Wooeasy DIY846

最近タイトルでオチを書いちゃう派です(笑)。でもよろしければ最後までお付き合いください(・_・)(._.)。

■怒濤の衝動買い。もともと激安なのに、この価格ヤバくないすか?
さて、というわけで、今回購入したのはShureのフラグシップイヤホン「SE846」の「そっくりさん」として以前からお馴染みのEasy Earphone「EE846」の改良型、「Wooeasy DIY 846 5BA」モデルです。
ただ、このイヤホン、以前のモデル(透明モデル)はSE846のクリアモデルと同じ透明なハウジングでしたが、現在は「改良型」になってブルーに変更になっています。
AliExpress: Wooeasy DIY846 5/6 Unit BA Earphone

今回、AliExpressの3.28、7周年セールでの購入です。

EE846_5BA中国のAliExressのセールといえば何と言っても11.11(独身の日)ですが、今回は3月末に7周年のセールがあり、これに乗じて私もいろいろ買い物をしてしまいました。
そしてEasyさんの目玉商品のひとつが、今回購入した「Wooeasy DIY 846」で、通常153ドルほどの5BAモデルが107ドルと、かなりのディスカウントになっていました。もともと5BAモデルで153ドル、6BAモデルで261ドル(どちらもケーブル無し仕様の場合)と、中華イヤホンの価格としても異常に安い価格設定ですが、さらにこんなとんでもないディスカウントが入って、BAドライバの原価だけでも足が出るんじゃないかと心配になってきます。というわけで、本来は違うイヤホンを買うつもりだったのですが、急遽予定変更してポチることにしました。まさに衝動買いです。
実際は、このディスカウント価格に加え、セール期間中はさまざまなクーポンが発行されており、さらにスマホアプリ購入割引も合わせて今回私も最終購入価格は80ドル台後半までの値引きに成功し、アラウンド1万円を大きく下回る水準に・・・。まあ衝動買いでも一片の悔い無し、であります(笑)。

というわけで、購入から待つこと約20日、到着したイヤホンをさっそく確認してみます。


■実際届いてみると落ち着いたブルーで仕上がりもまずまずだった。

image実際に届いた実機を確認してみると、上記のサイト写真と比較して、質感も思ったほどプラッキーな感じはなく、カラーもより薄いブルーでとても落ち着いた印象です。
さらにびっしり詰まったBAドライバがなかなかの重量感で、否応なしに「ちゃんと高級イヤホン感」を出しています。実際の購入価格はさほど高級ではないんですけどね(しつこい)。
今回MMCXケーブルはなしのイヤホン本体のみで購入しましたが、イヤーピースいろいろとケースは付属。サイズ、形状はオリジナルと同じなので、装着感も文句なしです。

ケーブルはオリジナルのSE846をちょっとだけ意識して、コネクタ部分がクリアでシルバーメッキの銅ケーブルを組み合わせました。やはりこのイヤホンはこのようなケーブルが似合います。またケーブルによる音質変化も大きそうなイヤホンですので、ある程度は情報量の多いケーブルをあらかじめ選んでおきたい、という思いもありました。


心地良いフラットで、音の成分の多い「多ドラ」BAサウンドが体験できます。
今回、「衝動買い」で購入したのですが、音質に関しては期待と不安が相半ばする感じでした。とうのも、この「Wooeasy DIY 846」というイヤホン、5BAと6BAがあって、初期型のEE846透明モデルでは6BAのほうはかなり評判がいいものの、5BAはイマイチという話。今回、(特に改良型で)実際のところどうなの?というところが気になっているポイントです。

image実際に「Astell&Kern AK300」に接続して聴いてみると、そのような心配は全くの杞憂で、最初の印象は、とてもフラットかつ音の成分の多い「いかにも多ドラ」なサウンドになっている、と思いました。低音は抑え気味で、中域~高域も出過ぎることなく、しかし綺麗に主張しています。
確かに低音好き、ドンシャリ好きの方にはちょっと物足りない部分もあるかもしれませんが、もともとSE846はじめShure SEシリーズが用途的にもフラットのモニターサウンドを基本としているので、このアプローチは違和感のない点だと思います。実際、改良された「Wooeasy DIY 846 5BA」は「これこそフラット」という音です。後日、改めて店頭試聴でオリジナルのSE846と比較してみましたが、もちろん要素要素でいろいろ差はありますが「かなりいい線を行っている」レベルで「Wooeasy DIY 846 5BA」もオリジナルに寄せていると思いました。
そして複数のBAドライバの和音のみが作り出せる明瞭ながら濃厚なサウンドも、高価格帯の「多ドラ」タイプのBAイヤホンには及ばないまでも、ある程度実感することができます(この辺はSE846とは明確に違う音ですよね)。

実は透明モデルの初期型と今回購入したブルーの改良型(DIY EE846)では採用しているドライバが変更になっています。
image・初期型(EE846/透明モデル): Easy Earphone:Easy Clear Color DIY EE846 5BA
(高域) ED29689 
(中低域) DTEC-30265(Dual) 
(低域) DTEC-31116(Dual)


・改良型(DIY 846/ブルーモデル): Wooeasy DIY 846 5BA
(高域) ED29689 
(中低域) DTEC-30265(Dual)×2


ドライバの構成では、初期型は29689(高)+30265(中低)+31116(低)に対し、改良型では低域のDTECの代わりに中低域のDTEC-30265を2個に仕様変更しています。(ネット上の評判では)初期型でも別に低音が強かった訳ではなかったようですが、それでも中高域が不足していたのかもしれません。いっぽう購入したWooeasy DIY 846(EE846改良型)では、中低域のデュアルドライバを2つにして中域を厚くすることで、高域にも余裕が出てきてるのかと思います。
とりあえず、初期型はよくわかりませんが、改良型(DIY 846)の5BAはフラット好きにはなかなか良いサウンドだと思いますよ。


■イヤーピースとケーブル、あとDAPでも音が変化。
Wooeasy DIY 846 5BA」は形状的な要素も含め、イヤーピースによる変化がかなりありそうだということが予想できました。ただ実際に聴いてみると、イヤーピースでの変化はDAPを「Astell&Kern AK300」より「FiiO X5 3rd genX5III)」で聴いた場合の方が大きく感じられました。これはDAP自身の稼働力の差が原因と考えられ、相対的に小さい音量で鳴らすことができるX5 3rdのほうが変化が出やすいのだと思います。

一般的に、多くのBAドライバー(つまりスピーカー)を内蔵するタイプのイヤホンは、すべてのユニットを鳴らすために、ドライバー数の少ないイヤホンより多くの電流を流す必要があります。稼働力のさほど高くないタイプのDAPの場合、より音量を上げなければ必要な電流を確保できないのに対し、高いDAPでは小さい音量でもイヤホン側に充分な電流を与えることができます。image
実際、AK300ではShure SE535LTDの音量が55~60(最大150)なのに対し、DIY 846 5BAは80~程度と結構大きめな音量を必要とします。いっぽう稼働力のあるX5 3rdではSE535LTDが48~58(最大120)に対しDIY 846 5BAは50~60程度と、ほとんど差の無い範囲で鳴らせていることがわかります。(補足)もちろん音量そのものはイヤホンのインピーダンスや感度で変わるので数値自体に意味はありませんが、DAPにより2つのイヤホンでの音量「差」が稼働力で大きくなることがあることに注目しています。

また「稼働力を必要とするイヤホン」はX5 3rd genにとっても相性の良い相手ですので音質傾向的にも本領を発揮できそうです(惜しむらくは私のX5 3rd genはレッドモデルなので見た目のマッチングが・・・笑)。

というわけで、以降はX5 3rd genにDAPを変更し、イヤーピースでの違いを確認します。
まず付属のグレーのシリコンイヤーピースは見た目は地味ですが、音場はいちばん広く、もっとも「らしい」音で聴くことが出来ます。一方、同梱されていたウレタン製のイヤーピース(黒、赤、青、グレーの4色)の場合、低域の厚みが少し増加しますが、音場は多少狭くなります。ただ全般的に音が少しスッキリするため、よりフラットでむしろ「多ドラ」的な音は抑えたい場合はウレタンタイプの方が好みの音になるかもしれません。
いっぽうシリコンタイプでもよりフィット感の強い「SpinFit」を使用すると、今度は中域が伸びて音の濃度がさらに増加します。ボーカルがさらに近づき、曲によってはさらに「多ドラ」感がアップします。むしろもっと濃い音を、という方はイヤーピースを「SpinFit」に交換するのもアリだと思います。
imageimage

また、ケーブルをバランスに変更すると分離感の向上により、音の情報量が増します。

image今回は「NOBNAGA Labs」の比較的低価格のバランスケーブルを使用しましたが、もともとX5 3rd自体がバランスケーブルの効果が出やすいDAPではあるものの、その点を割り引いてもDIY EE846 5BAで十分に効果を確認できました。
逆にアンバランスで1000円台などの安価なMMCXケーブルを使用するとケーブルによってはサウンドが細ってしまい平坦な音になってしまうことがありました。
この辺は効果が出やすい部分ですのでいろいろケーブルを換えて好みの音を見つけてみるのも楽しいと思います。

あと、別にこのイヤホンに限った話ではありませんが、「Wooeasy DIY 846 5BA」もDAPによる影響を比較的受けやすいということも考慮する必要があります。
image上記の通りAstell&Kernの第2世代(AK240など)や第3世代(AK300など)、そしてAK70などの機種は意図的に駆動力は低めに設計されており、代わりに相当なハイゲインまで(120くらい)安定して出力ができるようになっています。そのためDIY 846ではボリュームを大きめにする必要がありますが、ナチュラルにどのジャンルの曲も楽しむことができます。
また、比較的駆動力の高いFiiOのDAPではイヤーピースやケーブルによる変化をより明快に楽しめるいっぽうで、曲によっては聴き疲れをしやすくなる可能性もあります。

さらに、スマートフォンのイヤホン端子やスティック型のDACなど、内蔵のアンプチップの駆動力は高いものの、音量を一定以下にするとノイズが増加しダイナミックレンジが著しく低下するケースもあります。例えばiPhone 6のイヤホン端子にDIY 846 5BAを直挿しすると、1/4〜1/3程度のボリュームで十分な音量は取れますが、こもったような何とも残念な音になってしまいました。

Wooeasy DIY EE846 5BA」は価格が抑えられているだけに、逆に本来の実力を発揮できない再生環境で使われる可能性も増加してしまうかもしれません。当たり前のことですが、価格は安くても、ちゃんとした「多ドラ」イヤホンだということは認識しておいたほうがいいでしょうね。


■そういえば、8BAモデルが出たり、こっそり6BAもドライバ構成が変わったりしてますね。
7周年セール終了後、Wooeasyさんのツイートで「Super 846 8BA」なるモデルが出て(こちらは透明シェル)、ついでにDIY 846もサイトで確認したら、6BAモデルで低域のドライバが8BAと同じSonion 33AJ007に変更になっていました! 単にドライバの確保の理由か、どの程度、音質の変化があるのか、気になりますね^^。

今回購入した「Wooeasy DIY 846 5BA」も価格も価格ですし、購入理由が正直「ネタ用」という側面も否定しません。ただ実際に聴いてみたら想像以上にできが良くて、これなら普段使いアイテムのひとつに組み入れても良いかなと思っています。もともと装着性は抜群ですし。

とりあえず、あまりコストはかけられないけど、BA多ドラなサウンドを1個持ちたい、という向きには悪くないイヤホンかなと思いました。

あと個人的には、飽きてきたらバラしてリシェルしてみたいな、とも(価格的にハードルはすこし下がりますよね。笑)。ノズル部分のフィルタやネットワークがどうなっているのかも気になりますし。
どなたかリシェルで使えるCAぽい金属製ハウジング作っていただけないですかね~(爆)。