Yinyoo Cable

こんにちは。今回もずいぶん長いこと書きかけのままになっていたレビューです。
今回は、これまでも数多くのケーブルを紹介している「Yinyoo」ブランドの新しいイヤホンケーブル3種類を紹介します。実際の掲載では16芯ケーブルのまとめレビューのほうが先行しまたしたが、最新16芯ケーブルの「YYX4778」を改めて紹介します。さらに最近になってYinyooブランドより比較的低価格の「純銅線」と「銀メッキ線」の8芯ケーブルが発売になりました。これでYinyooブランドでも以前のレビューで紹介した「YYX4775 8芯ミックス線ケーブル」(2,999円)とあわせて主要な3種類のケーブルが揃ったことになりますね。「YYX4775」は同様の価格帯で販売されているHCKの「TYB1」の対抗商品でしたが、今回も同様に「CT1」「TDY1」と比較しながら紹介します。

ちなみに、これまでの中華イヤホンケーブルのレビューについてはこちらを参照ください。また、こちらのカテゴリーの最初の記事では線材ごとの特徴も簡単にまとめていますので併せてご覧頂ければと思います。
→ 過去記事(一覧): イヤホンケーブルのレビュー


購入はアマゾンの「WTSUN Audio」およびAliExpressの「Easy Earphones」にて。Easy(@hulang9078)およびWTSUN Audio(@Zhuo520X)Twitterアカウントでは割引情報等もツイートされていますのでこまめにチェックされることをお勧めします。またAliExpressで購入方法およびフォロワー値引き等はこちらを参照ください。


[ YYX4778 ] Yinyoo 16芯 銀メッキ銅線 OFC  アップグレードケーブル(ブラック)
Yinyoo 16 Core Silver Plated Cable 2.5/3.5/4.4mm Balanced Cable With MMCX/2pin Connector (Black)
【 MMCX 】【 CIEM 2pin 】【qdc 2pin※】【 3.5mm 】【 2.5mm/4極 】【 4.4mm/5極 】
※アマゾンでは現在このケーブルで1,500円OFFのクーポンが利用でき 5,702円 で購入が可能です。

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「Yinyoo」ブランドの新しい16芯ケーブルは、既に販売されている「YYX4745」同様のOFC(高純度無酸素銅線)を使用した銀メッキ線ケーブルとなります。シルバーの「YYX4745」が透明の被膜だったのに対し、今回の「YYX4778」ではブラックの被膜となりました。
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「YYX4778」はこれまでの同シリーズの16芯ケーブル同様に非常に柔らかくしなやかで細めの線材がしっかり編み込まれています。「YYX4745」と比較してみると線材の太さなどはほぼ同じですがブラックの被膜がほんの僅か厚くなってるようにも見えますね。また「YYX4778」ではプラグやケーブル分岐部分の部品が「YYX4745」の中華ケーブルでは多く使われる汎用品から現在のYinyooブランドで使用されているタイプに変更になりました。これにあわせて「YYX4778」では大きめのケーブルスライダーがついています。スライダーでしっかりケーブルを固定したい方には嬉しい配慮ですね。
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そして実際に聴いてみた印象ですが、同じ16芯で単なる色違いかと思いきや結構音の印象の異なるケーブルでした。従来の16芯銀メッキ線のYinyoo「YYX4745」とHiFiHear「HiF4747」は味付けがほぼ皆無で情報量の多さでイヤホンの特徴を大幅に引き出すタイプのケーブルでしたが、今回の「YYX4778」は銀メッキ線らしく高域の伸びが少し向上するのがわかる味付けになっています。
YYX4778印象としては全体の情報量はどちらも同等レベルですが、「YYX4745」(および「HiF4747」)が全域にわたって解像度を底上げしている印象なのに対して、「YYX4778」は全体的に情報量を増やしつつ特に中高域の伸びをよくしている印象があります。そのためもともと高域の強いイヤホンではすこし派手な音になる可能性がありますが、一般的には音の濃度が少しあがったように感じるのではないかと思います。とはいえ、最近の3千円クラスの8芯ケーブルで多くなっているメリハリの強いタイプではなくあくまで自然に情報量を上げるタイプのケーブルのため、イヤホン自体にある程度のポテンシャルがあることが求められます。
ある程度のグレードのイヤホンとの組み合わせで、イヤホン自身のキャラクターを活かしつつ、より伸びのあるサウンドにしたい場合には最適なケーブルではないかと思います。


[ YYX4783 ] Yinyoo 8芯 高純度銅線 アップグレードケーブル(ブラウン)
Yinyoo 8 Oxygen-Free Copper Balanced Cable 2.5/3.5/4.4mm With MMCX/2pin Connector (Brown)
【 MMCX 】【 中華 2pin/CIEM極性 】【 3.5mm 】【 2.5mm/4極 】【 4.4mm/5極 】
Amazon.co.jp(WTSUN Audio) 2,989円 / AliExpress(Easy Earphones) $22.49
※WTSUN Audioでは現在このケーブル購入時に489円割引が適用され、 2,500円 で購入が可能です。
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Yinyooブランドの新しい8芯純銅線ケーブルです。AliExpressのEasy Earphonesで9月下旬より先行で販売されており、発売後直ぐにオーダーしたため私の手元にも9月末に届いています。HCKのCT1に価格的にも外観的にも近い印象の8芯無酸素銅線(OFC)のケーブルですね。
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ある程度の太さのあるしっかりした線材で2千円台のケーブルとしてはかなり品質の高い製品だと思います。太さがゆえ多少のコシはありますがケーブル自体は柔らく、取り回しは良好です。よく似たケーブルはHiFiHearブランドの8芯タイプの「HiF4774」がありますが、「YYX4783」は太さはほぼ同じですがより濃い色の線材を採用しています。しかし音質傾向的には非常に酷似しており今後のロットで「HiF4774」も同じカラーの線材に変わる可能性もあります(過去にも同じ型番で線材のカラーが微妙に変わることはよくあるので)。ちなみに、「YYX4783」はHCK CT1と見た目同じ線材にも見えます。こちらとの比較でも音質傾向的な差はほとんど感じず、やはり同じ線材を使用している可能性があります。
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また、「YYX4783」および次に紹介する銀メッキ線の「YYX4784」は0.78mm 2pinコネクタが「CIEM 2pin」タイプから、以前の中華ケーブルに多くあった出っぱりの少ない「中華系 2pin」仕様に戻りました。このタイプの2pinコネクタの場合、イヤホン側のコネクタに凹みがあるタイプの場合は装着できないことがあるいっぽうで、TFZ製イヤホンや一部のCIEMなどでは見栄え的にスッキリします。また以前の「中華2pin」コネクタはピン極性がqdc仕様で逆でしたが、「YYX4783」「YYX4784」ではCIEM 2pinと同じ極性(ブルーのマークがついたマイナス側が装着時に下になる)になっています。
YYX4783「YYX4783」の音質傾向は純銅線らしく中低域の情報量をアップさせるタイプで、こちらは特にKZなどの低価格イヤホンでかなり明確に変化を実感できます。ボーカルはぐんと近くに定位し、より立体的な奥行きのある音場感を実感できます。またTFZの純正ケーブルも同じOFCで「YYX4783」のほうが情報量が多いため音質向上、バランス化などでの仕様にも最適です。上記の通りHCKのCT1と同種の線材を使用している可能性があり、音質傾向も非常に酷似しています。文字通りCT1のYinyoo版、といった位置づけの製品らしく、どちらを選んでも非常にコストパフォーマンスが高くオススメできる製品だと思います。


[ YYX4784 ] Yinyoo 8芯 銀メッキ銅線 OFC  アップグレードケーブル(シルバー)
Yinyoo 8 Core Silver Plated Balanced Cable 2.5/3.5/4.4mm With MMCX/2pin Connector (Silver)
【 MMCX 】【 中華 2pin/CIEM極性 】【 3.5mm 】【 2.5mm/4極 】【 4.4mm/5極 】
※WTSUN Audioでは現在このケーブル購入時に489円割引が適用され、 2,800円 で購入が可能です。YYX4778YYX4778YYX4778
「YYX4784 8芯 銀メッキ線ケーブル」は、「YYX4783」と同時に発売された8芯の銀メッキ銅線(OFC)の線材を使用したイヤホンケーブルです。シルバーカラーの線材は見た目的にも多くのイヤホンに合わせやすく、使い勝手の良さを感じますね。HCKのTDY1に近く、価格も同レベルの3千円前後に抑えられています。
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上記の「YYX4783」とほぼ同様の太さで柔らかさとコシがあるケーブルです。上記の比較写真の通りHiFiHear「HiF4777」およびHCK「TDY1」との線材としての差異は見た目だけではほぼわからないくらい酷似しています。
YYX4784銀メッキ銅線ケーブルは、中低域に強みのある銅線ケーブルと高域の伸びが特徴的な銀の特徴を併せ持つケーブルで、銀線の高域アップ型と味付けがほぼない情報量アップ型ケーブルなど、様々な音質傾向の製品が(特に中華ケーブルでは)存在しています。今回の「YYX4784」は、高域の伸びが良くなる銀メッキ線の特徴がしっかり出ているタイプのケーブルで、中低域タイプのイヤホンで高域の伸びを向上させメリハリをつけたり、分離性を向上させることで低域を中心とした籠りを抑制する効果などが期待できます。低価格なケーブルですが、KZ等の派手め傾向のイヤホンとの相性がよさそうです。また「YYX4784」の音質傾向としても「HiF4777」「TDY1」とほぼ同じ印象のため価格やコネクタ形状以外ではどちらを選んでも同様のリケーブル効果が得られそうです。


とうわけで、今回も低価格のケーブルがいろいろ登場してきました。今回の「YYX4783」はCT1、「YYX4784」はTDY1、そして先日の「9月編」で紹介した「YYX4775」はTYB1のそれぞれ対抗製品で音質傾向的にもよく似たケーブルであることを確認できました。またHiFiHearの「HiF4774」(純銅線)、「HiF4777」(銀メッキ線)も同様にCT1、TDY1対抗の位置づけとなります。
これらのケーブルは9月編で紹介した「YYX4772」および「YYX4773」の8芯ケーブルが比較的穏やかな印象だったのに対し比較的わりやすくリケーブル効果を実感できるケーブルとなりますので、とりあえずリケーブルをしてみたい、という方には広くお勧めできます。それぞれの線材の傾向を確認しつつ、お使いのイヤホンに最適なケーブルを見つけてみてくださいね(^^)。