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Kinboofi 「KBF MK4」(クリアモデル) 同クラス最高レベルのビルドクオリティとバランスの良いサウンドが魅力的な 4BA 中華イヤホン【レビュー】

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KBF MK4

こんにちは。今回はいつもお世話になっている中国のイヤホンセラー「Kinboofi」のオリジナルイヤホンKBF MK4」(スイッチ無し/クリアモデル)の紹介です。4BA(バランスド・アーマチュア)ドライバー構成のマルチBAイヤホンですが、2万円以上の価格設定と「Kinboofi」のオリジナルの製品としては最も高級な位置づけとなっていて、音質はもちろん、デザイン的な美しさ、ビルドクオリティの高さも大きなポイントとなっています。

KBF MK4ただ、このイヤホン、マニアの間ではなかなか現物を見ることが少ない「幻のイヤホン」的なアイテムで(大げさに書きましたごめんなさい^^;)、発売前の「Kinboofi」のツイートによる告知段階からちょっと話題にはなっていたものの、いざ販売されると瞬殺で売切れてしまい、以降も少量入荷してはすぐに売切れる、という状況が続いています。
これは「KBF MK4」というイヤホンがひとつひとつ「職人による手作り」で大量生産ができないこと、また「Kinboofi」自体も決して大規模なセラー(販売業者)ではないこともあり、「KBF MK4」クラスの価格帯の製品となると一度に確保出来る数量も限られているため、毎回一度のアマゾン倉庫への入荷数が数個単位となってしまっているそうです。

さて、そんなちょっとレアアイテム感も漂う「KBF MK4」ですが、正確には「スイッチ有り/ブルーモデル」と「スイッチ無し/クリアモデル」の2種類が存在しており、今回入手できたのは後者の「スイッチ無し/クリアモデル」となります。
KBF MK4(ブルー)  KBF MK4(ブルー)
どちらもドライバー構成は同一ですが、「スイッチ有り/ブルーモデル」のほうはサウンドバランスを調整できるスイッチが側面に付いていて、それに伴ってシェルサイズおよび形状も「スイッチ無し/クリアモデル」とは多少異なります(「スイッチ有り/ブルーモデル」のほうが一回り大きいサイズのようです)。「スイッチ有り/ブルーモデル」は現在のところ初回販売された数個のみで、今後も継続して販売されるかは不明です。

KBF MK4  KBF MK4
いっぽうの「スイッチ無し/クリアモデル」のほうは、よりコンパクトなシェルサイズで装着性を向上させつつ、金属製のステムの採用などさらに高級感を高めた仕上がりとなっています。こちらは今後も定期的に少量がアマゾンで入荷するようですので、検討されている方は入荷した際を逃さずに購入ください(本記事掲載時点では3個ほど在庫がありました)。購入はKinboofiのアマゾン・マーケットプレイスにて。価格は「スイッチ無し/クリアモデル」で 26,500円 となっています。
Amazon.co.jp(Kinboofi): KBF MK4

またKinboofiのTwitterアカウント(@kinboofi)では「KBF MK4」等の入荷情報のアナウンスや割引情報なども頻繁にツイートされますので、フォローのうえこまめにチェックされることをお勧めします。


■想像以上にコンパクトで美しいシェルデザインと高級感のあるビルドクオリティの高さが印象的

KBF MK4」はこれまでの比較的低価格な「Kinboofi」ブランドのイヤホンとは異なり少し豪華めの化粧箱で届きました。ボックスを開けるとコンパクトなイヤホンケースが入っており、この中に「KBF MK4」が収納されています。
KBF MK4KBF MK4
KBF MK4」のパッケージ構成は、イヤホン本体、MMCXケーブル、イヤーピースは2種類(それぞれS/M/Lサイズ)、イヤホンケース、保証書ほか。
KBF MK4KBF MK4
KBF MK4」(クリアタイプ)のビルドクオリティは非常に高く、「MaGaosi K5」以降数多く紹介してきた中華マルチBAイヤホンのなかでもトップクラスの仕上がりです。
ハウジングは予想以上にコンパクトで4基のBAユニットとネットワークがびっしりと詰まったレイアウトとなっています。フェイスパネルはゴールドカラーのプレートに濃いブルーのクリアレジンが盛られており、光の加減により美しいグラデーションが現れます。またシェル部分は淡いライトブルーのクリアシェルで覆われています。ステムは樹脂製音導管部分を金属製のノズルで覆うような形状になっています。BAユニットは高・中・低の3ウェイで3本の音導管がステム部分に伸びています。
KBF MK4KBF MK4

KBF MK4」(クリアタイプ)はマルチBAイヤホンのなかではかなりコンパクトにまとめられており、8BAの「Yinyoo HQ8」(5BAの「HQ5」と同サイズ)はもちろん、同じ4BAの「TENHZ P4 Pro」と比べても一回りコンパクトなサイズにまとまっていることが分ります。またビルドクオリティの点でも「TENHZ P4 Pro」や「MaGaosi MGS-401」などの同じ4BAでも100ドル~200ドルクラスの製品とは明らかに1ランク上の仕上がりになっています。「KBF MK4」は価格的にも8BAの「Yinyoo HQ8」に匹敵する価格設定となっていますがその価格に見合ったより高級な仕様のイヤホンだということが見た目だけでも十分に伝わってきます。
KBF MK4KBF MK4

そして、「KBF MK4」が搭載しているBAユニットやサウンドコントロールを行うネットワーク部分にもこだわりが垣間見えます。「KBF MK4」の高域のツィーターには最近の中華系マルチBAでも多く使われるデュアルBAユニットの「Bellsing 30095」が使用されていますが、中音域にはフルレンジで「ER4S」等でも使用されているKnowlesの有名ユニット「Knowles ED-29689」が搭載されています。低域のウーファーBAは型番のを確認することは出来ませんでしたが、サイズ・形状的には「Knowles CI-22955」と同様でした。
※別の個体で低域用BAは「Knowles CI-22955」と確認できたとの情報をいただきました。
KBF MK4KBF MK4
ドライバー構成、ネットワーク、そしてビルドクオリティの高さからも「KBF MK4」は昨年後半から数多く登場している中華マルチBAイヤホンとは一線を画する「コストのかかった設計」がされており、製造に当たってもより多くの手間を欠けて作られていることがわかります。

KBF MK4KBF MK4
なお、「KBF MK4」は中華系マルチBAイヤホンで多く付属している8芯銀メッキ線ケーブルが付属します。個のケーブル自体は非常に柔らかく使い勝手も良好のケーブルですが、特に中高域の表現力という点では「KBF MK4」のポテンシャルには多少物足りなさを感じます。「KBF MK4」を入手することが出来た際はケーブルについても相応にグレードアップを行いたいところです。個人的には後述のとおりKinboofiが「KBF MK4」とほぼ同じタイミングで販売を開始した「KBF4779 16芯 高純度銅線ケーブル」との組み合わせが気に入りました。


■全体的にスッキリとした中高域寄りのフラットサウンドながら、リスニングに適したチューニング

KBF MK4KBF MK4」の音質傾向は周波数特性的にはフラット傾向で、低域少なめで中高域寄りの比較的スッキリした印象を受けるサウンドです。全体的なバランスは取れており、各BA間のクロスオーバーも自然に感じるようチューニングされています。
高域は付属ケーブルでもかなり伸びの良い音で明瞭感もあります。とてもナチュラルに上の方まで伸びていく印象ですが、比較的変化のある銀メッキ線ケーブルなどにリケーブルすると多少刺さりのある派手めの音に感じるようです。また中音域は解像度の高い明るいサウンドでハッキリめの印象を受けます。ボーカルはかなり近くに定位しますが、中高域で適度にコントロールされた響きがあり、音場感が平面的にならずある程度の広さを感じるような音作りがされています。決してモニターライクというわけではないのですが、モニター的な音をベースにより聴きやすくリスニングに適したアレンジを加えているような感じもあります。
KBF MK4そして低域は量感は感じるものの中高域に比べると多少控えめな印象で、低域を重視する方からは物足りなさを感じる可能性があります。そのかわり中高域との分離性は良く、籠りなどは全く感じない音になっています。「KBF MK4」で低域用BAとして搭載していると考えられる「Knowles CI-22955」は、「MaGaosi K5」以降、同社および「Yinyoo」ブランドなどの4BA/5BA/6BA/8BAといった中華マルチBAイヤホンで一貫して採用されている定番ウーファーユニットです。しかしこれらのイヤホンと比較しても「KBF MK4」の低域はかなりコントロールされているらしく、マルチBA特有の低域から中音域への響き(籠りのように感じる場合もあります)が相当軽減されている印象です。いっぽうで低域の沈み込みは少し浅く、重低音は軽く感じます。この点についてはステム部分がかなり太いこともありイヤーピースでの装着性を工夫することで多少印象が変化します。私は今回は「final Eタイプ」を組み合わせました。他にもAcoustuneの「AET08」(AET07より低域を厚くしたタイプ)なども良いのでは思います。

KBF MK4全体的な傾向としては同じ4BAの「TENHZ P4 Pro」や「MaGaosi MGS-401」とは全く異なる傾向で、さらに最近の中華マルチBAイヤホンとも異なります。しいて挙げるなら「Rose BR5 Mk2」あたりの方向性に近いサウンドかもしれませんね。もちろん「Rose BR5 Mk2」は5BAでサウンド的に相違点も多くあるため一概に比較は出来ないですし、中低域の表現力や音の濃さなど音質的な完成度ではさすがに「Rose BR5 Mk2」には一歩譲る印象です。そのため音質で選べば「Rose BR5 Mk2」のほうが有利ですが、「KBF MK4」の製品としてのビルドクオリティとしてはより高く、全体的な音質および「レア度」も含めて、トータルの完成度では結構高水準でまとまっていることは間違いないと思います。

低域好きの方には多少物足りなさを感じる可能性はあるものの、全般的なバランスは良いイヤホンですのでどのようなジャンルの曲でも気持ちよく聴くことが出来ると思います。特にロック、ポップス、アニソンなどやはりボーカル曲との相性は良いでしょう。ただ全体的に明るくドライな印象もあるため多少ウエットなバラード曲などは明るく感じてしまう場合もあると思います。また低域を響かせるタイプの曲は低域の細さを感じるためジャズやクラシックでは少し物足りない場合もありそうです。


■ポテンシャルを発揮させるためにはリケーブルは必須。味付けのない高品質ケーブルとの相性が抜群

KBF MK4」は付属の8芯ケーブルでも十分に気持ちよいバランスで聴くことが出来ますが、イヤホン自体のポテンシャルの高さからどうしても実力を出し切れていない印象は拭えません。そうなるとやはりより高品質のケーブルへのリケーブルは欠かせない要素となってきますが、「KBF MK4」の場合、最近の中華ケーブルに多い「味付けが強めのケーブル」だと、かなり派手めの音になってしまう傾向にあるようです。いわゆる「キンバー風ケーブル」や最近の3千円程度の銀メッキ線やミックス線ケーブルだと、高域が刺さるようなメリハリの強すぎる印象の音に変化しました。
そのため組み合わせる際にはイヤホンへの味付けは行わずに、解像度や分離性を向上させたり、雑味を抜くことで明瞭感を向上させるタイプのケーブルとの相性が良いようです。

KBF MK4Kinboofiでは何種類かのケーブルを比較したところ、前述のとおり16芯の高純度銅線を編み込んだ「KBF4779 16芯 高純度銅線ケーブル」との相性が良好でした。このケーブルはイヤホンのポテンシャルを引き出す上ではかなり優秀なケーブルですが、低価格イヤホン等と組み合わせるとむしろかなり緩めの印象になってしまうこともあり、組み合わせるイヤホンを多少選ぶケーブルともいえますね。またより「KBF MK4」のサウンドにメリハリを強化し「濃い音」にアレンジしたい場合はKinboofiの定番16芯ミックスケーブル「KBF4746 16芯 銀メッキ線&高純度銅線ミックスケーブル」を組み合わせるのも良いと思います。

他にもKinboofiの「KBF4725 8芯 銀メッキ銅線ケーブル」は銀メッキ線ケーブルの中では味付けが少なくマルチBAイヤホンとの相性も良いため音質的にも、また見た目的にもよい組み合わせですね。
KBF MK4KBF MK4
またよりハイグレードなケーブルと組み合わせる場合も同様に味付けが少なく情報量および解像度が高いタイプとの相性が良好で、手持ちのケーブルだと七福神商事の「丸七銀龍」(19,800円)との組み合わせによりさらに一段高い解像度と分離性を実感できました(いっぽう銅線の「丸七赤龍」だと少し派手な音になりすぎるようです)。


というわけで、現時点ではかなりのレアなアイテムでもある 「KBF MK4」(クリアモデル/スイッチ無し)を紹介しました。Kinboofiでは今後もこのモデルに関しては少しずつ製造を継続しながら販売をしていく方針だそうです。非常に高いビルドクオリティでマニア向けのコレクションアイテム的な側面ももちろんあると思いますが、十分に価格に見合ったお勧めできるイヤホンだと実感しました。


「TFZ T2 Galaxy」 抜群のサウンドが大人気の日本未発売イヤホン「SERIES2」を踏襲しグレードアップしたTFZの新しい普及モデル 【購入レビュー】

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TFZ T2 Galaxy

こんにちは。今月は個人的に注目度の高いイヤホンを集中してオーダーした & 届いた関係もあり、なかなかレビューが遅れがちな感じも否めないこの頃です。私のレビューで毎回載せている開封写真は当然届いた直後に撮っていて、さらにその直後には開封写真だけの「書きかけレビュー」が発生し、以降公開まで下書き状態でどんどん溜まっていくわけです(笑)。実際結構書き進めていても結局仕上げられずボツ状態になっているレビューも割とあったりします。特に色々買っているにもかかわらずじっくり聴く時間を取れていない据置き関係やヘッドホンなどはタイミングをみて仕上げていきたいなぁと思っています。

閑話休題、今回紹介するのは個人的にとても気に入っている中華イヤホンブランド「TFZ (THE FRAGRANT ZITHER)」の新しい普及型モデル「TFZ T2 Galaxy」です。TFZは昨年の「EXCLUSIVE」ラインあたりから完全に個人的な「ツボ」に入ってしまい、以降誰から頼まれている訳でもないのにKZ同様に新モデルが出る都度購入しています。特に最近は100ドルオーバーのモデルを中心に新モデルの登場ペースも早く、買う側としてはついていくのもなかなか大変です(^^;)。
過去記事(一覧): 「TFZ」のイヤホンレビュー


■上位モデルのドライバー採用でグレードアップ。間違いなく50ドルクラス「一推し」のサウンド。

T2 Galaxyそんななか今回の「TFZ T2 Galaxy」は購入しやすい50ドル台の価格設定のモデルとなっています。また音質的にも今後の同社イヤホンの中心に捉えてもよいのではと思える完成度の高さで、もし今後代理店さんより日本国内でも販売を開始したら同価格帯で「一推し」にしたいレベルに私自身も気に入っています。そのため個人的にTFZとしては「SERIES 2」以降ひさびさに「カラバリも揃えようかな」と思い始めている、日常的なメイン使い候補のイヤホンのひとつになっています。

TFZも元々似た価格帯・似た構成のモデルが集中していることからラインナップがわかりにくい、という側面はあったのですが、今年に入ってさらに矢継ぎ早に新製品を投入しており、新旧モデルが入り乱れる状況でますますラインナップが複雑になっています。ただ、同社が一貫して採用している独自仕様ドライバーの「世代」でラインナップを整理してみると、同社の製品展開の考え方が少しわかりやすくなります。

TFZのイヤホンは同社の特徴ともいえるデュアル磁気回路グラフェン振動板(Dual-Magnetic Circuit Two Divided-Frequency Graphene Unit)ダイナミックドライバーをほぼ全てのモデルで採用しており、このドライバーをブラッシュアップ、またはチューニング変更することで、さまざまな音質傾向およびグレードのモデルをつくっています。「デュアル磁気回路」では2つの磁気回路(二重コイルと前後のダブルチャンバー)により通常のダイナミック型より広いレンジを得ると同時に、「グラフェン振動板」によるアタックの早いキレのあるサウンドのドライバーを構成しています。
T2 GalaxyT2 Galaxy
TFZの「デュアル磁気回路」ドライバーの「第1世代」はTFZの初期の「SERIES 3」「SERIES 5」「MY LOVE」などで採用されました。その後も「第1世代」はブラッシュアップされ、低価格ながら完成度の高いサウンドでマニアの間で強い人気を持つ「SERIES 2」へ引き継がれ、最近では低価格モデルの「T1 Galaxy」へとつながっていると考えられます。いっぽう、現在のTFZの主力となっているのは「KING PRO」以降の上位モデルで採用している「第2.5世代」で、「KING PRO」に加え「TEQUILA 1」「QUEEN」、よりハイエンドの「SECRET GARDEN 1」、そして最新の「KING IIKING LTDAIR KING」でも採用されています。

そして、この間に位置する「第2世代」はTFZのブランドバリューを不動のものとした代表的モデル「EXCLUSIVE KING」で採用されたドライバーで、上記の「2.5世代」はこの「第2世代」の改良型とされています。「第2世代」ドライバーは最もグレードが高いものを「EXCLUSIVE KING」で採用し、さらに少しコストダウンしたユニットが「SERIES 4」や「MY LOVE II」で採用されています。そして今回紹介する「T2 Galaxy」も、メーカーサイトによると「SERIES 4」のドライバーをベースとしたものを採用しているとの記載があります。つまり、「第1世代」ユニットを普及モデルに採用したのが「SERIES 2」とするならば、同様に「第2世代」を採用した普及モデルが「T2 Galaxy」となるわけですね。
T2 Galaxy 001T2 Galaxy 003
このように書くと「第2世代」も「旧モデル」のように感じますが、「第2.5世代」で価格も「SECRET GARDEN 1」のように200ドル級(国内版は29,800円)とだいぶ跳ね上がっているいる現在でも(第2世代の)「EXCLUSIVE KINGがTFZでベスト」と言うマニアの方も結構多くいらっしゃいます。今回の「T2 Galaxy」もかつての「SERIES 4」の半額程度で購入できると考えるとなかなかお買得なモデルなのでは、という気がしてきます。
T2 Galaxy 004T2 Galaxy 002
TFZ T2 Galaxy」のカラーバリエーションは「ブルー」「ブラック」および「シルバー/グリーン」と「ゴールド/パープル」の4種類で「SERIES 2」がカラーが多すぎて国内版が出せなかったという話から考えるとこちらはだいぶ(国内版が発売される)可能性もありそうでね。

購入は香港の「Penon Audio Store」にて。私は直営店サイトで購入しましたが中国AliExpressのストアでも同額で購入できます。なおAliExpressのTFZのオフィシャルストアでは本レビュー掲載時点ではまだ販売されていないようです。
価格は 59ドル となっています。
Penon Audio(直営サイト): TFZ T2 Galaxy / AliExpress(Penon Audio): TFZ T2 Galaxy

※AliExpressのEasy EarphonesおよびTFZのオフィシャルストアでも購入できるようになりました。
AliExpress(Easy Earphones): TFZ T2 Galaxy
AliExpress(The Fragrant Zither Official Store): TFZ T2 Galaxy

AliExpressの購入方法はこちらを参照ください。なお、この製品についてはEasy等でもフォロワー値引きはないと思いますのであらかじめご了承ください。


■「SERIES4」譲りのメタルフェイスで高級感もアップ。ひとつ上のグレードのイヤホンに。

今回私は「シルバー/グリーン」のカラーで購入しました。Penon Audio(直営店)の場合、香港からの発送となるのですがオーダーから1週間程度と比較的早く手元に商品が届くので有り難いです。
TFZ T2 GalaxyTFZ T2 Galaxy
パッケージは最近のロットの「SERIES 2」と同様の細長い白箱タイプです。パッケージ構成はイヤホン本体、ケーブル、ケーブルフック、イヤーピース(開口部の大きい/小さいの2種類で各S/M/Lサイズ)、ポーチ、説明書といった内容です。

TFZ T2 GalaxyTFZ T2 Galaxy
シェル形状は「EXCLUSIVE KING」をはじめとする従来のTFZ製イヤホンと同じですが、「TFZ T2 Galaxy」の金属製のフェイスパネルは存在感があり、シェル部分のカラーとのマッチングも良好です。従来の「SERIES 2」と比較しても明らかに高級感のある仕上がりとなっています。フェイスパネル下方には星形のネジで金属製パネルが固定されており、その上部に小さいベント(空気孔)があるのがわかります。
TFZ T2 GalaxyTFZ T2 Galaxy
これまで同様に12mmサイズの大型ドライバーを収容するハウジングは少し大振りのため、耳に入りきらないという場合もあるかもしれません。その場合は付属の大きめサイズのイヤーピースで固定するか、Acoustuneの「AET06」のようなダブルフランジタイプのイヤーピースを組み合わせるのが良いと思います。私の場合、耳穴は小さいものの耳の大きさそのものは問題なかったので付属の最も小さいサイズのイヤーピースやJVC「スパイラルドット」のSサイズなどを組み合わせて使用しています。

TFZ T2 GalaxyTFZ T2 Galaxy
付属ケーブルは「QUEEN」や「SECRET GARDEN 1」で付属している線材と同じ、5N OFC(高純度銅線)を採用した0.78mm 2pinケーブルで、黒く柔らかい被膜で取り回しは良好です。なお、2pinコネクタ部分は「TFZ T2 Galaxy」本体の2pinコネクタ部分の突起形状にあわせたカバーで覆われており、「SECRET GARDEN」のケーブルとは同じですが「QUEEN」付属のものとは微妙に形状が異なります。


■「SERIES2」の抜群のサウンドバランスを踏襲しつつさらに高音質化。完成度の高さに驚く。

TFZ T2 Galaxy」の音質傾向は弱ドンシャリで全体的に非常にバランスの良いサウンドです。高域から低域まで過不足ない解像度の高さと明瞭さをもち、TFZらしい寒色系の硬質でキレの良いサウンドを実感します。ボーカルなどは近く、少し派手めに感じる明るいサウンドですが、「EXCLUSIVE KING」のような強い刺さりや、「QUEEN」のような多少モコモコに感じる低域ということはなく、一聴して「良いイヤホン」と感じる事が出来る仕上がりとなっています。

TFZ T2 Galaxyちなみに、「TFZ T2 Galaxy」は「SERIES 4」をベースにしていることから発表時には音質傾向も同様にフラット寄りの大人しめのサウンドかも、という憶測もありましたが、実際に届いた製品を聴いてみると、同社の普及モデルで音質傾向的にも非常にユーザー評価の高い「SERIES 2」に大きく寄せたチューニングとなっていました。「TFZ T2 Galaxy」に加え、「SERIES 4」と「SERIES 2」を聴き比べると、「SERIES4」だけが全く異なっていて「思わず笑ってしまうほど違う」という印象でした。実際、周波数特性も「TFZ T2 Galaxy」は「SERIES 2」と類似したカーブとなっていています。まさに「ドライバーを一新して、SERIES2をより高音質化したモデル」というポジショニングそのままで、期待を裏切らない仕上がりのサウンドだと思います。

TFZ T2 GalaxyTFZの製品は低域が強い一部の製品を除きエージングによる効果は中華系のダイナミック型イヤホンとしては少なく、「TFZ T2 Galaxy」についても開封直後から本来のサウンドに近いバランスを実感することが出来ます。それでも多少のエージングにより音場感などに変化を感じる事はあると思います。
高域は非常に明瞭で伸びのある音ですが、一部の高域成分の強い曲を除きほぼ刺さることはないレベルにコントロールされています。「SERIES 2」と比較すると印象はかなり近いものの、全体的な音域での解像度の向上により、曲によっては相対的に刺激が大人しめに感じる場合もあります。個人的には曲によっては「SERIES 2」の高域は少し派手すぎて粗さを感じる事があったのですが、「TFZ T2 Galaxy」では綺麗にまとめられている印象でむしろ好感を持っています。なお、「TFZ T2 Galaxy」はインピーダンス16Ω、感度110dB/mWと「SERIES 2」より若干ですが鳴りやすい仕様になっています。そのため「SERIES 2」同様に駆動力のある再生環境だと高域が結構強めで感じることもあると思います。

そして、もっとも「TFZ T2 Galaxy」が魅力的に感じるのは中音域で、「SERIES 2」が人気となった特にボーカルの表現力の素晴らしさは「TFZ T2 Galaxy」でもしっかり踏襲し、さらに解像度、分離性の向上により音場感が向上しています。ボーカルは近くとても濃い音ながら、1音1音をしっかり実感できるのではと思います。
T2 Galaxyどのようなジャンルのボーカル曲でも抜群の相性の良さを持ち、息づかいまで正確に捉えてアーティストの特徴をしっかり表現してくれますが、「SERIES 2」以上に歌い上げるタイプの曲はどっぷりと浸れることは間違いないでしょう。いっぽう全体的なクオリティの向上により、よりバランス良くなったことで少し派手さが抑えられて「オトナ」な印象になったとも言えるかもしれません。そのため刺激強めの曲や派手めの楽曲では「SERIES 2」のほうが楽しく感じる場合もあります。
ただし、これはあくまで付属する標準ケーブルでの印象で、後述しますがリケーブルにより、より自分好みの印象に変化を持たせることができます(そういえば「SERIES 2」でも「派手すぎる」と大人しめになるケーブルを選択される方もいらっしゃったようですね^^;)。
また、ドライバーの進化により、低域については「TFZ T2 Galaxy」のほうが「SERIES 2」より量感が多少増えつつ締まりも向上しているため、より厚みが増した印象となっています。もちろん籠りなどはなく、中高域との分離もしっかりしています。響きは少なく音場も一般的なレベルですが、「SERIES 2」では少し不得手だったクラシックやオーケストラのインスト曲なども比較的気持ちよく聴くことが出来るようになりました。

TFZ T2 Galaxy」では、「SERIES 2」と比較して付属ケーブルのグレードも向上していますが、やはりリケーブルにより大幅に変化する傾向は同様で、ポテンシャルの高さを実感します。
非常に濃い音のイヤホンですので、リケーブルする際も音質傾向がハッキリしたタイプのケーブルを選ぶのが相性が良いと思います。その点では中国のイヤホンセラー「NICEHCK」が最近発売した「CT1」「TDY1/TDY2」「TYB1」といったシリーズのケーブルは2千円台~3千円程度と低価格ながら情報量も多く、なにより「かなり傾向がハッキリした派手な音」のケーブルのため、「TFZ T2 Galaxy」との相性は抜群です。それぞれのケーブルの傾向により好みのサウンドにコントロールできるのはとても楽しいですね。

T2 Galaxyまず、トータルで「TFZ T2 Galaxy」をグレードアップし、さらにメリハリを強化するという点では「NICEHCK TYB1 / 8芯 銀メッキ線&高純度銅線ミックスケーブル」(3,150円)が最適です。全体的により濃く、解像度およびキレが向上することでさらに1ランクアップしたサウンドを実感することが出来ると思います。リケーブルによりかなりハッキリと変化が現れますし、まず音量が変化しますので標準ケーブルより情報量が大幅に向上しているのが実感できると思います。ちなみにTFZ純正でも8芯のミックスケーブル「TC-2」がありますがAliExpressのオフィシャルストアで150ドル以上の高価格で販売されており、3,000円程度でバランスケーブルも選択可能な「TYB1」のコストパフォーマンスの高さが光りますね(^^)。

そして、「SERIES 2」のようにより高域が派手なサウンドが好みの場合には「NICEHCK TDY1 / 8芯 銀メッキ線ケーブル」または同「TDY2」(どちらも3,050円)が最適です。「TYB1」同様に全体的な解像度や分離性をハッキリと押し上げた上で、さらに高域をもう1段アグレッシブに変化させます。特に女性ボーカルの曲や高域成分に刺激が欲しい場合には最適なケーブルだと思います(個人的には高域強化型の「TDY1」の組み合わせが一番好きです)。
T2 GalaxyT2 Galaxy
逆に高域を少し丸くして中低域を厚くし、音場感を向上させたい場合には「NICEHCK CT1 8芯 高純度銅線ケーブル」(2,550円)が最適です。標準ケーブルと同じOFCの銅線ケーブルながら情報量、というより音の密度がハッキリと向上するのが実感でき、低域の厚みと同時に奥行きなどがかなりしっかりと実感できるようになります。ボーカル曲だけでなく演奏も楽しみたい、クラシックやジャズなどの曲をより気持ちよく聴きたい場合は抜群に相性が良いケーブルだと思います。

なお、HCK以外のケーブルでも、「Yinyoo」ブランドの最新の「YYX4775」(2,999円)が「TYB1」とほぼ同じ傾向の8芯 ミックス線ケーブルとなります。同じく「YYX4783」(2,989円)は「CT1」に相当する8芯 OFC純銅線ケーブル、「YYX4784」(3,289円)が「TDY1」相応の8芯 銀メッキ銅線ケーブルとなります。


T2 Galaxyというわけで、「TFZ T2 Galaxy」は、個人的にもかなりお気に入りだった「SERIES 2」がグレードアップし、さらに期待を裏切らない素晴らしい完成度であったこともあり、おもわず前のめり気味のレビューとなりました。
すでにネット上では「SERIES 2」推しの方々が追加で購入されている動きも多くなっており、今後ますます人気が出る予感がします。そして今回こそ日本国内版も登場してくると一気に話題となるかもしれませんね。現時点では購入できるルートが限られているためマニア向けのイヤホンという感じは拭えませんが、価格も比較的手頃ですのでよろしければ挑戦してみていただければと思います。

ちなみに、本レビュー掲載時点で、その後購入した「KING LTD」も手元に届いています。こちらは「TFZ T2 Galaxy」とは全く異なる音質傾向で、フラット傾向の「KING PRO」をより低価格化した「KING II」と付属ケーブルをグレードアップした「KING LTD」、ワイヤレス化した「AIR KING」というラインナップとなっています。こちらについては「KING PRO」との比較を含め、近日中にレビューをしたいと考えています。

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プロフィール(Twitterアカウント)
カフェで息抜きにイヤホンとかのブログ書いてます。気付けばアラフィフの酔っ払い(定期)。食べるのも好きな天秤座AB型。普段はIT屋で都内と自宅のある福井ほかあちこち出張するお仕事してます。ポタオデは趣味で出張のお供。長年のPC(?)遍歴にApple //c とNeXTstation があるのがプチ自慢(じじぃ)。
※ご意見・ご質問などはコメント欄にてお願いします。
レビュー依頼等は bisonicr.keep.walking@gmail.com までお願いします。内容を確認の上ご返答申し上げます(返信の無い場合はご了承ください)。





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