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「新型Fire TV Stick」をワンステップ深掘りするためのポイントをまとめてみた

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■気が付けば完全なるリビングの「覇権メディアプレーヤー」

US版の発売から半年以上、いよいよ日本国内版の「Fire TV Stick」も第2世代にバージョンアップしました。BOX版の「Fire TV」のアップデートが気づかないうちにこっそり行われたのに対して、Stickの方は大幅な機能強化で発表も大々的に行われ、これを機に購入された方も多いのではないかと思います。
私もBOXタイプの「Fire TV」の発売当初からのユーザーですが、福井の自宅用に、発売前の予約で新型Stickを追加購入しました。
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私が最初の「Fire TV」を購入した当時は、Amazonの「Primeビデオ」もサービスを開始したばかりで非常にコンテンツも少なく、Fire TVについてもPrimeビデオ以外の用途がほぼ見えない状況でした。そのため周囲でもさほど話題にもなっておらず、アマゾン自身も現在では考えられないような大幅なディスカウントでプライム会員の募集と合わせて大々的なPRを行ったのを覚えています。
この当時にFire TVについて紹介した過去記事がありますのでよろしければ参照ください。
→過去記事:Amazon Fire TV をプライム会員向け以外もレビューしてみた。(追記あり)

imageしかし気がつけばPrimeビデオは独自を含む豊富なコンテンツを取りそろえ、さらに「DAZN」や「dアニメストア」など、Fire TVが現在唯一のTV用プラットフォームになっているサービスもあり、完全に「覇権メディアプレーヤー」としての地位を獲得したように思います。旧モデルもDAZN発表以降は品薄状態が続き、新モデルも予約購入をした人以降はいきなり次回入荷待ちになっているとの話も。私の場合は福井の自宅では従来「第4世代 Apple TV」を使っていたのですが、4月6日に新型Fire TV Stickがやってきたことにより完全に立場を奪われた格好です。
これまで様々なメディアプレーヤーを購入してきましたが、FireTVシリーズの強さに対して、特に第4世代Apple TVの価格・性能・コンテンツ等すべておいての「残念さ」は過去に例のないレベルになってしまいました。やれやれですね。

というわけで、すでに多くの方が購入しているであろうと思いますので、一般的な使用感などは割愛し、もうワンステップ深掘りして、「Fire TV Stick」を楽しむためのポイントを確認してみました。



■Fire TVシリーズの世代ごとの性能比較
Fire TVシリーズはBOXタイプの「Fire TV」とスティック型の「Fire TV Stick」があり、新型Stickの発売で、日本国内でもどちらのモデルも「第2世代」になりました。
アマゾンの開発者サイトにFire TVの各世代の詳しい性能比較が記載されています。
→ Amazon.co.jp「Fire TV端末の仕様」 image

私は「Fire TV」発売当初から予約で購入しているのでBOX型の第1世代と今回購入したStickの第2世代を持っているわけですが、CPU世代に差があるので一概に比較はできませんがCPU/GPUスペックやコーデックなどの実質スペックはStickが第1世代Fire TV (BOX)を上回っている可能性も高そうです。

なお、Fire TVシリーズのリモコンは電波式で本体とペアリングを行うため、同じ部屋で2台のFire TVを使っても、ちゃんとペアリングしたリモコンで使用できました。



■とりあえず「Air Play」「DLNA」に対応させよう
FireTVは標準で一部WindowsノートやAndroidが対応している「Miracast」に標準で対応していますが、さらにアプリの追加でAppleの「Air Play」や「DLNA」方式のストリーミングに対応できます。特にiPhone/iPadなどのiOSデバイスを使っていれば「Air Play」は必須の機能で、逆にこの機能があれば「Apple TV」はなくてもOK、みたいなものです。対応するアプリは無料・有料のものを含め数種類がストアに存在していますが、有償でも数百円程度の価格ですので、広告なども無くパフォーマンスの良いものを選んでおいた方が良いと思います。私はFire TV(BOX)から「AirReceiver」(305円)を使っています。
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しかも、このアプリケーション、あまり知られていませんがレシーバーとしてだけではなく、DLNAプレーヤー(DLNA DMP)、Windowsファイル共有からの再生(Samba Client)の機能も持っており、DTCP-IPの著作権付コンテンツの再生はできませんが、Fire TV Stickをメディアプレーヤーとしても使用できます。
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■何気に便利なBluetoothワイヤレスヘッドホン

imageすでに多くの方が利用されていると思いますが、Fire TV Stickは一般的なAndroid対応のBluetoothデバイスを使用することができます。具体的にはキーボード・マウス、ゲームパッド、そしてヘッドホン・イヤホンなどです。後述するAndroidアプリの強制インストールではFire TVリモコンだけでは操作しきれない場合が出てきますので、コンパクトなキーボードなどはあらかじめ1台用意しておくと便利でしょう。私は以前タブレットで使っていたポケットサイズのパッド付キーボードをペアリングしています。

そして、ワイヤレスヘッドホンについては、apt-Xなどの高音質なコーデックには未対応のようですが、もちろん普通に使用できます(SBCなので多少の遅延はありますが使ってて支障の無いレベルです)。
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実はスマホやポータブルオーディオ機器、ノートPC等はともかくとして、リビングのAV機器でBluetoothのワイヤレスヘッドホンが使用できる機器は案外少ないものです。もしもすでにワイヤレスヘッドホンを持っている方なら、テレビでも気軽に利用できるのは意外と便利ですよ。



■最強プレーヤー「KODI」をFire TV Stickでも活用しよう

imageFire TVのアプリストアでインストール可能なアプリではありませんが、ぜひともインストールしておきたい必須アプリが「KODI」メディアプレーヤーです。KODIはXBMC Foundationが管理するオープンソースのメディアプレーヤーアプリで、その多彩な機能から、私のブログでも幾度となく紹介しています。DCTP-IPの著作権付データの再生はできないものの、それ以外については再生できないデータは皆無ではと思えるほどの強力な再生能力が特徴。またデータもローカルストレージ以外にも、DLNA(UPnP)、SMB(Windowsファイル共有)などネットワーク上のあらゆる場所のファイルをストリーミング再生できます。

今回はKODIのサイトから直接最新版の17.1のapkファイルをダウンロードし、Fire TVにインストールしました。インストール方法は後述の「Androidアプリの強制インストール」に記述するとして、その概要を紹介します。
ちなみに、Android用アプリをFire TVにインストールした場合、Fireリモコンだけでは操作できない場合も多いのですが、「KODI」はリモコン操作だけですべての機能が利用できます。

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インストール直後は英語版の画面になっていますので、設定画面でFontsを多言語対応の「Arial Based」に変更し、Internationalの項目でLanguageを「Japanese」に変更します。
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また、同じく設定でオーディオのch数なAVアンプへの対応等も設定できます。
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あとは「ビデオ」「音楽」などの各メニューで再生したいサーバを登録すればアクセスが可能になります。
この辺の詳細は、過去記事の「Androd TV Box」の紹介記事で詳しく説明しています。
→過去記事:「Android TV Box」をいろいろ検証してみた①「KODIメディアプレーヤー編」

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新型「Fire TV Stick」での再生パフォーマンスはかなり快適で、大抵のファイルは問題なく再生が可能です。一部スカパー!のTS抜きデータの再生で追いつかない場面がありましたが、これはどちらかというとプレーヤーと言うよりWi-Fiを使ってるこのとオーバーヘッドなのでやむを得ない感じです。このような非常にサイズの大きいデータをKODIで再生する場合は、「QNAP」や「ASUSTOR」など「KODI」を自身にインストール可能なNASを使用した方が無難だと思いますので。
→ 過去記事:QNAPがKODI(旧XBMC)メディアプレーヤーになる日(追記あり)
→ 過去記事:高機能・低価格NAS「ASUSTOR AS3102T」のメディア機能を確認する



■Fire TV StickへのAndroidアプリの強制インストール
Fire TVシリーズは公式には許可されていないものの、Fire TV用のアプリストア以外の一般的なAndroidアプリケーションのインストールが可能になっています。ただし最低限なんらかのAndroidスマートフォンやタブレット(Google Playが使える環境)、それもARM系のプロセッサを搭載したモデル(Atomなどのインテル系では使えない場合あり)が必要になります。
主なインストール方法は次の2種類。

【「App2Fire」アプリを使ってAndroidマシンから転送する】
これは、Androidスマートフォンやタブレットにすでにインストールされているアプリを直接Fire TVに転送する方法です。一度設定すれば比較的手軽にアプリを試せるため、大変「お手軽」な方法になります。

まずFire TV側でアプリケーションの転送が可能になるよう設定を行います。
「設定」メニューの「端末」「開発者オプション」とメニューを選択していき、「ADBデバッグ」「不明ソースからのアプリ」の両方を「オン」に変更します。なお、「ADBデバッグ」がオンになっていると起動しないアプリもあるため、この方法での転送、インストールが終わったら再度設定に戻り「オフ」にすることをお忘れなく。
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また一緒に、「設定」「端末」「バージョン情報」「ネットワーク」で、現在のFire TVのIPアドレスも確認しておきます。

次に、AndroidマシンでGoogle Playで「App2Fire」というアプリをインストールします。
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インストールしたら「App2Fire」アプリを起動し、上部のメニューより「設定」を選びます(縦画面で表示されない場合はメニュー部分を横にスクロール)。そこへ先程確認したFire TVのIPアドレスを入力し、「保存する」を押します。保存後、メニューの「Fire TVアプリ」を選び、右上のリロードボタンでFire TVにアクセスし、アプリ一覧を取得できれば転送可能な状態になります。
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次に、「ローカルアプリ」を選択し、現在AndroidマシンにインストールしているアプリからFire TVに転送したいアプリを選択します。
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一連の作業でエラーが発生しなければインストール成功です。
ただ、一部のアプリケーションはこの方法ではインストールできない場合がありますので、その時は次のapkパッケージを抽出する方法を使います。


【Androidマシンから「.apk」パッケージを抽出してインストールする】
Androidアプリは通常.apkというパッケージ形式で配布されていますが、こちらの方法は、すでにインストールされているアプリからapkを再度生成し、Fire TVにコピーしてインストールする方法です。
この方法の場合、すでにインストールされているアプリ以外にもGoogle Playで配信されていないアプリもインストールが可能になります。当然その場合ウイルスなどのリスクは高まりますので、あくまで自己責任でお願いします。
まず、Google Playより「Apk Extractor」というアプリをインストールします。
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インストール後「Apk Extractor」アプリを起動し、保存したいアプリを選択します。
自動的にapkパッケージが生成されます。保存されたファイルは「ESファイルエクスプローラー」や「Yahoo!ファイルマネージャー」などを使い、保存されたフォルダを確認できます。
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保存されたapkパッケージをFireTVに送るわけですが、Stickの場合はUSBメモリなどは使えないため、今回はGoogle Drive経由でのコピーを行います。
あらかじめAndroidマシン側でGoogle Driveアプリから作成したファイルをアップロードしておきます。
そのうえで、Fire TVで「ESファイルエクスプローラー」アプリをインストールし、起動します。
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なお、「ESファイルエクスプローラー」を使用すればFire TV自身の領域をFTPで共有させることや、NASなどのファイルサーバ経由でファイルをコピーすることも可能です。
今回は、「クラウド」のメニューを選択し、Google Driveのアカウントを登録します。
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接続すると、さきほどアップロードしたapkファイルが確認できると思いますので、ファイルをクリックし、Fire TV側へダウンロードします。
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あとは、画面の指示に従いインストールを進めればインストールが可能になります。

imageちなみに、これらの方法のインストールしたAndroidアプリの多くはタッチパネルでの操作を前提としているため、Fireリモコンだけでは操作できない場合も多くあります。これらのソフトを使用する場合は、あらかじめBluetoothマウスをインストールするか、Androidスマホ・タブレット側のアプリをマウスリモコンとして使用できる「Remote for Fire TV」アプリなどをインストールしておくと便利です。



■「nasne」ほかDTCP-IP視聴は現在はちょっと困難に
これは新型FireTV Stickの仕様が原因ではないのですが、昨年「Twonky Beam」が配信終了となり、「DTCP-IP」による著作権保護つきコンテンツのリモート視聴が難しくなりました。以前は「Twonky Beam」アプリをAndroid端末にインストールし、700円の課金により著作権保護のロックを外してからFire TVに送ることにより、「nasne」や対応するHDD/BDレコーダーからの録画やライブチューナー視聴が可能でした。
そこで、手持ちのアプリをFire TV Stickに転送・インストールを行い、現時点で対応可能なDTCP-IP視聴方法をいくつか実験してみました。

【メーカー純正プレーヤー】
・ソニー「Video & TV SideView」+ 有償プラグイン →×(起動可、再生不可)
・ソニー「nasne ACCESS」 →×(横画面にならず。操作不可)
・パナソニック「media access」 →×(起動不可)

【汎用プレーヤー(有償アプリ)】
・「ML Player DTV →× 
インストール・起動後、初期設定途中でエラーで強制終了
・「eMadia TV Suite」 →×
インストール後、Google IDが使えないためロック解除ができず。

【DiXiM製アプリ】
DiXiM Play SE(現バージョン)→(月額課金型)
DiXiM CATV Player (パナソニックなどのCATV STB専用)→
※App to Fireでインストール可。FireTVリモコンで完全操作可能

DiXiM for Android(旧バージョン)→×(起動せず。バージョンによっては可能?)

上記の通り、現時点で利用可能だったのはDiXiM製の現バージョンのアプリだけでした。ただ「DiXiM Play SE」は月額課金制ですのですでにスマホやタブレットでこのアプリのサービスを使って屋外視聴などをされている方以外はわざわざ購入するのも微妙なところです。「CATV Player」その名の通り特定のCATVのSTB(セットトップボックス)専用のプレーヤーで、私の場合は福井の自宅で加入しているケーブルテレビのパナソニック製STBが普通に利用できました。

というわけでDTCP-IPコンテンツのリモート試聴用としてFire TV Stickを利用する作戦は不可能ではないですが、現状ではちょっと難しそうですね。



■StickのUSB給電ポートは電源専用でOTGは未対応

Stick本体の給電はMicroUSB端子に付属のUSBケーブルとACアダプタで行いますが、ここで充電機能付(ACアダプタによる給電付)のOTG対応USB HUBをつないでみました。使用したのはバッファローの「BSH4AMB03BK/N」。
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写真のように接続してみると問題なくFire TV Stick自体は起動し、使用することができました。ただ本体のMicroUSB端子は給電専用でOTGには対応していないらしく、HUBポートにUSBメモリやUSBキーボードなど、標準でUSB端子のあるBOX型の「Fire TV」では使用可能なデバイスも使用することはできませんでした。これが使えると「BOXタイプ並」のグレードアップに向けた可能性も一気に広がったのですが、ちょっと残念ですね。
 


■Fire TV Stickの再生トラブルはまず「Wi-Fi環境」を疑ってみる 

最後に、「Fire TV Stick」は有線LANのない「Wi-Fi」接続専用のメディアプレーヤーですが、やはり再生トラブルの多くはWi-Fiに起因することが多いようです。
Wi-Fiは「2.4GHz帯」と「5GHz帯」の2つのバンドがあり、通信規格で「IEEE802.11n」は2.4GHz帯、同「11a」および「11ac」は5GHz帯を使用します。そして2.4GHz帯は、公衆無線LANなどでも広く使われており、Bluetoothの利用周波数も同じ帯域で、さらに電子レンジなどが出す電磁波も似た周波数を出すなど、現在は非常に競合を起こしやすいことも知られています。その点5GHz帯は競合が比較的少なく、11acのほうが11nより高速、ということもあり、Fire TV Stickも設定時に優先的に11acをつかむことが多いようです。
ところが、5GHz帯の電波の方が直進性が強く、「回り込み」がしにくいため、例えばWi-Fiのアンテナを兼ねる「Wi-Fiルーター」(およびインターネット回線)が書斎にあって、「Fire TV Stick」はリビングで使用する、など異なる部屋で利用する場合、むしろ2.4GHz帯の方が安定する場合もあります。

また、家族全員がWi-Fiを継続的に利用していて、しかもストリーミングや一部のネットゲームなど帯域消費が大きいアプリを使用している場合も、Fire TV Stick側が安定したパフォーマンスを確保できない場合があります。この利用が多い場合は、法人利用も想定しているようなアクセスポイント専用機にリプレースすることを検討した方が良い場合もあります(法人向けはトップスピードより同時利用での安定重視の設計になっています)。


Fire TVの環境は今後もどんどんコンテンツを充実し、TVメディアにとっても確実に脅威になる存在になるだろうと思います(すでにDAZNでスカパー!あたりは大打撃ですよね)。ユーザーとしてはその恩恵を享受しつつ、さらなる楽しみが増えるといいなと思っています。

SENFER製キワモノ2BA+DD「DT2 Plus」と安定のハイブリッド「4in1」を買ってみた

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おそらくGW明けぐらいまでは続きそうな、AliExpressの7周年セールのお買い物シリーズです。
(どんだけ買ってんだ、というツッコミはなしの方向で)

今回は「SENFER DT2 Plus」と同じメーカーの「SENFER 4in1」という2種類のハイブリッド型イヤホンを紹介します。個人的には「1勝1敗」でしたねー。うーむ。


■「SENFER DT2 Plus」/「DT2」にBAをプラス。でも音質は、マイナス!?
まず最初に届いたのは「SENFER DT2 Plus」。見ての通り「IE800タイプのイヤホン」(笑)です。

購入はAliExpressのHCKさんにて。
AliExpress(NiceHCK Audio Store):SENFER DT2 Plus 

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すでに以前から「DT2」という1BA+1DDのハイブリッドモデルがあり、前期型・後期型と内容を進化させています。そして、今回購入した「DT2 Plus」はドライバ構成が2BA+1DDとなっている点が特徴。
「DT2」のほうは構成により32~50ドル程度、今回購入した「DT2 Plus」は32~51ドルと、実は価格がほとんど変わりません。むむむ。セールで買ったときはもっと価格差があったような・・・というか「DT2」が値上がりしてるような・・・やっぱりアヤシイ臭いがします。

ちなみに形状もIE800っぽい「Swing IE800」と比べると実際は親子ほど大きさの違いがあります。また、MMCXコネクタでハイブリッドと、すでにIE800タイプと言って良いのかも微妙ですね。
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なお、装着してる姿を見て家族からは「耳にこいのぼりが刺さってるみたい」と言われました(残念)。

imageそんなこんなで、「DT2 Plus」を実際に聴いてみると、まずは見た目だけではなく、音も非常に個性的なイヤホンだと感じました。
元々の1BA+2DD構成の「DT2」はドンシャリ傾向らしいでのですが、いっぽうの2BA+1DDになった「DT2 Plus」は全く異なる音質傾向に変化しています。最初は、全般的に低域は弱く、多少フラット傾向にも感じました。最初は若干の籠もりを感じたのですが、その後出張中にエージングを行い、約200時間ほど経った状態で再度聴いてみたところ、音質傾向そのものは同様ですが、高域の伸びが強くなった印象に変化。具体的には、ピアノの高音域など非常に高い音がよりシャープになり、籠もり感も解消されました。ただ同時に5kHzより上くらいのシャリシャリ感も結構増えている印象です。

imageただ、中域のバランスはちょっとだけ不自然で、良く言えば個性的、悪く言えばいびつな感じを受けます。曲によっては非常に平坦に聞こえたりする場合があります。これがジャンルとか、男性・女性のボーカルとか、ある程度特徴付けられるといいんですが、そうでもないところが悩みどころです。
DT2後期型は後述する4in1同様のドンシャリ系の音になったようですが、そこで単純にフロントのBAをデュアルタイプに置き換えたら、当然バランスは崩れますよね。と、DT2 Plusはそんな感じがする音です。もしかしたら「DT2 Plus」も今後改良された「後期型」が出るのかもしれません。ちょっと、購入を早まりましたかね?



■「SENFER 4in1」/DT2のオリジナルデザイン版? 高音質メタルハイブリッド
個人的にはDT2 Plusは「キワモノ枠」でしたので、ハズレでもむしろOK、くらいの勢いだったのですが(まあトリプルドライバのハイブリッドとしては十分安価ですし)、いちおう「抑え」で購入した、安定枠のイヤホンが「SENFER 4in1」です。
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こちらは1BA+1DDのハイブリッドでメタルハウジング、MMCXコネクタという内容で、「DT2後期型」のSENFERオリジナルデザイン版、といった感じでしょうか。しばらく前から販売されていて「DT2後期型」同様に評判は上々のようです。

「SENFER 4in1」もAliExpressで上記のHCKのほかEasy Earphoneでも購入できます。わたしは他のイヤホンのついで買いでEasyさんのほうで購入しました。
AliExpress(NiceHCK Audio Store):SENFER 4in1
AliExpress(Wooeasy  Earphone Store):SENFER 4in1

価格はMMCXケーブル付でも30ドルほどと、MMCXタイプのハイブリッドとしても結構リーズナブルです。

まず、メタルハウジングで比較的重量もあることから、耳穴が小さい方などは装着に一工夫が必要かもしれません。私も最初に聴いたときは今ひとつ高域に不自然な印象を受けたため、とりあえずエージングを行ったのですが、あらためて確認してみると、エージング効果と言うよりどちらかというと装着感のほうが原因のようでした。人によってはなかなかベストポジションに装着できない場合があります。
image最初私は付属のイヤピースでシェア掛けで装着していたのですが、イヤーピースをウレタン製に換え耳へのホールド感を高めた上で、通常の位置で装着し直したところ、「本来の音」が聴けるようになりました。
「SENFER 4in1」の音質傾向は先程の「DT2 Plus」と打って変わって明瞭なドンシャリで、メタルハウジングらしい多少硬質なサウンドです。
解像度はそこそこですが音の分離は非常に良く、ハイブリッドらしさ、という点ではわかりやすい音だと思います。いっぽう高域は非常に強く特徴的な鳴り方をするのですが、刺さりでいえばむしろ「DT2 Plus」のほうが高いくらいの印象をうけます(エージング前はもう少し刺さっていたかも)。

ちなみに、SENFERのハイブリッドというと「SENFER UEs」というモデルが非常に有名です。
imageこれは日本でもAmazonで購入できるデュアルダイナミック型の「UE」の改良型で、模範的とも言える非常になめらかなドンシャリ系のサウンドが特徴的。この「UEs」と「4in1」の音の違いも気になるところです。

実際、この2つのイヤホンを聴き比べると、「UEs」に比べ、「SENFER 4in1」は全般的に音の明瞭さが際立っていて非常に見通しの良い印象を受けます。どちらも低域は十分にありますが、4in1のほうが引き締まっていて、UEsは多少ボワついて聞こえます。また高域については明らかに4in1のほうが表現力が高く、このイヤホンの「美味しいところ」だと感じました。


■キワモノ買いの銭失い?。でも本当は結構「自己」満足(笑)
というわけで、今回は「結局評判の良い4in1はアタリ」で「キワモノ感が抜けないDT2 Plusはハズレ」という結果になりました。ただ、元々のDT2もロットによる当たり外れの大きいモデルだったようですので、私のような人柱を経て、今後グレードアップしたモデルが出る可能性もあります。
たぶんプラスじゃない方の「DT2」は「4in1」とほぼ同じ音のような気がしますので、どうしても「IE800ぽいデザインのイヤホンが欲しい」とか「やっぱりGWには耳にこいのぼりを刺してなきゃね」という方(いねーよ)以外は4in1を選んで良いのではと思います。

imageところで、本当は、3月時点で今回のセール価格に乗じて密かに「パチモノ」をゲットしようと画策していました。その時考えていたのが「(通称)98% IE800」と「SNFER K3003(2BA+DD仕様)」です。言うまでもありませんが、「SENNHEISER IE800」と「AKG K3003」という両社を代表する大変有名なイヤホンの「偽物」です。結局セールでは他のイヤホン購入にまわったため、どちらも購入することはありませんでした。たぶん、これでよかったのだと思っています。
もっともその代わりで、上記「偽物イヤホン」の一翼を担い、偽物をつくらなくなった今も有名中華イヤホンメーカーのひとつとなったSENFER社のお手頃価格のイヤホンを購入したわけなんですが。
特に「DT2 Plus」については、正直従来モデルの「DT2」についてはそれほど興味はなかったのですが、「DT2 Plus」でドライバーが2BA+DDに変わったことで、私の中の意味づけが変わりました。ほぼ個人的な解釈(というか思い込み)ですが、「DT2 Plus」は、「IE800ぽいハウジング」に「K3003ぽい構成のドライバー」を搭載させたイヤホン、のように思えて、従来モデルの「DT2」とはまた違った趣を感じたわけですね(笑)。というわけで個人的なキワモノ欲求とでも言いますか、そういう自己満足的には全く悔いの無いお買い物だったと思っています。



(追記)「SENFER DT2 Plus」は低音ポタアン併用で激変しました。
imageところで、「DT2 Plus」の特性からHead-Fiあたりの英語のレビューでも「イコライザをかければいい音」的な記述があったのをみかけて、ならばというわけで「低音強調」タイプのポタアンを経由させてみたころ、かなり良いバランスになり印象が「激変」しました。
使ってみたポータブルアンプは「Trasam HA2」(オペアンプ未交換)。なるほどこの組み合わせだだと低域もボコボコすることなく心地良く響き、音場もぐっと広がります。変な中域に悩まされることもありません。きっとこれが正しい使い方なのですね。納得です。
今後「Trasam HA2」はオペアンプを交換してフラット寄りの音に変えようと思っているのですが、同じ基盤を使っているらしいAuglamourの「AUGLAR GR-1 」が福井の自宅に置いてあるので、今後はこちらをオペアンプを交換せずに組み合わせようと思います。

 
プロフィール(Twitterアカウント)
Apple好きのおっさん。普段はIT系のお仕事。自宅は福井県ですが都内で単身赴任中。ポタオデは趣味で出張のお供。AK300/Mojo/X5III/SE535LTD/AKG好き/中華イヤホンも。美音系/モニター系の音が好み。食べるのも好き。カフェで息抜きにブログ書いてます。自宅ホームシアターも改良したいな。
※連絡などは bisonicr.keep.walking@gmail.com またはTwitterのDMまで。

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