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Kinboofi 「KB EAR F1」 本格的なシングルBAイヤホンが3千円台の低価格で登場。個性的デザインも楽しい話題の高音質中華イヤホン【レビュー】

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KB EAR F1

こんにちは。今回はKinboofi 「KB EAR F1」の紹介です。前回に引き続き、中国のイヤホンセラー「Kinboofi」が新たに展開するオリジナルイヤホンブランド「KB EAR」シリーズで登場した新製品ですが、こちらはマニアが思わず反応してしまう「シングルBA」構成のイヤホンになります。

KB EAR F1」は比較的高価格な製品も多いシングルBAイヤホンのなかで、MMCXコネクタによるリケーブルを可能にしつつ、3千円台の低価格を実現しています。そして、ビルドクオリティ的には「いかにも」感はあるものの、音質的なクオリティは非常に高く、購入者の評判の高さから、あっという間に初回分は売り切れてしまう「話題のイヤホン」になりました。

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往年の名機「ER-4S」をはじめ、シングルBA構成のイヤホンにはメーカーの思い入れの強さからか完成度の高い製品が多く、マニア向けの製品として特別な意味のある「ジャンル」といってよいでしょう。これは、あえてマルチ化やハイブリッド化せず、構造的にメリット・デメリットのあるBA(バランスド・アーマチュア型)ドライバーを特性を最大限に引き出すアプローチにより、結果的に多くのシングルBA製品が非常に個性的かつ特徴的なサウンドを生み出しているとも考えられます。

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KB EAR F1」のカラーはブラックとブラウンが選べ、ブラウンはより透明度の高いカラーリングとなっています。ちょっと「べっこう飴」みたいなカラーリングですね(^^;)。

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Kinboofi 「KB EAR F1」の購入はアマゾンの「Kinboofi」マーケットプレイスにて。価格は3,599円となっています(本レビュー掲載時点ではブラウンは売切れており次回入荷待ちで、ブラックのみが購入できる状態でした)。
Amazon.co.jp(Kinboofi): KB EAR F1

※現在、Kinboofiでは、「KB EAR F1」と一緒に「KB EAR OPAL」を同時購入すると「KB EAR F1」の価格が5% OFFとなるキャンペーン中です。なお同時購入の際、「KB EAR OPAL」はこちらのリンクから購入すると「KB EAR OPAL」も10%割引きされますのでよりお得に購入できます。

またKinboofiのTwitterアカウント(@kinboofi)では入荷情報や新製品情報、割引情報などが頻繁にツイートされていますのでフォローのうえこまめにチェックされることをお勧めします。


■レジンが充填された一体形成ハウジング。多少の個体差も醍醐味のマニア向け中華イヤホン(^^)

KB EAR F1」も「KB EAR OPAL」同様に、Kinboofi の「KB EAR」シリーズの新しいパッケージデザインが採用されています。パッケージの記載内容によると「KB EAR F1」はインピーダンス 22Ω ±10%、感度 105 ±3 dB/mW という仕様であることが確認できます。
KB EAR F1KB EAR F1

パッケージ内容は、本体、ケーブル、イヤーピース(2タイプ、それぞれS/M/Lサイズ)、説明書、とこちらのモデルも非常にシンプルですがイヤーピースの選択肢があるのは良いですね。また付属のMMCXケーブルは耳掛け加工の無いタイプで、「KB EAR OPAL」付属のものより少しアップグレードされた銀メッキ線タイプとなっています。また本体に左右の表記はありませんが装着時にロゴマークが前面に来るように配線するのがいちおう推奨のようです。
KB EAR F1KB EAR F1

本体の素材はレジン製で、おそらくドライバー等の内部配線を行ったものにシリコン型等で直接レジンを充填して一体形成しているものと思われます。
そのため、ステム部分が少し斜めになっていたり、表面の角取りなど形状に細かな差異があり、個体によっては左右でL字型になっている角度が微妙に違ったりと、なんとも手作り感のある仕上がりになっています。
KB EAR F1言い方を変えると、「KB EAR F1」については、最近の中華イヤホンではあまり気にしなくて良くなった「個体差」が考えられる製品ともいえます。
個人的にはそのような部分も含めてチャレンジしてみるのが本来「中華イヤホンの醍醐味」だったと思うので「むしろウェルカム」ですが(笑)、まあ、やはり今だったら「わかってるマニア向け」となるのでしょうね(とりあえず、例えば左右で明らかに音が違う個体などに万が一で遭遇してもKinboofiの場合アマゾン経由なので返品などの対応もしやすいですね)。
このように、同時に発売されたシングルダイナミックの「KB EAR OPAL」は金型形成されたビルドクオリティの高い光沢シェルだったのと比べると、「KB EAR F1」は同じブランドの製品ながら狙ってる点が明らかに違っていてちょっと面白いですね。やはり「KB EAR F1」はシングルBAという点にこそ意味があるマニア向けのイヤホンですし、見た目的にも「わかる人だけ買ってね」という潔さすら感じますね(まあ「一般ウケ」は「KB EAR OPAL」のほうがあるから、ということでしょう)。

KB EAR F1ところで、「KB EAR F1」で搭載されているBAユニットはBellsing製のフルレンジドライバー「Bellsing 32257BRC350C32257)」です。これはKnowlesのフルレンジBAドライバー「RAB-32257」のBellsing版、といった感じのユニットですが、「RAB-32257」にはRAB系の特徴としてBAながらベント(空気孔)があり、見たところ「Bellsing 32257」も同様に側面に円形のベントがあるような気がします。しかし、前述の通り「KB EAR F1」は内部もレジンで充填されており本体に空気抜けのための穴は空いていません。レジン充填により制動を抑えた設計ですが、あえてベントを塞ぐアプローチがどのようにサウンドに影響しているのかは少し興味深いところです。


■中高域の表現力が心地良い。シングルBAらしさを手軽に実感できるサウンド

KB EAR F1」の音質傾向は、いかにも「シングルBAイヤホン」らしい、といった印象の中音域の伸びが良い雰囲気のあるサウンド。中華ハイブリッドやマルチBAイヤホンとは全く異なるジャンルの音ですが、この価格で購入できるのであれば十分にお勧めできるイヤホンだと思います。
「ER-4S」のようなモニターサウンドとは異なりますが、全体的にフラットに近い傾向で中音域がメインで、全体的に見通しが良くスッキリした音です。音場は少し狭く低域は控えめないっぽうでボーカルは比較的近くに定位し、しっかり聴かせてくる印象です。
KB EAR F1KB EAR F1
開封直後は少し厚みが足りない印象もありますが数時間程度慣すと結構良い印象に変化しました。比較的鳴りやすい傾向ですが、駆動力の小さい小型DAP等では中高域が少し平坦な印象になるため、多少出力のあるDAPやヘッドフォン等に対応したハイゲインのモードで聴くことをお勧めします。
また、装着位置で若干印象が変わる感じもあったため、イヤーピースをいくつか交換して試してみましたが金属製の筒状のステムのため開口部の大きいタイプは向かず、「RHAイヤーピース」、「final Eタイプ」や「SpinFit CP100」などが良い印象でいた(今回私は「SpinFit」を選択しました)。

KB EAR F1KB EAR F1」の高域は想像以上にスッキリとした明瞭なサウンドで伸びの良さも感じます。煌めきのある硬質な音で解像度も比較的高め。抜けの良い綺麗な印象の高音です。刺激は控えめで聴きやすい音ですが、出力の高いDAP等では多少刺さりを感じる場合もあります。
中音域は癖のない音でとても聴きやすくシングルBAらしい、若干カマボコ気味にも感じる音で、ボーカルなどは解像感のあるスッキリした印象ながら気持ちよく聴くことができます。ただし、上記の通り駆動力の少ない小型DAPやローゲインのモードでは中高域が多少平坦な印象に感じる場合もあるため、ハイゲインのモードで聴く、出力のあるポータブルアンプ等の併用が効果的です。また情報量の多いケーブルやDAPによっては駆動力を稼げるバランス接続も有効でしょう。ボーカル曲であればジャンルを問わず楽しめる印象で、ロック、ポップス、アニソンなど多くのジャンルで相性の良さを感じます。
低音域は軽い印象の音で、シングルBAとしてかなり割り切っている部分だと感じます。量的にも弱く重低音の沈み込みも感じないため、低域の厚みや重量感を感じたい方にはあまり向きません。まあこの点も「シングルBAらしい」といえばそれまでなので、この辺は他の構成のイヤホンと用途や曲に合わせて使い分けるといった感じでしょう。もっとも、繰り返し書いているとおり「KB EAR F1」は「わかっているマニア向け」のアイテムで、このイヤホンを購入される方は既に様々なイヤホンを持っていると思いますので、あえて強調するまでもないかもしれませんね(^^;)。


ちなみにリケーブルについて耳掛け加工をしていないタイプのケーブルで「KB EAR F1」自体の価格を超えない製品というは選択肢が少ないのですが、Kinboofiの「KBF4758 6芯 銀メッキ線ケーブル」(1,800円)は価格も手ごろで、中高域の明瞭感がさらに向上するため、駆動力の小さいDAPなどで利用する場合は結構変化が得られそうです。また中低域の厚みを少しでも増やしたい、という場合は「KBF4759 8芯 高純度銅線ケーブル」(2,300円)という選択肢もありますね。
KB EAR F1KB EAR F1
というわけで、「KB EAR F1」はひさびさの「シングルBA」イヤホンということで予想以上に楽しいアイテムでした。ビルドクオリティ的に個体差の可能性が否定できないなど気になる点もありますし、同じシングルBA構成で価格破壊として話題になった「EARNiNE EN120」(定価5,980円)あたりと比べると音質的にも価格差なりの完成度の違いは感じますが、シングルBAらしい、「いかにも感」はむしろ「KB EAR F1」のほうが感じるのではと思います。万人向けの製品ではありませんが、マニアであれば持っていて損は無いイヤホンだと思います。まあ、何より安いですからね(^^)。


Kinboofi 「KB EAR OPAL」 アンダー3千円でバイオセルロース振動膜ドライバー採用。光沢のあるブラックシェルが美しい低価格中華イヤホン【レビュー】

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KB EAR OPAL

こんにちは。今回はKinboofi 「KB EAR OPAL」の紹介です。いつもお世話になっている中国のイヤホンセラー「Kinboofi」が新たに展開するオリジナルイヤホンブランド「KB EAR」シリーズの製品のひとつで、アンダー3千円の価格設定ながら、バイオセルロース振動膜を採用したダイナミックドライバーをシングルで搭載し、光沢のあるブラックデザインを採用したイヤホンとなっています。
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さらにハウジングは軽量かつ剛性の高いカーボンファイバー(炭素繊維)製で、フェイスパネルもカーボン柄となっています。ゴールドカラーのアルミ合金製ステムパーツなどとあわせ非常に美しいデザインのイヤホンです。また、MMCXコネクタ採用によるリケーブル対応など低価格モデルながら安っぽさを感じない内容の製品となっています。
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Kinboofi 「KB EAR OPAL」の購入はアマゾンの「Kinboofi」マーケットプレイスにて。価格は2,990円となっています。
※現在、Kinboofiでは、この製品を購入時に 10% OFF となるキャンペーンを実施中です。
Amazon.co.jp(Kinboofi): KB EAR OPAL

またKinboofiのTwitterアカウント(@kinboofi)では入荷情報や新製品情報、割引情報などが頻繁にツイートされていますのでフォローのうえこまめにチェックされることをお勧めします。

Kinboofi の「KB EAR」シリーズではパッケージデザインも一新されており、それぞれ製品画像が記載された専用のパッケージが用意されています。パッケージの記載内容によると「KB EAR OPAL」はインピーダンス 16Ω ±10%、感度 102 ±3 dB/mW という仕様であることが確認できます。
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パッケージ内容は、本体、ケーブル、イヤーピース(白色とグレーの2タイプ、それぞれS/M/Lサイズ)、説明書、と低価格イヤホンらしく非常にシンプル。
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 「KB EAR OPAL」のカーボンファイバー製ハウジングは光沢のあるブラックで仕上げられており安っぽさは感じません。ブラックシェルとゴールドのコントラストが非常に美しいデザインとなっています。フェイス部分のカーボン柄も良いアクセントになっています。シェルの大きさは厚みはありますがサイズ自体は思ったより小さく、アルミ合金製のステムに多少太さはあるものの、装着性は比較的良いと思います。
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イヤーピースは開口部の広い白色タイプと、通常サイズのグレーのものが付属し好みで選ぶことができます。ただ音質傾向的には耳奥までしっかりフィットさせた方が印象が良くなりますので可能であれば耳に合うものに交換する方が良いでしょう。私は例によってJVCの「スパイラルドット」を使用しています。私自身、耳穴がちょっと小さいため、太めのステムで耳奥まで入れて装着したい場合は「スパイラルドット」をサイズダウンして使うのが重宝しています。


■ エージングは必須。綺麗な中高域に対して低域はもう少し厚みが欲しい印象。

KB EAR OPAL」の音質傾向は中高域寄りのサウンドで低域はちょっと軽い印象。カーボンファイバー製ハウジングにバイオセルロース振動膜ドライバーと、低価格イヤホンとしてはかなりコストのかかっているイヤホンですが、サウンド自体は最近の高性能化が著しい低価格中華イヤホンのなかでは「そこそこ良い」レベルとなっています。
またドライバーの特性もあり、開封直後は中低域が籠りっぽく感じる場合もありますので、エージングはしっかり行った方がよいでしょう。数時間程度の慣しでも印象は変わりますが50~100時間程度のエージングで分離感が大幅に向上します。どうやらこのシリーズのチューニングはボーカルにフォーカスを当てていることが分ります。

KB EAR OPAL同時に発売された「KB EAR F1」が同じ中高域メインのサウンドでも「シングルBA構成」らしいキャラクターを前面に出すことでマニア向けアイテムとしてかなり好評となっているのに対し、「KB EAR OPAL」はライトユーザーも含めた層にボーカルを中心に楽しんでもらおう、という意図を感じるようなチューニングですね。とはいえ、最近でこそKZを中心にアンダー3千円でもかなりクオリティの高いハイブリッドイヤホンが登場しているものの、ハイトーンのボーカルにも明瞭感を感じるアレンジは明らかに「安物イヤホン」とは一線を画しているクオリティがあります。

KB EAR OPAL」の高域は伸びも良く煌めきを感じる音。ハイハットなども綺麗に鳴っています。解像度も高めで前に出てくる印象はありますが、音の厚さはあまりなく、そういった意味で高域の主張はそれなり、といった印象です。
中音域はある程度のエージングにより分離感が向上し広がりを感じるサウンドになります。曲によって若干の凹みがありますが主張は強め。音場は広めで少し下がって定位します。響きを感じる音ですがスッと消えていく感じで余韻は少なめ。そのためかなりアッサリした印象となるため、テンポの速い曲は良いですがバラードなどはあまり向かなそう。
KB EAR OPALKB EAR OPAL
低音域は量的にはそれなりにあるものの、重低音の沈み込みはかなり浅く、軽い音で実際の低域の量ほど存在感を感じない印象です。そのため重低音の重さや低域の力強さを求める方にはかなり物足りなく感じる音だと思います。ただ中高域との分離性はよいため、音が被るようなことはありません。良くも悪くも軽妙でアッサリしたサウンド、というのが「KB EAR OPAL」の印象です。カーボンファイバーのハウジングはプラスチックやレジンなどの一般的な樹脂素材と比べると音の吸収が良く反響による響きや厚みが出にくいのかも知れませんね。


というわけで、「KB EAR OPAL」は、美しいハウジングデザインや、カーボンファイバー素材にバイオセルロース振動膜ダイナミックドライバーなどスペック面は価格以上の部分があるものの、音質的には「それなりに良い」という感じになりました。せっかく良い音になりそうな要素が色々あるだけにちょっと勿体ない製品化もしれませんね。可能であれば、多少コストアップしても、音質面を追い込んだアップグレードモデルなどもちょっと期待したいなと感じました。


プロフィール(Twitterアカウント)
カフェで息抜きにイヤホンとかのブログ書いてます。気付けばアラフィフの酔っ払い(定期)。食べるのも好きな天秤座AB型。普段はIT屋で都内と自宅(鯖江)のある福井ほかあちこち出張するお仕事してます。ポタオデは趣味で出張のお供。長年のPC(?)遍歴にApple IIc とNeXTstation があるのがプチ自慢(^^;
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