RevoNext QT3

【 ZS6系イヤホンレビューマラソン その② 】

こんにちは。今回紹介するイヤホンは「RevoNext QT3」という2BA+2DD構成のアラウンド50ドル級の中華イヤホンです。
最近、私のブログでもお馴染みのKZ製「KZ ZS6」を意識し、さまざまなアラウンド50ドル級ハイブリッドの中華イヤホンが次々と登場しています。これらの製品を私は「KZ6系イヤホン」と勝手に呼んでいるのですが、この夏にかけてさらに大量の新製品が登場するという、まさに「異常事態」が発生しています。

先日の「BQEYZ K2」のレビューの際にも触れましたが、正直なところ、どのイヤホンも金属製のハウジングを採用している点や「低域が厚い」「ドンシャリ傾向の濃い音」などの音質的にも共通した傾向があり、「どれか1個を選ぶ」というのが結構難しくなっているという気がします。そこで、「ZS6系イヤホンレビューマラソン」(汗)と称して、私のブログではこれらの製品を順次紹介するとともに、ひと通りレビューした後に、「ZS6系イヤホン大運動会」(笑)として、一斉比較レビューを行いたいと思います(宣言)。

というわけで、いちおう2回目の「ZS6系イヤホンレビューマラソン」(1回目は「BQEYZ K2」)となる、今回紹介する「RevoNext QT3」ですが、手元への到着順では「TRN V80」や「phb EM023」より後になりますが、後々の構成を考えてこのタイミングで紹介することにしました。
RevoNext QT3」は過去にレビューをした「RevoNext QT2」(1BA+2DD)の派生モデル、アッパーグレードとして登場しており、「QT2」とほぼ同じデザインで「2BA+2DD」にドライバー構成が変更となっています。「QT2」も「ZS6」の明らかなオマージュ的デザイン及び構成で発売時にも賛否がありましたが締まりの良い低域をメインとしたドンシャリ系のサウンドバランスは国内のマニアの間でも評価が高く、現時点でも「お勧めイヤホン」のひとつとして挙げられることも多い人気モデルです。
「RevoNext QT2」の詳細レビューについては過去記事を参照ください。
→ 「RevoNext QT2」予想外の中低域メインの聴きやすさと完成度に驚く、1BA+2DD中華イヤホン【レビュー】

RevoNext QT3」はステム部分のBAドライバーがデュアル構成となり、これにあわせて全体的なバランスなどもチューニングが行われているとのことです。単純に考えれば「QT2」の高域強化型モデルかな?という予想ができますね。
RevoNext QT3RevoNext QT3

カラーは「QT2」同様に「ブラック」と「グレー」の2色が選べます。今回は私は「グレー」を選択しました。
    
購入はいつもお世話になっている中国のイヤホンセラー「Easy Earphones」にて。価格はAliExpress(中国からの発送)で57ドル~、Easy Earphonesが運営するAmazonのマーケットプレイス「WTSUN Audio」では6,600円~で販売されています。
AliExpress(Easy Earphones): RevoNext QT3
Amazon.co.jp(WTSUN Audio): RevoNext QT3

※7/31まで、WTSUN Audioで購入する場合、カート画面で合計1,000円の割引が適用され「5,600円」で購入が可能です。

アマゾンではすぐに届きますし、アマゾン経由での1年間の保証が受けられるので安心感が高いですね。またセールにより購入時に割引を受けられる可能性があります。
またより低コストで購入したい場合はAliExpressでとなりますが、購入方法などはこちらを参照ください。どちらの場合も、Easy EarphonesのTwitterアカウント(@hulang9078)では頻繁に割引情報などもツイートされますのでフォローのうえこまめにチェックされることをお勧めします。


■スペックアップにあわせて細かい部分で「QT2」からマイナーチェンジ

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RevoNext QT3」もパッケージ構成は「QT2」を踏襲していますが、少しずつですが内容を改良しています。
RevoNext QT3RevoNext QT3
パッケージ内容は、イヤホン本体、ケーブル、イヤーピース(S/M/L)、説明書、と最小限のシンプルな内容です。

本体デザインは、「QT2」を継承しており、外観上の違いはフェイスプレートのデザインのみです。両モデルを比較すると、「RevoNext QT3」ではベント(空気孔)のデザインが変っているほか表面にもデザイン的な変更が加えられています。基本的には「QT2」と同様のデザインのため、装着性なども同様です。「KZ ZS6」と比べると少しハウジングがシェイプされたデザインとなっていることあり、装着性はより良好なものとなっています。
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そういえば「RevoNext QT3」のボックス裏面には何故か「Designed in Sweden」とか書いてあって、さらに「QT2」とは変更になった「RevoNext」のURL(www.revonext.com)は軽く欧米メーカー感出そうとしてますが、むしろ中華イヤホン色を濃厚にしているだけなので、細かいことは気にせず、生暖かく見守っておきましょう( ̄ー ̄)。

2BAを収納するステム部分も太さがありますが、先端部分に引っかかりがあるため穴の大きいイヤピでも抜けにくくなっています。私はAcoustuneの「AET07」を今回も使用しました。
RevoNext QT3RevoNext QT3
また、「RevoNext QT3」も「QT2」同様にちょっとゴムゴムした被膜の2pinケーブルが付属しますがピン部分など細かく改良が施されています。


■高域が強化されよりZS6寄りの派手な音に。ただしQT2譲りの低域の締まりと聴きやすさは健在。

RevoNext QT3RevoNext QT3」の音質傾向は「QT2」同様に濃く派手めの音ですが、前回の「QT2」が高域は控えめで特に低域の厚く締まりの印象が強かったのに対し、「RevoNext QT3」では2BA+2DDのドライバー構成通り高域の印象がかなり強化されているのがわかります。
手元に届いた個体では開封直後は高域のシャリ付きが強く、低域もきちんと出ていない感じがあったため、数日の出張期間を含め100時間ほどのエージングを行いました(エージング方法はいつもと同じApple Musicのエンドレス&ランダム再生)。
エージング後の「RevoNext QT3」はシャリ付きも結構押さえられ、「QT2」より高域寄りのドンシャリ傾向となりました。高域の解像度はドライバーの強化によりかなり高くなったと思います。とはいえ「QT2」同様に低域はしっかりと沈み込む量感のある音で締まりも良く中高域への分離も良好です。音は比較的近く聴きやすさは維持しており、音場も一般的な広さを確保できています。
RevoNext QT3いっぽう「QT2」はレビューでも記載の通り「KZ ZS6」とはかなり異なるキャラクターのサウンドでしたが、「RevoNext QT3」では同じ2BA+2DDとなったこともあってか、全体的なバランスとしては結構「ZS6」寄りになったという印象もありますね。とはいえ「ZS6」はかなりシャリ付きを多く感じる高域ですが、「RevoNext QT3」では同様のシャリ感はあるものの適度にコントロールされており、適度な刺さりと解像度の高さを楽しめる印象になっています。「RevoNext QT3」も「QT2」同様にステム部分のノズルにはメッシュパーツの下に黒いフィルターが貼り付けられていることも高域が適度にコントロールできている理由のひとつだと思います。

「ZS6」との棲み分けを考えるとするなら、最もシャリ付きが多く派手な音の「ZS6」に対し、同様のレベルの派手さを持ちながら、よりシャリ付きを押さえ、低域の締まりとサウンドバランスを向上させた「RevoNext QT3」、さらに高域を抑え中低域メインの聴きやすいサウンドにした「RevoNext QT2」といった感じではないかと思います。
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なお、3つのイヤホンともフェイス部分に大きめのベントがあるため多少の音漏れはありますが、静かな図書館など以外では問題ないレベルです。また「RevoNext QT3」(および「QT2」)については装着感が向上することで遮音性も「ZS6」より向上しており、新幹線の車内で使用しても快適に利用できました。

また、ゴムゴムとした付属ケーブルをリケーブルする場合は、明瞭感を向上し、適度にメリハリをつけるケーブルがお勧めです。低価格なものであればYinyooブランドの「YYX4753 6芯 純銅線ケーブル」はアマゾンでも2千円以下で購入でき、しかもクオリティも高いのでお勧めです。
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よりグレードアップする場合は同じく「YYX4762 8芯 銀メッキ線ケーブル(ブラック/ブラウン)」は見た目のマッチングも良くボーカルなどの明瞭感の向上します。巷では「やきそばケーブル」と呼ばれているみたいですが(^^;)、案外合わせやすいカラーリングかもしれませんね。


というわけで、「RevoNext QT3」はある意味で「ZS6系イヤホン」のなかでも「ZS6」の最も順当なブラッシュアップ版という感じもします。個人的には「ZS6」の派手さはわりと好きなので、同様の傾向でより聴きやすく、さらにデザイン的にも「某CAパ○リ感」を気にせず使える、という点で「結構使えるイヤホンだな」と思いました。とはいえ、まだしばらくはマラソンのごとく同様なイヤホンのレビューが続きますので、それらともじっくり聴き比べていきたいと思います。