NICEHCK EBX

このブログでもすっかりおなじみの中国「HCK Earphones」より、同社オリジナルブランドのインナーイヤー型イヤホンのフラグシップモデル「NICEHCK EBX」です。

アルミとステンレススティールによるオリジナルの金属製ハウジングに、品質の安定した日本製振動版を採用した14.8mmダイナミックドライバーを収納し、さらにMMCX仕様の8芯銀メッキ銅線ミックスの高品質ケーブルを採用するなど、インナーイヤータイプのイヤホンとしては非常にコストをかけた高度なビルドクオリティが特徴的です。また音質面においても同社が「フラグシップ」と呼ぶのにふさわしく、非常に良い仕上がりとなっていると感じました。

購入はAliExpressの「NiceHCK Audio Store」にて。表示価格は138ドルですが、フォロワー割引にて118ドルにて購入が可能です。購入方法の詳しくはこちらをご覧ください。
AliExpress(NiceHCK Audio Store):NICEHCK EBX

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また、アマゾンのNICEHCKマーケットプレイスでも取り扱いを開始しました。
Amazon.co.jp(NICEHCK):NICEHCK EBX

カラーはゴールドとブラックが選択できますが、私がオーダーしたときには残念ながらゴールドは一時的に品切れとのことでした。ゴールドのほうがカッコイイのでぜひ復活して欲しいところです。


■「高級モデル」らしいしっかりとしたビルドクオリティとパッケージ構成

到着したパッケージはHCKオリジナルとしてはめずらしい化粧箱入り。同社ブランドの「DZ」「DZX」シリーズなどは多ドラ構成の高価格モデルでも専用ケースのみの簡素なパッケージだということを考えると、こういうところにもフラグシップらしい気合の入り具合を感じます(^^)。
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パッケージ構成は同社ロゴ入りポーチの中に、イヤホン本体(ブラックのイヤーパッド装着済み)、MMCX仕様ケーブル、予備のイヤーパッドが5色8組といった内容。
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付属のMMCXケーブルは「高純度銅および銀メッキ銅の8芯混合線」による高品質ケーブルが同梱されています。ケーブルはちょっと硬めですが絡まりにくく使い勝手は良好です。

イヤホン本体はブラックまたはゴールドのボディ部分がアルミ製で、シルバーの背面部分のみがステンレススティール、耳当て部分が樹脂製となっています。メタルのハウジングですがほとんどがアルミ製であることから比較的軽量で装着に不便をすることはなさそうです。
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イヤホン本体に左右を示す表記はなく、装着方法の好みによりケーブルを前方に出すか後方に出すかでケーブルの左右を組み替えて使うことができます。もちろんシュア掛けも可能です。手持ちのインナーイヤーは「YINCROW X6」や「NICEHCK EB200」などいわゆるMX500タイプのものが中心のため、結構新鮮な印象を受けます。


■さまざまなシーンで活用できる、柔らかく響きの良いナチュラルサウンド

NICEHCK EBX私の場合、イヤホンは普段は圧倒的にカナル型を使用することが多いのですが、そんななかでインナーイヤーを使用する場合はオフィスや外出先でよりヘッドホン的な感覚で楽しめるサウンドを好みます。
そういった意味で「NICEHCK EBX」は響きの良い広い音場でリスニングに浸れる、とても好みの音のイヤホンだと思います。インナーイヤーとしてはとてもコストがかかっているハウジングからのサウンドクオリティは非常に高く、とても心地良く感じます。またインピーダンス32Ω、感度120dB/mWと比較的鳴りやすいイヤホンですので、DAPなどのプレーヤーをあまり選ばないところも気軽に使えて良いですね。

NICEHCK EBXNICEHCK EBX」はフラットや傾向ですが、ヘッドホンに例えるならK712Pro/K701やHD650のようなモニター系の音というよりK550やMomentumのようなリスニングヘッドホンに近い印象。さらにK550より柔らかで、Momentumより透明度が高いクリアな音、といった感じです。
ちなみに、通常のイヤーパッドを装着している状態でも高域にくもりはありませんが、いっぽうで低域が非常に分厚くなり、屋外での利用ではちょうど良いものの、静かな部屋では低音過多な印象に感じます。いっぽうで穴あきタイプのイヤーパッドなら低域のバランスもちょうど良くなるため、普段はこの構成で使用しています。またイヤーパッドなしでは多少音漏れが大きくなると同時に低域はすこし抜けたような感じになります。

NICEHCK EBXインナーイヤーのため一般的なカナル型のイヤホンより少し離れて定位するものの遠いという印象はなく、ボーカルなど中域の分離感も非常に良好です。高域は刺さりのない柔らかなサウンドですが伸びはよく、同様にクリアな印象。低域は上記の通りイヤーパッドの種類により印象が変わりますが、穴あきタイプの場合、十分な量感を確保し広い音場に響く印象ですが適度にコントロールされ、上質なスピーカーのような表現をしてくれます。通常のイヤーパッドでは屋外など環境ノイズのある場所でも十分な低域を確保してくれますが、いっぽうで静かな部屋では残響音がより強くなる印象となりました。

イヤーパッドを装着している状態での音漏れは少なく、静かなオフィスで通常の音量で使用する程度では全く問題ありません。また通勤電車での利用も問題ないと思います。
またフラットでくせのないサウンドながら上質な響きのサウンドであるため、クラシックやジャズをはじめ、ポップス、ロック、アニソンなどあまりジャンルを選ばないところも良いところです。静かで落ち着いた環境でゆったりとハーモニーを楽しむような使い方には最適ですし、柔らかく刺さりの少ないサウンドですので少し音量を下げて仕事中のBGMに使うのにも良いと思います。
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さらに、MMCXコネクタに対応しているということで、同じくNICEHCKブランドの「8芯銀メッキ銅線&高純度銅線ミックスのバランスケーブル」にリケーブルをしたところ、多少中高域でエッジの効いたサウンドに変化し、ハイパワーのDAPとの組み合わせでよりアグレッシブなサウンドで楽しむこともできました。

このように「NICEHCK EBX」はインナーイヤーとしてのメリットを維持しつつ、非常にポテンシャルのあるイヤホンだと思います。100ドル越えのモデルということで高級機に分類されるインナーイヤーであることは確かですが、製品の作りからMMCXケーブルのグレード、そしてサウンドと、十分に価格に見合う満足感の得られるとてもお勧めできるイヤホンだと感じました。