こんにちは。このところ仕事が思いのほか立て込んでいてレビューも滞りがちでしたが、少しずつ復活していきたいと思います。

ちょっと折り返し、ということで、今回は私がイヤホン関係のレビューを掲載する際の考え方について簡単に触れておくことにしました。とはいえ、はっきり言ってただの駄文ですので適当に流していただければと思います。

正直なところ、素人の個人レビューですし、このような記事を書くこと自体がおこがましいとずっと思っていたため、今回のような内容にはあえて触れていませんでした。しかし、おかげさまでここ1~2年の間で非常に多くのアクセスをいただけるレビューサイトに成長しましたし、レビュー依頼なども受けるようになりました。
そしてアクセス数の増加に伴い、いろいろとご意見がネット上にあることは多少ながら承知していますし、直接コメントもいただくようになりました。


■一気に読める範囲の長さに、可能な限り多くの情報を掲載し「客観性」も意識する

マニアの皆様はすぐにピンとくると思いますが、私も現在のようなレビューを書くにあたり、とにかく情報量の多い「ある有名レビューサイト」に大変影響を受けました。私も元来うんちく好きのタチですのでこのサイトの情報量の多さはとても感銘を受けたのですが、同時に読む側にも結構なエネルギーを要求されるなぁとも感じました(もちろんその価値は十分にあるサイトだと思います)。

しかし、いざ自分に書く際となると、同レベルの内容を書くこと自体無理ですし、私なりに可能な限り多くの情報を加えつつ、PCでもスマホでも軽く流し読みできる範囲内に収めたいなと思いました。情報量を増やすため、写真も多めに入れていますので、作業効率を優先し、画像クオリティは画面レベルと割り切ってスマートフォンで撮影しトリミングなどの加工を行ったものを使用しています。

イヤホンというジャンルの性格上、レビューは主観による部分が多いのは百も承知しているつもりですが、それでもあえて可能な限り「客観性」も意識するようにしています。この「主観性」と「客観性」のバランスはなかなか難しく、実際に「いまいち意味不明」な印象がある不出来のレビューも掲載時点では結構あると思います。このようなものは後日こっそり修正したりする場合もあります(^^;)。

ではなぜ、このような「客観性とのバランス」に「あえてこだわっているのか」というと、それは次のようなポイントが大きく影響しています。


■あえて点数などの数値的な評価はつけず、評価の上で個人的な「好き嫌い」には必ずしもこだわらない。

おそらく、この点が私のレビューで最も多くご批判を受けるところであろうということは「最初から」承知していました。私自身、レビューサイトで評点がついているのは大変わかりやすいと思いますし、とても良いと思っていますが、それでも、あえて私の普段のレビューでは「評点」など数値評価を掲載しないことにしました。この理由は、私自身が評点をつける場合、イヤホンも価格帯や構成などによってターゲットが異なっており、一概に点数の高い低いを付けられないな、と感じているからと、同様に「好き嫌い」などの私の主観における「軸」が変動する可能性があるため(日和見なので自分で買ったイヤホンはどれも好き、と思っちゃうくらいの緩さもありますので)、中途半端な基準の点数を付けても情報として自分が納得できない、ということがあります。とはいえ、あくまで私の個人的な「好き嫌い」と評価としての「良し悪し」は別で、点数での評価はつけない方針、というだけで評価そのものをしないわけではもちろんありません。

数年前に私自身が中華イヤホンの分野にのめり込む過程で、多くの皆様同様に最も参考にさせていただいた素晴らしいレビューサイトがあります。おそらくイヤホンレビューなどの分野では日本で最も評価されているサイトで、管理人さんとは現在はネットでもオフラインでも親しくさせていただいていますが、常々、イヤホンはもとより多くのオーディオ分野に大変造詣が深く、レビューでの評価も適切だと尊敬の念をもっています。
いっぽう私のサイトではこのようなしっかりした裏付けのある「軸」は全くもって不十分ですので、参考意見とまでは言いませんが自分の「好き嫌い」は一歩下げて、できるだけ製品の意図に沿ったうえでの客観的な視点を意識して評価を書くようにしています。

他にもこのような記載方法になった理由には、私自身がイヤホンの趣味を始めたころにある大手メーカーの有名製品を購入する際の経験もあります。そのイヤホンは、媒体などの好評価に対して、個人サイトの酷評のギャップが激しく、しかも酷評の理由がほぼ好き嫌いによるものだったことから、当時地方にいて試聴機会がほとんどなかった私はかなり判断に悩んだ憶えがあります。このような経緯もあって、また専門家でもない単なる素人のおっさんの個人レビューということも踏まえ、上記のような「客観性」や「情報量」に多少なりともこだわるようになりました。
私のレビューを参考にしていただける方々は大変ありがたく光栄に感じるいっぽうで、「bisonicrの評価なんてアテにならない」と思われる方にも何らかの情報を伝えることができれば多少の役には立つのかな、と考えています。まあ、元々しっかりとした評点のある素晴らしいレビューサイトは数多くありますので、ひとつくらい私のレビューのようなサイトがあっても良いかな、というのもありますね(^^;)。

そして、自分で購入した場合はもちろん、例えばセラーよりサンプル提供を受けた場合でも、マニア(愛好家)のひとりとして、それぞれのイヤホンの「作り手」に対するリスペクトはこの趣味を継続できるという意味も込めて大事にしたいと思います。


■個人的にも大好きな「中華イヤホン」を今後も楽しめるために

普段私は仕事で(オーディオとは全く異なるIT系の業界です)顧客とメーカー達の間に入りコンサルティング的なことを行う機会も多いのですが、対話をするときは、両者の視点に立って双方の価値観を意識し、都度、彼らそれぞれの言葉で話すように心がけています。

いっぽう私にとって「趣味の領域」であるイヤホン関係についても、セラー側とDMなどでやりとりをする機会が増えています。特に現在私のサイトでメインで取り上げている「中華イヤホン」は、(販売数的に)日本の代理店を立てることが難しい製品も多いため店頭に並ぶこともめったになく、カタログ掲載もままならい製品が大半を占めます。まして国内代理店があるメーカーですら、その膨大な広告費ゆえに大手メーカーのようにオーディオ誌等の媒体に掲載することも極めてハードルが高い状況で、「製品の存在をユーザーに知らせる」こと自体が中華イヤホンでは非常に困難なのがわかります。DMなどで各セラーと対話をするなかで、「私自身がより新しい中華イヤホンを知り、接するために」レビュー依頼等の彼らのマーケティングも受けるようになりました。

購入する側からしても試聴機会のほとんど得られない「中華イヤホン」は買ってみなければわからないギャンブル要素も多く(そのためオフ会などで相互に試聴できる機会はとても貴重で、これらのイベントを企画される方々には頭が下がります)、個人レビューが唯一の判断材料、というケースも少なくありません。
ですので、私のレビューでは確かに〇×を明言したり数値評点を付けたりはしませんが、良し悪しについては「お勧めできない」要素については同様に「客観的に」書くようにしています。ダメと感じる製品にもダメなりにメーカーの製品化するまでの「思い」があるはずですし、少しでも伝えられることは伝えたいなとも考えています。

ただ、あくまで個人のレビューサイトですから「好きなものは好き、嫌いなものは嫌い」「ダメなものはダメ」と書く方が「普通」だと思いますし、より過激に各製品の欠点をバンバン指摘する「狼モード」的なサイトはメーカーサイトやオーディオ関係の媒体にはない「よりリアルさ」を感じる大切な情報だと思います。
これら本来あるべき姿の個人レビューで、かつ「非常に質の高いサイト」が数多く存在するからこそ、私のレビューのようにあえて「羊モード」で情報量を多めにしたレビューの存在も「中華イヤホン」などの分野では意味が出てくるのかな、と思っています。

というわけで、個人的には「狼モード」なレビューサイトのバッサバッサとイヤホンを斬っていく痛快さを私もひとりの読者として今後も楽しみたいと思います。いっぽうで、多少なりともニーズがあれば「羊モード」の私のレビューサイトも共存出来たらうれしいなと考えています。


ただ最近は、マイナーな中華イヤホンのレビューが増えてくる中で、「bisonicrのレビューしかない」イヤホンがいくつか存在しているケースも出てきました。もちろん、私自身も「好き嫌い」は結構ありますので、レビューしたイヤホンのなかでも「好みではない」イヤホンと遭遇する場合もあります。
そのため、5月ごろに通常のレビューとは別に「好み評点」による個人的なランキングを試験的に掲載しました。この記事が思いのほか好評をいただいたこともあり、同様の手法で何らかのランキングや評点を通常のレビューとは別に定期的に掲載しようかと検討しています。
こちらについては今後もいろいろなご意見をいただければ幸いです。今後とも何卒よろしくお願いいたします。