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前回、Android TV Boxの紹介の続きです。
→  「Android TV Box」をいろいろ検証してみた①「KODIメディアプレーヤー編」

■「Android TV Box」≠「Android TV」。
ところで、名称が似ているので紛らわしいのですが、「Androd TV Box」はGoogleが設定するAndroid TV」とはまったく別のモノです。現在Android TVデバイスとしてGoogleが認定しているのはソニーの液晶テレビ「BRAVIA(Android搭載モデル)」とNVIDIA社の「NVIDIA SHIELD」(日本未発売)のみです。そのため、Android TV Boxでは「Android TV用」に開発されたアプリはインストールできません(Android TV専用アプリはインストール不可になります)。
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Android TV BoxでGoogle Playからログインすると、Google側ではタブレットやスマートフォンと同じ扱いで登録されます。またインストールされたアプリケーションもスマートフォンを横向きにしたときと同じモードで起動します。
Android TV Boxではこれらの追加でインストールしたアプリは正常に動作しない場合も多く、またタッチパネル前提のため付属のリモコンではほとんど操作ができません。image
そのため、最低限USBポートにキーボードやマウス等を接続する必要があります。私が購入した「Leedbox Q1 Plus」はBluetoothには未対応のため、ふつうのレシーバ付のワイヤレスキーボード・マウスを接続して使用しました。リモコン状のものでは、私はI.O.データの「IS-RCKB リモコン型マウス&キーボード」がレシーバー型で裏面に小さなキーボードも付いているため、多少の慣れは必要ですが何とか対応できます。

imageいちおう、携帯電話用のアプリをいろいろ入れてみたのですが、そこそこ使えたのはSpotify(携帯用アプリの方)くらいでしょうか。「Amazonビデオ」や「Amazon Music」アプリはインストールできましたがパフォーマンスの問題でまともに動作せず、「Abema TV」はスマホ用の画面のためキーボード・マウスでも操作性が非常に悪く(画質も悪い)、「GAYO!」についてはroot済みデバイスと言うことで起動が許可されませんでした。他にも、QNAP、Synology、ASUSTOR等のNAS用メディアアプリもほぼインストールしてもまともに動かないか操作的に厳しいものがありました。
やはり通常の使用では「KODIプレーヤー専用機」としての利用が正解のようです。

■AirPlayメディアスストリーミング
いっぽう、いわゆるストリーミング系のアプリは結構使えます。Google PlayではChromecast用のレシーバーアプリなどはいろいろありますし、AirPlay、DLNAに対応したものもあります。
airReceiver私は有償アプリになりますがAirPlay/DLNAに対応した「AirReceiver」アプリをインストールしました(もともとFire TV用に購入したものなので、あらかじめAmazonの完全版アプリをインストールしてからAmazonのAppstoreでインストール)。インストールし、1回起動するだけで、以降はサービスが自動起動しAirPlay用レシーバーとして使用できます。
設定画面でストリーミングする映像の解像度などの詳細設定も可能。パフォーマンスもまずまずです。
Android用のAirPlayは対応アプリによって結構パフォーマンスが違いますので、利用しているアプリであまり良いパフォーマンスが得られない場合は違うアプリを試してみると改善される場合があります。
「AirReceiver」は比較的安定してパフォーマンスも良い方だと思います。

 前回、KODI利用の紹介でも触れましたが、「Leedbox Q1 Plus」はHDMI以外に、SPDIF、ステレオミニの出力があり、基本すべての出力から同時に音が出ます。ですので、HDMI以外の音声出力をAirPlayで使用したいときの安価な選択肢になると思います。


■USB-DAC経由でAirPlayの高音質再生に成功
imageあと、「Leedbox Q1 Plus」には、2つのUSB端子とは別に「OTG用」のmicroUSB端子がついています。
これはAndroid用の外部ストレージやデジカメをつなげるのが本来の目的と思われますが、ここはAndroid(OTG)対応のUSB-DACをつなげてみたいと思います。もちろん普通につないだだけではハイレゾにはならないのですが、まずはそもそもDACが使えるかの動作確認です。

image最初に、Android OTG対応のエレコム「EHP-AHR192SV」を接続します。24bit/192kHzのハイレゾに対応しながら、すでにメーカー在庫限定になっているため、Amzonで激安で販売されており「Leedbox Q1 Plus」と一緒に購入しても1万円を大きく下回る金額で購入できます。
動作中に接続すると正しく認識しない場合もたまにあるようなので、一度シャットダウンし、接続のうえ起動します。

ハイレゾDACに対応したアプリをインストールしていないと、Androidの標準ドライバで動作するため、特に目立った反応はありませんが、さきほどの「AirReceiver」経由でiPhoneからApple MusicをAirPlay再生すると、拍子抜けするくらいあっさりDACから音声出力ができました。「EHP-AHR192SV」では本体側の出力周波数は分りませんが、他のDACで試したところ、ちゃんと44.1kHzで出力されており本体側でのレート変換などは行われていないことを確認しました(ちなみに本体のSPDIF出力やHDMI出力だとApple TV同様に48kHzに変換される)。
現在、USB-DACを直結できるAirPlayレシーバーは非常にまれで、通常はAirMac ExpressなどのAirPlay装置をSPDIF経由で光入力ができるDACやアンプと接続するのが一般的です。それを考えるとこれだけのために購入しても十分に元が取れるかも、という気がしなくもないです。


■「USB Audio Player」と「USB-DAC」でハイレゾネットワークプレーヤー化
ここまでくれば、「Android TV Box」は文字通りAndroidデバイス(OTG対応)としての利用できることは行けそうだということが見えてきました。
usbaudioproここで、Android用のハイレゾプレーヤーアプリのひとつ、 「USB Audio Player Pro」をインストールします。「USB Audio Player Pro」はオンキヨー「HF Player」やラディウス「NePLAYER」よりはマイナーで英語版のアプリですし、他のハイレゾプレーヤー同様、有償アプリとしても割と高額なほうですが、アプリの名称通り、USB-DAC接続での利用に特化したプレーヤーアプリであることが特徴。接続するDACについての詳細な設定が可能なうえ、Android用ではDLNA(UPnP)などネットワーク経由でハイレゾ再生が可能な数少ないアプリのひとつです。
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アプリをインストールの上、USB-DACを接続します。ここでDACを「CHORD Mojo」に変更します。Mojoはバッテリ内蔵のモバイル利用を想定したUSB-DACのなかでも音質面に定評のある製品のひとつですが、出力周波数をLEDで確認できますし、DSDにも対応しているので、こういうときはMojoは最適です。

Mojoを接続すると、「USB Audio Player Pro」を使用するためのダイアログが表示されます。これはUSB-DACをアプリが正常に認識していることを示しています。
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「USB Audio Player Pro」は付属リモコンでは操作できないため、USBキーボード・マウスを使います。右上のメニューからSettingを表示し、DAC関係の設定を行います。
imageUSB-DAC専用で使おうと思いますので、「Play through Android」「Use USB DAC」のチェックを入れます。また、「Bit Perfect (USB Audio)」のチェックも入れます。
「Upsample to highest rate」のチェックを入れるとUSB-DACの最大値までアップサンプリングを行います。この辺はプレーヤーのパフォーマンスを見ながら設定します(Mojoだと最大値の768kHzまでアップサンプリング)。

さらに、下の方にスクロールすると、DSDの再生方式も設定できます。
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設定を行ったら、曲データの再生を行います。

menu曲データは、本体にmicroSDカードで入れる、外付けストレージ等をUSB接続する、という利用方法に加え、「USB Audio Player Pro」はネットワーク経由ので再生も可能です。
画面右下のオレンジ色の丸いプレイリストボタンを押し、右上のプルダウンメニューを確認します。メニューの下の方にある「UPnP/DLNA servers」を選択すると、ネットワーク上のサーバを選択できます。
サーバで共有しているハイレゾデータを適当に選択して再生を行います。
USB-DACがプレーヤーアプリで正常に認識されていればこれでハイレゾデータが再生できます。

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24bit/192kHzのハイレゾFLACがDAC側でもちゃんと送られ、再生しているのがわかります。

操作性の問題もありますし、安定性的にもちょっと微妙なところもありますが、「Android TV Box」の楽しみ方のひとつのしてこういうのも楽しいかなと思います。