Yinyoo H4

今回は美しいピアノブラックフェイスの4BAイヤホン「Yinyoo H4」の紹介となります。これまで「Yinyoo」ブランドのマルチBAイヤホンでは低価格5BAモデルの「Yinyoo H5」「H5 Pro」のフェイス違い2タイプと、高音質6BAモデル「Yinyoo HQ6」、5BAモデル「HQ5」の4モデルがリリースされています。
→ 過去記事(一覧): 「Yinyoo HQ」シリーズ/「Yinyoo H」シリーズ・マルチBAイヤホン

今回の「Yinyoo H4」はこれらのモデルとはまた別のファクトリーで製造された4BA構成モデルで、カラーリングは光沢のあるブラックのフェイスパネルが印象的なデザインとなります。

Yinyoo H4Yinyoo H4

ドライバー構成も4BAでモデルナンバーも「H4」と、「H5」の下位モデルのようにもみえてしまいそうですが、従来の「Yinyoo」ブランドのイヤホンとは異なる設計・製造で、実際にはよりグレードの高い設定となっており、価格も「HQ5」並の設定となっています。ちょっとややこしいですね(^^;)。
価格はAliExpressのEasy Earphones(中国からの発送)で177.19ドル、アマゾン(プライム扱いで国内発送)で19,800円の価格設定となっています。
AliExpress(Easy Earphones): Yinyoo H4
Amazon.co.jp(WTSUN Audio): Yinyoo H4

AliExpress(中国発送)での購入方法はこちらをご覧ください。アマゾンではプライム扱いになっていますので、倉庫在庫があればすぐに商品が届きます。また万が一不良などがあった場合の返品交換の手続きもアマゾン経由で行えるため安心感が高いですね。さらにEasy EarphonesのTwitterアカウント(@hulang9078)では頻繁に割引情報などもツイートされますのでフォローのうえこまめにチェックされることをお勧めします。


■ピアノブラックのフェイスプレートが美しい、高いビルドクオリティ

Yinyoo H4」のパッケージは他の同社製イヤホン同様のブラックのボックスで届きました。
大きく使いやすい「Yinyoo」ロゴのイヤホンケースの中に一式が入っています。
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パッケージ構成はイヤホン本体、MMCXケーブル、イヤーピースはシリコン製とウレタン製でそれぞれS/M/Lサイズといった内容です。ケーブルやイヤーピースはYinyooブランドの「HQ5」「HQ6」などに付属するものとは異なるタイプになります。
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ケーブルは樹脂被膜の4芯OCCということですが、このケーブル、シリコン製・ウレタン製のイヤーピースは、「audbos」ブランドの各製品(「DB04」「K5」「P4」)に付属のものと同一のようです。後述しますが同社が委託している製造工場(EMS)などに関連している模様です。

Yinyoo H4」の本体は同社の「HQ6」「HQ5」とも共通する非常にビルドクオリティでダークグレーのクリアハウジングも美しいですね。またフェイスプレートは光沢のあるピアノブラックでゴールドの「Yinyoo」ロゴとあわせて非常に高級感のある仕上がりとなっています。
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4BAはネットワーク基盤と一緒にひとかたまりとなってハウジングに収納されており、それぞれのユニットからの音導管がステム部に伸びています。ハウジングは大きめですが5BAの「Yinyoo HQ5」に近いデザインのシェル形状で耳にフィットしやすく装着感は良好です。
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Yinyoo H4」は標準でシリコン製とウレタン製のイヤーピースが各サイズ付属しており、ウレタン製は低域強調を意図している感じですね。装着感の良いデザインのため、標準のイヤーピースでもサイズさえ合わせればしっかり耳に固定できると思います。エージングは100時間程度行いましたが、エージングにより印象が激変する「HQ5」等と比べると変化は少なく、多少違和感があっても箱出し直後から数時間程度で落ち着くようです。


■綺麗な高域と聴きやすい解像度の高いサウンドの美音系イヤホン。ただし、リケーブルは必須。

Yinyoo H4」の音質傾向は刺さりの少ない中高域メインのサウンドバランスとなっています。Shureなどのサウンドモニター系イヤホンを連想するようなフラット傾向のサウンドバランスですが、「Yinyoo H4」はそこからボーカルなどを聴きやすくリスニング用にチューニングした印象です。
Yinyoo H4特徴的に感じるのは高域で、多少線の細さはありますが明るめで自然かつ綺麗に伸びる印象です。女性ボーカルやアコースティックな曲が気持ちよい「美音系」サウンドのイヤホンですね。ボーカルは近く、音場は決して広くはありませんが、解像度は高く描写も正確ですので息づかいなどもしっかり聞き取れます。低域は控えめで締まりを重視するタイプ。ただ、ある程度駆動力のあるDAPでは付属のケーブルで聴いた場合は曲によっては音量を上げることでわずかながら歪みが発生するようです。
Yinyoo H4」は本来は非常に反応の良いイヤホンらしく、明らかに付属ケーブルではスペック不足感が否めません。このイヤホンの実力を発揮するためには「リケーブルは必須」と考えた方がよさそうです。

Yinyoo H4上記の通り全体的にフラット傾向のサウンドですので、中華イヤホンケーブルでは最近とても話題になっている「Yinyoo 8芯OFCケーブル」通称「キンバー風ケーブル」を組み合わせると「Yinyoo H4」が一気に覚醒したようなわかりやすい変化が得られます。このケーブルは「全体的に解像度が上がり音が濃くなる」「上(高域)と下(低域)が強調されメリハリのあるサウンドになる」といわれています。この「キンバー風ケーブル」と「Yinyoo H4」と組み合わせると、駆動力のあるDAPでは標準ケーブルより明らかに音量がアップし、このイヤホンの反応の良さを実感します。同時に中低域に音数の多い曲で標準ケーブルで気になった歪みもなくなり、しっかりとした分離感で中高域がより明瞭になった印象になります。全体的にもよりリスニング向けのサウンドバランストなり、あらゆるジャンルの曲で楽しめるオールラウンドなイヤホンとなりました。おそらく「Yinyoo H4」とは最も相性が良い組み合わせといえるのではと思います。

Yinyoo H4また、同価格帯のYinyooおよびKinboofiなどの16芯ケーブルもと解像度の向上に大きく効果があります。こちらのケーブルでは「キンバー風ケーブル」ほどのメリハリのある味付けはありませんが、とにかく解像度が高くなった印象で、アコースティックな生録の音源などでは自然なライブ感、実像感を感じることができます。シルバーの「Yinyoo 16芯銀メッキケーブル」と組み合わせた場合は「Yinyoo H4」がよりモニターライクに明瞭感が向上していく印象ですが、このイヤホンの4つのBAユニットのつながりの良さ、自然さをあらためて実感しますね。キンバー風ケーブルとは別方向でグレードアップしますので、好みに合わせて選択するのがよいと思います。


■従来の「HQ」モデルとは異なる仕様。その内部は実は・・・!?

というわけで、「Yinyoo H4」は同じ「Yinyoo」ブランドのイヤホンの中でも「HQ5」などと比べるとラインナップ的にも構成的にも多少「マイナー感」を持ってしまう存在ではありますが、完成度は非常に高い製品だと思います。リケーブルを前提にはしたいところですが2万円ほどの価格を考慮しても結構オススメなイヤホンだと感じました。そういえば、オーダー時にEasy Earphonesにいろいろ訊いていたときに「H4 sound is a little better than audbos P4」と、やたら「audbos P4」と比べていたのですが、「Yinyoo H4」の内部を目をこらしてみると「audbos P4」と酷似していることがわかります。付属ケーブルやイヤーピースも「audbos P4」と同一のものでしたし、本当に中身は「audbos P4」と一緒なのかもしれません。そう考えると価格も含めていろいろ納得です。
audbos P4audbos P4
音質傾向そのものは「audbos P4」を継承しつつ、シェル形状をより耳にフィットする装着性のよいデザインに変更することで「見た目」だけでなく、音質面でも印象が向上していると思います。少し割高ではありますが「audbos P4」と比べて良い方向にリファインされたのではないかと思います。
Yinyoo H4Yinyoo H4
こうなってくるとやはりウイークポイントはポジショニングがわかりにくいネーミングかな、と思います。間違いなく名前で損してますよね。もういっそ「Yinyoo P4」でも別に良かったんじゃないかという気がします。あとは1文字ずらして「Q4」とか。そうするとア○ディみたいな名前になっちゃいますが(笑)。Easyもよろしければ検討してみてくださいね(^^)。