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■Apple Thunderbolt Displayを入手したものの


私の部屋には、今年に入って、AppleのThunderbolt Displayという、たいへん高額なディスプレイが鎮座しています。
Mac mini 2011にはThunderbolt端子がついていますが、この端子を有効利用できる「メディアハブ」はいろいろ発表はされていますがまだ市場でお目にかかることはできません。そんな中で唯一の「Thunderboltステーション」とも呼べる製品がこのサンダーくんなわけです。こいつをつなげば、追加のThunderbolt端子の他、USB、FireWire、Ethernetetなどのポートを増設できます。
・・・ただ、メーカーサイトにもある通り、この製品が一番マッチするのはMacBook Airです。
現在、私はMac miniと併せて、同じくThunderboltを搭載したMacBook Airも2011モデルの13インチも使用しているので、ぶっちゃけ、MacBook Airのドッキングステーションとしての利用のほうがしっくりきます。

でも、やはり当面はMac miniで使おうと思います。なぜなら・・・

すんごい、高額だったから!

だって、リビングのブラビアよりも、天吊りしたエイサーのプロジェクターより高額な表示装置なのです。こいつを買った瞬間「なんで俺はiMac 27"ではなくMac miniを買ったのだろう」と自問したものであります。

でも、予定ではMac miniは2012モデルか2013モデルで入替を果たし、このメインディスプレイは新たなメインマシンともきっと末永く仲良くやっていく予定、なのです。そーじゃなきゃ、意味がない。
・・・なんかAppleの策略のまま、20年くらい前にMacのこと「しゃっきんとっしゅ」とか揶揄してたのを改めて思い起こす、せつないおっさんの私(涙)。

などと述懐してても仕方ないのですが、購入してすぐに、仕事で都内のワンルームに単身生活を送っていたこともあり、Mac miniに触れるのも自宅に戻ったとき、月に数日、そんな感じでした。
で、プロジェクトも終わり、あらためてメインマシンと戯れていると、このでっかいディスプレイ、やっぱりどーにかしたくなってきます。


■Apple Thunderbolt Displayというシロモノ
いろいろ書きましたが、Appleの27インチディスプレイの快適さは筆舌に尽くしがたいものがあります。
この解像度(2560×1440)に慣れてしまうと、Full HDのモニタもとても小さく感じます。
Retina搭載のMacBook Proが欲しくて仕方なくなります(笑

そして、この解像度をもっと有効に使えないものか、と考えてしまいます。
ここで、大きな壁にぶつかるのです。

Thunderbolt Display を購入した時、この解像度のディスプレイはAppleが取り立てて高いわけではありませんでした。そもそも高級ディスプレイメーカー以外、ほとんど市場で見かけることができません。
ナナオはいまだに10万円以上しますし、デルも当時は8万円程度しました(現在は5万円程度で購入できる)。そんななかでThunderboltのメディアハブ機能まで搭載しているThunderbolt Displayは非常に「お得」に見えたわけです。

ところが、なかなか避けがたい落とし穴が待ち構えていました。

まず、当たり前ですがHDMIポートもDVIポートを搭載していません。これはThunderbolt対応のMac以外の製品では使えないだけでなく、HDMI対応の他の機器(BDレコーダーなど)も接続できないことを意味します。
また、AppleはHDCPなどの著作権保護機能には基本的に無頓着ですので、Thunderbolt Displayではもちろん対応していません。
またThunderboltはMac以外のプラットフォームではほとんど対応が進んでおらず、BootCamp環境ですら、モニタとして表示さえる以上の機能は一切使えません(メディアハブの機能は死んでしまう)。

これは何を意味するかというと、

「せっかく、でっかくてキレイなディスプレイなんだから、テレビとかの代わりにならないかなー」

という野望を全面的に否定するものです。
ついでに実は高いわりに反応速度が遅いという「どうせこのモニタ買うやつは画像や動画の編集はやってもゲームはしないだろう」という、隠れた低機能さもあります(涙。
ネットなどで得た情報と、テストしてみた実体験をまとめると、

①もちろん、HDMI機器を繋いでモニタ代わりにすることはできません。

②MacにはDTCP-IP対応のメディアプレーヤーが存在しないため、DLNA経由でのメディア再生をThunderbolt Displayに表示させることはできません。

③Thunderbolt Display 接続環境でBootCampによりWindowsを起動してもドライバが不十分なため、著しく制限があります。

④「DiXiM Digital TV Plus」など、Windows用のDTCP-IP対応のプレーヤーソフトをParallels DesktopやVMware Fusionなどの仮想環境で実行しても利用できません。

⑤同様にBootCamp環境下でもThunderbolt Display自体がHDCPに対応していないため、やはり DiXiM Digital TV Plus などのプレーヤーソフトを利用することができません。

あと、単に地デジチューナーをMacにつけたいというだけなら、I.O.DATAの「GV-M2TV」もありますが、ここでは対象外。
さあ、なんかヤケになってきました。

 そんななか、ほぼ唯一の解決策として存在するのが、「EyeTV HD」。
並行輸入品で国内でも取り扱っているショップがいくつかあるため、比較的入手は容易。これであればコンポーネント入力でHDCPをスルーしつつ(笑)、Mac上でテレビ環境が作れます。
2万円くらいの製品だし、買ってしまってもよいのですが、いかんせんコンポーネント(D端子)入力がネック。ほとんどの機器はHDMIとD端子は設定で切替式なので、 HDMIでテレビやプロジェクターに接続された現状の環境と共存させつつ、は結構しんどい。
となると、D端子専用の機器を追加して、となるわけですが、すでにI.O.DATAのメディアプレイヤーをVULKANOFLOW用にコンポーネント接続していたりします。同様にDTCP-IP対応プレーヤーをもう1台用意するのはもっと残念。D端子は分配器を経由すると減衰が心配。

というわけで、つづく。なのです。