Kinboofi KBF4779 KBF4773

※本記事は「KBF4773」のレビューとして掲載しましたが、さらに「KBF4779」についても追記し再構成しました。

こんにちは。今回はイヤホンケーブルのレビューです。中華イヤホンケーブルの紹介も私のブログではわりと定番ネタ化しつつありますね。そういえば、私は普段手持ちのイヤホンのリケーブル目的とは別にイヤホンレビューのリケーブル比較などを想定して組み合わせをしていないケーブルのストックを持っているのですが、久々にストックケーブルの整理をしたら思った以上の量があって自分でも驚いた、ということがありました。
山となったストックケーブルの写真をツイートしたところ、案の定、皆さんから引かれまくってしまいました(^^;)。この状況を打破するために、さらにイヤホンを購入して・・・あれ??(本末転倒)。
いやあ、沼って、本当に怖いですね(笑)。

閑話休題、今回紹介するのはいつもお世話になっている中国のイヤホンセラー「Kinboofi」の「KBF4779 16芯 高純度銅線ケーブル」と「KBF4773 8芯 銀メッキ線&銅線ミックスケーブル」の2種類です。購入は「Kinboofi」のアマゾンのストアにて。プライム扱いの製品ですのでアマゾン国内倉庫より直ぐに発送されますし、万が一の不良の場合も安心ですね。

[ KBF4779 ] Kinboofi 16芯 高純度銅線 アップグレードケーブル
Kinboofi 16 Core Pure Copper Upgraded Cable 2.5/3.5/4.4mm Balanced Cable With MMCX/2pin Connector
【 MMCX 】【 CIEM 2pin 】【 3.5mm 】【 2.5mm/4極 】【 4.4mm/5極 】
※現在購入時に1,500円引きとなるクーポンが適用でき 4,200円~4,600円 で購入可能です。

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新しい線材を採用した、16芯の「高純度銅線」ケーブルです。これまでKinboofiでも大人気ケーブルの「KBF4746 16芯 ミックスケーブル」や兄弟ケーブルにあたるYinyooやHiFiHearの16芯 銀メッキ線ケーブルはありましたが「銅線」ケーブルは良く考えたら今回が初めてですね。価格もミックス線より購入しやすく、手軽によりハイグレードなケーブルが購入できるのは嬉しいところです。
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実際に購入してみた「KBF4779」ケーブルは「KBF4746」同様に非常に柔らかく、編み込みもしっかりしているため良好な取り回しと屋外などでの使い勝手の良さを両立しています。プラグ部分およびケーブル分岐の部品は後述する「KBF4773」同様の新しいタイプを採用しています。透明なケーブルスライダーは丸い形状で大きさもあるため、しっかり固定したい人には使いやすいと思います。
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16芯らしく情報量も多く解像度の高いケーブルですが、印象としてはかなり大人しめの穏やかなケーブルという印象をうけます。しかし、このケーブルが真価を発揮するのはマルチBAのいわゆる「多ドラ」イヤホンで、同じ高純度銅線を採用したNOBNAGA Lab.の「友禅」(「更紗」「辻が花」)などの高音質ケーブルや七福神商事の「丸七赤龍」にも少し似た雑味を取り除いたようなスッキリした印象と中音域がより自然に前に出るような音場感を感じることが出来ます。「KBF4779」ケーブル自体は低域を強化したりメリハリを強めるなどのイヤホンの音質傾向への味付けはほとんどなく、あくまで自然にサウンドクオリティを向上させるタイプのケーブルですので、ある程度ハイグレードの音場表現に優れた高音質イヤホンとの組み合わせにより、ポテンシャルを引き出すのに最適だと思います。
いっぽうで、もともとメリハリの強い低価格~1万円台クラスのハイブリッドイヤホンなどの場合は逆に効果をあまり実感しにくく、同じ高純度銅線でもより濃いめでメリハリのあるKinboofi「KBF4759 8芯 高純度銅線ケーブル」のほうがハッキリした印象となるようです。もともと派手めの音質傾向のイヤホンと組み合わせる場合や、メリハリや低域の厚みを増すなどの「味付け」を行う場合はにはあまりあまり向いていないため「KBF4759 8芯高純度銅線ケーブル」や「KBF4746 16芯ミックスケーブル」、または次の「KBF4773 8芯 ミックスケーブル(ブラウン)」を選択した方がよさそうです。


[ KBF4773 ] Kinboofi 8芯 ブロンズ銀メッキ線&ブラウン銅線ミックスケーブル
Kinboofi 8 Core Silver and Copper Upgraded Cable 2.5/3.5/4.4mm Balanced Cable With MMCX/2pin Connector
【 MMCX 】【 CIEM 2pin 】【 3.5mm 】【 2.5mm/4極 】【 4.4mm/5極 】
Amazon.co.jp(Kinboofi) 2,999円 
※現在購入時に300円引きとなるクーポンが適用でき 2,699円 で購入可能です。

KBF4773KBF4773KBF4773
ブロンズカラー被膜の銀メッキ線と暗めのブラウンの純銅線のミックスで、全体的にとても落ち着いた「渋さ」を感じる仕上がりのケーブルとなります。線材はある程度太さがありますがとても柔らかく、同時にある程度のコシがあるため取り回しは良好です。
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今回も例によってMMCXと2pinの両方を購入してみました。3千円ほどの価格設定のケーブルですが線材およびプラグなどの部品を含めて質感は非常に良く、カラーリングと合わせてなかなか高級感のある仕上がりとなっています。
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特にシルバーやブラックなどの色のイヤホンと組み合わせると落ち着いた印象で見た目的にもグレードアップしている感じが得られます。また派手なケーブルを街中で利用するのを躊躇されるような方でもこのケーブルなら大丈夫そうですね。

音質傾向はミックス線らしい情報量をアップし、サウンドにメリハリを感じさせてくれるタイプです。特にKinboofiで取り扱っている「PHB EM023」や「RevoNext QT2」、「BQEYZ K2」といったいわゆるZS6系イヤホンとの相性は抜群に良く(もちろん「KZ ZS6」との相性も良いです)、全体的に情報量が増加し(付属ケーブルより音量も増えます)、低域の締まりと同時に中高域の伸びが向上するのがわかります。
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特に高域はイヤホンによっては結構変化しますので場合によっては「刺さりが強くなる」と感じる可能性もあるかもしれませんね。高域が伸び音が派手めになるのはミックスケーブルの特徴なので、好みに合わせて低域の厚みが増す純銅線ケーブル(たとえばKinboofi「KBF4759 8芯 高純度銅線 ケーブル」など)との使い分けをするのも良いと思います。
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なお、同じミックス線ケーブルでも「KBF4746 16芯ミックス線ケーブル」のように数万円クラス以上の高級イヤホンと組み合わせても圧倒的な情報量でポテンシャルを引き出すケーブルにはさすがに及びませんが、これらの価格帯のイヤホンとの組み合わせでも標準ケーブルよりはグレードアップになると思いますので、2.5mmまたは4.4mmのバランス接続用に購入するのも良いと思います。


ちなみに、「KBF4773 8芯 銀メッキ線&銅線ミックスケーブル」でミックスしている線材で、ブロンズカラーの銀メッキ線のみのケーブルは「Yinyoo」ブランドでリリースされています。
また、これまでの中華イヤホンケーブルのレビューは以下のリンクにて参照頂ければと思います。
→ 過去記事(一覧): イヤホンケーブルのレビュー