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■もしかしたら最強メディアプレーヤーかもの
「HD Station」機能と「KODI(旧XBMC)」アプリ。


QNAPをNASとして導入する際、DLNA機能でメディアサーバとして使用する、というのは昔からよく使われた手法です。
またQTS4では「DLNAメディアサーバー」といわれるQNAP独自の機能とApp Centerからインストールできる「TwonkyMedia」の両方が利用でき、「TwonkyMedia」ではDSD音楽データのネットワーク配信も可能など高性能なメディアサーバとして利用できます。

これだけでもNASとして十分なわけですが、使用している「TS-453 Pro」はモニタ出力がHDMIになっており、これをテレビにつなぐと、なにやら楽しそうなメニューが・・・

2015-03-20-23-20-04標準でChromeなどのブラウザアプリを備え、さまざまな追加アプリにも対応。さらに個人的に最強メディアプレーヤーと思っている「KODI(旧XBMC)」が使えます。

これがQTS3.8.1から搭載されている「HD Station」で、以前は正式名称として「HybridDesk Station」と呼んでいたようです。なんかこじつけ感があります。当初QNAP社サイトでも用語の統一ができてないみたいでしたが、現在は「HD Station」でまとまったみたいです。ちなみに、HD Station機能の延長線上に、QNAPが「QvPCテクノロジー」と呼ぶ、仮想デスクトップ機能があります。どこへ向かうのかQNAP、とおもわず言いたくなる、HD Station上で動作する驚きの機能の数々。さて、このマシンは本当に「NAS」なんでしょうか(笑)。

ちなみに「HD Station」自体は以前から搭載されていますがいまいち知られていないのが現状ではないかと思います。

(参照) QNAPサイト:ホームマルチメディア

2015-03-21-00-54-55QNAP搭載された、他のマルチメディア機能が、あくまでNASの機能の延長線上にアプリケーションを実装しているのに対し、「HD Station」は、QNAP TurboNAS自身をHDMI端子でテレビやホームシアターなどに接続して利用する点が根本的に異なります。
つまり普通ならブラウザやDLNA対応のネットワークメディアプレーヤーを使ってアクセスするところを、それらプレーヤー自身にQNAP自身がなってしまう、というワケです。
ただ、QNAPが多機能すぎて逆に押しが弱くなってる感はありますね。


■(追記)どの機種で使えるの?

HD Station」が使えるのは、ひと言でまとめると「HDMI出力を搭載したQNAP TurboNAS」ということになります。
これらの機種は現時点のモデルではすべてNAS専用のIntel Celeron(デュアルコアまたはクアッドコア)プロセッサを搭載しているようです。この辺も「HD Station」のアプリケーション動作に関係するものと思われます。
具体的には、TS-x51TS-x51+シリーズなどのホームモデルやTS-x53以上などのビジネスモデルの多くが対応しています。

  

実際に導入したいと思う場合、大抵はTS-251451やDTCP-IPに対応した同プラスシリーズになると思います。
個人用途のQNAPで最もポピュラーなTS-x31(TS-231/431など)やオーディオ特化のHS-210-DなどのモデルはIntelのCPUを搭載しておらず、HDMIも付いていないので未対応です。
つまり、1ランク上のモデルに搭載された機能といってもいいでしょう。 



■もっとも使いやすい(?)メディアプレーヤー環境


2015-03-21-00-56-20KODI(旧XBMC)」はさまざまなメディアフォーマットに対応したメディアプレーヤーソフト。
圧縮した動画や音声を格納したMKVコンテナファイルなど、通常のメディアプレーヤーではなかなか再生しづらい動画フォーマットも、DVD ISOもBD ISOなんかもトランスコードなしで普通に再生できる、何気に最強なメディアプレーヤーです。
またDLNAプレーヤー(UPnPサーバとしてサーバを追加できる)としても利用できますし、さらにSMBファイル共有等による他のNASのデータへアクセスすることも可能。これひとつで何でも行けてしまいます。

私の場合、従来はWindows Home Serverマシンをホームサーバにしていましたが、その際もXBMCをマシンにインストールし、サーバ自身のディスクに格納したデータを再生できる「サーバ兼メディアプレーヤー」仕様にしていましたが、このQNAP、特に設定しなくても「最初から」その機能が付いていました!!

さらに、KODI(を含め、HD Stationの機能、アプリはすべて)は、QNAP本体に接続したUSBキーボードやマウス以外にも、「Qremote」という「スマホ用のQNAP用のリモコンアプリ」で操作が可能です。これが、これまでXBMCマシンにつないでいたWindows MediaCenter用リモコンやXBMC用のスマホアプリなどと比較しても格段に使いやすい!
もうこれでいいんじゃないの? とおもわず思ってしまうほどの便利さです。

標準では、QNAPの「Video Station」や「Music Station」などの搭載Webアプリに似せたスキンをかぶっていますが、もちろん見慣れた標準のスキンやネット上にあるさまざまなスキンに交換し、自分にあった画面に変更することができます。

リモコンアプリの「Qremote」もiOS版、Android版があり同様に使いやすいので困ることはありません。

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再生データも、自身の共有フォルダはもちろん、SMB接続でほかのNASやファイルサーバをメニューに登録しておくこともできるなどKODIのメディアプレーヤーとしての使い勝手も同様です。

パフォーマンスですが、使用しているTS-453 Proあたりのモデルになるとかなり重いデータも余裕で再生します。(Atom搭載の)TS-x69あたりでもBD ISOをネットワーク越しに普通に再生できたという記事もありましたので、パフォーマンスについての不安は一切ないと言ってもいいでしょう。

私の環境ではよくあるMP4などのデータに加え、「スカパー!」や「スカパー!プレミアム」のTS抜きデータ、DVD ISO、MKV形式などのコンテナをサーバに格納していますが、HDMIで接続したAVアンプ経由でDolbyHDやdtsでのサラウンド出力にもきちんと対応。映像ソースによっては、副音声への切替や字幕の表示なども不具合なく使えています。

QNAPでのKODI(XBMC)の使い方については以下、QNAPのUSサイトに説明があります。

HybridDesk StationおよびXBMCの利用イメージ(Qnap USサイト)

また、KODIの操作法については、「KODI 使い方」などで検索するといろいろ出てきます。
基本Windowsマシンにインストールした場合と同じことができると思って大丈夫です。

NASとメディアプレーヤーの導入を検討中なら、最新QNAPの1台で解決できそうですよ。


■(追記)QTS4.2について

imageQTS4.2にバージョンアップし、その間にXBMCもKODIに名称が変わりました。
これに伴いQNAP標準のHD Station用プレーヤーは「HD Player」に名称が変更になっています。ただし、スキンを変更すればXBMC環境に戻すことが出来ます。
また、「HD Player」とは別に、最新のKODIは別途インストールが可能です。こちらは英語版のみでLanguageに日本語を選択することはできません(メディアファイルの日本語表記には問題なし)。両方をうまく使い分けてみるのも良いかもしれませんね。

なお、従来機種でQTS4.0や4.1から4.2にバージョンアップすると、いったんHD Stationのアプリがすべてリセットされ、再インストールが必要になります。この場合は、QNAPサイトのApp Centerのダウンロードサイトで使用機種に対応した必要アプリをダウンロードし、個別にQNAP上でアップロードすればインストールできます。

また最新モデルではHD Station用のリモコンも付属し、さらに便利さがアップしましたね。