TFZ SECRET GARDEN 3

こんにちは。今回は「TFZ SECRET GARDEN 3」です。TFZとしてはかなり高額なモデルながらちょっと(好み的に)「やっちゃったかな」という感じもあり、レビューを後回しにしていて気がついたら手元に届いてから1ヶ月以上もたってました(^^;)。
気づけば新モデルが出るたびに押さえている個人的にお気に入りのイヤホンブランド「TFZ(THE FRAGRANT ZITHER)」の最新ハイグレードモデルになります。
過去記事(一覧): 「TFZ」のイヤホンレビュー

TFZ SECRET GARDEN 3最近は100ドルオーバーの価格帯への高価格化が止まらない「TFZ」のイヤホンですが、こちらは同社ではおなじみのグラフェンドライバーではなく、3基のKnowles製BA型ドライバーを搭載した「3BA」仕様という、TFZとしてはきわめて異色の製品です。
しかも、今回購入した海外版の販売価格が359ドル。これまでもっとも高い価格設定だった同シリーズのシングルダイナミックモデル「SECRET GARDEN 1」が海外版199ドルで国内正規品 29,800円なのを考えても、「TFZ SECRET GARDEN 3」はぶっちぎりの高価格モデルです。正直あまり出さない方がいいかもという気もしますが、それでももし国内版出たら5万円超えますかねぇ・・・(汗)。

※ポタフェスにあわせて国内版も発表されちゃいました。予定価格は54,800円だそうです(汗)。

TFZ SECRET GARDEN 3TFZ SECRET GARDEN 3」では従来TFZが搭載している「デュアル磁気回路グラフェン振動板ダイナミックドライバー」ではなく、カスタムIEMでも幅広く採用されるバランスド・アーマチュア(BA)型ドライバーの大手メーカー「Knowles」社製のユニットを搭載しています。
採用しているBAユニットは高域に「WBFK-30095」、中高域に「ED-29689」、そして低域が「CI-22955」という3 Way 構成となっているようです。どのユニットもKnowlsのBAドライバーでは定番中の定番で、これまでも数多くのマルチBAイヤホンやカスタムIEMで採用されている実績のあるユニットですね。
さらに「TFZ SECRET GARDEN 3」では本体側面についた2個のスイッチを切り替えることで合計4種類の音質調整が可能になっています。

TFZ SECRET GARDEN 3ところで、「TFZ SECRET GARDEN 3」の価格設定もそうですが、そもそもなぜTFZがマルチBAモデルを?というのにはいくつか理由が考えられます。まずシングルダイナミックモデルを含む「SECRET GARDEN」シリーズはハウジングに3Dプリンタによる樹脂成形(歯科グレードのABS樹脂材料を使用)を行っている製品ですが、現在販売されている製品(ユニバーサルモデル)に加え、「カスタムIEM」(CIEM)として展開も予定しています。カスタムIEMと考えれば、従来のTFZが培ってきたダイナミック型に加えて、マルチBA仕様も必要になってきますし(TFZのロードマップにはさらに6BAモデルの計画もあるようです)、価格的にも(製品へのコストのかけ方、という意味で)妥当な線になってきますね。
またスイッチによるサウンドチューニングもTFZとしては初めての試みで、マルチBA仕様のイヤホンとなって従来とは異なる音作りに挑戦しているのがわかりますね。

TFZ SECRET GARDEN 3」のカラーバリエーションは「SECRETGARDEN 1」同様に「レッド」「ブラック」「ブルー」「パープル」の4種類がリリースされています。
TFZ SECRET GARDEN 3TFZ SECRET GARDEN 3
ただシングルダイナミックの「SECRET GARDEN 1」の国内版ではパープルは販売されていませんので、将来「TFZ SECRET GARDEN 3」の国内版がリリースされることがあった場合に全てのカラーがでる可能性は低いかもしれませんね(なにしろ単価が高いので・・・)。

TFZ SECRET GARDEN 3TFZ SECRET GARDEN 3


TFZ SECRET GARDEN 3」の販売価格は上記の通り 359ドル となっていて、香港の「Penon Audio」(直営店、中国AliExpressの店舗)などで購入することが可能です。
Penon Audio(直営店):  TFZ SECRET GARDEN 3
AliExpress(Penon Audio): TFZ SECRET GARDEN 3


■若干コンパクト化しより装着性を向上。3Dプリンタ一体成型による高品質なハウジング。

TFZ SECRET GARDEN 3」は「SECRET GARDEN 1」のパッケージ同様のキューブ型のボックスでハイグレードの製品らしく他のTFZ製品とは差別化されたパッケージとなっています。
TFZ SECRET GARDEN 3TFZ SECRET GARDEN 3
パッケージ構成は、本体、ケーブル、スイッチ切替用ピン、イヤーピース(シリコン2種類S/M/Lサイズ、ウレタン1ペア、説明書、イヤホンケース。
TFZ SECRET GARDEN 3TFZ SECRET GARDEN 3

3Dプリンタにより一体形成されたハウジングは非常に美しく、装着性も良好です。フェイスプレートのデザインも美しくとても高級感のあるデザインとなっています。ステムノズルの穴は3カ所でそれぞれのBAユニットからの音導管につながっているようです。
TFZ SECRET GARDEN 3TFZ SECRET GARDEN 3
ハウジング形状としては「SECRETGARDEN 1」とほぼ同様な形状ですが、フェイスパネル部分のサイズはわずかに「TFZ SECRET GARDEN 3」のほうが小さくなっています。また「SECRETGARDEN 1」ではベント(空気孔)となっていた部分に音質調整用のスイッチが付いています。
TFZ SECRET GARDEN 3TFZ SECRET GARDEN 3
個人的には「SECRETGARDEN 1」ではステム部分のイヤーピースを固定する突起部が大きすぎて耳穴が小さい場合は装着性にかなり影響したのですが、「TFZ SECRET GARDEN 3」ではしっかり改善されていたのがかなり有り難い部分ですね。付属のケーブルは「QUEEN」以降のTFZの各モデルで付属する5N OFCタイプの黒い被膜のケーブルとなっています。

そして、本体側面の音質調整スイッチは2個で、それぞれの位置の組み合わせでインピーダンスが「13Ω」「14Ω」「20Ω」「23Ω」と変化します。これにより「高域」「中高域」「中低域」「低域」をそれぞれ調整する設定が可能になっています。
sg3-13ohmsg3-14ohm
なお、すべてのモードで感度は110dB/mWとなっており、どのモードでもマルチBAイヤホンらしく非常に鳴りやすいチューニングとなっています。
sg3-20ohmsg3-23ohm


■TFZらしいサウンドを維持しつつ、よりサウンドモニター的なチューニングに。

TFZ SECRET GARDEN 3TFZ SECRET GARDEN 3」の音質傾向はイヤーモニター(IEM)としての利用を想定していることもあって比較的フラットなチューニングとなっていて、シングルダイナミックの「SECRET GARDEN 1」の高域寄りの印象とは結構異なります。また音質調整スイッチによるインピーダンスの変化で弱ドンシャリ傾向の元気な音に変化させることも可能になっています。再生環境(DAPなど)の駆動力などによっても印象は結構変化しますが、BAモデルらしい解像度の高さをもちつつ、全体的に情報量の多い音という印象があります。音質調整スイッチによるカスタマイズも含め、特定の音域にフォーカスして聴く、という用途にはある程度対応できる精度を持っていると思います。
各BAドライバーの分離性が高く、印象としては多少メリハリのあるサウンドとなっています。ただし、各音域のつながりについては決して悪くはないですが硬質で少し人工的な印象を感じます。イヤーモニターとしてのアレンジを行いつつ、すこし派手めに感じる寒色系のサウンドバランス、というのが「TFZ的なキャラクター付け」といたところでしょうか。とはいえ、全体的にはやはりBAドライバーモデルと言うこともあって、これまでのTFZとはかなり異なる印象で、個人的にはマルチBAイヤホンとしてもバランス的には好き嫌いがかなり分かれそうという気がします。
ただし、「TFZ SECRET GARDEN 3」は、従来のTFZ製イヤホンのグラフェンドライバーによるシングルダイナミックの場合とは異なり、マルチBAユニットに対して抵抗をコントロールすることでサウンドバランスを変化させる仕様もあって、再生環境によって聴いたときの印象が異なってくるようです。高域の伸びや明瞭感はグラフェンドライバーの「SECRET GARDEN 1」に譲るところがありますが、中高域は分離性に優れ、低域も量感を確保しつつ情報量が多く解像度の高い音を鳴らします。
TFZ SECRET GARDEN 3TFZ SECRET GARDEN 3
また側面の「音質調整スイッチ」は、音質傾向を変化させるというより、利用する再生環境に合わせて、さらにIEMとして「聴きたい音」にフォーカスできるようにコントロールする、という目的で装備しているもののようです。
モニター的には音質調整スイッチを「13Ω(高域調整)」「14Ω(中高域調整)」などにボーカルやギターなどを、また「20Ω(中低域調整)」「23Ω(低域調整)」ではベースなどのの音を分析的に聴く場合想定していると思われます。

TFZ SECRET GARDEN 3さらに「TFZ SECRET GARDEN 3」は、もともと情報量の多いイヤホンですので、リケーブル効果も十分に得られる製品だと思います。もちろん「キンバー風ケーブル」などのように味付けの強いケーブルでサウンドをアレンジするのも良いと思いますが、個人的には「TFZ SECRET GARDEN 3」のモニター的なサウンドを活かすという意味では付属ケーブル(5N 高純度銅線)と同様の味付けをせず情報量を増やすタイプの銅線ケーブルが特に中音域の印象が改善し、比較的好印象でした。例えばHCKが最近リリースした&N OCC(単結晶銅線)の「NICEHCK DJT1」(9,850円)などは見た目もスッキリしてて取り回しも良く、音質面でも良い製品だと思います。他にもKinboofiで販売されている「KBF4782 純銀線ケーブル」(16,999円)も情報量を増やすという意味では良い選択肢ではないかと思います。


TFZ SECRET GARDEN 3というわけで、「TFZ SECRET GARDEN 3」はTFZのイヤホンとしてはその突出した価格設定もさることながら、かなりターゲットを絞った製品となっていると感じました。音質面についてはマルチBA化により従来とは異なるアプローチを行いつつ、そのうえで「TFZらしさ」を実感できるチューニングとしながらも用途としてはかなりモニター寄りの音作りを目指したのだろうと思います。
ただし、この「TFZらしさ」ゆえの多少派手さのある音作りは、サウンドモニターを求める方にとっても、またリスニングイヤホンを求める方にとっても、場合によっては「どっちつかず」の印象になってしまう可能性もあり結構好き嫌いは分かれるイヤホンのような気がします。
私自身は「とりあえずTFZの新製品は押さえておこう」的なノリでほとんど勢いだけで購入してしまいましたが、やはり「購入前の試聴は必須」なイヤホンだなと思いました。

そういばTFZのWebサイトを見るとどうも中国には同社の旗艦店(写真を見る感じブティック風のお店ですね)が出来ているようですが、日本をふくめ海外でのマーケティングもさらに強化されるとより親しみやすく感じるかもしれませんね。少なくとも国内販売した製品の多くは日本でも中華イヤホンの枠にとらわれず高い評価を得ていることですから。


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