gx70hd2-1

Mac miniのサウンド環境を向上させるため、 新しくスピーカーを導入しました。
これまでも、低コストで音質に定評があるOrasonicのTW-S5を使用していましたが、ハイレゾ対応のUSB-DACを接続できるスピーカーが欲しくなったわけです。

ここで購入したのはONKYOの「GX-70HD2」。アクティブスピーカーでは価格に対して音質に定評のある、非常にコストパフォーマンスの高い製品です。

中高域から低域までキレイに鳴る、クセのないサウンドが特徴。
入力はRCA端子2系統のみですが、標準付属のケーブルはRCA→ミニプラグで、この製品がPCスピーカーや、TVの外部出力、スマホなどとの接続など、汎用的に幅広く利用できるように想定していることが伺えます(価格的にも15,000円以下と手頃感がありますし)。そのためか、ネットをみてると同価格帯の「BOSE Companion2 Series III」との比較で「低音が弱い」とか、RCAを2個つけるくらいならひとつは最初からミニプラグにしてほしいなどのコメントも見受けられます。

しかし、BOSE Companion2 Series IIIが明確にPCやTVなどに直接つないで使用する低音重視の商品なのに対し、GX-70HD2はよりオーディオ的で、ある意味モニターライクな作りになっているという点でコンセプトが異なるというか、「PCスピーカー」というより「アクティブスピーカー」としてひとつ上のレベルの商品と比較すべきなのではと思います。

またPCスピーカーとしての評価でノイズが多いというコメントもあるのですが、要するにPCからのノイズも含めてきちんと鳴らしている、というほうが正確でしょう。
USB-DACを経由させ、アクティブスピーカーとしてセッティングすればそのようなノイズと遭遇することはまずありません。つまり、オンボードのオーディオ端子(ミニピン)から直接つなげるようなスピーカーではないということです。比較対象を考えれば「安すぎる」のもちょっと考えかも知れませんね。

手元に届いてから、何種類かのUSB-DACを接続して聴いてみましたが、それぞれのDACの個性をはっきり聞き取ることができ、192kHzなどのハイレゾにアップサンプリングしたサウンドも実感することができました。私の東京の環境ではこのクラスのスピーカーでも十分に利用できると感じました。
写真では「iPhone用」に使っている Astell&Kern AK10 をつないでいますが、これはこれでヘッドフォンやイヤホンとは違った楽しみができます。このスピーカーとの組み合わせだと、基本フラットですが、AK10の特性か、ボーカル寄りのちょっとだけカマボコ型に感じました。GX-70HD2にはサブウーファー用の端子がありますので、サブウーファーを導入して低音を強めればまた変わってくるかもしれません。

(追記)2015.2.10

現在は、オーディオインターフェースの「Steinberg UR12」をつないでいます。本格的なDTM向きの構成とは言えませんが、素人にはこれでも十分。UR12との組み合わせでGX-70HD2はちょっとしたモニタースピーカー的にも感じます。DAWの「Cubase AI」も無償で使えますし、ループバック機能が使えるのも大変魅力的です。もちろん単純にUSB-DACとしても低価格でハイレゾに対応したモデルとして活用できます。とても1万円前後で買える商品とは思えない多機能&高性能っぷりです。

ちなみに、左側のスピーカーへは普通のスピーカーケーブルで接続する仕様ですが、付属のものだと時折ノイズを拾ったため、手持ちの別のスピーカーケーブルに交換しました。

また、エンクロージャの振動がダイレクトにデスクに伝わるため、インシュレータも必須です。ただここは市販のものではなく、いやゆる「10円玉インシュレータ」で十分効果があります。5円玉でもOKです。
とりあえず8枚用意してスピーカーの足に置くだけですのですごいお手軽です。

なお、電源タップにはノイズフィルタ付きのエレコムの「KT-180」を、RCAケーブルには「Stero」別冊の「自作でオーディオアクセサリー(part.2)」に付録でついていたオヤイデ製のケーブルを使用するなど、ハイコスパのGX-70HD2にあわせてコスパ抜群のアクセサリを組み合わせています。

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