58

















「Windows Developer Preview」をacerのICONIA TAB W500に入れてみました。

「Winodws 8」発表も、おもいのほか巷の話題にならないMicrosoftの次期インターフェース「Metro UI」でありますが、個人的には大いに期待をしています。特にビジネスの世界で、Windows 8を搭載したスレート(タブレット)PCは、特に、値崩れ著しいAndroidタブレット を一気に駆逐するのではないか、とさえ思っています。

さて、そんな新インターフェースを搭載した次期Windowsをいち早く体験できる「Windows Developer Preview」ですが、どうせならやはりタブレットデバイスで試してみたいものです。
そこで、たまたま私の手元にはWindowsベースのタブレット機の「ICONIA TAB W500」(acer製)がありましたので、さっそく
「Windows Developer Preview」をインストールしてみました。


32ICONIA TAB W500」は、搭載するWindows 7が普通に動作する高性能タブレットで、CPUにはAMD C-50 1GHz、2GBメモリ、32GBSSDなど、なかなかの性能です。
またスレートPCとして利用するため、さまざまな機能拡張が施されていて「結構がんばっているな」とは思いますが、正直なところWindows 7では「結構無理がある」「やっぱり動作が重い」のが正直な感想。サイズ的にも初代iPad以上で、同社のAndroid搭載機である「A500」と比較してもさらに分厚く重い印象です。

さて、そんなW500で次期Windowsはどんな感じで使えるでしょうか。

インストールのときはUSBのDVDとキーボードを接続しインストールすることができます。ただ、ブート切り替えのためになかなかBIOS画面を出すことができず、起動中強制電源OFFでセーフモード確認の画面が出る直前にようやく入ることができました。

また今回はダウンロードした32bit版の.ISOファイルを「Windows 7 USB/DVDダウンロードツール」を使ってSDHCカードに展開し、直接本体のカードスロットに挿入してインストールを開始。特に問題もなく順調にインストール作業が進んでいきます。
59キーボード設定は「Japanese」を選択。インストール後はMS-IMEもつかえそうです。
あとは、インストーラにしたがってインストールを行えばとくに問題なくインストールを完了し、自動的に再起動、初期設定へとすすんでいきます。今回SDカードにメディアを展開したこともあり、思いのほか短時間でインストールが進行し、ちょっと拍子抜け。
ただし、初期設定中に一度だけエラーでストップしましたが、再起動後、手動設定で設定をすすめることで無事起動することができました。


肝心の「Metro UI」ですが、Preview版で、かつOSの標準ドライバだけの状態にもかかわらず、動作は非常に軽快で、操作にもまったく違和感を感じませんでした。
Windowsの別インターフェース、というと、どうしても「Windows Media Center」のような、いかにもとってつけたような画面というイメージがありますが、今回の「Metro UI」ではまだまだ完成度の低さは感じるものの、すでに2つの全く異なるインターフェースが不思議と融合しているのを感じました。

また、W500でもともと入っていたWindows 7ではいまいち存在意義が曖昧だった左下のWindowsロゴのボタンも、「Metro UI」でちょうどiPad/iPhoneのホームボタンと同じような感じで利用することができ、そのことが、さらにタブレット環境での自然な操作感覚を実現しているようです。
これはAndroid搭載のタブレットがボタンの仕様や位置がまちまちで非常にわかりにくく、感覚的に使えるという次元にはほど遠いのとはきわめて対照的。すぐ先の将来、同じハードウエアでAndroidとWindows 8、2種類の選択肢があったとしたら、多くの人は迷わずWindows 8を選択するのではないか、と感じさせる説得力があります。
また英語版という違いはあるものの、Classic画面(Desktop表示)でももともとのWindows 7より軽快で「より軽くなった」というのは嘘ではなさそうです。

今回はとりあえず標準インストールのままでテストしましたが、Windows 7用のドライバなども使用できそうですので、もうすこしチューニングをしながらさらに検証をすすめたいと思います。



531818