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ZenFone 3 Ultra」(ZU680KL)買いました。台湾版の並行輸入です。
国内盤のZenFone 3も発売され、Ultraもリリース予定とのこと。というわけで、さっそく購入したUltraを簡単にレビューしながら個人的に一番気になっていた「ハイレゾ機能」について確認していきたいと思います。
ちなみに、私はXPERIA Z Ultraからの入替えのいわゆる「ズルトラ難民」ではありませんが、これまでSonyの「XPERIA Z3 Tablet Compact」(並行輸入LTE SIMフリー版)を使用していてそこからの乗り換えになるため、感覚的には「難民のちょい仲間」(笑)といったかんじでしょうか。
※過去記事:Xperia Z3 Tablet Compact LTE(SIMフリー版)を買ってみた。

「ZenFone 3」シリーズのラインナップは海外モデルは日本未発売の仕様もありますが、基本は「ZenFone 3」「ZenFone 3 Deluxe」、そして「ZenFone 3 Ultra」があります。また今後廉価モデルも追加されると思われます。

海外モデルでは、「ZenFone 3」は5.2インチ「ZE520KL」と5.5インチ「ZE552KL」、今回購入したUltraの「ZU680KL」、そしてDeluxeは5.5インチ「ZS550KL」と、CPUに「Snapdragon 821」を搭載しスペックモンスターモデルとも言うべき最上位モデルDeluxe 5.7インチ「ZS570KL」があり、日本版では最廉価の「ZE520KL」とDeluxeの2機種(「ZS550KL」「ZS570KL」)が現在リリースされています。

CPUはZenFone 3「ZE520KL」「ZE552KL」とDeluxe「ZS550KL」が「Snapdragon 625」、Ultraは「Snapdragon 652」と搭載します。Ultraの「Snapdragon 652」は性能的にはミドルハイに位置づけられ、他モデルの625よりは結構高速なCPUのようです(もちろんハイエンドの821よりは落ちます)。
ですので単純比較はできませんがスペックベースでの「Ultra」のグレードは「Deluxe」の2モデルの中間くらい、といった感じだと思われます。
※日本版Ultraも発売されましたね。この記事の当時より円安が進んでいる関係で日本版Ultraは「割安」感があるようです。

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■限りなくタブレットに近いスマートフォン。ぎりぎりポケットに入るサイズ感。

 「XPERIA Z3 Tablet Compact」も軽くて薄くてコンパクトでなかなか良かったのですが、残念ながらポケットに入るには「あともう少し小さく」という部分があったため、「ZenFone 3 Ultra」(ZU680KL)は待望のサイズです。
ちなみに、 「ZenFone 3 Ultra」はXPERIA Z Ultraより少しだけ大きいですが、薄いカバーを付けた状態でも私が普段使っている長財布とほぼ同じ大きさで「なるほど」と思わずナットク。ポケットに入るギリギリを突いた、ちゃんと考えられたサイズ感です。
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SIMはIIJ mioですが、台湾版ながら設定で選択項目にちゃんと出てきて通信もらくらく設定。日本語入力ももちろん後からGoogleやATOKなど好みのものを入れれば良いのですが、設定直後でもZenUIで日本語に対応しており、並行輸入版と言え、届いてすぐに普通に使えます。
私は後述のとおりハイレゾの音源などを入れるためmicroSDを併用しますが、台湾版の本体は64GBと通常の利用では余裕の容量ですのでSIMを2枚刺しする「DSDS」利用でも困らないところは良いですね。
※追記:先日発表された日本版Ultraは32GBだそうです。

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スペック面もスピードなどパフォーマンスなども申し分ないと感じました。
また、サイズ感も出張などで屋外でのアクセスが多いため、いちおうスマホですが、8インチタブレットとほぼ同じ使用感を片手で持てるサイズで実現できるのは本当に便利です。
さらに「ZenFone 3 Ultra」の6.8インチというサイズはほぼ新書サイズで、Kindleアプリやコミックリーダーなどでの読書にも最適ですが、さらにブルーライトを抑える「ブルーライトフィルター」が特に夜や長時間の読書に有り難いですね。


■Ultraのカメラの2300万画素は4:3。通常モードは16M(16:9)

「ZenFone 3」のカメラは1600万画素ですが、Ultraはサイズに合わせてより大きいレンズに2300万画素という非常に画素数の高いイメージセンサーを搭載しています。ただカメラの解像度の初期値は画面と同じ16:9の16Mになっており、設定で画質を4:3の23Mに変更することができます。またモードで「超解像度」を選ぶことでも変更できます。とりあえず2300万画素は4:3の写真比率であるため、がっつり高画質な写真を撮りたいとき用のモード、というところでしょうか。ただレンズが台湾製のためか光学性能は「並」らしいです。
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ちなみに、購入後の連休に家族で小旅行に出かけた際に「ZenFone 3 Ultra」でいろいろ撮影して感じたのは、何しろふつうのスマホより画面が大きいため、つい画角を広く撮りたいという気分になるということ。つまり無意識に普段より「引き」で撮っているわけです。

そうなると「引き」になった分、個々の被写体は小さくなってしまうため、より解像度が高くないと困るわけです。
そうなるとぜひ16:9でも2300万画素で、と思うのですが、画質はともかく大きく明るいレンズでなんとか補ってくれているかな、と感じました。


■24bit/192kHz対応「ZenFone 3」のハイレゾ実装は本物か?
そして、「ZenFone 3」シリーズの特徴のひとつに同社の「SonicMaster」というテクノロジーと本体内蔵の5スピーカーによるサウンド性能の高さを挙げています。まあ5スピーカーかどうかは良くわかりませんし、SonicMasterが何なのかも良くわかりませんが、確かに本体スピーカーで鳴らしても普通のスマホの内蔵スピーカーよりはいい音で鳴ります。

ただここはオーディオファンのひとりとして「ZenFone 3」のハイレゾ性能を少し深掘りしたいと思います。

使うのは「ZenFone 3 Ultra」ですが、24bit/192kHzのハイレゾ性能についてはメーカーサイトでも全モデル共通の記述となっており、ハイレゾ性能そのものは、国内モデルを含む「ZenFone 3」すべてで同じと思われます。

imageちなみに、念のため説明すると、ハイレゾ(Hi-Res Audio)はCDなどの音源(44.1kHz/16bit)より高いサンプリングレート(96kHzなど)やビットレート(24bitなど)で収録された「ハイレゾ音源」のことで、これらの音源を再生する能力のある機器がハイレゾ認定をうけることになります。
さらに、「ZenFone 3 Ultra」(ZU680KL)のみ、ハイレゾ以外に動画再生用に「DTS Headphone:X」「DTS-HD」の2つをサポートしており、これは「ZenFone 3 Deluxe」の最上位モデルにも採用されていないUltraのみの性能になります。

そのため、本体パッケージの背面には、「Hi-Res Audio」認定のロゴマークとあわせて「DTS Headphone:X」「DTS-HD」のロゴもプリントされています。
ところで、国内で販売されるハイレゾ対応のスマホといえばなんと言っても代表格はソニーのXPERIAシリーズで、Zシリーズ、Xシリーズがハイレゾ対応モデルになっています。またこれらのモデルは同様に24bit/192kHzまでのハイレゾ対応に加え、ハイレゾウォークマンと同じソニー独自のアップサンプリング技術「DSEE HX」を搭載しています。

いっぽう、「ZenFone3」シリーズは最大で「192kHz/24bit」のPCM音源に対応している、という仕様の記載があります。
逆にそれ以上の情報はどこにも記載がありません。また、一般的にはこのようなハイレゾ音源の再生では、デジタル信号をアナログの音声に変換する「DAC」(Digital-Analog Converter)チップでハイレゾ対応のものが搭載されており、このチップの性能も音質に影響を及ぼす大きなの要因になっています。

image「ZenFone3」シリーズでは採用チップの種類などは非公開のため、分解してみないとチップの種類等は不明です。また内部構造的に、内蔵音源がハイレゾ対応の場合、どのような出力がされるのかは公開資料だけでは良くわかりません。
というわけで、microSDカードにいろいろハイレゾ音源をいれて早速試してみたいと思います。「ZenFone 3」シリーズはUSB3.1対応のUSB-C端子なのでUSBケーブル経由でも高速にデータコピーが可能です。ハイレゾ音源などサイズの大きいデータをコピーするときには本当に助かります。


■ASUS純正「音楽」&「Google Play Music」アプリで聴いてみる(※追記あり)
まずは標準の「音楽」(ASUS Music)アプリで再生してみます。

※どうやら日本版のZenFone 3では「音楽」アプリは廃止されたみたいです。
ですのでこの項目は並行輸入版のみ内容となります。


ネットではMP3、AACとWAVだけ、といった記述も見受けられましたが、私が購入した時点では、ふつうにe-onkyoやmoraで購入したハイレゾFLACの音源もそのまま再生できます。
ただしアルバムの表示順は曲データのタグに記載されたトラック番号ではなく、ファイル名順での表示となるようです。したがって曲データを保存する際にあらかじめファイル名を「トラック番号-曲名.flac」のように正しくソートされるようにしておく必要があります。

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「音楽」アプリの場合、ハイレゾ音源の場合はハイレゾロゴをカバーアートに表示します。
また、デフォルトでは「オーディオウィザード」がONになっており、ヘッドホンやイヤホンを本体上部のイヤホンジャックにプラグするとイヤホンの種類を選択する画面が表示されます。
「オーディオウィザード」では「DTS Headphone:X」による疑似7.1chに対応し、スピーカーおよびイヤホン・ヘッドホンで使用できるモードの選択が可能。イヤホンを接続した場合はフラットやワイド、全面に加え、イコライザでの変更が可能です。 
ただしハイレゾ音源を再生の場合は「オーディオウィザード」によるエフェクトは無効になり、どのモードを選んでも「従来」のままになります。
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いっぽう、本体スピーカーのときは「オーディオウィザード」ではさらに細かいモード変更が可能です。
ヘッドホンの時と異なり、本体スピーカー再生時に表示される各モードはハイレゾ音源の再生中も変更が可能で、実際にイコライザなどでの変更が可能でした。この辺は理由があるのですが、後述します。

なお、日本版ではGoogleの「Play Music」が標準アプリの代わりになるようです。
「Play Music」アプリを起動すると「Google Play Music」サービスへの登録が促されますがここで「無料版」で登録しておけば、ストレージに保存した音楽データを再生するプレーヤーとして利用できます。


■定番ハイレゾプレーヤー「HF Player」「NePLAYER」アプリで再生してみる
さらにハイレゾプレーヤーアプリでの動作も確認してみます。
まず、定番プレーヤーのオンキヨー「HF Player」。Android版も有償のプラグインを入れアンロックすることでハイレゾ音源のネイティブ再生、アップサンプリングなどのフル機能が使用できます。
仕様上限値の24bit/192kHzのハイレゾ音源であるオフコースのベスト盤(FLAC)をHF Playerで再生してみると、特に問題なく再生が可能です。
さらにHF Playerの「設定」画面で「ハイレゾへのアップサンプリング」を「ON」にし、次にCDから変換したFLACを再生してみます。通常USB-DACなどを接続した場合は、HF Playerでは44.1kHzのCD音源を176.4kHzにアップサンプリングし、そのことを伝える表示が再生中に表示されます。

しかし、実際にZenFone3で再生すると、スピーカー(端末音源)の場合でも、ヘッドホンをイヤホン端子に接続した場合でもZenFone 3では特にアップサンプリングの表示はされません。これはオーディオウィザードをOFFの状態でも同じです。
もしかすると、Android版のHF Playerでは内蔵DACのチップ性能に関係なく、内蔵音源ではハイレゾへのアップサンプリングが行われない仕様なのかもしれません。
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ただこうなってくると、ハイレゾ音源の入力(再生)そのものは可能でも、実際の本体スピーカーやヘッドホン出力は標準の48kHzにダウンサンプリングされている可能性も否定できません。48kHzにダウンサンプリングしての再生は、「HF Player」アプリなら非ハイレゾの普通のスマートフォン(iOS、Androidどちらでも)でも標準で対応できる機能のため、全くハイレゾ対応とは言えないことになってしまいます。

というわけで、「本当にハイレゾに対応してんのか」疑惑を解消するため、今度はプレーヤーにラディウスの「NePLAYER」を使用してみます。

「NePLAYER」のAndroid版は現在のところHF Playerと異なりDSDなどのフォーマットには対応していないものの、独自の機能として、入出力の周波数やデバイス情報を再生中に可視的に表示することができる点が大きな特徴です。つまりNePLAYERでハイレゾ音源を再生できても、出力側がハイレゾ未対応で48kHzに落ちる場合はその状態がリアルタイムで表示できるわけです。
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まず、ZenFone3本体にハイレゾ対応イヤホンをプラグし、NePLAYERでも先程と同様に24bit/192kHzのハイレゾ音源(オフコース)、16bit/44.1kHzのCD音源(fripSide)、24bit/96kHz(宇多田ヒカル)を順に再生してみたところ、ちゃんと入力側、出力側も同じサンプリングレートにて出力。ハイレゾ音源もそのまま出力側にも渡されています。ヘッドホン部のDAC・アンプは偽りなく24bit/192kHz対応でした(よかった~)。
ただし、NePLAYERでもHF Player同様に、192kHz以上のハイレゾに対応するUSB-DACを接続すると96kHz/24bit音源の出力は192kHz/24bitにアップサンプリングされるはずですが、ZenFone3へイヤホン直刺しの出力ではこの処理は実施されませんでした。やはりこの辺はAndroidそのものの仕様と関係がありそうです。

imageいっぽう、イヤホンを外し、本体内蔵スピーカー出力で再生してみると、おっと、入力の96kHzのハイレゾ音源がスピーカー出力時に48kHzになっています。
つまり、内蔵スピーカー(用のDAC・アンプ)はハイレゾ仕様ではない、ということです

「ZenFone 3」の「ハイレゾ認定」はイヤホン端子限定、ということが判明しました。

さきほどの「オーディオウイザード」の設定について、イヤホン端子から出力でのハイレゾ再生時には「従来」からモードを変更しても効果が無かった(日本版のZenFone3では変更そのものが出来ない模様)のに対し、本体スピーカー出力ではエフェクトが有効だった理由もここにあります。
つまり、本体スピーカー出力の場合は、ハイレゾ音源も16bit/48kHzにダウンサンプリングされて(DACおよび)アンプ側に渡され、「オーディオウイザード」による各種エフェクトを加えて出力される仕組みになっていると思われます。

また、「NePLAYER」アプリ使用時、ZenFone3が対応しない24bit/192kHzを超えるハイレゾ音源やDSDは、イヤホンおよび内蔵スピーカーどちらのモードでも再生リストに表示されませんでした。


■ZenFone3のハイレゾ出力の音質はいかに?
「ZenFone 3」シリーズのハイレゾ性能がいちおう「(イヤホン出力では)本物」であることを確認できたところで、実際に手持ちのイヤホンおよびヘッドホンでいろいろ聴いてみます。
実際にZenFone3に直刺しで接続しテストしたイヤホン、ヘッドホンは以下の通り。
image・イヤホン:
エレコム AQUAEHP-BS100」、ColorsEHP-R/CC1000A」、
AKG N20」、「Shure SE215SPE-A」、
Shure SE535LTD」(参考)
・ヘッドホン:
(オーバーイヤー)「AKG K712 Pro」、「K550」、「K545」、
ゼンハイザー HD598
(オンイヤーポータブル)「harman/kardon SOHO」、「AKG Y40


私の好みもあり、全般的にフラット傾向であったりモニターライクなものが中心になりますが、数千円から数万円級、一般的なものからポタアン必須のヘッドホン、逆に反応がIEM並に極めて敏感なイヤホンまでいろいろ聴きわけてみました。

imageまずイヤホン、ヘッドホンアンプ部の出力はiPhone 6並か少し低いくらい。例えば複数の機種を持っているAKGの場合、比較的反応の良い「K550」や「K545」は直刺しでもさほど問題はありませんが、反応の低い「K712 Pro」辺りだと最大音量まで上げても小さめくらいのボリュームになります。
いっぽうIEM並の反応の「Shure SE535LTD」直刺しでもホワイトノイズはほぼ発生しません。この辺はなかなか優秀です。ただSE535LTDではコネクタ部分の接触ノイズと時折電気ノイズが聞こえる場合が有り、さすがにオーディオグレードのシールドという訳ではないようです(まあスマホにそこまで求めても仕方ないですが)。

実際のハイレゾの音質ですが、思ったよりフラットで素直な音質傾向ですがどちらかというと元気な音です。「オーディオウィザード」はOFFにすることでダイレクトなモードになりますがONでもイコライザやモード変更を加えなければ特に音質に変化はないようです。

もちろんハイレゾ対応のハイエンドDAP(デジタルオーディオプレーヤー)と比較するのは酷ですが、スマホ直刺しと考えれば少なくともAndroidスマホとしてはかなりハイレベルな音質です。同様に「元気な音」のXPERIA Zシリーズあたりとの比較なら、個人的には「ZenFone 3」のほうがより高いS/Nを実現できていると感じました。

また非ハイレゾ系でも、「Apple Music」や「Amazon Music」アプリでもiPhoneやiPod直刺しとほぼ遜色ないと思います(イヤホン端子出力では、一般的なAndroidスマホとiPhoneではiPhoneのほうが圧倒的に音が良い)。
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「ZenFone 3」自体がフラット傾向のため、イヤホンの相性の善し悪しは少なく、それぞれのイヤホンの個性をきちんと実感することができました。

※ちなみに、ZenFone3 Ultraはサイズ的にタブレット扱いになるのか、「Apple Music」アプリは通常の方法(Google Play)ではインストールできません(Ultra以外のZenFone3は問題なくインストール可能)。ここでは特殊な方法でUltraへApple Musicをインストールしていますが詳細については割愛します。いろいろ検索してみてね(汗)。


■ZenFone 3 Ultra付属の専用「ZenEar S」イヤホンと「音楽」アプリでの謎の音質変化
imageZenFone 3 Ultraには、「ASUS ZenEar S with Mic (hi-res supported, DTS fine-tuned)」というイヤホンが付属しています。
これは通常モデルのZenFone 3およびDeluxeの5.5インチ(ZS550KL)に付属する「ASUS ZenEar」とは全く別物のイヤホンで、「ZenEar」よりはだいぶちゃんとした作りのイヤホンに見えます。いっぽうZenFone 3 Deluxe の最上位モデル(ZS570KL)については「ASUS ZenEar S with Mic, Hi-res supported」が付属しているという記述があり、Ultraの「DTS fine-tuned」とどの程度違うのかは不明ですが、ハイレゾ再生についてはUltra付属のものと同等ではないかと推測されます。

この付属イヤホンを本体に接続し、オーディオウィザードのイヤホン設定を「ZenEar S (ZenFone 3 Ultra)」します。ここで「Google Play Music」「Apple Music」「Amazon Music」などのミュージックアプリ、および「HF Player」「NePLAYER」でのハイレゾ再生を行ってみます。
音域的にはフラットでちょっと遠めの音、解像度はまあまあ、といった感じで、可も無く不可も無く付属イヤホンとしては悪くはないかな、といった感じの音です。

imageまあ、こんなものかな、と思いつつ念のためASUS純正の「音楽」アプリで聴いてみると、音が激変(笑)。

距離がぐっと近づき、数倍に広がりのある音に変化。なんかイコライザで中高域を持ち上げている感じに近いのかなとも思いますが、全体的に音の伸びも向上しており全く別のイヤホンのようにも聞こえます。
特にハイレゾで変化が顕著で、多少演出過剰ですが「ハイレゾ音源に対応しているよ」というアピールを仕込まれているような気もします。これはこれで面白いですね。


■OTGにも対応。USB-C変換アダプタで各USB-DACと接続

「ZenFone 3」自体がOTG(On The Go)に対応しているため、USB-C仕様のOTGケーブルや変換アダプタを経由することでUSB-DACを使用することも可能です。

念のため書いておきますと、「USB-DAC」(あるいは単純にDACと略される)は、上記の通りデジタルのオーディオ信号をアナログに変換するものですが、より高性能・高音質のDACを組み合わせることでハイレゾの再現性を高めるだけでなく、スマートフォンのイヤホン端子より出力が大きくノイズの少ない音質での再生が可能になります。高音質やイヤホン・ヘッドホンとあわせてオーディオファンには必須のアイテムと言って良いでしょう。

なお、Androidスマートフォンに対応しているUSB-DACはOTGケーブルで本体と接続をすることで利用が出来ますが、スマートフォン本体、USB-DAC、ケーブルがOTGに対応していることが必要になります。
「ZenFone 3」では本体端子がUSB-Cのため、micro USBなどDAC側の端子に合わせた変換コネクタやケーブルが必要になります。なかにはOTGに対応していない変換コネクタもあるようですので、かならず対応の有無を確認してから購入するようにしましょう。
ちなみに、私はアマゾンで次の3種類を購入。すべてOTGでの使用ができました(以降の写真でも使っています)。

 ・USB-Cオス - USB3.0メス変換コネクタ(メーカー: AUKEY)
 ・USB-Cオス(L型) - USB3.0 Standard-A メス変換ケーブル(メーカー: MYLB)
 ・USB-Cオス - micro USBメス変換コネクタ(メーカー: Orutech)


OTG(On The Go)対応のAndroid用DACとして販売されている「ZEAL ZDC-205A-SG」や、すでに販売終了しているものの、同様にAndroidに対応する「Astell&Kern AK10 + Android用ケーブル」の構成ではすべてのアプリで問題なく使用できました。
先日レビューしたスティック型DAC「CYBERDRIVE」での動作ももちろん問題ありません。

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さらに本格的なDAC内蔵ポータブルヘッドホンアンプについても、「Chord Mojo」や「iFI nano iDSD」で、ケーブルのコネクタ形状を合わせて接続すれば問題なく利用可能なことを確認。Androidの仕様上、24bit/192kHzが上限となりますが、もちろんアップサンプリング機能も正常に働きます。
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K712 ProHD650以上のモデルなどポタアン必須のヘッドホンで高能率のヘッドホンアンプを搭載したUSB-DACを使用できるのは便利な場合もあると思います。

また、すべてのUSB Audio Class 2.0仕様のポータブルUSB-DACで、専用ドライバを使うHF PlayerやNePLAYER以外でも「Apple Music」などのサービス、また標準の「音楽」アプリでもすべてのDACで使用することができました。

NePLAYERはもちろんですが、イヤホンを本体直刺しの時とは異なり、HF Playerについても再生中にはアップサンプリングの状況が表示されます。イヤホン直刺しのときと違いをスクリーンショットにしました。
またHF PlayerでDoPによるDSD再生も問題なく利用できました。
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さすがに「ZenFone 3 Ultra」くらいのサイズともなるとさすがに持ち歩きでUSB-DACとの組み合わせ、という使い方はしないと思いますが、通常モデルの「ZenFone 3」であれば音楽プレーヤーとしての利用も結構アリかもしれませんね。