444

■Windows 10でももっと手軽にVPN Clientを設定したい

すでに公式サポートが終了し、Cisco.comサイトからのダウンロードもできなくなった「Cisco VPN Client」ですが、「 Windows 10へのCisco VPN Clientの対応について」で記載の通り、ある程度の対応を行えば、Windows 8/8.1/10でも引き続き利用することができます。
しかし、もうすこしお手軽に利用できないものか、ということでWindows版の互換ソフトを考えます。


■個人利用なら無償の「ShrewSoft VPN Client」をチョイスしてみる
調べると、実はIPSec対応のVPNクライアントソフトの種類は多く、現在入手できるWindows 10で動作するものも何種類かの選択肢があります。ただし、これらのソフトウェアは基本有償でしかも結構お高い製品なので、もともとライセンス料が無償だった「Cisco VPN Client」を考えるとちょっと残念です。
 
そこで、個人利用に限ってですが無償で利用できる「ShrewSoft VPN Client」を使ってみることにします。

同サイトのDownloadページのWindows用で最新バージョンのインストーラをダウンロードします。
ダウンロードページ:  https://www.shrew.net/download/vpn

この記事を記載時点では2.2.2というバージョンのインストーラが最新で、Windows 8 までの対応とありますが、Windows 10 でも問題なく動作します。インストーラのファイルサイズは3.2MBと大変コンパクトです。

インストーラを実行するとエディションの選択画面になりますので、個人利用が無償の「Standard Edition」に変更します。あとはウイザードに従ってインストールを行います。
11


■Cisco VPN Client相当の設定をおこなう

インストールが終了したらデスクトップの「VPN Access Manager」を起動すると、Cisco VPN Clientとよく似た設定画面が表示されます。しかし「+」アイコンの「Add」ボタンを押すと、汎用のクライアントソフトのため、各メーカーの製品に対応できるよう、Cisco VPN Clientより明らかに多い設定項目が表示されます。

ここで、Cisco用の設定を入れるわけですが、同社のサポートページに各社の機器用の設定が記載されていますのでCisco ASAのページを参照します。
Cisco ASA用の設定情報ページ: https://www.shrew.net/support/Howto_Cisco_Asa

このページの下のほうにある、「Ciscoasa.vpn.txt」というファイルをダウンロードします。
ダウンロードしたファイル名から拡張子の「.txt」を消して「Ciscoasa.vpn」という名称にしたあと、「VPN Access Manager」のFileメニューから「Import」を選びインポートします。
222333

無事インポートできれば「Ciscoasa.vpn」という接続先が増えていますので、「Modify」ボタンで必要事項を修正します。
主な変更箇所は
・「General」タブ:
「Host Name or IP Address」 接続先のホスト名またはIPアドレスを登録
・「Authentication」タブ:
「Local Identity」の「FQDN String」にCisco VPN Clientの「グループ名」を登録
「Credentials」の「Pre Shared key」に「共有キー(PSK)」を登録

設定したら、「Ciscoasa.vpn」という名前を任意の名前に変更すれば終了です。
「Connect」ボタンで接続し、Cisco VPN Client同様にコネクションが確立できるかを確認ください。


■「Cisco VPN Client」で作成したpcfファイルのインポートも可能
さらに、すでに「Cisco VPN Client」で作成し、VPN設定を保存した「pcfファイル」がある場合は、同様に「File」メニューから「Import」を選びファイルの種類を「Cisco PCF File(*.pcf)」を選ぶことでそのままインポートができます。
これまでにWindows 7などでCisco VPN Clientを使用していた場合は、ExportでPCFファイルを書き出し、そのまま利用できるため大変便利です。