NABOLANG F910

2017年も残りわずか、というタイミングになってきましたがポタフェスでもいろいろ魅力的な製品が各社より発表されていたり、中華イヤホン系も各セラーより精力的に新アイテムが投入されたりと、まだまだ話題は尽きない感じがします。私のブログも11.11前後で結構な出費をしてしまったこともあり先日のレビューでしばらく打ち止めかな~と考えていたところ、立て続けにサンプル品や貸与品のレビュー依頼を頂いており、嬉しい悲鳴をあげています。
そんなこんなで年末年始もブログの更新は休まず続きそうです。何卒よろしくお願いしますm(_ _)m

というわけで今回は「NABOLANG F910」です。先日の「URBANFUN HiFi」に引き続き、アマゾンのマーケットプレイス「Kinboofi」 さんからのサンプル提供によるレビューとなります。

とはいえ、実は今回の「NABOLANG F910」は元々すこし気になっていたイヤホンで、価格もお手頃ですので何かの折に、と思っていた矢先の渡りに船でした(^^)。私に届いたものは中国からの発送でしたが、現在はプライム扱いでアマゾンの倉庫から出荷されますし「アマゾン税」が乗っているわりにAliExpressなどの価格ともそれほど大きな違いはないようですのでなかなかお買得なイヤホンではないかと思います。

Kinboofiさんのマーケットプレイスでは、2,400円で購入できます。
Amazon.co.jp(Kinboofi):NABOLANG F910

※kinboofiさんより、「NABOLANG F910」の期間限定割引クーポンをいただきました。アマゾンの注文画面の「Amazonギフト券・Amazonショッピングカードまたはクーポン」の欄に「 KINBOOFI 」と入力いただくと、1回限り10%割引となります。有効期間は「12月22日23:00~31日23:59まで」ですので、よろしければ期間内にご活用ください(^^)。

カラーは、クリア、ブラック、パープルの3色となります。

ドライバー構成は10mmと6mmの2つのダイナミックドライバーを搭載する2DD仕様。シュア掛けタイプのイヤホンでクリアなハウジングがなかなか格好良いデザインです。

実際に届いた製品を確認すると、「NABOLANG F910」は中華イヤホンとしても十分に安価ですが、比較的しっかりしたボックスのパッケージに入っています。
NABOLANG F910NABOLANG F910

パッケージ構成はイヤホン本体とS/M/Lのイヤーピースの非常にシンプルな内容。
NABOLANG F910NABOLANG F910

ケーブルは本体一体型でリケーブルは不可。コネクタはマイクコントロール付の4極タイプとなります。TPE素材の皮膜で覆われた銅線ケーブルは弾力があり比較的からまりにくく使い回しの良い物です。
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実際に届いた本体は、上記のサイト写真の印象より厚さは小さく、実際に装着すると耳にすっぽり収まるサイズ感となっています。ハウジングの形状的に装着感は非常に良く遮音性も良好です。
あと後日わかったのですが、平らなフェイスデザインのため耳に装着した時に耳から本体がはみ出ることが少ないため寝ながら使うという用途にとても便利だったりします(忘年会で温泉宿に知人たちと行った時に、実は大活躍しました。知人のいびき対策に^^;)。


■優れた装着性と遮音性が生み出す特徴的な「暖色系」クリアサウンド

NABOLANG F910NABOLANG F910」の周波数特性は典型的なドンシャリ傾向ですが、多少低音寄りの暖色系で非常に聴きやすいサウンドです。今回もいつものApple Musicランダム&エンドレス再生で100時間程度エージングを実施したところ、開封直後より中高域の分離感が向上しよりメリハリのあるサウンドとなりました。全体的に3千円以下のイヤホンとしてはかなり良いサウンドだと思います。
以下は100時間エージング後の印象ですが、2DD構成ということで低域強調型と思いきや、確かに低音寄りではあるものの、実際には中高域の分離感が良くクリアで印象的なサウンドを聴かせてくれます。
高域の刺さりはほとんどなく、伸びもそこそこですが、透明度の高いボーカルやギターなどの中域の描写がとても美しく、比較的解像度も高い印象です。
NABOLANG F910いっぽう、インピーダンス16Ω、感度95dB/mWと抵抗の低さのわりに感度は低めに設定されていることもあり、低域はDAPなどのプレーヤーの特性に比較的影響されやすいと感じました。実際にはこのクラスのイヤホンの「本来の接続先」と思われるスマートフォン直結での利用でも量感を十分に実感しつつ一定の締まりのある低域を聴くことができますが、同時にエッジ部分に「ハコ鳴り」によるバランスの崩れた雑味も捉えられます。この点はしっかりしたゲインコントロールができるDAPで聴くことでかなり抑えられるようで、再生環境にはある程度影響されやすいイヤホンでもあるようです。
とはいえ、デュアルダイナミックらしい広がりのある音場表現と定位感の良さは、この価格帯のイヤホンとしてはかなりハイレベルな印象を受けます。多少の凹みはあるもののボーカル等は比較的近くで定位するため、オーケストラやジャズ演奏はもちろん、アニソンの女性ボーカルなどでも十分楽しめるのではないかと思います。

■「KZ ZST」「ES3」「Tennmak Pro」同価格帯の人気中華イヤホンと比較してみる

NABOLANG F910ここで、私のブログでも良く登場する「NABOLANG F910」と同価格帯の中華イヤホンと比較をしてみます。まずは、同じ2DDドライバー構成で価格帯も近い「Tennmak Pro」。私のブログでもたびたび登場する低価格イヤホンのオススメ機種です。この2つのイヤホンを聴き比べてみると同じ低域寄りのドンシャリ傾向ながら全くアプローチの異なるサウンドに驚かされます。「Tennmak Pro」は非常にパワフルで音の塊が押し寄せてくるような低域が印象的ですが、「NABOLANG F910」と比較すると「Tennmak Pro」では凹みがちな中高域が前面にくるかなりメリハリのあるサウンドに感じます。
好みの問題や曲のジャンルにもよりますが、より中高域を中心に考えるなら「NABOLANG F910」のほうが聴きやすく気持ちの良いサウンドに感じると思います。いっぽう、「Tennmak Pro」の低域のクオリティはやはり特筆すべきで全体のバランスも含めやはり完成度の高いイヤホンだと感じます。

NABOLANG F910次に、すでに低価格帯の中華イヤホンの代名詞的存在になっているKZですが、お馴染み「KZ ZST Pro」と今年登場した「KZ ES3」の両ハイブリッドイヤホンと比較してみます。価格帯、デザインともよく似たイヤホンではありますが、KZ製の「ZST」「ES3」はドンシャリ傾向ながら中高域寄りのセッティングで硬質なサウンドで、どちらかといえば暖色系の「NABOLANG F910」とはかなり印象が異なります。
「ZST」は以前の記事でも紹介した通り初期のロットはかなり低域強調型のイヤホンでしたが、現在はかなりフラット寄りのサウンドでリスニングイヤホンとして価格以上のクオリティを感じる製品となっています。また、最新ロットのZSTではBAドライバー部分に「ES3」と同じKZ製「KZ 30095」を採用しているという情報もあり、より中高域が強調されたサウンドに変化している可能性もあります。いっぽうの「ES3」は高域を中心としたキレのあるサウンドでZS6など現在のKZ製イヤホンの流れを踏襲した印象となります。これらKZイヤホンのサウンドはとても特徴的でクオリティの高いものですが、もうすこし気軽に、仕事中のBGMなどに心地よく音楽を楽しみたい、という用途には「NABOLANG F910」のほうが向いているかもしれませんね。

このように、「NABOLANG F910」は見た目こそ同価格帯でもよく見かけるようになったシュア掛けタイプですが、暖色系で気軽に聴ける製品は他には以外と少ないかもしれません。十分に低価格で、装着性や遮音性にも優れていることから、普段使いアイテムとして気兼ねなくどんどん持ち出すような使い方にはうってつけではないかと思いますよ(^^)。