Yinyoo Cable

こんにちは。今回は中華イヤホンケーブルのネタです。今年に入って中華イヤホンの各セラーよりイヤホンケーブルのリリースが非常に活発となっていています。私もこれまでに何度か中華ケーブルを取り上げてレビューしていますが、昨年のまとめレビューで紹介したケーブルはすでにディスコンになっているか、最新のより安価かつ高品質なケーブルにリプレースできるか、という状況になっていて、ここ1年くらいの劇的な変化を改めて実感する次第です。

今回は毎度お世話になっている中国のイヤホンセラー「Easy Earphones」が中心となって取り扱う「Yinyoo(音佑)」ブランドの最新ケーブル2種類の紹介です。購入はどちらもAliExpressのEasy Earphones(中国からの発送)またはアマゾンで同社が運営する「WTSUN Audio」マーケットプレイス(国内のアマゾン倉庫よりプライム発送)となります。どちらで購入の場合もあらかじめEasy EarphonesのTwitterアカウント(@hulang9078)をフォローし最新の割引情報などをチェックしておくことをお勧めします。
AliExpressでは中国からの発送となりますので届くまでに多少日数を要しますが、より安価で購入でき、さらにEasy EarphonesのTwitterアカウントのフォローによる「フォロワー値引き」が適用できると思います。AliExpressでの購入方法・フォロワー値引きの受け方はこちらを参照ください。
いっぽう、Amazonではプライム扱いで国内発送となりますので注文後すぐに商品が届きますし、万が一の際もアマゾン経由での1年間の保証が受けられるので安心して購入できますね。


[ YYX4753 ] Yinyoo 純銅 6芯 アップグレードケーブル
Yinyoo 6 Core Pink Copper Cable 2.5/3.5/4.4mm Balanced Cable With MMCX/2pin Connector
Amazon.co.jp(WTSUN Audio) 1,989円~ / AliExpress(Easy Earphones) $15.49
【 MMCX 】【 2pin ※ 】【 3.5mm 】【 2.5mm/4極 】【 4.4mm/5極 】
Easy CableEasy CableEasy Cable
Easyでは以前から低価格のケーブルを何種類か販売していましたが、今回の「純銅ケーブル」は低価格ながらひとつ上の価格帯の製品に匹敵する非常に高品質な仕上がりとなっています。バランスケーブルも含めAmazonでも2,000円以下の販売価格となっておりとにかく手軽に購入できるのがうれしいところです。
Yinyoo CableYinyoo Cable
ケーブルのは思ったよりしっかりした銅線が編み込まれており、安っぽさは全く感じません。比較的柔らかいですが絡まりにくく、使い勝手も良好です。1年前くらいなら数倍の価格でも違和感を感じなかったかもしれません。銅線はイヤホンケーブルでは一般的に使われる線材ですが、高純度のケーブルは情報量が向上し、よい「濃い音」に感じる傾向があります。「Yinyoo 純銅ケーブル」も高純度銅線の傾向はしっかり踏襲しており、多くのイヤホンで標準ケーブルからのリケーブルを行うことで1枚空気の膜を取り除いたような明瞭さを感じることができます。よりクリアなサウンドになることでボーカルなど中音域がより近くで定位し、イヤホンによっては音の厚みの向上も確認できるのではと思います。
Yinyoo CableYinyoo Cable
どのようなタイプのイヤホンにも合わせやすく、使いやすいケーブルだと思いますので、シングルダイナミック型やマルチBAのイヤホンなどで手軽にグレードアップやバランス接続をするのに最適なケーブルだと思います。特に私のブログでも数多く紹介しているKZやTFZなどハッキリした音質傾向のイヤホンと合わせることでメリハリがぐっと向上し抜群に相性の良さを感じるのではないかと思います。何より低価格ですのでこれらのイヤホン用と一緒に何本も購入してもさほど負担にならないのがうれしいですね。


[ YYX4752 ] Yinyoo 8芯 OFC アップグレードケーブル(キンバー風・ゴールド)
Yinyoo Gold Silver Plated Cable 2.5/3.5/4.4mm Balanced Cable With MMCX/2pin Connector
Amazon.co.jp(WTSUN Audio) 6,150円~ / AliExpress(Easy Earphones) $47.44
【 MMCX 】【 2pin ※ 】【 3.5mm 】【 2.5mm/4極 】【 4.4mm/5極 】
Yinyoo CableYinyoo CableYinyoo Cable
発売以降ネットでもちょっと話題となり、私のブログでも非常に多くのアクセスをいただいている、いわゆる「キンバー風ケーブル」の「金色バージョン」となります。このケーブルではキンバー風ケーブル発売時に一部で強烈にリクエストのあった「CIEM仕様の2pin」コネクタを採用したタイプも販売されており、これまで利用できなかった一部のカスタムIEMや高級イヤホンでも合わせられるようになったのがポイントです。
Yinyoo CableYinyoo Cable
あらためて「キンバー風ケーブル」について紹介すると、まず種類としては「8芯のOFC(無酸素銅)線」高品質ケーブルとなります。さらにこのケーブルはソニーが販売するKIMBER KABLEの技術を用いた構造のアップグレードケーブル「MUC-M12SB1」と同様な線材を使っている、という点が最大のポイントで、比較的低価格ながら非常に濃度の高いサウンドを楽しめる高音質なケーブルと言われています。
※ブラウンの「キンバー風ケーブル」については過去記事のレビューもあわせてご覧ください。

このような理由から、ブラウンのキンバー風ケーブルはこれまでも中華イヤホンケーブルを愛用してこられた方はもちろん、今回初めて購入したという、いわゆる高級イヤホンやカスタムIEMを利用している方も多かったそうなのですが、特に「2pin」コネクタの仕様が問題となりました。
Easy CableAAW A2H
特に最近販売開始した中華ケーブルの多くでは2pinコネクタの埋め込み部分の浅いタイプが主流となっており、イヤホン側に埋め込み用の凹みがあるタイプでは利用することができませんでした。「キンバー風ケーブル」のレビュー後、私自身もこの点についての要望を伺うことがあり、Easy Earphonesへリクエストを上げていたのですが、今回の「金色キンバー風ケーブル」でいよいよ対応できたことになりますね。
Yinyoo CableYinyoo Cable
今回の「金色キンバー風ケーブル」も通常のOFC線とエナメル被膜でコートされたOFC線の2種類をミックスした8芯の撚り線ケーブルで、さらにケーブル全体を樹脂被膜で覆った構造になっています。この構造により8芯のワイヤー間の干渉を抑制しつつ外部からのノイズの影響を下げることで高音質を実現しているそうです。
Yinyoo CableYinyoo Cable
実際に「金色キンバー風ケーブル」を使用してみると通常の「キンバー風ケーブル」同様にイヤホン本来の音を引き出す銅線らしいサウンドで、さらに低域と高域のメリハリがよりしっかりする変化を実感できます。音質傾向的には今回の「金色」タイプもほぼ同一で「カラーバリエーションのひとつ」と考えて良いと思います。もちろん、CIEM 2pin以外にMMCXコネクタも選択でき、プラグも3.5mmと2.5mm/4極、4.4mm/5極のバランス対応が選択できます。見た目的にも音質的にも非常に高品質なコストパフォーマンスに優れたケーブルだと思います。


というわけで、今回はYinyooブランドの2種類のOFC銅線ケーブルを紹介しました。OFCはイヤホンケーブルの中ではスタンダードな線材ですが、それだけにクオリティの違いにより音質傾向もさまざまで奥の深い材質ともいえます。イヤホンケーブルのリケーブルは本来はケーブル不良時の交換が目的でバランス接続などへの対応から、「リケーブルによるアップグレード」とニーズが変化してきました。とはいえ、ともするとイヤホン本体より高額なケーブルというのはマニアでもなかなか購入にちゅうちょするものです。そんななかで、さまざまな種類のケーブルをとても手ごろな価格な購入できる中華イヤホンケーブルは、実用性の面ではもちろん、いろいろなリケーブルの楽しみを実感する目的でもとても良い選択肢ではないかと思います。まあ油断すると私のように沼に落ちてしまう可能性もあるんですけどね(^^;)。

なお、私のブログでこれまで紹介したイヤホンケーブルのレビューについてはこちらをご覧ください。
→ 過去記事(一覧): イヤホンケーブルのレビュー