FiiO X7MKII

中国AliExpressの「FiiO Offical Store」にて購入した、FiiOの最新DAP(デジタル・オーディオ・プレーヤー)「X7 Mark II」(X7 MkII)が届きました。というわけで、前後編2回にわけて、この最新DAPについてレビューをしたいと思っています。
まず前編は「到着・構成編」となります。

■「FiiO X7 Mark II」海外モデル、発売と同時に日本からもオーダーできた!

FiiO」は中国のオーディオメーカーとして日本でもすっかりお馴染みの存在ですが、そのFiiOの最新フラグシップモデル「X7 Mark II」が現地時間7月15日に発表されました。その名の通り、同社の最上位モデルの初代「X7」の後継機種にあたり、 アンプモジュールによる交換が可能な構造など従来の特徴を継承しつつ、外観デザインのモデファイと大幅な機能アップが行われました。
FiiO社サイト:FiiO X7 Mark II

FiiO X7MKII製品のグローバル出荷は同7月24日から開始され、中国の海外向けECサイト大手「AliExpress」上の「FiiO Offical Store」でも販売がスタート。従来このストアで販売される新型DAPは代理店の関係もあり日本向けの配送NGの場合が多いのですが(前回「X5 3rd Generation」が発売された際も、日本版モデルが発売されるまで日本向けは配送NGでした)、今回の「X7 Mark II」に関しては、669.99ドル(USD)で日本向けもDHL送料込みで配送OK、との表示。
AliExpress(FiiO Offical Store):FiiO X7 Mark II

多少悩みましたが、この機を逃すわけにはいくまいと、出荷開始の3日後の27日、すでに日本からオーダーを行っている数名の方に続き「人柱」エントリー(笑)を果たすことと相成りました。

ちなみに、FiiO製DAPについては、先日日本版も発売され人気モデルのひとつになっている「X5 3rd Generation」(以下「X5 3rd」)も購入しレビューをしております。
→ 「FiiO X5 3rd gen」でイロイロつないで聴いてみた。【レッドモデル購入レビュー】



■さすがはメーカー公式ストア。中国から本当に(出荷後)3日で届いた!

私自身、最近はすっかり中華イヤホンの趣味も板についてきたのか、気付けば「AliExpress」をはじめとする海外通販サイト、特に中国からの直接購入も結構頻繁に行っています。
FiiO X7MKII中国の場合、商品のピックアップに時間がかかるためDHLでも配送に1週間以上かかることもさほどめずらしくはないのですが、今回はオフィシャルストア経由でFiiOからの直接購入のためか、注文翌日にはDHLのピックアップが完了し、3日後の31日には東京まで無事商品が届きました。
もちろんアマゾンや楽天など国内サイトと比べられるものではありませんが、通常だとチャイナポストやシンガポールポストで20日〜1ヶ月、DHLでも10日くらいというのに慣れていると「え?もう届いちゃうの?」と拍子抜け感もしきりです。
実際、配送中に双方の国の税関を経由していますので中国からの直接購入としては驚異的な早さです。

届いた製品パッケージの内容を確認すると、「X7 Mark II」本体、シリコンカバー(本体装着済み)、レザーケース、USBケーブル、AMPモジュール取り外し・装着用ドライバーと予備ネジ、および別形状のAMPモジュール用のサイドパーツなど。
FiiO X7MKIIFiiO X7MKII
また、X5 3rd同様にあらかじめ液晶保護シートが本体貼付済みとなっています。
パッケージ内で装着済みになっている透明シリコンカバーと、同梱される背面に赤いステッチのあるブラックのレザーケースも同じカラーのX5 3rdと同様の付属品で、こちらもお馴染みですね。
FiiO X7MKIIFiiO X7MKIIFiiO X7MKII
シリコンカバーやレザーケース装着状態でのボタンの反応もまずまずです。
個人的には、X5 3rdの電源ボタンがサイドにある配置がいまいち使いにくかったのですが、X7 Mk2では上部に配置されており、右サイドはボタンがないデザインなのがうれしいところです。



■より「X5 3rd」の「上位モデル」感が明確になったアップグレード

上記の通り「X7 Mark II」はFiiOにとって最上位モデルに位置するオーディオプレーヤー製品です。
とはいえAstell&Kernなど高価格帯を主導するメーカーはもちろん、最近は中国系メーカーの製品もハイエンドモデルの価格インフレが進んでおり、700ドル以下の価格設定はミドルクラス並みのポジションといえるでしょう。しかし、スペック面では他社の10万円クラスとも引けを取らないパフォーマンスを持っており、ひとつ下の「X5 3rd Generation」同様、「お買い得感」はかなり高いのではないかと思います。
FiiO X7MKIIFiiO X7MKII

外観デザインは「X7」のイメージを踏襲しつつ、「X5 3rd Generation」の意匠に寄せたデザインとなりました。とはいえ、この2台を比べてみると細かい部分でひとつひとつの部品の精度や仕上がりが「X7 Mark II」のほうが高くなっており、ボリュームダイヤルの軽さなど改善された箇所も多くなっています。
X7MarkIIFiiO X7MKII
同時に「X7」と比較し、厚さ1.0mm、全長1.2mmのコンパクト化と10gの軽量化を行っているとのこと。バッテリは3,800mAhで稼働時間は付属のAM3Aアンプモジュールで8時間という性能になっています。

いっぽう、「X7 Mark II」のスペック面について、まず従来モデルの「X7」および「X5 3rd Generation」同様のAndroid 5.1ベースのOSを使用(AndroidモードとFiiO Muisc専用モードの切替可能)。2スロットのmicroSDXCスロットに加えて、2GB RAMと64GBストレージを搭載し、より安定した稼働が可能です。もちろんAndroidモードではGoogle Play経由で「Apple Music」や「Spotify」などの音楽アプリをインストールし使用することが可能ですので、メモリやストレージの増強はこれらの安定稼働のうえでもうれしいところです。
FiiO X7MKIIFiiO X7MKIIFiiO X7MKII

X7 Mark II」のDAC部分にはESS社の「ES9028PRO」を採用と、「X7」の「ES9028S」から正統進化した仕様になっています(ES9028PROはES9028Sの直系にあたる、どちらも据置オーディオ等でも多く採用される高級DACチップです)。

また「X7」からの特徴である交換可能なアンプモジュールは「X7 Mark II」では「AM3A」という新しいタイプのモジュールを標準装備。これまでオプションだったバランス出力対応の「AM3」モジュールの「省電力」リファイン版という位置づけで、オペアンプにAD8620とOPA926を採用し、3.5mmステレオ出力と2.5mmバランス出力に対応します。
FiiO X7MKIIFiiO X7MKII

なお、アンプモジュールは既存のX7用の各種オプションモジュールもX7 Mk2で使用可能で、その場合は専用ドライバーで左右のネジを外し、アンプモジュールを交換のうえガイドパーツと一緒に固定します(ガイドパーツは別形状のもの付属します)。いっぽう、ラインアウト・COAXデジタル出力兼用ポートは本体上部にあり、アンプモジュールを経由せずそのまま出力が可能な点もX7と同様の仕様です。
FiiO X7MKIIFiiO X7MKII

このように「X5 3rd Generation」と比較すると「X7 Mark II」は、同じAndroidを搭載するDAPの上位モデルとして、より大容量のメモリとフラッシュ、パワーのあるプロセッサと高音質のDACを搭載し、さらにアンプモージュルによるサウンドチューニングというアドバンテージをもつモデルとなり、非常にわかりやすいラインナップとして整理されたことになります。



■気づいたらまた「FiiO」を買っていた(笑)

ところで、私自身はFiiOの製品は、「X3 2nd Generation」、「X5 3rd Generation」、そして今回の「X7 Mark II」と、気がつけば世代が変わるごとにグレードアップしながら購入しておりました。自分では全くそんな気はなかったのですが、案外FiiO大好き人間かもしれませんね(笑)。
FiiO X7MKIIFiiO X7MKII
時系列的にはまずAndroid搭載のX7が出て、その後発売されたX5 3rdでの特徴も組み込んで「X7 Mark II」ではX7をリファインした、という流れですが、X5 3rdとX7 MkIIを並べてみて、実際に使ってみると、X7 Mk2がX5 3rdの正統進化版のように「ちゃんと見える」からある意味不思議です。

FiiO X7MKII最初のX7から1年以上の時間をおいてリリースされたX5 3rdは、そのタイムラグのためむしろX7より高性能という部分も多少ありましたが、X7 MkIIの登場により、同系統のデザインと同様の操作性、さらに機能面も完全に踏襲しました。
また先日X5 3rdのほうもファームウェアのアップデートが実施され、「FiiO Music」アプリのインターフェースがX7 Mk2と同様のデザインに変更になりました。

いっぽう音質面でもX7 Mk2はX5 3rdより上質なサウンドを体感できます。さらにアンプモジュールの変更による好みに寄せるアプローチによりさら最適なDAPに近づけることが可能になります。

というわけで、まずは前編で「X7 Mark II」の構成などについてご紹介しました。
次回、後編では「音質&活用編」として「X5 3rd Generation」との比較を行いながら、機能面、そしてアンプモージュルの組み合わせを変更しての音質面などを掘り下げていきたいと思います。

(後編につづく)
→ 「FiiO X7 Mark II」(X7 MKII)の音質をいろいろ確認してみた【後編・活用編】