FAAEAL Datura-X

こんにちは。今回は久しぶりのインナーイヤー型イヤホンの紹介です。今回紹介するのは「FAAEAL Datura-X」というモデルになります。

FAAEAL」はインナーイヤー型(イントラコンカ型)イヤホンを以前から出している中華ブランドのひとつで、私のブログでも過去に同社の製品を紹介したことがあります。現在も「FAAEAL」で数多くのイヤホンが販売されており、AliExpressの同社のストアにて製品を確認することが出来ます。主力はインナーイヤー型では定番の、いわゆる「MX500タイプ」の製品となりますが、最新モデルの「FAAEAL Datura-X」は金属製ハウジングの独自デザインを採用し、グレード的にも比較的上位の位置づけとなる製品と思われます。
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今回の「FAAEAL Datura-X」は少し無骨めの重厚なデザインで装着性も高く、再生環境によって印象がかなり変化するものの(駆動力の高いプレーヤー必須)、分厚い低域とメリハリのあるサウンドが特徴的です。
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また日本国内でもアマゾンで2千円台と「MX500タイプ」の中華インナーイヤー型イヤホンに近い低価格に抑えられている点はとても魅力的ですね。

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アマゾンではいつもお世話になっている中国のイヤホンセラー「Kinboofi」にて販売をしています。カラーは「シルバー」と「カッパー(銅色)」が選択できます。販売価格は 2,799円 となっています。
Amazon.co.jp(KInboofi): FAAEAL Datura-X

またKinboofiのTwitterアカウント(@Kinboofi)では商品の入荷情報や特価情報等が頻繁にツイートされるためこまめにチェックされることをお勧めします。


■充実したパッケージ内容と質感の高い金属性ハウジング。イヤーパッド無しでも良好な装着感

到着したパッケージは2千円台の製品にも関わらずしっかりしたパッケージに入っており、オリジナルデザインのイヤホンケースが存在感を出しています。
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パッケージ背面にはスペックの記載があり、重量27g、インピーダンス32Ω、感度106dB/mWといった仕様が確認できます。パッケージ内容はイヤホン本体、イヤーパッド(赤・黒のパッド型が2セットずつ、黒のドーナツ型が2セット)、イヤホンケース、説明書です。
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ハウジングは重厚感のあるデザインですがそれほど重さが気になるほどではないようです。逆に安っぽい感じでもなく仕上がっており好感が持てます。
このような形状のイヤホンの場合、イヤーパッド無しなどイヤホンの重量で耳から落ちてしまい安く鳴ることも多いのですが「FAAEAL Datura-X」はしっかりしたホールド感があり、パッドなしでも問題なく装着が可能です。ただし、後述の通りサウンド的にはドーナツ型のイヤーパッドを使用してホールド感の高めるほうが良い傾向に感じるようです。
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ケーブルは5N OFC銅線の撚り線となっており、質感も良く取り回しも良好です。また付属のイヤホンケースも手頃なサイズ感でとても使いやすい印象です。この価格帯のイヤホンとしてはなかなか充実感のある構成ですね。


■とにかく「駆動力のあるプレーヤー/アンプ」は必須。分厚い低域とメリハリのあるサウンド。

FAAEAL Datura-X」の音質傾向は中低域寄りのサウンドで、特に再生環境、具体的にはDAPの駆動力によって特に中高域の印象がかなり激変する傾向にあります。また駆動力のある再生環境では違いは多少限定的になるものの、「FAAEAL Datura-X」はドーナツ型のイヤーパッドを使用した場合の印象が最も良好でした。通常のイヤーパッドを使用した場合は低域がより分厚くなる傾向にあります。またイヤーパッド無しの場合、再生環境によっては中高域のバランスが崩れてしまう傾向にありました。

FAAEAL Datura-XFAAEAL Datura-X」の低域はとても分厚く力強さがあります。締まりもあり、沈み込みもしっかりした印象で、このイヤホンのサウンドの最も特徴的な部分だと思います。低音好きの方にはとても好印象を持ちそうな重低音ではありますね。いっぽう高域の天井はそれほど高くはなく、上の方は多少粗さを感じます。そして中音域は駆動力のある再生環境ではある程度メリハリのあるサウンドで、特に女性ボーカルの印象が良好です。解像度は一般的なレベルですが、音量を上げると少し刺激は強めな印象を受けます。音場はインナーイヤーとしては比較的近く、響きよりカナル型のようなタイトさを感じるサウンドですね。

ところで、上記の通り「FAAEAL Datura-X」は再生環境によって印象が一変するイヤホンでもあります。スペック的に決して鳴りにくいイヤホンではないのですが、ドライバーの特性なのか、このイヤホンが「本気を出す」ためにはある程度駆動力があるプレーヤーの使用が必須だと思います。
私の手元のDAPでは「Shanling M3s」や「iBasso Audio DX150」などの比較的駆動力のあるDAP(デジタルオーディオプレーヤー)やポータブルアンプを経由した場合は上記のような印象だったのですが、いっぽうで、「Astell&Kern AK300」など、CIEMなどとの相性は良いものの駆動力は決して高くないDAPではかなり印象が変化してしまいました。
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AK300で聴いてみた場合、全体的に「低域モコモコ」の音で、特にイヤーパッドを使用しない場合だと中高域が古いラジカセのような籠もった音になりました(特に男性ボーカル曲が結構きついです)。この環境でも低域の印象はよかったものの、ある程度音量を上げていくとバスドラムなどの音が耳にかなりの負担に感じました。そういえば、某海外サイトでの「FAAEAL Datura-X」のレビュー評価が低く、当初「Shanling M3s」や「iBasso Audio DX150」で聴いていたときにはこのサイトの評価に「?」と思っていたのですが、AK300で聴き直してみて納得した、という感じです。もしお使いの再生環境で「FAAEAL Datura-X」の中高域が少し残念な印象だった場合は、いちどポータブルアンプなどを経由して聴いてみることをお勧めします。

このように「FAAEAL Datura-X」は低価格なイヤホンながら「本気出す」ためにはそれなりに出力を確保出来る再生環境が必須だと思いました。
いっぽう十分に出力が確保出来る再生環境であれば、インナーイヤー型としてはかなり締まりの良い分厚い低域と、メリハリのあるボーカルなどの中高域を楽しめるイヤホンだと思います。「Shanling M3s」などコンパクトで駆動力のあるプレーヤーとの相性は非常に良く、低価格でデザイン的にも優れた製品ですので、個人的にはこのような組み合わせで普段使いするのも良いなと思っています。