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■とりあえず買ってみた。

結構以前から気にはなっていたのですが、アマゾンで「Android TV Box」と検索するとなかなか怪しい中国製メディアプレーヤーがいろいろ出てきます。
Amazon.co.jp:「Android TV BOX」

いわゆるApple TVぽいもの、というか、最近だとFireTVぽいもの、とでもいうんでしょうか。
ただ、アマゾンは同社の「Fire TV」と競合する「Apple TV」や以前まであったGoogleの「Nexus Player」などは販売をしていませんので、「Android TV Box」は似ているけど、競合製品とは認知されていないということになります。
最近、そのなかでも一番売れ筋の製品がマイナーチェンジしてOSもAndroid 6.0搭載になっていると言うことで試しに購入してみました。まあ価格も割と安価でしたので。
 「Leelbox Q1 Plus Android TV Box」

「おニューの」とかバナー写真にも書いてある辺りの残念さがなかなか楽しいですが、ここは目をつむりましょう。
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届いた商品を開梱してみると、本体、リモコン、HDMIケーブルが付属しています。
本体はFire TVやApple TVと比較して非常に軽く、プラッキーな感じであることが分ります。大きさはFire TVよりすこし厚みがあるくらいでほぼ同じくらい。
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ただFire TVやApple TVと比較し、本体のインターフェースは非常に充実していて、
HDMIの他にSPDIF(光)、ステレオミニ端子、有線LAN、microSD、USB2.0(A端子)×2、OTG(micro USB)の各ポートを搭載しています。この辺がAndroid TV Boxの真骨頂と呼べる部分で本家の2つと目的・用途を大きく分ける部分に「なりうる」と思います。
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特にUSBとは別にOTGをつけている辺りはちょっと好感が持てます。
ネットワークはWi-Fiと有線LANの両方をサポートします。Wi-Fiは起動後設定画面で設定を行いますが、有線LAN環境(特にDHCP環境)があればLANポートに接続するだけで使用できるのでラクチンですね。


■リスクを伴う「標準root化デバイス」。
ただ、ここで注意点として「重要なこと」なのですが、「Android TV Box」製品に搭載されているAndroidはあらかじめ「root化」
今回購入した「Leedbox Q1 Plus」をはじめ、基本「Android TV Box」はUSB経由でのストレージからのメディア再生を利用方法のひとつとしてあげています。ただ、最近のバージョンのAndroid OS ではOTG(On The Go)経由以外での外部ストレージやSDカードへのファイルの書き込みが制限されていて、そのままでは外部ストレージからのメディア再生の実装が専用アプリなどに制限されてしまします。そのためあらかじめroot化することで問題を回避していると思われます。
そのためメディア再生だけでなく、いわゆる「勝手アプリ」の導入などはかなり自由にできますが、同時にマルウェア感染のリスクも伴います。また、購入したデバイスが購入時点でなんらかのマルウェアに感染しているリスクも否定できない、という問題があります。

そのため、自分でこれらのリスクに対応できる、または対応方法を知っている方以外は安易に購入すべきではない、と思います。その前提で以下はご覧ください。


■標準アプリは実質「KODI」専用機(YouTubeもあるけどね)
「Android TV Box」を起動すると、標準でYouTubeはじめ、メーカーによりいくつかのアプリがインストールされていると思いますが、実際にはほぼ「KODI」というメディアプレーヤーの専用BOXといって過言では無いと思います。
KODI」はXBMC Foundationによるオープンソースのメディアプレーヤーで現在さまざまなプラットフォームに移植され、またKODIをベースにした組み込み型のメディアプレーヤーを採用したシステムも数多く存在します。
私も、「KODI」の前身の「XBMC」の時代から、このブログでも「Windows Home Server」「QNAP製NAS」「ASUSTOR製NAS」そして「Fire TV」とさまざまな環境で「KODI」を紹介しており、実際普段から愛用しているプラットフォームです。
→ QNAPがKODI(旧XBMC)メディアプレーヤーになる日(追記あり)
→ 高機能・低価格NAS「ASUSTOR AS3102T」のメディア機能を確認する

特に現在のAndroid版のバージョンはAndroid TV以外の環境でも同様の操作性をあらかじめ実装しており、ツールを使用して「Fire TV」にインストールした場合もフル機能で使用することができます。
つまり、付属のリモコンで普通に操作できる、ということです。
→ Amazon Fire TV をプライム会員向け以外もレビューしてみた。(追記あり)

「Android TV Box」でももっとも目立つようにメニューされたかたちでKODIが導入されており、最初からさまざまなアドオンなども組み込まれていました。
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■「Leedbox Q1 Plus」で「KODI」を使ってみる
メニューから「KODI」を起動すると、画面は英語版になっているのでこれを日本語版に変更します(英語版でも利用に問題はありません)
とりあえず、メニューを横にスクロールし、「SYSTEM」の「Setting」を選択、「Appearance」を選択し、「Skin」のメニューに入ります。
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そこで「Fonts」を「Arial Based」に変更します。このフォントにすることで日本語のファイル名も文字化けせずに表示されるようになります。
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さらに「International」のメニューで「Language」を「Japanese」に変更することで無事日本語メニューに変わります。
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あとは実際に見たいコンテンツ(USB接続のストレージやNASなど)を追加すれば良いわけですが、具体的には、たとえば動画の場合、「動画」の「ファイル」メニューから「ビデオの追加...」を選択し、ダイアログで「参照」を選びます。
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imageここで、SDカードや外付HDDの場合は「外部記憶」または「ルートファイルシステム」を、DLNA経由でNAS等を参照する場合は「UPnP devices」、Windowsファイル共有の場合「Windowsネットワーク(SMB)」を選び、共有したいフォルダを登録します。
KODIではDLNA経由でDTCP-IPの著作権保護付のコンテンツの再生はできませんが、通常のアクセス可能なデータであれば大抵のフォーマットはそのまま再生されます。

imageまた、先程の設定(日本語では「システム」の「設定」)メニューの「システム」の項目にある「オーディオハードウェア」の項目では接続する環境により音響設定の変更が可能です。
例えば5.1chのAVアンプに接続している場合は、チャンネル数を「5.1」に、さらに「パススルーを有効にする」のチェックを入れることで、再生するフォーマットがDolby Digitalやdtsなどのマルチチャンネルの場合、デコードせずにそのままAVアンプに送られサラウンド環境での視聴が可能です。

と、ここまでは「KODI」の仕様ですが、「Leedbox Q1 Plus」の場合、HDMIでAVアンプに5.1ch出力をしていても自動的に2chのステレオにダウンミックスされた音がSPDIFとステレオ端子から同時出力されます。

個人的には、この仕様のおかげで普段はHDMI経由でAVアンプからサラウンド音声で視聴し、ミュージックビデオやライブ映像の場合は、SPDIF経由でプリメインアンプとオーディオ用スピーカーに接続して楽しむ、という使い方ができるため、大変重宝しています。
(一般的に、もともとHDMIしかないFire TVはもちろん、QNAPやASUSTORでもHDMI経由の場合は他の出力からは音声が出ない仕様のため、出力を変更したい場合は都度設定を変更する必要があります)

再生のパフォーマンスですが、Fire TVよりは結構落ちるようで、DLNA経由で地デジ/BS/CSやスカパー!プレミアムのTS抜き動画などを再生した場合はたまにコマ落ちする場合があります。ただ通常の利用としては十分なパフォーマンスではないかと思います。

長くなってきたので、次回に続きます。
次回は、外部アプリおよびUSB-DAC接続編です。
→ 「Android TV Box」をいろいろ検証してみた②「DAC接続でハイレゾNAP化編」