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思いつきで、「手持ちのイヤホンケーブルのレビューしようかな」とツイートしたものの、書きかけのまま1ヶ月以上放置していたネタでございます( ̄。 ̄;)。
年に一度の中国最大のセール「11.11(独身の日)」を目前に控えて、もしかしたらこのタイミングでAliExpressでイヤホンケーブルの購入を検討している方もいらっしゃるかも、というわけで大慌てで仕上げることにしました(笑)。というわけで、後日補完していく可能性も高いのですが、とりあえず版、ということでご容赦ください。

いちおう今回も前後編を考えておりまして、こちらの「前編」が「HCK Earphones (NICEHCK Audio Store)」編、後編が「Easy Earphone (Wooeasy Earphone Store)」編と考えています。


■ケーブルの種類の違いを簡単におさらい


まず、私が自分で購入したケーブルの紹介、ということで、今回は「MMCXコネクタ」または「CIEM対応2Pinコネクタ」に対応したリケーブル(イヤホンケーブルの交換)が可能なイヤホン用のケーブルを紹介しています。

イヤホンケーブルの材質もいろいろなものがありますが、ざっくり言うと

・無酸素銅線(OFC線)
・単結晶銅線(OCC線)※すでに入手不可のPCOCC線と単結晶銅線のOCC線は区別します。
・銀メッキコート銅線(銅線は主にOFC、一部OCCもあり)
・金メッキコート銅線(銅線はOFCまたはOCC)
混合線(銀メッキコート線と銅線のミックス、銀線と銅線のミックスなど)
・純銀線


などがあります。
中心となる銅線では「純度(Nine)」と「線材の芯数(Core)」、さらに線材の太、場合によっては線材の加工方法(手編み線、撚り線等)、ミックスの方法(線材の種類等)あたりでバリエーションが考えられます。
純度は「99.995%」=4N、「99.99999%」=7N、というように9の数でNの値が決まります。芯数は、R信号とL信号および左右それぞれのGNDで4芯(4 Core)が最小ですが、全て2本ずつ結線する8芯、さらに倍の16芯などのケーブルもあります。
imageケーブル線材の太さは当然太い方が伝達する情報量が増えますが、金属線ですので太ければそれだけケーブルが固くなり使い回しに多少影響します。またOCCなどより高純度な材質で太さのあるケーブルは線材価格を反映して比較的高価なケーブルになる傾向にあります。
いっぽう8芯・16芯などのケーブルは比較的細めの線材を複数編み込むため異なる材質の線材によるミックス線を作りやすく、太い線材を使用するより柔らかくしなやかなケーブルが作れます(線材を覆うビニール素材が弾力があって固い場合もあります)。
また太い線材を使用するより比較的材料原価を抑えることができます。もちろん編み込む工数(中華ケーブルには「手編み」のケーブルも多い)はそのまま人件費になるわけですが、どうも「人件費は(安いところを使えば)コントロールできるけど、材料原価は変えられない」という発想なのか、中華イヤホンケーブルではこのような8芯以上の手編みケーブルが非常に多いのも特徴的です。


■ケーブルの「材質」の違いについて

次に、ケーブルの材質の違いや選び方がわからない、というご意見もときどきいただきますので、その辺をざっくり説明します。すでによくご承知の方も多いと思いますが、適当に読み飛ばしていただければと思います。また記述に誤りがあればご指摘くださいませ。

image材質についてですが、銅線についてはイヤホンケーブルで多く使われるのが無酸素銅(OFC:Oxygen-Free Copper、3N以上の高純度銅線)や、結晶化によりさらに不純物を取り除いた単結晶銅線(OCC)などの素材が中華ケーブルでも用いられています。銅線は一般的な素材ですが、より高純度のケーブルは「中低域」の表現に厚みが出ると言われます。また純度が高く、「太さ」や「芯数」を確保することにより解像度および分離感の向上が期待できると考えています。
いっぽうHCKでは購入していないのですが「純銀線」は銅に比べて高域に特徴があり、よりキラキラした音になると言われます。いっぽう中低域は銅線より繊細な印象になる傾向のようです。
そこで、イヤホンケーブルで多く使われる線材に「銀メッキコード銅線」、つまり銀メッキ処理を施した銅線があります。一般的に高域の信号は線材の外側を通る、と言われており、ここに銀メッキ処理を行うことで「高域は銀、中低域は銅」の「いいとこどり」の特徴をもつケーブルになる、という考え方ですね。ただケーブルの太さや銀メッキの処理具合によって当然バランスは大きく異なるため一概に「銀メッキコード銅線」が同じ傾向の音にはならず、同じ「銀メッキコード銅線」でも高級な線材以外では結局は銅線のほうの印象が強くなるケースが多いようです。あと「金メッキコート銅線」はメッキの種類が金メッキに変わったケーブルですが、こちらの印象は実際に購入したケーブルでご紹介します。


■と言うわけでケーブル紹介!

えらく前置きが長くなってしまいましたが(すみません)、ここから実際にHCKで購入したケーブルを紹介してみます。
なお、「表示価格」はAliExpress上で11月7日現在の表示価格ですが、11.11以降も購入時に「bisonicr」と入力いただくとすべての製品で割引が得られます。購入方法の詳細はこちらを参照ください。

【比較的低価格なケーブル/「KZ」および「TFZ」製イヤホン向け】
以前はリケーブルと言えばMMCXコネクタ用がかなり一般的だったのですが、私のブログでもたびたび紹介していることもあり「KZ」および「TFZ」のイヤホンで使える比較的低価格の2pinケーブルのお問い合わせを多く受けるようになりました。以下の2製品は通常のCIEM用の2pinコネクタではなく、KZ製品での利用に合わせたコネクタ形状になっています。

NICEHCK 8-Core Copper Silver Mixed Cable : 8芯銅銀混合ケーブル(表示価格$42.0~44.0)
【 KZ/TFZ 2pin 】【 MMCX 】【 3.5mm 】【 2.5mm/4極 】
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非常にコストパフォーマンスの高い8芯の銀線と銅線のミックスケーブル。とても細い線材が編み込まれたケーブルのため大変柔らかくしなやか。線材の細さから鳴りにくいイヤホンと合わせるのは向きませんが、KZやTFZなどの「鳴りやすい」イヤホンとの相性はよく十分に実力を発揮できます。これらのイヤホンとの組み合わせでは解像度が高く、イヤホンの特性をしっかりつかんでくれます。「KZ ZS6」との組み合わせではイヤホンのキャラクターとよくマッチしていると思います。
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ただ、とにかく1本1本の線材はほかの8芯ケーブル等と比較しても非常に細いので、屋外で歩きながら、みたいな用途にはひっかっかって切れたりしないか思わず気を遣ってしまうのが難点ですね。ちなみにMMCX用および2.5mmのバランス用4極も選べます。

NICEHCK 3.5mm MMCX/2Pin Interface 8-core Plated Silver Cable : 8芯銀メッキコートケーブル(表示価格$39.0)
【 KZ/TFZ 2pin 】【 MMCX 】【 3.5mm 】
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こちらはあらかじめ2芯のシルバーメッキ線が編み込まれて表皮に覆われている線材を使っています(そのため4芯撚り線に見えます)。音質傾向は「銀メッキコート線」のお手本のような印象。中低域の厚みを高域にキラキラ感のあるサウンドです。ZS6との組み合わせでは上記ミックス線より低域は多少締まりますが高域のシャリシャリ感がアップする感じになります。個人的には「TFZ Exclusive King」との組み合わせも良いかなと思っています。


【銀線&銅線ミックスケーブル。上記KZ用ミックス線の別バージョン】
NICEHCK 8-core 3.5mm MMCX Earphone Cable Silver With Copper Mixed  : 8芯銀銅混合ケーブル表示価格$55.20
【 MMCX 】【 3.5mm 】
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最近販売を開始したMMCXケーブルで、使用している線材自体は上記KZ用で紹介した8芯ミックスとおなじくらいの細さですが、こちらは比較的固い表皮で覆われておりしっかり編み込まれています。そのため多少弾力のある固さですが、屋外でも不安無く使用できると思います。音質傾向も上記8芯ミックスと同様で非常に解像度が高く、MMCXコネクタに限定されるものの、マルチドライバーのIEM等と相性の良さを感じます。


【高純度単結晶銅線のイヤホンケーブル】
イヤホンケーブルで用いられる線材はOFC(無酸素銅)線が主流ですが、より高純度な銅線としてOCC(単結晶銅)線のケーブルもあります。イヤホンの個性によっては銅線とのマッチングがよいものもありますし、「銅線が好き」という方もわりと多いですね。個人的には一般的な銀メッキコート銅線と比べてよりエッジの際だったアグレッシブなサウンドになる印象があります。

NICEHCK 8-Core 7N Single Crystal Copper Cable : 8芯7N単結晶銅ケーブル 表示価格$79.20
【 MMCX 】【 2pin 】【 3.5mm 】【 2.5mm/4極 】
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単結晶銅線のケーブルは比較的高価ものが国内外問わず多いのですが、これは比較的低価格で結構質の良いケーブルです。音質傾向も高純度な銅線らしい中低域の厚みと量感を持ちつつより高い解像度で見張らしも良くなります。8芯の撚り線のた比較的柔らかく取り回しが良いのも好感が持てます。私はMMCXの2.5mmバランスで購入しましたが2pinタイプも買い増ししようと思っています。

NICEHCK 8-Core Single Crystal Cable : 8芯単結晶銅ケーブル 表示価格$59.0
【 MMCX 】【 2pin 】【 3.5mm 】【 2.5mm/4極 】
imageいっぽうこちらは上記ケーブルの劣化版(笑)。音質面はそれほど悪くはないのですが、とにかく線材の質感がイマイチで残念な印象です。またこちらのケーブルのMMCXコネクタはとても外れやすく大失敗でした。
2pinコネクタの場合は問題ないと思いますが、MMCXではまず購入ない方がよいですよ。





NiceHCK 7N Single Crystal Copper Cable : 7N単結晶銅ケーブル 表示価格$36.75
【 MMCX 】【 3.5mm 】
image結構以前からあるケーブルで、HCKの製品名表記には「7N Single Crystal Copper Plated Silver Cable」とあるのですがどの辺に銀メッキしているか謎なのでこの場所で。4芯線ですので結構細いです。表皮の関係でケーブルは割と堅め。中低域に特徴のあるケーブルでハイブリッドだと低音が結構強調される印象になります。いっぽう「OSTRY KC09」の発売前に聴かせてもらって好印象だった「銅線」の組み合わせがちょうどこのケーブルと似ていたので試しに合わせてみると中域が少しクリアになった印象に変わりました(以降この組み合わせで使っています)。


【銀メッキコート/銅線ミックスのイヤホンケーブル】
こちらも中華ケーブルではとても多いパターンだと思います。8芯などの撚り線を作る際、銀メッキコート線のみで作るより銅線とミックスすることで中低域のバランスを強化するイメージですが、ミックスの仕方(結線)でGND側に銅線を使い、R/L側は銀メッキコート線を使うという音作りもあるようです(購入ケーブルの結線はよくわかりません^^;)

NICEHCK 8-Core Silver With Copper Mixed Cable : 8芯銀メッキ銅ミックスケーブル 表示価格$48
【 MMCX 】【 3.5mm 】
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以前から販売されている比較的低価格のMMCXケーブル。最初から織り込まれた線材を使用しているため弾力があり結構固いケーブルですが、比較的低コストで安定した音質です。とりあえずMMCXでリケーブルするときにはひとつ持っていると便利だと思います。



【見た目はゴージャス。金メッキコート銅線ケーブル】
いっぽうこちらは金メッキコートを施したケーブル。

NICEHCK 8-Cores Plating Gold Cable : 8芯金メッキケーブル 表示価格$109.60 
【 MMCX 】【 2pin 】【 3.5mm 】【 2.5mm/4極 】
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非常に見た目がゴージャスで美しいケーブルで、とても柔らかく使い回しも良好です。音質面は「中高域押し」の印象。解像度は非常に高く精緻に描写する印象は「さすがゴールド」感はあります。ただ低域を中心に量感は今ひとつで、最初2pinケーブルをシングルドライバーの「HIFIMAN RE2000」につないでみたのですが「旨みがなくなる」感じで今ひとつでした。どうもダイナミック系やハイブリッドとの相性は今ひとつで、マルチBAのイヤホンとの相性が良いようです。「ROSE BR5 Mk2」との組み合わせでは音場が広がり中高域の描写がより鮮明になりました。


【その他ケーブル(主にメーカー製)】
あとはHCKで購入できるその他のイヤホンケーブルです。

 KZ MMCX Cable Silver Plating Cable Upgraded Cable Replacement Cable : 表示価格$6.93
KZ製のMMCXケーブル。4芯銀メッキ撚り線で抜群にコストパフォーマンスが良いケーブル。Amazonでも販売されている1,000円台~2,000円台のケーブルとの比較では多分ベスト。恐るべしKZ。
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KZ ZST/KZ ED12 Dedicated Cable 0.78mm 2Pin Upgraded Plated Silver Cable 2 PIN Upgrade Cable Ues For KZ ZST :表示価格$8.99
Amazonでは2,000円程度で販売されているZSTおよびES3用ケーブル。ZS5およびZS6では使用不可です。こちらも謎のハイクオリティでびっくりなアンダー10ドルケーブル。

HZSOUND High Quality 3.5mm 4-cell Single Crystal Copper Plated Silver Cable : 表示価格$29.80
HZSOUND製のMMCXケーブル。同社のアイテムはとりあえず「格好良い」ですね。このケーブルも品質的には一般的(価格並み)ですがメタリックなイヤホンと合わせると映えますよ。
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NICEHCK Custom Made 8-core The Heart of the ocean Earphone Upgrade Cable :表示価格$55.25
非常に弾力のある細い線材を使用したケーブル。細いケーブルですが音質面は「まずまず」。見た目がキレイでイヤホンとは合わせやすいのですが、現在の表記価格だとちょっと厳しいかな。。。


というわけで、若干余分な説明が多くなりましたが、まずはHCKでの購入ケーブルをざっくり紹介しました。高級なイヤホンケーブルは国内では非常に高価な製品も少なくありませんが、中華ケーブルではリーズナブルな価格で高品質なケーブルが購入できます。リケーブルを検討していて、まだ中華ケーブルを購入されたことのない方々の参考になれば幸いです。


■(期間限定の追記)11.11セールでHCKのケーブルほかが激安
文中でも触れましたが今年も11.11セールがAliExpressにて開催されます。セール自体はアメリカ時間の11日(日本時間11日17時)スタートですが、HCKでは「日本時間11日0:00」より先行してセールがはじまります(HCKのJimより告知を依頼されました^^;)。

今回紹介したケーブルも含め、多くの製品が特価で購入できます。
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また、私のブログでもお馴染みになっているKZ製品などもかなりの特価になっています。
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また今回もHCKの「DZシリーズ」「DZXシリーズ」も11.11ならではの価格になっており、購入を検討されている方にはかなりのチャンスではないかと思います。
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もしよろしければこの機会にぜひとも検討ください。私もケーブルを何本か買い増ししようと思っています(^^