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ガジェット好きのおっさんによる、趣味的レビュー。ちょっとイイけどお買い得、そんなアイテムに目がありません。

「遊び心」で接したいアンダー5000円イヤホン「Auglamour R8-J」「AIKAQI A04」

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今月は個人的に仕事が立て込んでいて、なかなかゆっくり音楽を聴く、という感じではなかったのですが 、その間にもちょいちょい新しいイヤホンを購入したりして、出張先や新幹線の中などで楽しんでいたりしていました。

というわけで、今回は、ひとつは説明の必要もない「超有名選手の改良モデル」で、もうひとつは「なんかヘン」という理由だけで購入したキワモノ枠(笑)、どちらも似た価格の中華イヤホンなのに、な2つです。


昨年の爆売れイヤホンの改良型「Auglamour R8-J」。イヤピ交換+リケーブル効果はより絶大

というわけで、もはや説明も必要ないくらい有名になったR8の改良型&日本限定モデル「Auglamour R8-J」です。
今年の上半期のイヤホンについては、とかくネットにて話題の中心だった「KZ ZS5」と、驚異的クオリティで店頭から商品が即完売だったfinalの「E2000」「E3000」という、大変強力なプレーヤーが登場しました。これが昨年はというと、中華イヤホンを一躍有名にした「Auglamour R8」だったのではと思います。個人的には話題になりすぎて逆にどうかなと思っていたのですが、今回の「R8-J」で装着性に加え音質面の改良もあるとのことで、「食わず嫌い」解消も兼ねて今回は購入してみることにしました。
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imageパッケージ構成は前回R8と特に変化はないようですが、S/M/Lとウレタンタイプのイヤピ、イヤーフック、プラ製ケースなど。中に入っているものは特にAuglamourのオリジナルというわけではなく、中国AliExpressでHCKやEasy等のセラーからイヤホン購入経験があればわりとお馴染みの付属品です。ちなみに私が購入したものに付属していたSサイズのイヤピは左右でタイプが違うものでした(笑)。まあ後述の通り標準のイヤピは使わないのであまり関係はないですが。
そういえばハウジングにも小さいキズが・・・。Twitterの情報だと接着剤漏れの個体もあるらしいです。

個人的にはこの程度のビルドクオリティの問題や検品ミスなどは低価格帯の中華イヤホンでは「よくあること」なのであまり気にはならないのですが、初めて中華イヤホンを購入する人からするとちょっと幻滅するのでは、という気がします。もちろん同じ中華イヤホンでも1万円クラスの製品と比較すると相応に差があるのは当然と思いますが、同価格帯でも非常に素晴らしい仕上がりの製品も増えているので、せっかく「日本限定版」と銘打っている以上はこの辺の品質にはこだわって欲しいところです。image

今回「R8-J」で改善された装着性ですが、R8よりハウジングの形状が多少変更になり、ステムの角度の変更と耳奥で装着しやすいようにステムが少し長くなりました。
ただ形状が変更になっても結局このイヤホンはイヤーピースの交換は必須のようで、定番はfinalのEタイプだろうと思います。個人的にはセリア100均のウレタン製もちょっと気に入っています。

R8-J」の音質傾向は低域を締めて中域を伸ばす方向に改良されているようで、イヤホン自体の周波数特性はドンシャリというより低域から中域はフラットで高域に盛り上がりのあるカーブになっています。ただ、このイヤホンは上記の通りステムを耳奥の方で固定させるタイプのため、特に低域はイヤーピースの影響を大きく受けます(この辺はKC06やEN700なんかと同様ですね)。従って、イヤピを低域の厚みが増すfinalのEタイプや、耳の相性によってはSpinFitなどを合わせることにより、綺麗なドンシャリ傾向になります(というわけでイヤピ交換が必須なわけですね)。

image音場の広がりとボーカルの適度な近さはR8同様ですが、特にリケーブル後の分離感の向上はR8-Jのほうが明瞭な気がします。わたしは「KZ ZS5」で使用していたBispaの2pinケーブルに換装してみましたが確かに「一皮むけた」感じの音になりました。
ここまでくるとR8-Jも最近クオリティが爆上げしている1万円クラスの中華イヤホンに近い音質になります。
・・・といってもR8-Jの価格にケーブル+イヤーピースでとっくに1万円超えてますけどね(つまり価格相応ですね。笑)。

まあ品質面に多少の課題はあるものの良いイヤホンだとは思いますので、今回は変なマーケティング先行ではなく実力で評価されるといいですね。



■で、オマエは誰だ?(笑)。とにかく無駄にアヤシイ「AIKAQI A04」

いっぽう、打って変わって、「AIKAQI A04」です。AIKAQI さんのTwitterアカウント(@AIKAQIJP)でこのイヤホンのクーポンが出た際に購入しました。
ただこの「AIKAQI A04」というイヤホン、まず話題に上ることもないくらいの「どマイナー」なイヤホンです(笑)。実際は過去にS Doradus(@brdr0)さんがレビューされているのですが、購入時点ではすっかり忘れていました(汗)。

まずは明らかに形状がアヤシイ。
  
いや、どうみても普通じゃないニオイしかしないですよね(笑)。
構成としては1BA+1DDのハイブリッドで、見るからに派手なアルミニウム製ハウジングを採用しています。
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そして、届いたパッケージも抜群に残念なセンスで怪しさ全開です。
どうしてこんな楽しそうなイヤホンをいままで気付いていなかったのだろう、と軽く後悔しました(笑)。

サイズ的にはなかなか大振りですがアルミのためわりと軽量です。購入した商品ではビルドクオリティ自体は普通です(以前より改善されたらしいです)。それほど重くはないのでイヤーピースが合えば案外装着感で困ることはないかもしれません。エージングは割と入念に行った方が安定しそうです。私の場合は出張の合間にずっと再生し続ける方式で約100時間程度のエージングを実施しました。

image周波数特性は緩やかなドンシャリですが、レンジは広く上から下まで比較的近い距離で聞こえます。定位的には広がりより奥行きをを感じる方でしょうか。また、見た目通り、いかにもメタルハウジングな独特の響きのあるサウンドです。
そのためロック系、メタル系、アニソン、EDMといったところが強い音です。ウッドベースを効かせたジャズなんかは不自然さと雑味を感じる音になります。イヤーピースを幅の広いウレタン製のものに変更してみるとかなり低音の締まりも良くなりました。イメージとしては最近低価格イヤホンのひとつとして人気急上昇中の「KZ ZST」にキレと刺さりを足したような音のようです。
トータルとしては見た目の怪しさとは裏腹にサウンドは非常に「まっとう」で、もちろんアンダー5000円クラスの枠内ではありますが、キレのあるサウンドを探している場合は結構よい選択肢かもしれません。


■というわけで、今回のイヤホンは「試しに買ってみた」コンビでした(笑)

というわけで、知名度も、販売数も、もちろんイヤホンのタイプも全く違う2つのイヤホンですが、私の中ではどちらも「アンダー5000円で気になった」ので「試しに買ってみた」製品でした。

まあどんなにマーケティングに差があっても買う側の立場からすればそれがそのまま注目度や優先度になるわけはもちろんないわけで、こういう組み合わせも場合によっては発生してしまいます。

imageただ、改良を重ねたR8-Jは確かに良いイヤホンになっていましたが、音質的にも、また形状的にもすっかり「平凡」なイヤホンになってしまいました。ほぼ同じ価格で購入できる「final E2000」など強敵ひしめく現時点では昨年のR8と同じような勢いを得ることはまず無いでしょう。あくまで「良いイヤホンのひとつ」としての選択肢ですね。
いっぽうAIKAQI A04はより安価なプライスで個性的(ヘンですけどね)なデザインと普通に良い音ながら多少個性的な部分もある「少しだけ遊んでみよう」くらいにはちょうど良いイヤホンになっています。

ただ、購入するためのポイントは全く異なるだろう2つの製品ですが、どちらのイヤホンも共通して「最初に買うイヤホンでは絶対ない」かな、と思います。
すでにお気に入りのイヤホンを使っているうえで、2つめ以降として「遊び心」を持って接してみると結構楽しめると思いますよ。あと多少のおおらかさも一緒に持っててくださいね(笑)。


「KZ ZS5」 vs 「ZST」「Pro HD」「E2000」注目のアンダー5000円イヤホンを比べてみた。【レビュー後編】

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というわけで、前回に引き続き、話題のイヤホン「KZ ZS5」レビューの後編です(^^)。

→ 前編:驚きのスペックと低価格で話題の中華イヤホン「KZ ZS5」を購入しました。【レビュー前編】

改めて、「KZ ZS5」は中国KZ社の最新モデルで「2BA+2DD」搭載のハイブリッドで、そのデザインも含めネット上で話題になったモデル。image
現在はHCKなど中国AliExpressのイヤホンセラーおよびアマゾンのマーケットプレイスでもプライム扱いで販売されています。
Amazon.co.jp(WTSUN Audio): KZ ZS5

とにかくネット(特にTwitter)では大変な話題となった「KZ ZS5」ですが、実はこのアンダー5000円の界隈は特に日本の店頭では新旧の実力派プレーヤーが一斉に参入しています。
現在、アンダー5000円クラスで主に店頭での話題を牽引しているのはfinalの新しいダイナミック型モデル「E2000」「E3000」ではないかと思います。またZS5と同じ中国KZ社の代表的モデル「KZ ZST」も日本の正規販売代理店を通じまだ取り扱い店舗は少ないながらも店頭に登場。Twitterでも続々と購入報告がつぶやかれています。また、同じ中華系でも某巨大掲示板で圧倒的評価といわれる中国の大手メーカーXiaomiの「Mi In-Ear Headphones Pro HD」も日本版が正式参入しました。
現在販売されている、これら高評価に裏付けられた「店頭で買える・試聴できる」イヤホンと、「KZ ZS5」の違いを気にされる方もいらっしゃるのでは、と思います。
というわけで、「ZS5のレビュー後編」では、あくまで私の主観による評価ですが、これら話題の「アンダー5000円」と「KZ ZS5」との比較レビューを紹介したいと思います。比較モデルをイヤホンを「すでに持っている」または「試聴している」視点で、ZS5との違いを少しでも感じていただければありがたいです。



■「KZ ZS3」 vs 「KZ ZST」。結論、両方買って使い倒そう(笑)

imageKZ ZST」はZS5と同じKZ社イヤホンですが、日本版の発売で最近再び注目をされているモデル。1BA+1DDのハイブリッドタイプながら2000円代(店頭では〜3000円代前半くらい)の価格で購入できます。
中国で発売当初は品質にバラツキがあり、ネット上の評価も決して高くはなかったのですが、現在店頭でも購入できる紫モデルが登場したあたりから品質も安定し、またアマゾンなどでは専用のアップグレードケーブルも販売され、評価も一変。今後ますます人気が拡大しそうな注目のイヤホンです。私のブログでも以前紹介をさせていただいています。


imageKZ ZST」は購入直後と100~200時間以上エージング後で傾向が大きく変わります。エージング後の周波数特性は多少低音が強化された緩やかなドンシャリでですが、購入直後は中高域が全く出ないため、かなり「低音イヤホン」感のあるサウンドに聞こえます。その後、充分なエージングが進むと高域の伸びも良くなり本来のサウンドが楽しめます(私の場合1週間程度の出張に出ることがわりと多いので、出張期間中iPod直挿しでApple Musicの長時間プレイリストをエンドレス再生しつづける、というエージング方法をとっています)。またアップグレードケーブルにより音の解像度が上がり、イヤーピースの交換により遮音性だけでなく中低域の締まりも格段に向上しますので、交換は必須、と考えるのが良いかと思います。

ケーブルについてはZS5同様2pinのCIEM用の流用も可能です。ZSTはケーブルやイヤーピースによる変化の非常に大きいイヤホンですので、好みの音になるようにいろいろ交換してみるのも楽しいでしょう。またケーブルやイヤーピースだけでなく、特に低音の量感はDAPなどプレーヤー側の影響も受けやすいようです。

さて、「KZ ZS5」と「KZ ZST」との比較ですが、十分にエージングの進んだZSTは締まりの良い低音の量感を感じつつ、中高域も聴きやすい「わかりやすく良い音」のイヤホンになります。しっかりとした低音およびボーカルを聴きたい場合はむしろZSTのほうが好み、という方も多いかもしれません。ただ曲によってはZSTの方が高音の刺さりが強く感じる場合もあります。
imageいっぽう「ZS5」のほうは、ZSTよりボーカルに距離があるものの広い音場感と情報量の多さが特徴的で、全般的によりリッチなサウンドに聞こえます。さすがにZSTほどプラッキーではないものの、ZS5もいちおう樹脂製のハウジングを採用していますが、見た目以上にサウンドもメタルハウジングのような多少硬質な響きをするのも特徴的です。
要するにZS5のほうが多少「高級な音がする」という感じでしょうか(見たまんまですね。笑)。ただ私の場合、屋外で気軽にBGMに使う際はZSTのほうが好きかな、と思います。音質傾向も異なりますし、どちらかを入手して気に入ったらやはり両方買って使い分ける、が一番正解ですね(^^)。
ZSTは価格も安いですし、フェイスプレートを簡単にはずせることもあり、私も以前からやってますが、交換してみたり自作してみたりと、カスタマイズを楽しむ方も最近増えており、これもZSTの楽しみ方のひとつとて定着するかもしれませんね。



■「KZ ZS3」 vs 「Xiaomi Mi In-Ear Headphones Pro HD」。プラマイゼロの好敵手?(笑)

image6月に日本版の店頭販売が開始された「Xiaomi Mi In-Ear Headphones Pro HD」(以下「Xiaomi Pro HD」)は、1BA+2DDという珍しい構成をもつメタルハウジングのハイブリッドイヤホンです。ケーブル脱着不可、スマートフォン用のマイクコントロール付きのみのモデルになりますが、Xiaomiらしく非常に高品質な作りと3000円台の低価格を両立しています。
低価格スマホなどでも知られる「Xiaomi(小米,シャオミ)」は「1MORE」というイヤホン・ヘッドホンブランドも持っており、こちらの製品も多くも日本版が販売がされています。
いっぽう、Xiaomiブランドでは元々「Xiaomi Mi In-Ear Headphones Pro」(HDがないモデル)という1DD+1BAのイヤホンを販売しており、「Xiaomi Pro HD」は高音質・アップグレード版の位置付けになる製品です。

imageXiaomi Pro HD」の1BA+2DDという構成から低音が強そうにも見えますが、周波数特性は高域に特徴を持ちつつ全体的にはフラット傾向で、低域は控えめのどちらかというと高域推しのイヤホンです。
ただ標準のイヤーピースでは装着性に難がある方も多く、私も幅の広いウレタンイヤーピースを使用してホールドしています。きちんと耳にフィットした環境では非常に解像度が高くリスニング向けのサウンドながらモニター的な聴こえ方もします。

また、反応が良いためDAPによっては「高音が刺さりすぎる」場合もあります(もともとスマホ向けですからね)。

「KZ ZS5」と「Xiaomi Pro HD」の比較では、なんというかZS5の「当たり外れのリスクが否定できないが当たれば安定して良い音」に対し、Xiaomi Pro HDは「品質面の心配は無用だが、再生環境によるピーキーさで評価が分かれる音」という、なんともプラマイゼロな「好敵手」です(笑)。
ZS5の当たり外れは運を天に任せるしかありませんが(おい)、Xiaomi Pro HDについては今後店頭試聴ができる場面も増えてくればお使いのDAPなどの再生環境で聴いてみて「自分に合うかどうか」を判断できるかもしれませんね。特に高音の表現をどう感じるかはできれば試聴したほうが良いでしょう。

imageZS5は中域よりの高域(わかりやすく言うと「おっさん」でも聞こえる程度の高い音。笑)の表現は非常にリッチなので打ち込み系のサウンドでは威力を発揮しますが、アコースティックなサウンドでは「Xiaomi Pro HD」に美しさを感じる場合もあります。
また高高域(私も含め「おっさん」が結構聴こえなくなってきている音)は「ZS5」は結構割り切っているようですが、「Xiaomi Pro HD」はかなりがんばっているようです(「ようです」というのは正直私の耳ではすでに正確な判断が難しくなっているからです)。

あとは全体的な「好み」の問題ですがZS5のほうが「緩やかなドンシャリで聴きやすい音」のため、Xiaomi Pro HDの「解像度や分解度は高いがボリュームをあげると結構聴き疲れる音」より好印象になるケースが多そうな気がします。私の場合は、「Xiaomi Pro HD」はDAPより本来の用途であるスマートフォンや、あとはMacBook Proのイヤホン端子につないで使用することが多いです。この環境では見た目の相性的にも、音質的にもかなり抜群なパートナーになっています。



■「KZ ZS5」 vs 「final E2000」。完成度はE2000の「圧勝」。ただ普段使いの好みは・・・

image最後に比較するのは、日本発のイヤホン・ヘッドホンブランドfinalのダイナミックドライバー搭載イヤホン「E2000」です。
同社より発売された「E2000」および「E3000」は、シングルのダイナミックドライバーを搭載した最新の低価格モデル。「E2000」はアルミ製、「E3000」はステンレス製のハウジングを使用し、異なるサウンドチューニングが施されています。一般的にロック・ポップス向けとされる「E2000」は実売価格で5000円以下のプライスになっています。なお、E2000より音場感に優れ、オーケストラの演奏などに実力を発揮する「E3000」でも5000円台の実売価格となっています。

E2000」および「E3000」は、発売以降、その抜群のコストパフォーマンスと高音質さもあり、大変な人気ぶりであっという間に売り切れてしまい、このレビューの時点では再入荷待ちの状態です。

imageE2000」「E3000」とも上記の通り、違いはハウジングの材質とサウンドチューニングのみで、サイズなどは全く同一。いわゆる「普通カナル型イヤホン」の形状に近いですが、ハウジングは非常にコンパクトでイヤーピースのサイズを合わせれば装着性で苦労することは少なそうです。また単品売りもされているfinalのイヤーピースが5種類とシュア掛け用のイヤーフックも付属していて、大抵の人は付属品だけで自分にあった装着感を見つけられそうな点もさすが、という感じがします。
「E2000」の周波数特性は低音に厚みがあるドンシャリですが、とにかく高い解像度とスピード感のあるキレの良いサウンド、そしてボーカルが映える絶妙なサウンドチューニングは同価格帯の他の製品とはもはや別次元の仕上がりです。

image「KZ ZS5」と「final E2000」の比較では、どちらもドンシャリ傾向ですが音づくりというか方向性そのものがあまりに大きく異なるため、かなり好みの問題になりそう、というのが正直なところ。ただ、サウンドバランスというか、「音作りの完成度」や全体の「まとまり」の点ではE2000の圧勝だと思います。ZS5はXiaomi Pro HDとの比較でも記載した「高高域での割り切り」の他にも、曲によってはマルチドライバーの組み合わせによる音作りに「及第点」的な妥協を感じる場合があります。その点E2000は上記の通り他のアンダー5000円イヤホンとも「別次元」と思えるほどレベルが違います。正直このサウンドを5000円以下で買える、ということの方がかなりの異常事態なのでは、とも思えます。

しかし、コスト制約の高い上でのシングルドライバーの低価格イヤホンとしてのチューニングである点は変わりなく、ZS5のマルチドライバーならではのサウンドとはジャンルが違う音です。そういう意味で、私自身が「普段使いとしてどちらが好みか」と言われると、実はZS5のほうを挙げます。ひとつのヒントとして挙げるなら、E2000のサウンドを聴いて、「とても良い音」だとは思うが「ちょっとあっさりしてる」かなと思う方はZS5の方が好みかもしれませんね。



■ZS5は「ベスト」ではないが、できれば押さえておきたい「中華な」イヤホン


imageというわけで、「KZ ZS5」のレビュー後編では、同じタイミングで話題になっているアンダー5000円イヤホンとの比較を行ってみましたが、正直なところ、どのイヤホンも非常に優れていて比較が難しく、このネタをやったことを激しく後悔しました(笑)。
おそらく「KZ ZS5」は「(価格からは)無茶なスペックで作った及第点イヤホン」というのが適切な評価だと思いますが、いかんせん「無茶なスペック」がある分、結果として「ガチで作り込んだ」E2000等といい勝負ができてしまっている、という話かもしれません。

こう書くとなんとなく複雑な気持ちがドロドロと沸いてくる気が自分でもするのですが(笑)、ウラをかえせば「いかにも中華イヤホン」という事だとも思います。もし、こんな側面も含めて「嫌いじゃない」と思える皆様は、「KZ ZS5」に積極的にチャレンジしてみても良いかもしれませんね。



プロフィール(Twitterアカウント)
Apple好きのおっさん。普段はIT系のお仕事。自宅は福井県ですが都内で単身赴任中。ポタオデは趣味で出張のお供。AK300/Mojo/X5III/M2s/SE535LTD/AKG好き/中華イヤホン色々。美音系/モニター系の音が好み。カフェで息抜きにブログ書いてます。自宅ホームシアターも改良したいな。
※連絡などは bisonicr.keep.walking◎gmail.com またはTwitterのDMまで(◎はアットマークでお願いします)。

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