Kinboofi Cable

前回に引き続きイヤホンケーブルのレビューです。今回はアマゾンのマーケットプレイス「Kinboofi」にて販売されている Kinboofiブランドの16芯ケーブルとなります。前回紹介した「Yinyoo」ブランドの16芯銀メッキ線ケーブルとは兄弟関係の製品となり、中国AliExpressのEasy Earphonesでは両方のケーブルが販売されています。
ただし販売価格はアマゾンで購入してもほぼ同じですので、日本のアマゾン倉庫から直ぐに届きアマゾン経由での保証の得られるKinboofiで購入した方が良いかもと思います。

また、今回紹介する「Kinboofi KBF4746 16芯ミックスケーブル」については、Kinboofiさんより購入時に1000円引きとなる割引クーポンの情報をいただいています。6月30日までの期間限定ですので、本レビューをご覧になって興味を持たれた方はこの機会に購入されるのもオススメです。

【銀メッキ線+高純度銅線ミックスケーブル】
[ KBF4746 ] Kinboofi 16芯 銀メッキ線+高純度銅線 ミックス アップグレードケーブル
Kinboofi 16 Core Silver Copper Cable 2.5/3.5/4.4mm Balanced Cable With MMCX/2pin Connector
Amazon.co.jp(KINBOOFI) 6,900円
【 MMCX 】【 2pin ※ 】【 3.5mm 】【 2.5mm/4極 】【 4.4mm/5極 】

※アマゾンで購入時に「クーポン」欄に「kinboofi」と入力し「適用」すると1,000円割引となります(6月30日迄)。

Kinboofi CableKinboofi CableKinboofi Cable
新しい16芯線材によるケーブルです。こちらは銀メッキ線と高純度銅線のミックスケーブルとなります。銅線は一般的なケーブルでも広く使用される線材ですが、4N以上のOFC(無酸素銅)線など高純度な銅線ケーブルはより低域に厚みが増し、全体にメリハリが付くなどアグレッシブなサウンドになる傾向があります。いっぽう銅線の表面に銀メッキコート処理を施した銀メッキ線ケーブルは解像度が向上し特に中高域の伸びが良くなる傾向にあります。このように低域に特徴のある銅線と中高域に特徴のある銀メッキ線の両方を合わせて撚り線とすることによる「いいとこ取り」の発想で作られたのがミックスケーブルとなります。
Kinboofi CableKinboofi Cable
Kinboofiの16芯ミックスケーブルは、前回レビューしたYinyooの銀メッキ線16芯ケーブル同様に少し細めの線材を丁寧に編み込んだ仕様になっています。16芯の1本1本はシルバーとカッパーブラウンの線材色のそれぞれ非常に薄い透明の被膜に覆われています。最近の中華ケーブル同様に非常に柔らかくタッチノイズも皆無で使い回しもとても良好です。

MMCX、2pinどちらのコネクタ仕様も耳掛け部分の樹脂成形はされていないので、シュア掛けタイプだけでなくストレートタイプのイヤホンでも使用することができます。またシュア掛けの場合も非常に柔らかくしなやかなに耳にフィットするため特に装着で困ることはないと思います。なお2pinケーブルは最近の中華ケーブルに多いタイプですのでコネクタ部分が凹んでいるCIEM等には対応しないため注意ください。
Kinboofi CableKinboofi Cable
音質傾向はこのシリーズの16芯ケーブル共通で、まず非常に感度が高く情報量の多さが特徴的です。マルチBAや高音質なダイナミックドライバーなどのイヤホンで通常のケーブルより解像度や分離性が劇的に向上する可能性があります。またKinboofiの16芯ミックスケーブルでは銀メッキ線+高純度銅線の双方の特徴が反映されており、サウンドがかなり「濃いめの味付け」になる傾向があるようです。高域は少しエッジが立つ印象で伸びが向上し、低域はより深い沈みを実感します。

Kinboofi CableKinboofi Cable
ただし、これはYinyooの16芯銀メッキケーブルと同様なのですが、このケーブルを使用してリケーブルの効果が明確に出るイヤホンほど、DAPなど再生環境に通常のケーブルより高い出力を求める傾向にあります(これはケーブルの特性と言うより、イヤホン本体のポテンシャルを16芯ケーブルが引き出しているとも言えます)。そのため駆動力の低いDAPで使用すると、十分な出力が確保できず、あまり変化がない、むしろちょっと平坦な音に感じてしまう場合もあります。逆に言うとポータブルアンプ等で出力を確保することでサウンドが激変する可能性のあるケーブルという考え方もできますね。

Kinboofi CableKinboofiの16芯ミックスケーブルも前回のYinyooブランドの16芯銀メッキ線ケーブルもどちらもそれぞれのキャラクターがありつつ、さまざまなジャンルのイヤホンと合わせて効果を実感できるとおもいます。ただあえて両者の使いわけを考えるとしたら、Yinyooブランドの16芯銀メッキ線ケーブルは比較的イヤホンのキャラクターがハッキリしている「濃いめ」のイヤホン(例えばLZ-A5やYinyoo HQ5/HQ6など)はYinyooの16芯銀メッキ線のほうがイヤホンのキャラクターを引き立たせてくれると思います。いっぽうKinboofiの16芯ミックスケーブルでは特にフラット傾向の高音質イヤホンと合わせることで、よりリスニング寄りにサウンドをグレードアップできるのではと思います。
どちらのケーブルも、ある程度組み合わせるイヤホンのグレードや再生環境(プレーヤー)の性能などのスペックを求めるケーブルではありますが、もし数万円クラスのハイグレードな製品へのリケーブルを検討されている方には比較的低価格で購入できることから「まず試しに買ってみて」とオススメしたいと思います。上手く環境に合致できれば「このケーブルで十分では」と感じるだけの音質向上は得られると思いますよ。

なお、Kinboofiのケーブルを含むこれまでのイヤホンケーブルのレビューはこちらをご覧ください。
またイヤホンケーブルの線材の材質や種類ごとの解説は以下の「解説編」で簡単にまとめています。
これらのレビューも併せてご覧頂ければと思います。