルです。ゴールドのケーブルはブラックやグリーンなどのカラーのイヤホンとのマッチングも良く以外と合わせやすいカラーリングです。KZ ZS6等の高域が派手めのサウンドのイヤホンとの相性も良好です。

※なお、どちらのケーブルも「2pin」コネクタ仕様はqdc製品のコネクタ仕様にあわせて「CIEM 2pin」とはピンの極性(+/-)が逆になっています。ただ実際の利用では左右で極性が同じであれば基本的に音質面には影響ないため問題なく利用が可能です。


というわけで、Kinboofiの新しいケーブルを今回2pinタイプバランスで両方入手しましたが、どちらもイヤホンに合わせやすい使い勝手の良いケーブルでした。現在KZの新しいイヤホン「ZS10」の予約オーダーも始まっており、私も何個か予約オーダーしています。Kinboofiの新しい8芯ケーブルを2pinタイプで入手したのはもちろん、このZS10と組み合わせることを想定してのことです。KZ史上最高のスペックを誇る「ZS10」と組み合わせて使用するのを今のうちから楽しみにしています(^^)。


「NICEHCK HK6」 美しいクリアシェルに6BA搭載でこの価格!? 量感ある低域と音場の広がりが心地良い高音質イヤホン【レビュー】

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NICEHCK HK6

中国のイヤホンセラー「HCK Earphones@hckexin)」の同社オリジナルイヤホンの最新モデル「NICEHCK HK6」です。ブルーマイカ(雲母)をあしらったフェイスプレートとクリアブルーの美しいハウジングに6個のBA(バランスド・アーマチュア)型ドライバーを搭載した6BAモデルながら、中国AliExpressの表示価格でも300ドルを切る価格と、かなり攻めたプライス設定となっています。音質的には低域にフォーカスした暖色系の印象のイヤホンとなっています。

NICEHCK HK6購入は中国AliExpressの「NiceHCK Audio Store」にて。サイトの表示価格はケーブル無しで271.99ドル、8芯銀メッキ線ケーブル付属で302.32ドル(3.5mm/2.5mm)~307.38(4.4mm)の価格設定となっていますがフォロワー値引き(HCKのTwitterアカウントをフォローし、購入時に申請)により、さらに大幅な値引きが得られます。フォロワー値引きの方法等はこちらをご覧ください。
AliExpress(NiceHCK): NICEHCK HK6

またアマゾンのHCKのマーケットプレイス「NICEHCK」でもプライム扱いで数量限定ながら販売をしています。ただしこちらは入荷数が少なく、すぐに在庫切れになってしまうため、HCKのTwitterアカウント(@hckexin)をこまめにチェックし、入荷したらすかさず購入することをお勧めします(本レビュー公開時点では売切れてました)。※また新たに2pinコネクタ仕様もリリースされています。
Amazon.co.jp(NICEHCK): NICEHCK HK6(MMCX)
Amazon.co.jp(NICEHCK): NICEHCK HK6(2pin)

またHCKのTwitterアカウント(@hckexin)では割引情報などが頻繁にツイートされますし、DMで購入やサポートについての相談や問い合わせにも対応してくれます。


■お馴染みHCKのパッケージ。イヤーピースはダブルフランジも付属。

HCKより届いた「NICEHCK HK6」のパッケージは最近のHCKのオリジナルイヤホンではお馴染みのもの。裏面に「HK6」「6BA」と記載されたシールが貼られていますね。
NICEHCK HK6NICEHCK HK6

HCKイヤホンケースには本体および付属品がびっしり。
NICEHCK HK6NICEHCK HK6

パッケージ内容は本体、イヤーピースが装着済みのブルーのものと、イエローがS/M/L、ダブルフランジタイプがホワイトとブルーの2色、イヤホンケース、保証書。さらにケーブル付属の場合は8芯の銀メッキ線ケーブルが付属します。
NICEHCK HK6NICEHCK HK6
このケーブルは5BAの「NICEHCK HC5」に付属しているものと同じシリーズで、ケーブルのみでもAliExpressで販売されています(「NICEHCK HK6」ではAliExpressでオーダーする場合は「2.5mm/4極」または「4.4mm/5極」のバランスケーブルも選択可能です)。

NICEHCK HK6」の本体は、クリアブルーのハウジングに6つのバランスド・アーマチュア(BA)ドライバー(低域または中低域用デュアルBAが2種類+中高域用BA+高域用BA)がびっしりと収容されているのが確認できます。フェイスパネルはブルーマイカ(雲母)のプレートがデザインされています。
NICEHCK HK6NICEHCK HK6
装着性はもともと良好なイヤホンですが、金属製のステムが太く長いため付属品以外のイヤーピースを使用する場合は口径が大きめのものを使用する必要があります。付属のイヤーピースもSサイズの小さいものでしたが、同様に小さめのイヤーピースで耳奥まで装着するように工夫した方がよいでしょう。付属品のダブルフランジのタイプはフィットできれば良いと思います。私自身はacoustuneの「ATE07」のSサイズを使用しました。ダブルフランジの場合は同じく「ATE06」なども良いと思います。


■あえて触れませんでしたが・・・やっぱり「Neptune」の形状と比べてみました(^^;)

おそらく、「NICEHCK HK6」に興味を持たれるような「それなり以上のマニア」の方々であれば、HCKのツイートでこの製品のアナウンスがされたとき「Neptuneじゃねーか」ときっとツッコミをいれたのではと思います(笑)。ブルーのクリアシェル、マイカのプレート、そしてこのデザイン。とりあえず「qdc Neptune」と比較しないわけにはいかないですよね。

説明するまでもありませんが、「Neptune」は中国の高級CIEMメーカー「qdc」が昨年発売したシングルBAのユニバーサルモデルのイヤホンで、qdc製品としては比較的安価(といっても3万円ほどします)で美しいデザイン&装着性とqdcならではのサウンドで現在も入荷しては一瞬で売切れてしまう人気モデルです(私も以前レビューをしています)。

6BAとシングルBA、価格設定や音質傾向など、「NICEHCK HK6」と「qdc Neptune」は外見が似てなければおおよそ比較するようなことはないイヤホンです。
NICEHCK HK6NICEHCK HK6
たしかに両者を並べてみると雰囲気はよく似ていますが、実は形状などは結構違いがあります。
NICEHCK HK6NICEHCK HK6
特に「NICEHCK HK6」は6つのBAドライバーおよびネットワークを収容するためどうしても分厚いハウジングとなります。そのため耳へフィットさせるためのアプローチも大きく異なります。具体気にはステム部分の角度や長さですね。
NICEHCK HK6NICEHCK HK6
「qdc Neptune」は長年のCIEMの経験からユニバーサルモデルでも最適なシェル形状に設計されているため、装着性の部分では「さすがqdc」という感があります。やはり「NICEHCK HK6」は「雰囲気だけNeptuneに似せた」全く別のイヤホンだという、比べる前からわかっていた事実を改めて実感するわけでした。


■ダイナミックドライバーのような自然で濃厚な低域とマルチBAらしさを両立した聴きやすいサウンド

NICEHCK HK6NICEHCK HK6」の音質傾向は低域の厚い弱ドンシャリで、広い音場とマルチBAらしい解像度の高さを両立したサウンドにまとまっています。とはいえマルチBA特有の粒状感というか細かい音を重ねたような独特の癖はほぼ感じず、非常にスッキリとした音場を構築している印象です。また、解像度の高いマルチBAイヤホンながら、聴き疲れなく長時間の利用でも快適です。私の場合、イヤーピースに「ATE07」を使用してしっかり装着できたことで遮音性も確保できました。なお、別に「NICEHCK HK6」に限った話ではありませんが、6BAという性格上プレーヤー側にもある程度の安定した出力が必要となるためDAP(デジタルオーディオプレーヤー)や高音質なポータブルアンプなどでの利用がよいでしょう。「NICEHCK HK6」はマルチBAとしては比較的珍しい低域に特徴のあるイヤホンですが、全体のサウンドバランスは良好で完成度は十分に高く、コストパフォーマンス的にも良好なほうだと思います。

NICEHCK HK6最近のマルチBAやハイブリッドはダイナミック型が好みの方にも受け入れられるような音作りがされた製品が多いですが「NICEHCK HK6」も良い意味で6BAらしくないサウンドと言えるかもしれませんね。
5BAの「NICEHCK HC5(=MaGaosi K5)」と比較すると、HC5/K5が十分に広い音場を持ちつつもマルチBAらしい締まりのある低域だったのに対し、「NICEHCK HK6」はある意味ダイナミック型のような広がりを持つ低域といえると思います。この広がりのある低域とマルチBAらしい情報量の多い中高域によりトータルでは「NICEHCK HK6」はHC5より暖色系の印象になっています。

NICEHCK HK6いっぽう高域は、少しだけ明瞭さとキラキラ感はあるもの、刺激は抑えられており刺さりもほぼ感じないチューニングになっています。「NICEHCK HK6」は中高域に刺激を求める方には少し物足りなさを感じる可能性がありますが、どのようなジャンルの曲も比較的オールラウンドに楽しめるサウンドとなっています。特にジャズやポップスなどは非常に気持ちよく聴くことができると思います。逆にもう少しマルチBAらしさや高域のアグレッシブさを求める場合は「NICEHCK HC5(=MaGaosi K5)」の方が良いかもしれません。ただ、どちらのイヤホンもバランス接続との相性は良く分離性が向上することで音数の多い曲でも非常に気持ちよく、元気な音になります。ある程度駆動力のあるバランス接続可能なDAPやヘッドホンアンプを使用するとさらに「NICEHCK HK6」のサウンドが楽しめると思います。

ところで「NICEHCK HK6」の低域についてですが、搭載する6つのBAのうち大きめのデュアルドライバーが2個入っていて、そのうちの1個はデュアルウーファーであるKnowles社HODTEC-31323」の刻印が確認できました。いっぽう、もう1個のほぼ同サイズのデュアルBAはKnowles製でない無印のユニットで、さらに中高域用と思われる2つのBAも無印のようです。
HCK HK6HCK HK6
そういえば「NICEHCK HC5(=MaGaosi K5)」も低域用のウーファーユニットのみKnowles製のBAを使用し、中高域は中華BAを4つ並べるデザインになっていました。マルチBAイヤホンにおいて「質の良い低域」を作るのは相応に難しく、どちらのイヤホンもこの低域部分に多少コストがかかってもKnowles製BAを使うことで良質な低域と広い音場感を得るというアプローチを取っていると想像できます。また逆に言えば、中高域については無印の中華BAでも比較的高音質のユニットを低コストで調達できるようになった、ということかもしれませんね。「NICEHCK HK6」「HC5」が価格破壊を実現できた理由はこの辺にありそうです。


■あくまでマニア向けイヤホンではあるが激戦区の中価格帯イヤホンの選択肢としても魅力的

NICEHCK HK6というわけで、「NICEHCK HK6」は美しいハウジングに加えて、非常に聴きやすいサウンドにまとめられた完成度の高いイヤホンでした。中華BAドライバーの高音質化により部品コストを抑えた製品作りができるなど周辺環境の変化も考えられますが、これまで多くのオーダーイヤホンを手がけてきただけにHCKの製品のまとめ方、音作りについても手堅さを感じます。「NICEHCK HC5(=MaGaosi K5)」は驚異的な低価格でマルチBAらしさを楽しめるイヤホンでしたが、今回の「NICEHCK HK6」はあえて「らしさ」の部分を抑えて、マルチBAイヤホンには少し抵抗がある方にも受け入れやすいようなチューニングに仕上げているところが面白さだと思います。
マニア諸氏の新たなアイテムとしてはもちろん、これまで高価格帯のイヤホンにはとても手が出せなかったポータブルオーディオのファンの方々も比較的挑戦しやすい製品といえるでしょう。もちろん多くの数量が出るメーカー製品ではなくデザインからも「マニアックさ」は否定できないわけですが、新たな激戦区となっている中価格帯のレンジの選択肢のひとつとしても十分に楽しいイヤホンだと思いました。

※HCKの5BAモデル「NICEHCK HC5」については、ブランド違いで同一の製造元・音質の「MaGaosi K5」のレビューを掲載していますので、よろしければ併せてご覧ください。
→ 「MaGaosi K5」 5BA搭載で驚きの低価格と高音質を実現した中華イヤホン【購入レビュー】


Yinyooブランドの黒いイヤホンケーブル「YYX4731 4芯銀メッキケーブル」「YYX4732 8芯銀メッキケーブル」が届きました【レビュー】

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Yinyoo
毎度お世話になっている中国のイヤホンセラー「Easy Earphones」より「Yinyoo(音佑)」ブランドのイヤホンケーブル2種類が届きました。今回オーダーしたのは「Yinyoo」ブランドのブラックの銀メッキ銅線で4芯ケーブルと8芯ケーブルになります。こちらはアマゾンの同社マーケットプレイス「WTSUN Audio」でも販売されています。

また「Yinyoo」ブランドの中華イヤホンケーブルについては以前のレビューにてまとめて紹介していますのでよろしければ併せてご覧くださいませ。
→ 【その4:Yinyoo/Kinboofi新ケーブル編】 中華イヤホンケーブルをまとめてレビューしてみました ④

Yinyoo CableYinyoo
どちらのケーブルも昨年末あたりからEasy Earphones(Yinyooブランド)やHCKが販売されているシルバーの柔らかい4芯ケーブルおよび8芯ケーブルのブラックバージョンで、こちらは「Yinyoo」ブランドのオリジナル商品となるようです。
AliExpressで購入する場合はEasy Earphonesのフォロワー値引きが利用できます。くわしくはこちらをご覧ください。またアマゾンでも頻繁に割引を実施しているようですので、Easy EarphonesのTwitterアカウント(@hulang9078)をフォロー頂き随時確認することをお勧めします。


YYX4731  Yinyoo 4芯 銀メッキケーブル(耳掛け無しタイプ)
Yinyoo 4Core Upgraded Silver Plated Black Cable 3.5/2.5/4.4mm Earphone Cable With MMCX/2pin Connector
【MMCX】【2pin ※】【3.5mm】【2.5mm/4極】【4.4mm/5極】
YYX4731YYX4731
AliExpress(Easy Earphones) /  表示価格28ドル~30ドル
Amazon.co.jp(WTSUN Audio) / 3,200円~3,500円 
※アマゾンでは購入時に標示価格より300円引き+1%引きのディスカウント中

非常に取り回しの良い4芯ケーブルです。すでに販売されているシルバーのケーブルと内容的には同じですが見た目が落ち着いているため派手めのケーブルは屋外ではちょっと、という方にも使いやすいのではと思います。
YYX4731YYX4731
またブラック被膜の素材の違いからか、こちらのケーブルの方がシルバーのケーブルより絡まりにくいようです。あと、4芯タイプについては、耳掛け(シュア掛け)用の加工がしていないタイプですので、リケーブル可能な通常タイプのイヤホンでも使用できるのもうれしいですね。
YYX4731このシリーズの4芯タイプの銀メッキ銅線は中低域メインのアップグレードケーブルですが、全般的に味付けは少なく多くのイヤホンの標準ケーブルより音質を落とすこと無く使い回しの向上ができます。特に2.5mmおよび4.4mmのバランスケーブルも低価格に設定されているため、対応するプレーヤーを持っている方が手軽にバランス接続に挑戦したい、というニーズには最適なケーブルです。今回ブラックバージョンとなったことでどのメーカーのイヤホンとも合わせやすくなったのはメリットですね。なお、KZ ZS6等の高域が派手めのサウンドのイヤホンと合わせると解像度を維持しつつ全体的にすこし穏やかな印象になります。
注意点としては、2pinタイプについてはコネクタ形状的に「KZ」「TFZ」「TRN」「SIMGOT EN700PRO」等で利用できますが、CIEM等では使用できる機種が限定されますので注意ください。
「2pin」コネクタ仕様は現在は片方にブルーのマークが付いているため極性が判別できるようになっています。なお、このコネクタは同じ0.75mmピンを使用するqdc製品のコネクタ仕様にあわせて「CIEM 2pin」とはピンの極性(+/-)が逆になっています(マークが付いている方のピンが「-」です)。ただ実際の利用では左右で極性を合わせて接続すれば基本的に音質面には影響ないためどちらに合わせても問題なく利用できます。


YYX4732  Yinyoo 8芯 銀メッキケーブル (耳掛けタイプ)
Yinyoo 8Core Silver Plated Black Cable 2.5/3.5/4.4mm Balanced Cable With MMCX/2pin Connector
【MMCX】【2pin ※】【3.5mm】【2.5mm/4極】【4.4mm/5極】
YYX4732YYX4732
AliExpress(Easy Earphones) /  表示価格48.81ドル~53.25ドル
Amazon.co.jp(WTSUN Audio) / 4,890円~5,290円 
※アマゾンでは購入時に標示価格より800円引き+1%引きのディスカウント中

いっぽうこちらは8芯撚り線タイプのケーブルになります。シルバータイプのケーブルは上記の通りEasy Earphones(Yinyooブランド)およびHCKでそれぞれ販売されています。また同じYinyooブランドの「Yinyoo H3」「Yinyoo H5」「Yinyoo H5 Pro」やHCK HC5等に付属してたケーブルとしても知られていますね。
YYX4732YYX4732
シルバー同様に非常に柔らかく使い勝手もよいケーブルです。こちらはビニール被膜により耳掛け加工がしてありますのでシュア掛けタイプのイヤホン用のケーブルとなります(耳掛け部分に針金は入っていませんので針金が苦手な方も大丈夫です)。
YYX4732もともと比較的低価格ながら大変品質のよいケーブルですが、8芯撚り線タイプともなるとある程度の太さがあり、キラキラするシルバーのケーブルは街中ではちょっと、と思っていた方には、こちらもブラックタイプとなることでかなり使いやすくなったのではないかと思います。
音質傾向としては高域を攻めるタイプではありませんが8芯ケーブルらしく解像度や明瞭感の向上を得ることができ、特にマルチBAタイプのイヤホンとの組み合わせに最適です。特にバランスケーブルは8芯撚り線タイプとしてはかなり低価格で購入できるシリーズですので、4芯タイプ同様に2pinコネクタの制限はありますがかなり利用範囲の広いケーブルですね。※こちらの「2pin」タイプの極性については4芯ケーブルと同様で「CIEM 2pin」とは極性が逆仕様ですが、そのまま使用しても特に問題はありません。

また8芯タイプには逆に「もっとカラフルなのがいい!」という方向けにブルーのケーブルも販売開始していました。

Yinyoo 8芯 銀メッキケーブル (ブルー)
Yinyoo 8 Core Silver Plated Cable 2.5/3.5/4.4mm Blue Cable With MMCX/2pin Connector
YinyooYinyoo
AliExpress(Easy Earphones) /  表示価格40ドル~42ドル
Amazon.co.jp(WTSUN Audio) / 5,290円~5,790円 
※アマゾンでは購入時に標示価格より800円引き+1%引きのディスカウント中
こちらも早速オーダーしなければであります(^^)。


というわけで、YinyooケーブルのブラックタイプもMMCXコネクタで両方入手しましたが、どちらもイヤホンに合わせやすい使い勝手の良いケーブルでした。もうすぐAliExpressで春のセールも始まりますし、KZの新しいイヤホン(ZS10)も何個か予約オーダーしているので、セールでは2pinタイプも買い増ししようかと思っています。あとブルーのタイプも買わないとですね(^^;)。


「TRN V20」 聴きやすさ抜群、低域寄りながらバランスの良いオススメ低価格ハイブリッド中華イヤホン【レビュー】

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TRN V20

低価格の中華イヤホンの世界で昨年末に突如として登場した中華イヤホンブランド「TRN」の新モデル「TRN V20」が登場しました。今回はデザインも一新し1BA+1DDのハイブリッド・ドライバ構成となりました。また大幅な低価格化も実現しています。前回の「TRN V10」は2BA+2DDの構成ながらお世辞にもバランスが良いとは言いにくい派手すぎるサウンドで賛否を含めていろいろ話題をかっさらったイヤホンでしたが、今回「TRN V20」の音質面は思いのほか手堅くまとめてきた印象です。
価格はAliExpressではフォロワー値引き後の価格で15ドル程度、アマゾンでも2千円台と中華イヤホンの人気モデルで私のブログでもお馴染み「KZ ZST」や「KZ ES3」と競合する価格設定になっています。カラーはブラック、グレー、レッドの3色が選択できます。私はレッドとブラックの2色を購入しました。

TRN V20今回の購入は毎度お世話になっているEasy Earphonesより。
AliExpressでのフォロワー値引きの方法などはこちらをご覧ください。
※3月28日からのAliExpressのスプリングセール期間中はもれなく13.06ドルのセール価格となります。
AliExpress(Easy Earphones): TRN V20

またアマゾンで購入する場合は2,580円で販売しています。プライム発送に対応しており注文して直ぐに届くのが有り難いですね。※こちらも現在購入時に380円値引きされ、実質2,200円で購入できるようです。
Amazon.co.jp(WTSUN Audio): TRN V20


■オモチャっぽさも味わい?! の本体と、お得感抜群のケーブル

TRN V20」は前述の通り1BA+1DDのハイブリッドドライバー構成で、ハウジング内にミッドレンジ用と低域用ウーファーを担当するダイナミックドライバーを搭載し、ステム部分に高域用のBAドライバーを搭載しています。
TRN V20TRN V20
インピーダンス24Ω、感度108db/mWとDAP(デジタルオーディオプレーヤー)に限らず、スマートフォンを含め大抵のプレーヤーで鳴らしやすい仕様になっています。

パッケージは本体写真がカラーごとにプリントされたものとなり、TRNのロゴだけだったV10の頃より少しだけ豪華になりました。
TRN V20TRN V20
本体デザインや成型にもよりコストがかかっていますし、資金面でも前回V10を購入することでメーカーを微力ながら後押しできているのかもしれませんね。
TRN V20TRN V20
パッケージ構成は本体、V10と同じ2pin仕様の4芯OFCケーブル、イヤーピースが装着済みのMサイズとS/Lサイズ、説明書など。
TRN V20TRN V20
本体はマット仕上げの樹脂製ですが特にレッドはサイト写真よりずいぶん明るい赤色で、子供の頃にスーパーで買ってもらった食玩のオマケのような、何とも言えないオモチャ感が漂います(^^;)。
とはいえマット感を出している表面処理のおかでげ触り心地はなかなか良く、TRN V10のチープなプラッキーさとはまた違って悪くないと思います。またブラックの方はオモチャ感はあまりなく、この価格帯としてはなかなか良い印象ですね。
TRN V20TRN V20
本体形状はハウジングが横から見るとハコ状になっていることもあり、BAドライバーを収納する関係でステムが結構長いデザインとなっています。そのためシュア掛けタイプのイヤホンですが装着は通常のカナル型イヤホンのようにステムが耳にまっすぐに入りイヤーピースで固定する印象になります。イヤーピースによっては耳に合う・合わないがあると思いますので「final Eタイプ」「SpinFit」「ATE06/ATE07/ATE08」など好みのイヤーピースを別途用意し、小さめのタイプを耳奥まで押し込むように装着するのがおすすめです。
TRN V20TRN V20
付属ケーブルは「V10」同様に2pin仕様の4芯OFC(無酸素銅線)ケーブル。2千円台のイヤホンに付属するケーブルと考えるとかなりのお得感です。

ちなみにスマートフォンなどで利用する場合は「マイクリモコン付き」のケーブルを選択すると思いますが、特に2pinタイプでは質の良いマイクリモコン付きケーブルがほぼ皆無で、KZのイヤホン等でもやむなくゴムゴムとした純正ケーブルを使っているという話を伺いました。「TRN V20」「V10」の付属2pinケーブルはKZやTFZなどのメーカーのイヤホンでも転用できますので、V20の価格ならケーブル目当てで購入してみるのもアリかもしれませんね(本当はマイクリモコン付きのTRN製ケーブルのみが販売されると良いのですが、実際にセラーを通じてリクエストしたところニーズが少ないらしく現時点では無理みたいです)。


■一変して万人ウケしそうな中低域メインの「いかにもハイブリッド」なサウンド

TRN V20」の周波数特性はドンシャリ傾向に近いですが中低域メインのスッキリした非常に聴きやすいサウンドにまとまっています。これは前回の「V10」のただただ派手すぎる「ドンドン・シャリシャリ」なサウンドと比べるととても同じメーカーの製品とは思えないほどの激変&好転ぶりです。
寒色系で音のつながりにも人工的なメリハリを感じるサウンドですが、全体のバランスはかなり良好で、良い意味で「ハイブリッドイヤホンてこんな音だよ~」と説明するのに最適な気がする、とってもわかりやすい音だと思います。
TRN V20TRN V20
音場は一般的な広さですが、低域は量感がありつつ、高域も上の方で少しだけ粗さはありますが比較的伸びのあるサウンドで刺さりもほぼありません。中域には少し凹みがありボーカルも少し離れて定位しますが、低域にボーカルが埋もれる感じではなく、臨場感を楽しむタイプですね。
低域が強いため開封時は少し籠もった感じがある場合も1日程度のエージングである程度解消できると思います。より高額なイヤホンと比較すると分離感や解像度は決して高いと言うわけではありませんが、2千円程度のイヤホンの音質と考えればかなりのレベルにまとまっていると思います。また上記の通り小さめのイヤーピースで耳奥まで装着することで明瞭感は多少向上します。また開口部の大きいダブルフランジのイヤーピースが用意できればさらに耳へのフィット感が向上し、より自然な印象のサウンドに感じるのでオススメです。
TRN V20TRN V20
ちなみに、前回の「TRN V10」ではBellsing製のデュアルBAドライバーが採用されていましたが、「TRN V20」でもいただいた分解写真によると同じBellding製の「Bellsing 59006」というBAユニットが使用されているとのことです。同社サイトには記載のない型番のため詳細は不明ですが、ユニットの形状はKZ ZST等で以前採用されていた「Bellsing 30095(BRC305C30095)」と似たツィーター(BRC305またはBRC310ライン)で、実際高域特化タイプのBAドライバーのようです。そのため「TRN V20」の中~低域はダイナミックドライバーが中心に担っていると考えられます。そうなると長時間エージングにより分離感なども変化してくるかもしれませんね。

TRN V20また、「TRN V20」はKZやTFZ用に販売されている2pinコネクタ仕様のケーブルが使用できます。もっとも付属の4芯OFCケーブルは中低域の印象が強いケーブルで、「TRN V20」の音質傾向とも比較的合致しているためこのままでも十分に相性が良いと思います。逆にリケーブルによって変化を持たせたい場合は高域に特徴のあるケーブルが面白いでしょう。「TRN V20」の中低域の気持ちよさを活かしつつ高域をよりアグレッシブにする、という意味では銀メッキ線(または銀線)と銅線のミックスケーブルを選択すると少し高域にシャリ感がでて楽しいサウンドになります。
私の場合はちょうどEasy Earphoneで販売している4芯ミックス線ケーブルが1個余っていたので組み合わせてみました。上記のように音質の変化だけで無く、レッドの「TRN V20」と合わせるとメタリックなコネクタ部分のおかげで「オモチャっぽさ」がいくぶん解消できたような気も・・・(気のせいですかね^^;)。


というわけで、「TRN V20」はV10のかなり人を選ぶサウンドから一変して、「多くの人にお勧めできるオールラウンドなイヤホン」に仕上がっていると感じました。価格も大幅に下がり、マニア以外の方も気軽に買いやすくなった点もうれしいところです。2,000円くらいのちょっと音の良いイヤホン、と知人に訊かれたらお勧めしてもいいかな、と思いますね。
ただし、(レッドのオモチャっぽいカラーは別として)唯一残念なのはV10より装着性が下がった点でしょうか。EasyもWTSUN Audioでリケーブル以外にも比較的安価なイヤーピースなども販売するとニーズがあるかもしれませんね。特にダブルフランジなんかは(個人的によく使うので)あるといいんですが(笑)。
とりあえず私はブラックを中心に、レッドに関してはしばらくはこのまま使ってから、後日クリアー系の塗装をして雰囲気の変化を楽しもうかなと思っています(^^)。



USB-C対応 「dodocool DA134」 & 「NEXUM AQUA」明暗分かれたハイレゾ対応・小型オーディオアダプタ【購入レビューその②】

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dodocool DA134 / NEXUM AQUA

というわけで、前回に引き続きスマートフォン用高音質オーディオアダプタのネタです。前回の「SMSL i2」はLightning接続のiOSデバイス用でしたが、今回はAndroidデバイス用、というよりUSB-Cコネクタ対応デバイス用ですね。iPhoneはイヤホン端子を廃止してからわりと経ちますが、最近は「ハイレゾ対応スマホ」の先陣を切っていたはずのソニーも最新のXPERIA XZ2でイヤホン端子を廃止するなど(上位モデルのPremiumでは搭載するらしいですが)、Android系でも「付いてないのが普通」に向かっているようにも見受けられます。
というわけで、利便性をを維持しつつ、Androidでもより高音質で音楽が聴きたい、というニーズにはコンパクトなオーディオアダプタがポイントになってきそうです。特にハイレゾ音源への対応へのニーズはむしろiPhone用(Lightningコネクタ)より高くなってくるかもしれませんね。

私自身はすでにAndroid用(OTG=On The Go対応)のmicroUSBコネクタのハイレゾ対応オーディオアダプタ製品はいくつか持っていますが、最近は使用するスマートデバイスもUSB-Cコネクタが中心になっていますので変換コネクタなしで使えるものを、ということで購入してみました。
今回は「dodocool DA134」と「NEXUM AQUA」の2種類をどちらもアマゾンで購入しました。実際に使用しての感想は両者で想像以上に明暗が分かれる結果となりました。


■「dodocool DA134」/駆動力もあり音質は良好。採用チップはAK4430ET & SA9123。

まずは、「dodocool DA134」。こちらは最近のAndroidスマートフォンで多く採用され始めている「USB-C」コネクタ対応のオーディオアダプタです。もちろんスマートフォンに限らず、USB-Cコネクタを搭載したMacBook/MacBook Pro等でも利用することができます。本体にハイレゾ対応マークが貼られているとおり、24bit/192kHzまでのハイレゾに対応します。
こちらはアマゾンで5000円ほどで購入しました。
Amazon.co.jp: dodocool DA134

dodocool」は中国のブランドですが、オーディオというよりガジェット全般を取り扱うメーカーという印象ですね。同社サイトをみるとオーディオアダプタは数種類販売されており、Lightning対応の「DA133」というモデルもあります。こちらも本体デザインはよく似ていますがUSB-C用の「DA134」とは表面のボタンレイアウトだけでなく基板のレイアウト(さらに搭載チップも)異なるようです。また「DA133」には給電用ポートがありますが「DA134」はイヤホン端子のみのレイアウトとなっています。
dodocool DA134dodocool DA134
本体サイズは長さ68mm/幅19mm/厚さ9mm、ケーブル部分の長さは12cmとなっています。
dodocool DA134dodocool DA134
前回紹介した「SMSL i2」同様に3.5mmステレオ端子はマイクリモコンの4極対応となっています。スマートフォンに接続してみると少し大きさを感じますが装着したまま持ち歩いてもなんとか支障の無い範囲だろうと思います。

ところで、Android側はGoogle Pay Music等の音楽アプリをはじめSpotifyやAmazon Music、Apple Musicなどのストリーミング系アプリは接続すれば特に設定等は不要でそのまま「dodocool DA134」から出力されます。ただし、オンキヨー「HF Player」(ロック解除済み)やラディウス「NePlayer」、「USB Audio Player PRO」などUSB-DAC接続によるハイレゾ再生に対応したプレーヤーの場合はAndroid標準のドライバーを使用せずにアプリ用のドライバーでの接続を促されます。同種のアプリを複数使い分けている場合は、アプリを使用するごとに接続し直してドライバーの読み込みを行います。
Androidsystemuisystemui
ちなみにスマートフォン用のハイレゾプレーヤーといえばiOSでもAndroidでも「HF Player」や「NePlayer」が定番ですが、Androidの場合はUSB-DAC利用に特化した「USB Audio Player PRO」がかなりマニアックなチューニングができるので個人的にはとても気に入っています(価格も少し安いですね)。BitPerfectモードや各種チューニングなど、普段MacやPCで「Audirvana Plus」「JRiver Media Center」「foobar2000」などをゴリゴリ設定して使っている方にはかなりお勧めです。またNASでUPnP(DLNAのことです)でミュージックサーバを構築していればWi-Fi経由でネットワーク再生も可能です(iOS版のNePlayerも同様の事ができますがAndroidのハイレゾプレーヤーではUSB Audio Player PROくらいですね)。

dodocool DA134というわけで、「dodocool DA134」で「USB Audio Player PRO」と「HF Player」によるハイレゾ再生、さらに「Apple Music」アプリによるストリーミングを試してみました。
dodocool DA134」の音質傾向は多少メリハリの効いたサウンドではあるもの全体的にバランス良く、全体的に聴きやすい印象です。「SE535LTD」やマルチBAの「MaGaosi K5」などを使用すると多少ホワイトノイズが発生しますが通常のイヤホンであればそれほど気になるレベルではありません。またヘッドホンの利用でもAKG K712 Proを使用した場合も特に歪みなどは無く十分な駆動力を確保することができました。

ところで、「dodocool DA134」はDACチップ等のスペックは公開されていませんが、精密ドライバーを使えば簡単に分解できそうなので、とりあえずバラして確認してみました(保証外となるのでよい子はマネしないでね!)。
dodocool DA134dodocool DA134
基板みると、DACチップにはAKM「AK4430ET」、USBインターフェース部にはBRAVO「SA9123」が採用されていることが確認できます。おっと、AK4430ETとSA9123の組み合わせと言えば、エレコムの「EHP-AHR192」と同じ構成です。ということで両者の音の違いを確認してみました。

dodocool DA134dodocool DA134」と「EHP-AHR192」の比較では、接続時のゲインは「EHP-AHR192」の方が若干高めに設定されています。そのためか両者の音質傾向は当然のことながらよく似ていますが「EHP-AHR192」のほうがよりメリハリが強く、解像度的には「粗さ」を感じる一方で「dodocool DA134」のほうは適度なバランスにコントロールされている印象がありました。同様なチップを使っていてもチューニングで結構違いが出るものですね。この音質で5千円程度という価格設定はなかなか魅力的です。ただし、「EHP-AHR192」もちょっと古い製品で定価ベースではかなり割高ですが、在庫処分価格というかアマゾン等では現在非常に安価に購入できるので、その価格なら逆にお買得かも、という気もしますね。


■「NEXUM AQUA」/ ファームウェア制限ほか課題あり。期待値が高かった分、残念さも倍増?

そして次に紹介するのは「NEXUM AQUA」です。「NEXUM」はメーカーサイトを見たところ台湾メーカーのブランドらしく、日本では販売されていないモデルも含めいろいろなオーディオガジェットを販売しているメーカーのようです。同社からは「AQUA+」という製品もありますが、こちらは「AK XB10」のような高音質Bluetoothワイヤレスレシーバー/ヘッドホンアンプで全く用途的には異なるようですね。
NEXUM AQUAいっぽう、今回購入した「NEXUM AQUA」はメーカーサイトによるとUSB-C以外にもmicroUSBとLightningコネクタ仕様が販売されているようですが、アマゾンではUSB-CとmicroUSBタイプのみを取り扱っていました。またUSB-Cタイプはカラーはローズゴールドのみが選択でき、6,000円で購入しました。
Amazon.co.jp: NEXUM AQUA

NEXUM AQUA」はDACチップはCirrus Logic(Wolfson)の「WM8533」を、ヘッドホンアンプ部に「MAX97220」を採用しており、最大24bit/192kHzのハイレゾ再生に対応とのこと。
「WM8533」はCirrus Logic社が買収した英国Wolfson社の省電力DACチップで、いっぽうの「MAX97220」は「Shanling M1」などのコンパクトDAPや、昨年何機種か販売された中華系の「ハイレゾ対応スマホ」などで多く採用されているヘッドホンアンプと、非常に実績のあるチップを採用している点も特徴です。

パッケージ構成は本体、レザーポーチ、PC接続用の変換コネクタなど。
NEXUM AQUANEXUM AQUA
本体部分は金属製で長さ7.4cm/幅1.8cm/厚さ0.7cmでシルバーの布巻ケーブル長は12cm。コンパクトなスティック型ですので接続したままポケットにいれて持ち歩いても支障なく使えると思います。

ただし、スペックについては注意が必要で、届いた「NEXUM AQUA」のファームウエアでは最大周波数は24bit/96kHzまでに制限されています。これは特にmicroUSBモデルのAndroid用のオーディオアダプタでは良くあるのですが、サポートするOTGの仕様の関係であえて「USB Audio Class 1.0」準拠(最大24bit/96kHz)のファームウェアが入っていて、「USB Audio Class 2.0」の192kHzに対応するためにはファームウェアの更新が必要な製品があります。私が過去に購入したものではCovia「ZEAL ZDC-205A-SG」などもそのようなタイプだったのですが、「NEXUM AQUA」も初期設定では24bit/96kHzの対応のファームウェアとなっていました。
NEXUM AQUANEXUM AQUA
しかし、ファームウェアはNEXUMのサイトで入手が可能でしたが、現時点ではアップデートソフトなどが同サイトおよびGoogle Playなどで入手できないため、192kHz対応にアップデートを行うことはできませんでした。
※調べたところ、付属のPC用(USB-A)変換コネクタを使用し、本体の再生ボタンを押しながら挿入することで本体フラッシュにアクセスできるので、そこにダウンロードしたファームウェアをコピーすることで更新されるようです。ただし更新に失敗したり動作が不安定になる可能性もあるためアップデートはやらないほうが良さそうです。

NEXUM AQUA音質面については高域の伸びの良いサウンドで「MAX97220」を搭載した他の製品同様にヘッドホンなどでも実用的な出力が確保できます。いっぽうで反応の良いイヤホンではホワイトノイズが発生し、さらにデジタルボリュームの関係で音量の微調整ができず音量を下げても音が小さすぎるか大きすぎるかのどちらかになってしまい、とても実用的なレベルでは無いようです。またイヤホン端子もマイクリモコン付き4極コネクタに対応していならしく、マイクリモコン側で音量調整や再生・停止などの操作ができない点もちょっと見劣りします。正直なところ、購入前は「dodocool DA134」より期待していただけにかなり残念ですね。あらためてアマゾンの評価はアテにならないなあ、と実感しました。


というわけで、今回購入したUSB-C仕様のハイレゾ対応オーディオアダプタ2機種は、同様のスペックでも実際はここまで違うものか、と改めて驚く結果となりました。「dodocool DA134」についてはサイズが少し大きいのとケーブルが硬い点を除けばこれといった欠点は無く、音質的にも内容的にも比較的安心して購入できるオススメの製品だと思います。私自身もAndroidではこちらを中心に使うことになりそうです。
いっぽうのAQUAのほうはもう少し調べてみる必要がありそうですね。


Lightning対応「SMSL i2」 スティック型高音質オーディオアダプタを買ってみた【購入レビューその①】

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SMSL i2

つい先日もLightning対応の「AAW ACCESSPORT」をレビューしたばかりですが、またまたスティックタイプの小型のオーディオアダプタを相次いで購入してしまいました(^^;)。他にもこのタイプの製品はすでにいくつも持っていますが、今回も例によって衝動買いであります。

というわけで購入したのは、iPhone/iPadなどのLightning対応の「SMSL i2」と、最近のAndroidスマホに多く採用されているUSB-C仕様の「NEXUM AQUA」と「dodocool DA134」の合計3種類です。というわけで「購入レビューその①」ではLightning対応の「SMSL i2」を、「その②」ではUSB-C仕様の「NEXUM AQUA」と「dodocool DA134」を紹介します。


■「SMSL i2」/ 中華オーディの有名ブランドが手がけるオーディオアダプタ

SMSL i2まずLightningコネクタに対応した「SMSL i2」ですが、こちらはコンパクトで高音質なデジタルアンプなどの製品を展開する中国オーディオ機器メーカー「SMSL」の製品。SMSLはいわゆる「中華オーディオ」ブランドのなかでは比較的高級な部類の製品を手がけており、同社製品のサウンドクオリティの高さには定評があります。

今回購入は中国AliExpressのSMSL Offical Shopで直接オーダーしました。価格は67.99ドルでした。
AliExpress(SMSL Official Shop): SMSL i2

またアマゾンでもシンセンオーディオが出品しており、中国からの発送となりますが購入することができます(シンセンオーディオは他の商品で何度か利用していますが個人的には比較的良い印象です)。価格はどちらで購入してもそれほど大きな差はないようです。
Amazon.co.jp: SMSL i2


■Cirrus Logic製コーデック搭載、ノイズが少ないクリアサウンドで反応の良いマルチBAでも問題なし。

SMSL i2」はDACおよびアンプ部にCirrus Logic製「CS42L42」オーディオコーデック(DAC/ADC・ヘッドホンアンプ等の機能を1チップにまとめた複合チップ)を採用しています。チップ自体は24bit/192kHzまでのPCMに対応しますがAppleのLightningコネクタの出力制限(LAM=Lightning Audio Module)の仕様によりAppleのCoreAudioと同じ24bit/48kHzに制限されています。
※SMSLの専用アプリで384kHz WAVやDSDに対応するとの記述がサイトにありますが、他のハイレゾプレーヤーアプリで使用した場合と同様にアプリ側で24bit/48kHzにダウンサンプリングして再生していると思われます。この辺は先日レビューした「AAW ACCESSPORT」をはじめ最近のMFi認証を持つ小型オーディオアダプタでは共通の仕様となります。

「SMSL i2」のパッケージはとてもコンパクトでシンプルなデザインです。しかし非常にしっかりした高級感のあるパッケージとなっています。
SMSL i2SMSL i2
「SMSL i2」本体は金属製となっており、本体部分のサイズも長さ67mm/幅13mm/厚さ6.7mmとスティック型のオーディオアダプタとしてはボタンの操作性も考慮すると十分コンパクトにまとまっていると思います。ケーブル部分の長さは30cmとなっています。
SMSL i2SMSL i2
イヤホン端子は3.5mmステレオミニですが、iPhone/スマートフォン用マイクリモコン等の4極コネクタにも対応します。また利用する際は3.5mmステレオコネクタにイヤホン等を接続したときにはじめてiOSデバイス側が「SMSL i2」を認識する仕様になっています。

SMSL i2SMSL i2
実際にiPhoneで「SMSL i2」を接続して聴いてまず感じたことはノイズの少なさ。多くのLightning対応のスティック型オーディオアダプタやDACではホワイトノイズを拾ってしまうようなマルチBAのイヤホンでもほぼノイズの無い非常に明瞭なサウンドが実感できます。またDACとしての過度な味付けもなく、イヤホンの個性を実感させるタイプです。もちろん同じLightning接続でも手持ちの「nano iDSD BL」や「Chord Mojo」などと比べると音場表現はちょっと淡泊な印象は受けますがiOSデバイスで日常使いを考慮すれば十分な音質だと思います。特にCIEMクラスの反応の良いイヤホンをiOSデバイスで快適に使えるのはとても嬉しいところです。
SMSL i2SMSL i2
いっぽうの音量を取りにくいイヤホンやヘッドホンの場合、音量を上げても歪みなどはそれほど目立ちませんが音が軽くなり、多少の駆動力不足を実感します。もちろん通常のインピーダンスや感度のヘッドホンくらいであれば駆動力不足を感じることはありませんが、ある程度出力を必要とするヘッドホンなどの場合はそれなりのヘッドホンアンプを組み合わせる方が良さそうです。


■「SMSL i2」のサウンドを手持ちの小型オーディオアダプタと比較してみた。

前述の通り、私の場合Lightning対応の小型オーディオアダプタだけでも数種類購入しており、それぞれ過去の記事にてレビューをしていますがこれらと「SMSL i2」を比較してみました。

SMSL i2比較には手持ちの「SMSL i2」以外に、iPhone付属の純正変換コネクタ、先日レビューした「AAW ACCESSPORT」、エレコム/ロジテックの「LHP-AHR192」、そしてオーディオアダプタではありませんがスティック型DACの「CYBERDRIVE CLARITY FEATHER DAC」の4種類を使用しました。試聴にはイヤホンはShure「SE535LTD」、ヘッドホンはソニー「MDR-CD900ST」のどちらも超定番のモニターを使用します。

まず「MDR-CD900ST」で「SMSL i2」で聴いてみると、上記の通り非常にフラットで味付けのないサウンドを改めて実感します。ともするとiPhone付属変換アダプタと似たようにも感じるのですが、S/Nの高さから解像度の高さはかなり違ってきます。また高域の歪みも比較的少なく純正アダプタより確実にグレードアップした印象を受けます。
次に、エレコム「LHP-AHR192」はiPhone6時代に発売されたわりと古い製品ということもあり、音質面でのまとまりは「SMSL i2」のほうが良く感じます。しかし駆動力は「LHP-AHR192」のほうが多少確保できるようです。現在実売価格では非常に安価になっていますが、まだまだ現役でいけそうです。
SMSL i2SMSL i2
いっぽう「AAW ACCESSPORT」はこれら3つのモデルとは頭ひとつ抜けた優れた音の濃さと音場の広がりを感じるサウンドですヘッドホンの利用では「AAW ACCESSPORT」は俄然強さを感じますね。
最後にCYBERDRIVEのスティック型DAC(カメラアダプタを使用して接続)ですが、購入当時はノイズが気になったのですが実はiOS側の問題だったようでバッテリ消費を気にしなければ非常にバランスの良いサウンドです。ただiPhone側のサウンドコントロールがうまく使えないなど利便性のうえでも課題があります。

SMSL i2次に「SE535LTD」を使用しての比較ですが、こちらは「AAW ACCESSPORT」と「LHP-AHR192」ではホワイトノイズが盛大に発生するため長時間の利用にはかなりストレスになります。またCYBERDRIVEではホワイトノイズ自体は問題なく音質面も非常に良好なのですが標準ボリュームでは音量が大きすぎるため、本体側のボリュームボタンであらかじめ音量を操作する必要があり使用にはかなり気を遣います。いっぽう「SMSL i2」は接続時にプチ、という電気ノイズが一瞬あるもののホワイトノイズの心配は無く、音質面もクリアで今回試した中では唯一SE535LTDで実用的と感じたオーディオアダプタでした。
私の場合はヘッドホンを屋外で使うことはまず無いのでむしろノイズが少ない「SMSL i2」の仕様の方が便利だと感じました。

というわけで、似たようなアダプタを何個買ってるんだ、という気もするわけですが、とりあえず今回の「SMSL i2」は高感度なイヤホンでも十分使える実力であることは嬉しい結果でした。最近利用が増えているマルチBAタイプのイヤホンでApple Music等を気軽に楽しむツールとして思った以上に利用機会が増えそうです。

次回その②「USB-C用オーディオアダプタ」へ続きます。


「Yinyoo T100」 女性ボーカルが美しい、シングルBAらしさを手軽に実感できるコンパクトな中華イヤホン【レビュー】

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Yinyoo T100

3月も気づけば中盤にさしかかっていますが、仕事のほうがシーズン的に忙しいということもあり「あまりポタオデ楽しんでる時間ないなぁ」と思うこの頃。よくよく考えたら出張もあまりしていないので新幹線でじっくり聴く機会も必然的に少なくなっているわけで・・・というわけで、到着から2週間以上全然レビューに手をつけていなかったイヤホンですが、遅ればせながら出張先の大阪のビジネスホテルで書いております(^^;)。

閑話休題、今回紹介するのは「Yinyoo T100」、私のブログでも最近露出の多い中華イヤホンブランド「Yinyoo(音佑)」オリジナルのバランスド・アーマチュア型(BA)ドライバーをシングルで搭載するイヤホンとなります。コンパクトなメタルハウジングが特徴的なデザインで、サウンドチューニングの異なる3種類のノズルフィルターの交換が可能になっています。
Yinyoo T100Yinyoo T100Yinyoo T100
購入はこれまた毎度おなじみのいつもお世話になっている中国のイヤホンセラー「Easy Earphones」より(「Yinyoo」はEasy Earphonesを中心としたセラーが取り扱うブランドになります)。
AliExpress(Easy Earphones): Yinyoo T100

AliExpressでは69ドルで販売されていますが、例によってEasy EarphonesのTwitterアカウント(@hulang9078)をフォローのうえ、フォロワー値引きを活用すれば特別価格で購入できます。詳しい購入方法はこちらをご覧ください。またEasy Earphonesのアカウントでは頻繁に割引情報などがツイートされていますのでこまめにチェックするとよりお得に購入できる可能性もあります。

また本レビュー掲載時点ではアマゾンのマーケットプレイス「WTSUN Audio」からも6,999円にて販売を開始しています。
Amazon.co.jp(WTSUN Audio): Yinyoo T100


■ピンクゴールドのカラーリングが美しいコンパクトなハウジング

到着したパッケージは最近のYinyoo製品で共通のブラックのボックス。
Yinyoo T100Yinyoo T100
なかに入っている大きめのケースにびっしりと中身が詰まっています。
Yinyoo T100Yinyoo T100
パッケージ構成は「Yinyoo T100」イヤホン本体、フィルターノズル3種類(私のところに届いたものはシルバーノズルが装着済みでした)、専用イヤーピースがS/M/L各サイズ+装着済みのMサイズ、そして専用ケースといった内容です。

Yinyoo T100」は非常にコンパクトなハウジングのイヤホンですが、デザイン的によく似た印象のダイナミック構成の「final E3000」および同じシングルBA構成の「EARNiNE EN120」と比較するとその小ささがあらためて実感できるのではと思います。いっぽうで交換式のフィルターノズルのステム部分は本体と同じ直径ため、通常の口径のイヤーピースは使用できない仕様になっています。
Yinyoo T100Yinyoo T100
ケーブルは布製の表皮に覆われており取り回しは良好です。付属するイヤーピースは先日レビューした「NICEHCK DT100」でも使われていた口径の広いタイプのもので、イヤーピース交換の選択肢が少ないのはちょっと残念なところです。ただ後述の通り「Yinyoo T100」のサウンドも、開口部が広く耳穴へフィットするイヤーピースを使用する方が音質面で良いため、上記DT100用のデュアルフランジイヤーピースなど装着可能なものを探してみるのもよいと思います。私はたまたまストックしていたデュアルフランジのものが(多少無理やり装着しましたが)なんとか使うことができました。

Yinyoo T100そして「Yinyoo T100」の最大の特徴である交換式のノズルフィルターは本体カラーと同じピンクゴールド、ゴールド、シルバーの3種類で、ピンクがメッシュのみ、ゴールドとシルバーは内側に不織布が貼り付けられておりより厚く貼られているシルバーがもっとも低域強調タイプとなり、メッシュのみのピンクゴールドが高域タイプという区分けになります。
またフィルターノズルを外した本体側にも薄い不織布が貼り付けられています。このようなフィルターは「MaGaosi K3 Pro」の交換可能なフィルターノズル等でも採用されていますが、個人的には不織布を貼り付けて高域減衰させるタイプはちょっと苦手です。そのため「Yinyoo T100」も基本的にメッシュのみのピンクゴールドのタイプを使用します。


■フィルターノズルは「ピンク」一択。女性ボーカルとアコースティックが美しい中低域イヤホン

昨年以降、魅力的なシングルBAイヤホンが数多く登場していますが、「Yinyoo T100」は価格帯としては「EARNiNE EN120」より少し高い程度の価格帯の設定となります。付属品を最小限に抑えてよりコストパフォーマンスを高めているEN120に比べるとイヤホンケースなどの付属品と3種類のフィルタを変更可能な仕様など「Yinyoo T100」は付加価値要素が多いのも事実でしょう。

Yinyoo T100いっぽう音質面については、実際に「Yinyoo T100」を聴いた最初の印象としては「良くも悪くもシングルBAらしいサウンド」。ある意味シングルBAの常識を逸脱した印象も受けるEN120とは対照的で、「そこそこ良くまとまった感じ」という感じです。最も高域タイプという設定になっているピンクのフィルターノズル(フィルター側に不織布なし)を使用した場合でも中低域寄りのサウンドで、高域はキラキラ感はありますがどうしてもBA特有の歪みを感じてしまうため、高域成分の音数の多い曲とは相性がいまひとつです。
いっぽうで女性ボーカルなどはとても美しく心地よい響きがあります。イヤーピースを付属のものから開口部の大きいダブルフランジタイプなどに換えると音抜けが良くなります。またジャズなどのアコースティック音源もとても聴きやすくて良いですね。低域はシングルBAですので控えめですが量感・分離感は必要十分という印象です。

また他のフィルターノズルを使用した場合ですが、ゴールドではスマートフォンなどでの再生環境でピンクのフィルターでの歪みを強く感じる場合に使用するとよいでしょう。ただし音像の明瞭感が下がり曇りを感じるようになるため「Yinyoo T100」の旨みの部分が損なわれる感じがあります。シルバーのフィルターは低域をドゴドゴさせたい向けですが、曇りと言うより籠りのレベルになってしまうため、このフィルターの低域が欲しい人は「Yinyoo T100」は使わないほうが良いのでは、と思ってしまいます。


Yinyoo T100というわけで、「Yinyoo T100」は比較的低価格ながら「シングルBAらしいサウンド」を手軽に実感できるイヤホンだと思います。音を分析的に聴くイヤホンではありませんが、バランスド・アーマチュア型ドライバーならではの解像度感と分離の良さ、マルチBAやハイブリッドのようなクロスオーバーが発生しないフルレンジの再生によりつながりの良い心地よいサウンド。「Yinyoo T100」は「シングルBAイヤホン」の本来のメリットを十分に感じることができる十分にクオリティの高い製品であると思います。
アコースティックな曲や美しい女性ボーカル曲をキラキラ感のあるサウンドで心地よく楽しむためのイヤホンとしてサブアイテムのひとつとして加えてみるのも良いと思いますよ。


「PMV E01」ボーカル推しに特化した高品質・低価格イヤホン【レビュー】

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PMV E01

今回は「PMV E01」、10mmグラフェン振動版を採用したシングルダイナミックドライバーのイヤホンです。いつもお世話になっているアマゾンのマーケットプレイス「Kinboofi」さからのサンプル提供による紹介となります。現在アマゾンでは2,689円にて販売されています。
Amazon.co.jp(Kinboofi): PMV E01 

PMVというとハイブリッドの「PMV A01 MK2」などの製品も以前から販売している中華イヤホンメーカーですが、「PMV E01」はスマートフォンなどでの利用を想定した普及モデルの位置づけのようです。
とはいえ、金属製のハウジングを使用しドライバーにグラフェン振動版を採用するなど、内容的な妥協は少なく、低価格のわりにしっかりとしたイヤホン、という印象を受けます。

パッケージは専用のボックスケースで実績のあるメーカーであることをうかがわせます。裏面に記載のスペックはインピーダンス32Ω、感度105dB/mWとターゲットとするスマホをはじめ多くのプレーヤーでの利用でも問題ないと思われます。
PMV E01PMV E01
パッケージ内容イヤホン本体、イヤーピースはS/M/L(Mサイズは装着済み)とデュアルフランジタイプ、ポーチ、イヤークリップ。
PMV E01PMV E01
イヤホン本体は金属製ハウジングでステレオミニコネクタ部分も含めしっかりしたビルドクオリティの高さを感じます。装着性や遮音性は一般的なイヤホンと同様です。金属製ハウジングですが重量で耳から落ちてしまうということもあまり無いと思います。


■ボーカル曲の長時間リスニングに最適。通勤通学や仕事中のBGMにも便利なサウンド

PMV E01」の周波数特性はフラットに近いですが、特徴としては明確な「ボーカル推し」なイヤホンとなっています。実際、中国サイトの情報等をみると「PMV E01 一条纯粹的人声塞」みたいな記述があり、おもわず「なるほど」と納得しました。
PMV E01PMV E01
ボーカルなどの中域は近くで定位し、グラフェンドライバーらしいクリアでキレの良いサウンドが楽しめます。音場は一般的で極端に広い印象はありませんが、質感のある低域がボーカルに影響しない程度に響くことで、適度な臨場感を演出しているように感じます。いっぽうで高域の表現はそれなりに処理されている印象ですが、分離感も比較的良いため全体としては寒色系でとてもスッキリしたサウンドになります。また刺さりはほぼ無く、長時間でも聴きやすいサウンドに仕上がっていると思います。ジャンルとしてはポップス、ロック、アニソンなどのボーカル曲との相性が良いですが、これらのジャンルでも打ち込みなどの音の成分が多い曲では少し解像度に物足りなさを感じることもありそうです。


PMV E01PMV E01」はボーカルに特化したチューニングにより、低価格ながらも非常に聴きやすく使いやすいバランスにまとめられたイヤホンだと思います。スマートフォンなどでの利用を考えると極端に敏感だったり解像度を高くしすぎても雑味が強くなる可能性もありこれらの用途では使いにくくなります。そういった意味でさまざまなプレーヤー環境で気軽に使えて、かつ気持ちよいボーカルを実現したイヤホン、としては、購入しやすい価格も含めかなり完成度の高い製品ではないかと思います。
中華イヤホンも最近の高品質化・高音質化は著しく、低価格帯といえど「及第点のサウンド」では受け入れられない状況になりつつあるのではと思います。「PMV E01」はビルドクオリティの高さとスマートフォンなどの利用でもクオリティの高いクリアなボーカルを実現することで個性を表現していると感じました。オーディオマニアではない方などに気軽に使えてボーカルの綺麗なイヤホンは、と訊かれたときにオススメするのにも良い選択かもしれませんね。


「KINBOOFI T5」(S600) スマートフォンでの日常使いに便利な低価格2DDイヤホン【レビュー】

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T5


 今回は、「KINBOOFI T5」というデュアルダイナミックドライバー(2DD)搭載のイヤホンの紹介です。前回の「PMV E01」に引き続き、今回もいつもお世話になっているアマゾンのマーケットプレイス「Kinboofi」さからのサンプル提供による紹介となります。
Amazon.co.jp(Kinboofi): T5 2DD In-Ear Earphone

KINBOOFI T5」は中国ではいくつかのセラーにより「S600」などの名称で販売されているらしいイヤホンですが、日本のアマゾンおよび米国のAmazon.comではKinboofiブランドで「KINBOOFI T5」として販売されています。アマゾンでの販売価格は1,699円と非常に低価格なイヤホンです。

到着したパッケージ内容はイヤホン本体およびイヤホンケース、イヤーピースはS/M/Lの各サイズが2種類など。
T5 2DD (S600)T5 2DD (S600)
布製ながらイヤホンポーチと豊富なイヤーピースのバリエーションが選べるのはうれしいところですね。

KINBOOFI T5」は6mmダイナミックドライバーが並列でデュアルマウントされたデザインですが、プラスチック製のハウジングは比較的コンパクトで、またサイドに「VJJB N4」のような硬質ゴム状の出っ張り(耳当て)があるため、装着性も良く、安定性も抜群です。またケーブルはTPE素材の皮膜で覆われており、多少の弾力があり絡まりにくいケーブルとなっています。


■音質は「それなり」ですが日常的に使いやすい「取り回しの良い」サウンド。

KINBOOFI T5」の音質傾向は中低域寄りの弱ドンシャリの「元気な音」。暖色系のサウンドで全体としてのバランスは悪くはないのですが、解像度はそれほど高くはなく、音の抜けもいまひとつで明瞭さ、という点ではちょっとぼんやりした印象を受けます。おそらく同イヤホンがモチーフとしたと思われる「VJJB V1/V1s」の劣化版、という印象も正直拭えないところです(現在手元にVJJB V1sなどがないため直接の比較はできないのですが)。ただ、中低域は広がりのある音場感で、Apple Musicなどのストリーミングでボーカル曲をBGM的に聴くのには悪くはないかもしれませんね。分離感などは「それなり」ということでしょうか。
T5 2DD (S600)T5 2DD (S600)
ちなみに、リスニングとは全く関係ないのですが個人的に「KINBOOFI T5」がすごく使いやすかったのは、MacBook Pro(2015モデル)のイヤホン端子に「KINBOOFI T5」を接続して屋外でWeb会議に使ったとき(^^;)。イヤホン端子のある世代のMacBookはマイク付きのイヤホンの4極コネクタがそのまま使用できますが、「T5」のサウンドバランスはとても使いやすく、またマイク部分の感度も十分でした。

KINBOOFI T5」はリスニングイヤホンとしてオーディオ的には「それなり」のレベルですが、このような(ちょっと特殊な)使い方はもちろん、通話などでもイヤホンマイクを使うような用途で屋外で利用するのには低価格でちょうどよいかもしれないですね。


「TANCHJIM darkside」 マニア限定? の個性的サウンドで、キレの良い低域が心地よい新ブランド中華イヤホン【レビュー】

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TANCHJIM darkside

毎年3月のいわゆる「年度末シーズン」となると結構仕事が立て込んでくることもあり、しばらくブログの更新も小休止状態でしたが、そんななかでもいろいろなアイテムが届いてきており書きかけレビューはたまる一方です(。_。)。

というわけで例によって手元に届いてから2週間以上経過しておりますが、今回は 「TANCHJIM darkside」というなかなか格好良いデザインで、サウンドも「個性的」というイヤホンを紹介します。日本では七福神商事さんが取り扱いをしており、同社の直営店のほかアマゾン等でも購入が可能です。
Amazon.co.jp(七福神商事): TANCHJIM darkside


■独創的なサウンドを印象づける豪華なパッケージ

 「TANCHJIM」は新しい中華イヤホンブランドで「TANCHJIM darkside」はおそらく同社にとって最初の製品になると思います。フルメタルボディの美しいブラックのハウジングに9.2mmのグラフェン振動板を採用したダイナミック型ドライバーをシングルで搭載します。

製品が届いてまず最初に目に付くのはなんといってもキューブ型のパッケージでしょう。
1万円クラスのイヤホンとなると中華系でも比較的豪華なパッケージに入っているケースも珍しくはなくなっていますが、そんななかでも「TANCHJIM darkside」のパッケージはひときわ目につくものです。
TANCHJIM darksideTANCHJIM darkside
「お、何か楽しげなアイテムが届いたぞ」と感じてしまう演出はその名の通り既に「ダークサイド」の入り口なのかもしれません(笑)。非常に手の込んだパッケージを開きながら思わずそんなことを感じました。
TANCHJIM darksideTANCHJIM darkside
TANCHJIM darkside」はリケーブルには対応していないイヤホンですので、基本的にはイヤホン本体とイヤーピースがメインのパッケージ構成となりますが、S/M/Lの各サイズのイヤーピース(Mサイズは本体装着済み)に加えて「説明書」「ストーリーブック」「ロゴシール」「アルミ製ネームプレート」といったアクセサリーが充実。さらにブラウンレザーの専用ケースも非常にお洒落で格好良いものです。
TANCHJIM darksideTANCHJIM darkside
「また、TANCHJIM darkside」本体はアルミ合金製のメタルハウジングでブラックの表面加工も大変美しい仕上がりです。ケーブルは銀メッキOFCの撚り線とのこと。

ちなみに、同社のロゴをあしらったデザインが右側のフェイス部分にのみプリントされ、左側はマットブラックの無地。フェイスプレートが「真っ平ら」でしかも片方が無地、というデザインは最初「?」と思ったのですが、七福神商事さんのツイートを見ていると、どうやら右側は自分でデコレーションやプリントをして好みのデザインにアレンジをすることが楽しみ方のひとつのようですね。
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でも一度アレンジを始めたら、シチュエーションに合わせていろいろなデザインを試してみたくなったりしないかなぁと思いつつ、「あ、これは左側のフェイスプレートで遊びだしたら、バリエーションを作るためにいつの間にか何個も買ってしまうという『ダークサイド』への誘惑ではないのか?!」と思ってしまいました。まったく、ちょっとお洒落なケースといい、油断も隙もあったもんじゃないですな(笑)。
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アルミ合金製ということで金属製ハウジングながら重量は比較的軽いのですが、装着性は多少人を選ぶようです。私も標準のイヤーピースではいまいちしっくりフィットしなかったため滑りにくいイヤーピースを使用しています。イヤーピースは後述の通り開口部が大きくより高域の表現に優れたものを使用する方が良いと思います。私はたまたま手元にあったデュアルフランジのイヤーピースやKC09用イヤピを使用していますが、AcoustuneのATE07などが相性が良さそうです。


■再生環境を選ぶものの特徴的な低域のクリアさとキレの良さ。ジャズと女性ボーカルとの相性抜群のサウンド。

TANCHJIM darkside」の周波数特性はフラット寄りですが、特徴的なのは(ボーカル等より上の)高域はある程度割り切って中低域のクオリティにこだわったイヤホンという点でしょう。スペックをみるとインピーダンス32Ω、感度103dB/mWと一般的〜少し鳴りにくい程度なのですが、スペック以上に音量が取りにくく、一定以上の駆動力のある再生環境を必要とします。スマホ直挿しや駆動力の少ないプレーヤーだと、逆に高域に音割れのような鳴りを感じてしまう場合があります。

TANCHJIM darksideいっぽう駆動力のある再生環境やポータブルアンプを利用した出力では非常にキレのある低域とボーカル域の解像度の高さが特徴的です。いっぽう高域の伸びや解像度はそれなりに処理されており、かなり割り切ったチューニングのイヤホンであると感じます。一般的に高級なヘッドホンなどでは音量の取りにくい製品が多いですが、これらは再生環境を選ぶ反面、ノイズに強く(S/Nが高い)、音源の録音環境により忠実なサウンドになる(クリアな音源なら明瞭感が上がり、アナログな音源ならよりアナログらしさが出る)傾向にあります。「TANCHJIM darkside」ではこれらの傾向が特に「低域」に強く、独特のキレの良さと解像度の高さを感じます。
グラフェンコート振動板を採用したシングルダイナミックドライバーのイヤホンというと、最近では同価格帯の中華イヤホンでは「TFZ EXCLUSIVE KING」をはじめとするTFZ製のイヤホンを想像しますが、これらの製品でイメージできる「突き抜けるように伸びる高域」というものは「TANCHJIM darkside」には皆無です。いっぽうで中低域の硬質なキレの良さや解像度の高さはグラフェンコートならではでしょう。そのため、中低域メインのイヤホンでありながら響きや音場感はかなりシャープで、寒色系のサウンドとなっています。
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女性ボーカル曲など中低域がメインの楽曲の場合、低域のクリアでキレの良いサウンドを心地よく感じながら高域の刺さりなどのない聴き疲れしにくいサウンドで長時間のリスニングでも楽しめると思います。いっぽうアニソンなどの高域成分の多い曲や打ち込み系の曲との相性はいまひとつかもしれませんね。またジャズとの相性も抜群で、全般的にシャープで明るめのサウンド と定位の良さからとても鮮やかで気持ちよいサウンドが楽しめます。個人的には「ジャズ専用イヤホン」にしたいと思うくらいです(^^;)。


TANCHJIM darksideというわけで、ちょっとお仕事モードでブログ小休止明け最初のレビューとなった「TANCHJIM darkside」ですが、噂に違わぬ個性的なイヤホンでございました。正直なところ好みという点で「人を選ぶ」というか「曲を選ぶ」イヤホンだと思います。ただ、低〜中価格帯における昨今の中華イヤホンのクオリティアップ、レベルアップは特筆すべきレベルとなっており、そんななかで「万人受け」ではない、とてもマニアックで「個性的」な製品が販売される状況はとても喜ばしいことですね。それだけ中華イヤホンが認知され、本格的な成長期、普及期に入っているのだと思います。またマーケティング的にも「とても攻めた」製品だと思われる「TANCHJIM darkside」を代理店として新しいブランドとして全く未知の状態で日本市場に投入する七福神商事さんにも脱帽です。
もしこれからイヤホンを買いたいと思う方に勧めるかと言われたら「確実にNO」ですが(笑)、いっぽうで、さまざまなイヤホンを既に持っているマニアで、さらに特に音質面で他とは違う個性的なアイテムを探している方には「TANCHJIM darkside」は結構面白い存在ではないかと思います。価格的にも1万円そこそこと、そういった皆様にとっては十分に手が出しやすい価格ではないかと思います。
というか、「マニア限定」というのも十分に「ダークサイド」ではありますよね(^_^;)。


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読み:ばいそにか。無駄に中華イヤホン等いろいろ買い続けるアラフィフ限界オタクの酔っ払い。ダイエット中ですが食べるのも好き。普段は東京と福井(鯖江)の自宅の二拠点生活で小さなIT系企業を細々とやってます(出張多め)。仕事の合間に趣味で書いてるレビューブログも2022年末に1千万PVを突破(あざす!)。相変わらずのマイペースですが今後もよろしくです(^^)
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