SENFER EN900

5月に入ってからも次々とイヤホンなどいろいろ届いてる&ポチってる気がしますが(^^;)、いまだ4月に届いたイヤホンのレビューが終わってない今日この頃、またまたオーダーしたのは3月末のAliExpressのセール、というイヤホンでございます(滝汗)。

今回紹介するのは、「SENFER EN900」という「2BA+2DD」のハイブリッドイヤホンです。「SENFER」というと昨年も「XBA-6in1」など、「いかにも中華」なハイブリッドのイヤホンを紹介してきましたが、今回も例によって「中華らしさが悪目立ちしまくってる」モデルです(汗)。何が悪目立ちしてる、って、もうこの形状を見れば明らかですよね。おまけに「EN900」というモデル名・・・。正直なところ、「あ~あ、またやっちまったよ」て感じであります。
SENFER EN900
マニア諸氏ならびに以前より私のブログをご覧いただいている皆様にはもう言うまでもありませんが、今回は高音質なミドルクラス以上のモデルをリリースしている中華イヤホンメーカー「SIMGOT」の代表的なモデル「EN700」(または「EN700 Pro」)のパ○リです。ほんと、毎度のことながら困ったモノですね。

そして今回も、もとい「今回は特に」、このデザインのくせに「SENFER EN900」はアラウンド50ドルのイヤホンとしては、ものすごく音が良いのです(うーーーーん)。
ほんと、困りました。


■2BA+2DDハイブリッド構成、デザインはがっつり「EN700」のパ○リ(残念)。

中国のイヤホンブランド「SENFER」は私のブログでもお馴染み「KZ」などと同様に結構以前からある中華イヤホンのブランドで、かつては「パ○リ」というより、そのまんま「ニセモノ」でその筋では大変知られたメーカーでした。
いっぽうで「SENFER UEs」以降のハイブリッドモデルのイヤホンは低価格で多少ロット差はあるもののコストパフォーマンスの高い音質で定評があります。
→ 過去記事/SENFER製イヤホンのレビュー一覧

今回の「SENFER EN900」は同社の最新モデルで「2BA+2DD」の4ドライバー構成を採用したモデルになります。
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カラーは「ブルー」「レッド」「ブラック」の3色。購入はいつもお世話になっている中国のイヤホンセラー「HCK Earphones」にて。3月末のAliExpressのセールの際に購入しました。
AliExpress(NiceHCK Audio Store) : SENFER EN900

AliExpressでの表示価格は59ドルどなっていますが、HCKのTwitterアカウント(@hckexin)をフォローのうえ、購入時に連絡すればフォロワー値引きが得られると思います。AliExpressでの購入方法などはこちらを参照ください。


これまではパッケージがないモデルも多かったSENFER製イヤホンですが、今回はしっかりしたパッケージで届きました。
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内容はイヤホン本体、MMCXケーブル、イヤーピースS/M/Lおよび本体装着済みのタイプの異なるMサイズ、ケーブルフックと、とてもシンプルな構成。
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3色のハウジングはプラスチック製、フェイスパネルは金属製で表面のメッシュ状のプレートは上から貼り付けられたデザインとなっています。付属のMMCXケーブルは「HCK Bro」などに付属するケーブルと同様の比較的安価な線材を使用しています。音質的には標準のケーブル、標準のイヤーピースでも十分に楽しめますが、できれば市販のイヤーピースへの交換、MMCXケーブルもリケーブルを行いたいところです。

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そして、「SENFER EN900」のドライバー構成は、ステム部分にデュアルBAドライバーが、ハウジング内に10mmのダイナミックドライバーが格納されています。メーカーの画像によるとこの10mmドライバーは2つのダイナミックドライバーが直列でひとつのシャーシに収まっているため、1DDではなく2DDだということらしく、トータルで2BA+2DDの構成となります。なお、分解図ではデュアルBAには「30017」とありますが、どのメーカーのBAドライバーかは不明です(形状的にKnowles TWFK-30017やBellsing 30017ではないと思いますが・・・)。

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そしてハウジングのデザインは実際に「SIMGOT EN700 Pro」と比較してみると、フェイスパネルの「いかにも安っぽいデザイン」はもちろん、ハウジングのシルエットなども実際は「SENFER EN900」は結構異なってはいます。しかし、なにしろ「EN700」シリーズがこれだけ特徴的なデザインですので、「劣化版」感はどうがんばっても拭えそうにない印象ですね(残念)。しかも「SENFER EN900」はこのデザインながらビルドクオリティはかなり高く、ハウジングの作りもとてもしっかりしています。本当にあらためて、「なんでよりによってこのカタチにしたんだろう・・・」と思います。

ちなみに「EN900」の装着感は一般的なシュア掛けタイプのイヤホンと同様です。ステム部分にBAを格納しており少し太いためSIMGOTとは変わります。むしろこちらの方が装着しやすいという意見もあるみたいですね。あとフェスパネルがメッシュとなっていますが、このパーツ自体は「飾り」でベントではありません。
SENFER EN900SENFER EN900
背面からみると金属製のパネルで前面が覆われているのがわかります。ただし、光をあててみると、背面のダイナミックドライバー側にあるピンサイズのベントと同程度の小さい穴がフェイス側にも2カ所ほど開いていてフェイスのメッシュパーツで隠されているようです。どちらも音漏れはほぼなく通勤・通学の混雑した電車内の利用でも問題ないレベルです。


■突き抜けるクリアで明るい高域と中低域の音場感を両立したSENFER製イヤホン最高のサウンド。

SENFER EN900」の音質傾向そのものはドンシャリですが、SENFER製のイヤホンでは、私がこれまで聴いてきた同社の製品のなかでは音質面の完成度はとても高いと思います。特に高域の広がりと響きを持ったキラキラ感は印象的で、非常にクリアで明るめのサウンドです。

SENFER EN900高域の解像度は高く、かなり高いところまで非常に明瞭に鳴らしてくれます。再生環境や曲によっては一定の刺さりはありますが、耳の痛くならない程度のバランスに調整されています。いっぽう低域は沈み込みは少なめですがそこそこ量感のあるサウンドです。中音域との分離性については低域にもう少し締まりが欲しいところですが、ボーカルは凹まず比較的クリアで、音場は少し広めに定位します。とはいえ高域の抜けるような解像度の高さに比べると中低域、特に低域の表現力は一般的なレベルだと思います。ただし、さらにエージングが進み、さらにリケーブルなどでも中低域の分離感については改善が得られる可能性があります。

SENFER EN900一般的に高域の解像度が高いイヤホンの場合、曲によって相対的に音場が狭く感じてしまうこともありますが、「SENFER EN900」は中低域の音場感をしっかりと維持したまま高域の伸びを表現している点が非常に特徴的です。メリハリと聴きやすさのバランスが良く取れているイヤホンだと思います。見た目こそ「EN700 Pro」のパ○リですがサウンドは全く異なり、「SENFER EN900」は少し派手めの音を楽しむタイプのイヤホンだと思います(そもそも音質傾向もEN700シリーズはフラットでこちらはドンシャリ傾向ですし)。ロックやポップス、アニソンなどとの相性は良好です。また80年代~90年代以前の曲などは結構メリハリが効いて楽しい印象になります。

SENFER EN900」は、とにかく「デザインの残念さ」が目に付いてしまうのですが、実際のところビルドクオリティ自体は結構高く、音質面でも50ドル前後の価格帯のイヤホンとしては相当ハイレベルな仕上がりになっています。このデザインを全く気にしないよ、という方であれば、かなりオススメできるサウンドといえると思います。
でも、私はやっぱり街中で使うのは躊躇するかな・・・(・_・)。