某ハードオフのジャンク品売り場で、オンキヨーのD-L5という古いスピーカーを見つけました。
ペアで1000円也。
D-L5のエンクロージャはアルミ製で8cmのフルレンジユニットを使用している小型スピーカーです。
というわけで、スピーカーのエンクロージャを活用して、DigiFi 19付録のOrasonic製8cmユニットを組み合わせてみたいと思います。
DigiFi19の8cmユニットはグラフファイバー製の振動板を使用したハイレゾ対応のスピーカーユニットで、エンクロージャを変えることでさまざまな音色を楽しめるユニットですが、出版元のステレオサウンドの直販サイトには、ちょうどこのユニット専用アルミ製エンクロージャ「PHAC-190」があります。ただそのお値段49,680円。1000円で買ったD-L5のアルミ製エンクロージャで近い音が出たらいいなー、という野望であります(笑)。
フロントのカバーは接着剤でがっちり固定されていますので、金属製の定規などを使って少しずつはがしてゆきます。カバーを外し、元々付いているユニットを取り外します。
オンキヨーのこのクラスのスピーカーはほぼ共通してるのですが、ユニットの下には役に立つのかどうかわからない程度のサイズで目の粗いスポンジが入っていますが、要らないので一緒に取り出します。
ユニットを取付ける前に、吸音材を適当にカットして中に敷き詰めます。そういえば上記「PHAC-190」の写真を見ても中は吸音材でびっしりのようです。アプローチとしては悪くなさそうです。
吸音材は以前Amazonで購入した「ESW-300」というものを使用。たくさん入っていて安価ですし、薄く裂けるのでなかなか便利です。
あとはDigiFi19のユニットを取付けしっかりビス留すればできあがり。
なかなかそれっぽいスピーカーができあがりました。
早速設置して鳴らしてみます。
手元にあった「FOSTEX PM0.1」と並べてみると、D-L5のエンクロージャがいかにコンパクトなのかわかります。
フロントに手持ちのゴム足を取付け(もともとアルミ筐体なので、堅いインシュレータよりこのほうが良いようです)、アンプに接続します。
アンプは「SA-36A Pro」という音が良い中華アンプを使用。
さっそく鳴らしてみると、以前同じユニットを取付けていた木製のFOSTEX P-800Eと比較して、アルミ製エンクロージャらしい非常に明瞭なサウンドが楽しめます。
低音も木製エンクロージャとは全く異なる特徴的な響き方をするようです。中高域の音色はかなり硬質ですが、USB-DAC経由でDSD音源の女性ボーカル曲などを聴くとキラキラ感がいっそう引き立つ感じがします。
ニアフィールドでそれほどボリュームを上げなくても音源の特徴をつかめる辺りは、おそらく純正のアルミ製エンクロージャと近い音が出せているのではないかと思います。
P-800Eの組み合わせはイマイチでしたが、この組み合わせはなかなか正解だったようです。