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自分でも振れ幅の大きさにビックリですが、ヘッドホンのリケーブルで1万円使ったその次に約2,000円の2.1chスピーカーセットです(笑)。

■安物買いの・・・
今回購入したのはクリエイティブの「SP-SBS-A120」という2.1chスピーカーセット。Amazonで本当に2,000円そこそこで届きました。なんでも価格のわりに音がいいらしいです。
2000円のPCスピーカーにしてはなかなか大きな箱が届きます。Amazonなのでヤマト運輸です。このサイズの箱を個人でヤマトで送ったら送料だけで1000円以上は確実にしそうです。なのに2000円。大丈夫なんでしょうか(笑)。

imageとりあえずは、PCスピーカーなわけですから、機器本来の用途で音質などをチェックしてみます。
サテライトスピーカー(左右のスピーカー)の音はたいへんショボいです。まったく高音出てないです。ただ、ウーファー部分はこのサイズ、重さのわりに結構しっかりしていて、特に低音を中心にかなり補っています(ちなみにウーファー部分は思わず「軽っ」となったのですが、よく考えればPCスピーカーとしてはこんなものですよね)。
したがって、ウーファー部分の設置場所はかなり重要です。こいつを左右に寄せて置くのと中央とでは結構印象が違います。まあ「メインスピーカー」ということなんでしょう。

そしてこれも結構謎なのですが、PCのオンボードのサウンド出力端子や液晶テレビやPCディスプレイの出力につないで鳴らすと、なぜかトータルでは低音重視ながら「そこそこいい音」に聞こえます。正しく使えば(?)ネットの評価のような音に感じるわけですね。
いっぽうiPhoneのイヤホン端子やNAPのLINE OUTなどにつないで再生するとサテライトスピーカーのダメさ加減が如実に反映し、上スカスカで全体的に音がこもった、まったく響かない大変残念な音になります。
おそらくこの製品はウーファー部分にだけ重点的にコストを掛けて、PCサウンドに限定してトータルのバランスを取っているみたいです。


■SP-SBS-A120のウーファー部分をサブウーファーとして転用する。
というわけで、左右のサテライトスピーカーは全くダメダメですが、ウーファー部分はいちおう価格以上の性能がありそうです。そこで、これを他で転用できないか考えます。
A120のサブウーファーとしての転用のために、付属のケーブル(ボリュームコントロール付き)にステレオミニのプラグをRCAモノラルに変換するコネクタを別途調達して接続します。秋葉原のこの手のコネクタ類をいつも買っているショップだと200円以下でありました。Amazonでも送料込み数百円で買えます。
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まず、ダメ元で、東京でメインに使っているCR-D2(アンプ)+ZENSOR1(スピーカー)の構成で、使っていないCR-D2のサブウーファー出力につないで再生してみます。
結果・・・まったくの出力不足。まあ、ウーファー部分のユニットの大きさもZENSOR1のウーファーユニットより小さいわけですし、そりゃ無理ですよね。でもだいたい雰囲気はつかめました。


というわけで、改めて装着するのは、オンキヨーの「GX-70HD2」。私も何度か過去に紹介していますが、ハイレゾ対応で1万円台の実売価格とはとうてい思えない「いい音」が出るアクティブスピーカーです。個人的にはもっと評価されてもよい商品だと思っていて、「安すぎるが故」に同価格帯のPCスピーカーと比較されてしまうため、逆に評価を落としているのでないかと常々感じていたりします。
左スピーカーへのケーブルを適当なスピーカーケーブルでリケーブルし、10円玉か5円玉インシュレータとDACの組み合わせでさらに気持ちよく使えます。
入力はRCA端子が2系統。現在、私はメインPCのオーディオインターフェース(Steinberg UR12)と、iPhoneなどを接続する真空管プリアンプを接続しています。
ただ、ウーファー部分は10cmクラスのユニットですから構造的に低音はそれほど得意ではありません。したがって本体にもサブウーファー出力端子が最初からついているモデルになります。

あらためて、コネクタを変換したA120のウーファー部分をGX-70HD2のサブウーファー出力に接続し、机の下の中央付近に配置。ボリューム端子部のみスピーカーサイドに置きます。
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imageこの構成で使ってみると今度はかなりいい感じなりました。
A120ウーファー部のボリュームは低めに設定してみると、思ったようなボコボコ音はなく、R&B、ポップス曲もいい感じで低音が出ています。ジャズでもウッドベースが心地よく響きます。
とはいえ、大きな出力が出るわけではないので、ボリュームをあげて部屋中に響かせると言うより、デスクトップでのニアフィールドでの利用が向いています。今回A120ウーファー部分を床に置いているため、ボコボコしないように手持ちのインシュレータをかませることでちょうど良いバランスを作ることが出来ました。

特に、Apple MusicのBGM環境に使っている真空管アンプとの組み合わせでは大変気持ちよく、作業中・仕事中だと大変はかどります。

用途は限られますが、こういう活用法もある、ということですね。