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前回に引き続き「イヤホンケーブル」ネタです。今回はHCKのケーブルの「追加」編となります。
毎度お世話になっているイヤホンセラー「HCK Earphones」も数々の中華イヤホンケーブルを販売しており、こちらもコンスタントに購入をしています。
→ 【その1:解説編】 中華イヤホンケーブルをまとめてレビューしてみました(前編)
→ 【その2:HCK編】 中華イヤホンケーブルをまとめてレビューしてみました (中編)
「解説編」にて、ケーブルの線材の種類や特徴を簡単にまとめています。また、上記以外にもこれまでにさまざまな中華イヤホンケーブルを購入&レビューしてきました。
→ 過去記事: 中華イヤホンケーブルのレビュー 一覧

購入はいつもお世話になっている中国のイヤホンセラー「HCK Earphones」(AliExpressおよびAmazon)にて。HCKのTwitterアカウント(@hckexin)では頻繁に割引情報などもツイートされますのでフォローのうえこまめにチェックされることをお勧めします。


NICEHCK 8芯 エナメル銅線&高純度OFC線ミックス アップグレードケーブル
Amazon.co.jp(NICEHCK) / 6,150円~6,450円
【MMCX】【2pin ※】【3.5mm】【2.5mm/4極】【4.4mm/5極】
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HCKからも中華イヤホン界隈でちょっと話題になっている「キンバー風ケーブル」が発売されました。ソニーの「MUC-M12SB1」で使用されているKIMBER KABLEコラボのケーブルと同種の線材を使用しているとされている8芯OFCケーブルです。エナメル被膜銅線と銅線を編み込んだ独特のケーブルで、全体を樹脂製の被膜で覆われています。樹脂被膜なので絡まりにくく、また比較的柔らかいため取り回しも良好です。
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HCK版の違いはケーブル分岐部分が無印な点のみ。他のキンバー風ケーブルと同一の製造工場で作られた同一製品です。MMCXおよび2pinのコネクタは最近の中華イヤホンに多いタイプです。キンバー風ケーブルと言うことで、特に2pinではカスタムIEM(CIEM)などで使用したいというニーズも多いのですが、これらのイヤホンで広く採用される凹みのあるコネクタでは使用できません。次のゴールドのケーブルでは異なるタイプのコネクタを採用しており、できればこのグレード以上になった場合はコネクタを再考してもらいたいものです。
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音質傾向はOFC線の特徴が非常にハッキリと現れるタイプで、低域・高域のメリハリがでる「濃い音」になるケーブルです。シングルダイナミック系の高音質イヤホンとの相性も良く、「TFZ KING PRO」のようなフラットなイヤホンでは解像度の高さ、情報量の多さをアップしながらよりリスニングイヤホンとしての楽しさもプラスされました。


NICEHCK 8芯 単結晶銅銀合金+銀メッキ単結晶銅線 イヤホンケーブル
Amazon.co.jp(NICEHCK) / 7,850円~8,150円
【MMCX】【2pin ※】【3.5mm】【2.5mm/4極】【4.4mm/5極】
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HCKの新しいケーブルは黄金色に輝く見た目も鮮やかな8芯ケーブルです。仕様としては「単結晶銅銀合金と銀メッキ単結晶銅線」のミックスのようですが、おそらく被膜の中の線材がすでにこのミックス線仕様になっている線材と思われます。黄色のカラーは被膜の色で別に金メッキをしているわけではありません。コネクタは最近の柔らかい中華ケーブルの仕様ではなく、HCK独自のものです。2pinコネクタもCIEMタイプとなるようです。

届いたケーブルは最近の柔らかい8芯銀メッキ線より多少被膜に弾力があるものの同様に柔らかく使いまわしは良好です。またカラーもケーブル自体が着色された非常に鮮やかな黄金色で、大変美しい仕上がりです(とても派手、という言い方もありますね^^;)。
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またブラックのコネクターですが3.5mm/2.5mm/4.4mmのジャック部分および分岐部分などは金属製で、MMCX/CIEM 2pinのイヤホン側コネクタ部品のみがプラスチック製です。こちらのコネクターも以前のモデルではちょっと使いにくく見た目も安っぽかったりしたのですが、現在のケーブルは全く新しいものでしっかりした作りになっていました。
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このように作りはしっかりしているもの、見た目についてはかなり派手で使用している線材の特徴はまったく想像できないケーブルとなっていますが、音質傾向については「単結晶銅銀合金と銀メッキ単結晶銅線」による、銅線&銀メッキ線ミックスケーブルらしい特徴を持ったケーブルでした。
このケーブルにリケーブルすることで、全体的に中高域を中心にかなり派手めのサウンドになる、わかりやすい特徴だと感じました。例えば「HCK HK6」は中低域が厚く、高域は刺さりのないサウンドですが、このケーブルにリケーブルすることで高域も含め全体的に多少アグレッシブな傾向になります。特にバランスケーブル仕様を選択し、駆動力のあるDAP(デジタルオーディオプレーヤー)等と組み合わせるとかなり顕著に傾向が現れます。手持ちのイヤホンで「音質的にも」「見た目にも」鮮やかさを加えたいときに最適なケーブルだと思いますよ。


NICEHCK 8芯 銀コート高純度銅線(銀箔メッキ高純度銅)イヤホンケーブル
Amazon.co.jp(NICEHCK) / 4,295円~4,595円
【MMCX】【2pin ※】【3.5mm】【2.5mm/4極】【4.4mm/5極】
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「HCK HC5」や「HCK HK6」などに標準付属されていることから、最近ではよく見かけるようになった銀メッキ線の柔らかい8芯ケーブルですが、線材が少しだけリニューアルした「新バージョン」が発売されています。現在HCKでは、新バージョンのケーブルはアマゾンでのみ販売されており、これまでの「8芯銀メッキ線ケーブル」(Amazon価格4,890円~)より若干ですが価格が抑えられています。
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ちなみに、Amazonなどでの表記は「銀箔メッキ高純度銅」となっています(笑)。もともとの柔らかい8芯ケーブルが「銀メッキ高純度銅」と表記しているので区別のためこのように書いているのだとは思いますが、逆に何のことかよくわからなくなってますね(^^;)。とりあえず、私のブログではさすがに「銀箔メッキ」と表記するのもどうかと思うので、とりあえず「銀コート線」という表現で区別しようと思います。まあ苦し紛れに同様の線材で使用されている他社のケーブルで用いられている表現を拝借しただけですが。。。

離れてみるとほとんど同じように見える新旧のケーブルですが、実際に並べてみると表面の処理が結構異なっているのが分かります。新しい銀コート線のほうは、以前のケーブルレビューで紹介した「LZのシルバーの8芯銀メッキ線」に近い線材ですね。
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今回の「銀コート線」ケーブルでは、耳掛け部分に樹脂製の被膜によるフックがないため、ストレートタイプのイヤホンでも利用が可能になっています。元々とても柔らかいケーブルですのでフックがなくてもシュア掛けで困ることはないでしょう。また2pinタイプは極性を示すマーキングがあるので間違わずに使用できると思います。
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音質傾向的にも元々の「8芯銀メッキ線」との違いはわずかですが、どちらかというと「LZのシルバーの8芯銀メッキ線」にも共通する印象となります。全般的に解像度をアップし中低域の分離性を向上させる傾向ですが、新しいケーブルのほうが駆動力のあるDAPなどで高域がすこし明るくなった印象を受けました。より「銀メッキ線」の特徴に近くなったといえるかもしれませんね。


本来製品として販売されているイヤホンは付属のケーブルで最適化されているはずなのですが、特に中華イヤホンの世界では本体部分にコストを集中する関係でケーブルは「コスト内でいれられる範囲のもの」で選択されるケースも少なくありません。そのためイヤホン本来のポテンシャルを引き出すためにはリケーブルによるアップグレードは非常に有効な手段だと思います。いっぽうで、非常に個性的な傾向があるケーブルを組み合わせることでサウンドを自分好みにアレンジしてみるのも楽しいでしょう。やっぱりケーブル沼も結構楽しいものですよ(笑)。