URBANFUN HiFi

今回紹介するのはURBANFUN HiFi (2017年モデル)」です。中国「URBANFUN」ブランドのイヤホンで1BA+1DDの「ハイブリッド」イヤホンとなります。
こちらは最近利用させて頂いているアマゾンのマーケットプレイス「Kinboofi」さんからのサンプル提供によるレビューとなります。また、今回レビューをご覧頂いた方向けの「割引情報」もありますので併せてご覧ください。

 URBANFUN HiFi 」は海外でも非常に評価の高いメタルボディのイヤホンです。
最初のモデルが発売以降、幾度がパッケージや構成を変更しており、2016年頃はシングルダイナミック版もありましたが、今回は「2017年モデルのハイブリッド仕様」として復活した最新バージョンとなります(kinboofiさんから分解写真も含め情報をいただいています)。
kinboofi2017 version
2016年バージョンのベリリウムダイナミックのシングルドライバーモデルはケーブルが黒いゴム皮膜のようで、2017年バージョンの区別の方法はメタリックシルバーの樹脂皮膜と新版の付属ポーチのバージョンになります。またKinboofiさんから販売される「URBANFUN HiFi」はすべて「2017年モデル(ハイブリッド)」となります。

URBANFUN HiFi(2017年モデル)」は、アマゾンのKinboofiのマーケットプレイスにて現在4,242円で販売されており、プライム扱いで購入が可能です。
Amazon.co.jp(Kinboofi):URBANFUN HIFI 1BA+1DD ハイブリッド イヤホン 2017バージョン

本体カラーは鮮やかなグリーンとブラックの2色から選べます。


今回、販売しているKinboofiさんより本記事掲載時より「先着5名は10% OFF、以降は5% OFF」で購入できる割引情報を頂いています。
方法は、まずTwitterでKinboofi(@kinboofi)のアカウントをフォローし、DMにて「URBANFUNの割引コード教えて」と連絡するだけです。折り返しKinboofiさんより割引のクーポンコード(1回限り有効)がもらえますので、このコードを購入時に適用すれば割引されます。

届いたパッケージは非常にシンプルです。
URBANFUN HiFiURBANFUN HiFi

パッケージ構成はイヤホン本体、イヤーピースがS/M/L(Mサイズ装着済み)がポーチのなかに入っています。メタリックなカラーリングのケーブルは透明な樹脂皮膜で少し硬めですが、絡まりにくく取り回しがしやすいのが良いですね。
URBANFUN HiFiURBANFUN HiFi
装着性はカナル型としては一般的です。私の場合は付属のイヤーピースではいまいちフィットしなかったためウレタン製のものに交換して使用しています。


■見た目とは違う? スッキリした中高域でボーカルが映える美音系サウンド。


URBANFUN HiFi(2017年モデル)」の音質は同価格帯のイヤホンのなかではかなり良いと思います。発売時期はちょっと前の製品なので「イマドキの攻めてる感」や「押しの強いメリハリ」はないですが、非常に安定したサウンドで気持ちよく使える印象のイヤホンですね。
URBANFUN HiFi周波数特性はドンシャリのですが中域の凹みは控えめで結構フラット寄り。高域の伸びは良く、低域も比較的タイトなので「スッキリ」とか「クリア」なドンシャリ、といったの表現で言われることが多いのも理解できます。海外レビューではモニター系の音だという記載もありましたが、低域の下の方はかなり締まっており比較的中域に特徴のあるイヤホンのため、一部の曲によってはカマボコ寄りに聞こえる場合もあるかな、と感じます。
見た目はグリーンモデルの派手なカラーリング等で完全に街中イヤホンですが、実際の印象は中高域推しでスッキリした美音系。そのため例えば「KZ ZS6」「ZS5」などの派手めのサウンドとは対極にあります(海外で「モニター系」と言われる理由もこの辺ですかね)。

低域はある程度ボリューミーな低域が欲しい方には一般的なハイブリッドと比べるとちょっと物足りなく感じるかもしれません。ただ非常に締まりが良くキレのある低音で、正確にベース音を捉えるのには相性がよいと思います。
中域は比較的近くに定位し、非常に鮮明なサウンドイメージです。同価格帯の「Xiaomi Pro HD」あたりと比較すると「URBANFUN HiFi」のほうが透明度や明瞭さで頭ひとつ抜けている印象があります。
高域の伸びも良くシャープな印象があります。高高域は細く金属質なエッジがわずかにある程度ですが雑味の少ない音なのでハイハットも綺麗にきこえます。音場は一般的かやや広め。
URBANFUN HiFiURBANFUN HiFi
全体的にはボーカル曲との相性が良い「中域推し」のイヤホンだと思います。今年日本で5,000円クラスの定番となった「final E3000」や「EARNiNE EN120」とも完成度のうえでは十分に比較できる内容だと思います。印象として「URBANFUN HiFi」は「E3000」よりボーカルが近く明瞭さがありますが、これはスッキリした音のためボーカルを中心に演奏が下がっているとも言えるので「どの音を聴きたいか」で印象は変わるでしょう(ボーカル中心なら「URBANFUN HiFi」です)。「EN120」との比較ではどちらも中高域に強みを持つイヤホンですが、全体的な音のまとまりという点ではハイブリッドの「URBANFUN HiFi」のほうに強みがある印象です。しかし中高域(特に高域)の情報量ではやはり「EN120」なら聴こえる音があり、やはりこちらも好みの問題といえるでしょう。
これらのイヤホンを試聴あるいは所有していて、もっとボーカル推しなイヤホンも、という場合には「URBANFUN HiFi」は有効な選択肢のひとつになるのではと思います。

URBANFUN HiFiというわけで、「URBANFUN HiFi(2017年モデル)」は現在の強豪ひしめくなかで比較しても遜色ないレベルのイヤホンであることを改めて確認することができました。2015年頃の発売当時のバージョンに比べるとパッケージは多少シンプルになっていますが、2017年モデルでハイブリッド構成に戻ったうえ価格も下がってきており、あらためてボーカル推しの美音系イヤホンとして手元に揃えておくのもアリかな、と思います。もっとも、あえて触れませんでしたが、音の良さに対して、怪しげなお猿さんのマークといい、デザインセンスは「ちょっと残念」ですけどね(笑)。その辺もこのイヤホンの「個性」ということにしておきます(^^)。