■試行錯誤の末、やはりPC録画環境がいちばん、という結論に。

これまで、DTCP-IP環境を活用し、さまざまな録画環境の試行錯誤をおこなってきました。
現在は、福井の自宅でスカパー!プレミアムサービス(旧スカパー!HD)とCATVに加入しています。
そのため、とくにスカパー!の録画データはチューナーからI.O.DATAのiVDR-S搭載のRECBOXに録画し、iVDR-Sカートリッジを「物理移動」することで東京で視聴する、またはボルカノフローによりチューナーをリモート操作することでの視聴や録画予約などを行っていました。

しかし、この方法には利便性の悪さが大きく、快適とは言い難いものがあります。またiVDR-Sはこの手の録画媒体としては低価格の部類ですが、それでもカートリッジは決して安価ではありません。

また、東京からの遠隔操作、という点を考えると、遠隔リモコンよりVNCなどでPCそのものを動かすほうがはるかに快適です。

一般的に、「TS抜き」を目的とするのであれば、「スカイリウム」などの対応チューナーを購入する方法もあります。ただ、これも目的が「遠隔操作」という点になると途端に魅力を失います。別にブラウザなどで操作できるわけでもありませんし、この手の機械の宿命として「時々調子が悪くなったりするので電源をそのときは入れなおす」という行為が必要となります。これは遠隔操作の意味では真逆のアプローチです。

となると、結局PCを使ってのTS抜きがもっとも安心、という結論に達しました。


■録画用PC環境

写真-(2)
ベースとなるマシンは、ショップで低価格で投げ売りされていた省スペース型のメーカー製PCを使用しました。
Core i3程度のスペックの省スペース型の場合、ベアボーンなどを組むより型落ちなどのメーカーPCをチョイスするほうが低予算で構成できますし、静音性や録画環境としての無停止運用を考えれば組立後の構成で品質チェックをクリアしているメーカー製PCのほうが安心です。
ちょうど同価格帯でDellのVostro 260s、LenovoのH520s、AcerのAspire X1があり、省スペース性、HDMIインターフェースを搭載している、USB3.0を搭載している、などの点も考慮し、型落ちで安くなっていたAspire X1を購入しました。

ただし、ほかの機種よりコンパクトであるため、拡張性は相当に犠牲になっており、PCI Expressのスロットにも搭載可能なカードの大きさ(長さ)に制限がありそうです。

とりあえず、録画専用であるため、5インチベイのDVDマルチドライブを外し、5インチのマウント金具を使って3TBのHDDを録画用に増設します。内蔵の500GB HDDは起動用でそのまま使用します。3TBのHDDはGPTフォーマットが必要なため、MBRで構成されているプリインストールのOSを入れることはできませんでした。まあ、起動用と録画用でHDDが物理的に分かれているほうがなにかと便利なのでこれで良しとします。録画用PCに光学ドライブは不要ですし。また、手持ちのメモリを使用しメモリは4GBから8GBに増設。
あとはメーカーPCにつきものの標準アプリを片っ端からアンインストールし、コントロールパネルでUAEの制御を切ります(録画アプリがUAE制御があると動作しないため)。メーカーPCだとセットアップも簡単ですね。

■録画環境の構築

録画環境の構築には、以下のサイトを参考にしました。というか書いてある通りにセットアップしました。
大変詳しくわかりやすい、素晴らしいサイトですね。
http://dtv.air-nifty.com/

チューナーボードは、PLEXの「PX-TBS6981」を使用。
「EDCB(EpgDataCap_Bon)」のセットアップは以下のサイトを参考にしました。というか以前PT3で環境構築時に参考にした内容をそのまま再度設定しただけですが。
http://blog.livedoor.jp/shibainu_z_0618/

スカパー!HD用のB1Decoder.dllをみつけるのにちょっとだけ手間取りましたが、それ以外は順調にセットアップ完了。OSは64bit版ですが、すべてx86の32bitでセットアップします。そのため各ライブラリもきちんとインストールが必要です。
あと、べつにICカードを共有しているわけではありませんが(PCに取り付けたカードリーダでICカードを読んでいる)、スカパー!HD用のBonCasServerとBonCasProxyを起動しておく必要がありました。

PCの遠隔操作にはUltraVNCを使用。WinVNCより高速でWindows7環境でも普通に使用できます。録画環境であるこもあり、リモートデスクトップ接続(RDP)は使用しません。

また、APCの無停電電源(APC RS 550)に接続します。
北陸は雷が多い地域でもあるため、急な電圧低下や瞬間停電がほかの地域より多いといわれています。現在RS550には、録画PCを合わせてPCを2台、NASを1台、これまで使用してたスカパー!HDチューナー、RECBOXを2台接続していますが容量にはまだまだ余裕があります。


■録画データの活用

録画データは自動的にMP4変換を行うなどしてVPN経由での遠隔視聴でも快適な環境を構築予定。スカパー!プレミアムサービスのtsデータは比較的コンパクトなサイズなので、そのまま遠隔コピーして視聴する、編集するなどの活用もできます。このへんは続きということでまとめたいと思います。