BGVP DMG

こんにちは。今回は「BGVP DMG」という「4BA+2DD」構成のハイブリッドイヤホンの2回目の紹介です。
前回のレビューでも同価格帯のハイブリッドイヤホンのなかでは特に欠点もなく、かなりお勧めな製品としてレビューをしました。その後、中華イヤホン界隈ではちょっとだけザワついた感じもあるイヤホンですが、もちろん製品としてのビルドクオリティおよび音質面の完成度は抜群に高く、またコストパフォーマンス面でも非常に優れたイヤホンであること自体はまったく変わりはありません。

BGVP DMG」は「4BA+2DD」の片側6ドライバー構成によるハイブリッドイヤホンで金属製シェルと交換式フィルターになっているステムノズル部分が特徴的です。
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BAドライバーは高域用の「BGVP 31736」と中高域用の「BGVP 10006」の2種類のデュアルBAユニットを搭載しており、ダイナミックドライバーは1個のシャーシにグラフェンとチタニウムの振動板を使った2個のドライバーユニットを内蔵したタイプを採用しています。

「BGVP DMG」については過去記事でもレビューを行っていますので併せてご覧ください。
→ 「BGVP DMG」 4BA+2DD構成ながら抜群の中低域と立体的な音場感。3種のフィルターによる変化も楽しい高音質イヤホン【レビュー】
BGVP DMGNICEHCK M6
また「BGVP DMG」がちょっとお騒がせになった原因(?)と思われる類似製品「NICEHCK M6」についても紹介しています。
→ 「NICEHCK M6」 4BA+2DD構成&フィルター交換可能でバランスの良いサウンドが魅力的。アンダー1.5万円のHCK 高音質イヤホン【レビュー】

ネットで見る限りメーカーおよびセラーの主張はそれぞれ異なっているようですが、実際に両方のイヤホンを持つひとりの利用者の立場からすると若干のチューニングの違い程度で製品としての優劣はなく、ぶっちゃけ本体の「色」や「付属品」、あとは購入価格やセラー等、選択肢の中から気に入ったものを選べば問題ないのでは、という印象です(どちらもお勧めです)。
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そして、今回新たにいつもお世話になっている中国のイヤホンセラー「Easy Earphones」でも取り扱いが開始され、同セラー経由では新色の「シルバー」が選択できるようになりました。また今回本レビュー向けにアマゾン経由での特別の割引クーポンの提供も受けていますので、既に気になっているより割安で購入できると思います。カラーは上記の「シルバー」に加えて既存の「ブルー」「ブラック」が選択できます。ケーブルはAmazonではマイク無しの銀メッキ線タイプとなります。
価格はAmazon(WTSUN Audio)で 14,500円 、AliExpress(Easy Earphones)で118.15ドル~となっています。
AliExpress(Easy Earphones): BGVP DMG

Amazon.co.jp(WTSUN Audio):BGVP DMG


※Amazonで購入する場合の5%の特別割引クーポンの提供をいただいています。このクーポンはWTSUN Audioで実施される各種セール価格との併用が可能なようです。

「BGVP DMG」イヤホン 5%の割引のコード:9U2LAB8U (2019年3月31日まで)


■ハイレゾ認定をさっそくパッケージでアピール。シルバーモデルの標準フィルタはクローム処理。

BGVP DMG」はこの価格帯のイヤホンとしてはかなりちゃんとパッケージが作り込まれている印象があります。また日本のハイレゾ認定を取得したため、新たにハイレゾシールが貼られるようになりました。
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付属品は本体、ケーブル、イヤーピースはシリコンがブルー(穴の小さい方)とブラック(大きい方)およびブラックのウレタンタイプが各S/M/Lサイズ、ケーブルフック、説明書、保証書など。
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相変わらずCNC加工されたアルミ合金製のシェルのビルドクオリティは非常に高く、6ドライバー構成ながらコンパクトにまとまっているため装着性も良好です。
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今回は「マイクなし」のモデルでしたので、高純度銅の銀メッキコート線のケーブルが付属します。適度に弾力のある被膜ですが柔らかく取り回しはとても良好です。シルバーの本体とのマッチングも良いですね。

MMCXコネクタ部分は左右で赤/青のマーキングをするなどの細かい配慮も変わりません。唯一本内内部のユニットを固定するパーツが現在のロットでは白色のパーツに変わった点が異なる程度でしょうか。利用上は全く関係のないところですので特に問題はないでしょう。
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そして「BGVP DMG」の最大の特徴であるノズルフィルターは「ゴールド」(低域強調)と「シルバー」(高域強調)は他のカラーのモデルに付属するものと同一です。標準フィルターの「本体色」はシルバーのモデルの場合、高域強調のフィルターとカラーが被ってしまうため、クローム処理されたつや有りのシルバーになっています。そのため見た目で間違うことはまずないと思います。


■ハイブリッドらしいサウンドを高次元でまとめた完成度の高さ。リケーブルでさらにグレードアップしてみる。

BGVP DMG前回の「BGVP DMG」のレビューでも記載の通り、このイヤホンのサウンドレベルは非常に高く、ハイブリッドらしい「メリハリの効いた派手めのサウンド」と、さまざまなジャンルに対応できる「聴きやすさ」の両立と言う点ではかなりベストに近い製品だと思います。
前回のレビューではマイク付きのケーブルが付属したモデルでしたが、マイク無しのシルバーのケーブルを装着することで同様の再生環境でもある程度印象の変化がありました。特にマイク付きケーブルでは本体色の「標準フィルター」を使用した場合に高域に若干の雑味を感じたため、金色の「低域フィルター」のほうが相性が良く感じたのですが、シルバーのケーブルでは高域がかなりスッキリとした印象になりました。改めて「BGVP DMG」はこの「ケーブル」と「標準フィルター」を中心にチューニングされていたのだな、と気付かされることになりました。
BGVP DMG」サウンドバランスは弱ドンシャリ傾向の明瞭でスッキリとした印象のサウンドで、前回のレビューでも記載したとおり、解像度と分離性が非常に高く質の良い低音域と、全体的なバランスの良さが作り出す立体的な音場感が特徴的です。傾向としてはハイブリッドらしい派手さもある音なのですが、KZのイヤホンや「TENHZ K5」のようないかにもという人工的なつながりではなく、かなり自然な印象にまとまっていると思います。高域は明瞭な印象をもちつつ、いっぽうで「LZ-A5」のように刺さりやシャリ付きをあまり感じないバランスにまとめられています。

BGVP DMG基本的に3色のフィルターは「BGVP DMG」のキャラクター自体には手を加えずに、それぞれ高域または低域について強弱をつける程度になっています。そのため再生環境によってはフィルターごとの変化をあまり感じない場合もありますし、「ゴールド」(低域強調)や「シルバー」(高域強調)のほうが良い印象になる場合もあります。そのため、このフィルターは普段聴かれる環境や曲のジャンルにあわせて自分好みにチューニングできる、と解釈するのが良いようですね。
なお、「BGVP DMG」を同様に人気のある中華ハイブリッドイヤホンと比較すると、まず構成がよく似た「LZ-A5」(現在は在庫限り)は前回のレビューでも触れたとおり、価格なりの違いこそあるものの、より多くのジャンルでの「聴きやすさ」という点では「BGVP DMG」のほうが向いているケースも少なくありません。より高域のクオリティを上げたい場合には「LZ-A5」のほうが優れていますが(価格も2倍ですからね)、高域が強く再生環境によってはかなり刺さりなどが気になる可能性もあります。
BGVP DMGまた1万円前後のハイブリッドとして人気のある「TENHZ K5」と比較すると「BGVP DMG」のほうがまず圧倒的にビルドクオリティの面において優れており(「TENHZ K5」は当たり外れの多さを過去のレビューでも書いていますが、「BGVP DMG」は同価格帯ではトップレベルの品質ですね)、音質面のまとまりについてもより多くの人が満足できるサウンドに仕上がっていると思います。いっぽう「TENHZ K5」はMaGaosi K3 Proから引き継いだかなりメリハリの強いドンシャリ傾向のサウンドと他にはない独特な広がり方をする音場感が特徴的と、「BGVP DMG」とは全く異なる音質傾向ですので使い分けも可能だと思います。

また、付属ケーブルの種類でも多少の印象の変化がありましたが、同様にリケーブルによってさらにグレードアップすることも可能です。銀メッキ線タイプの場合もともとの付属ケーブルでも十分に品質は高いと思いますが、例えばYinyooブランドの「YYX4784 8芯 銀メッキ線ケーブル」や「YYX4783 8芯 高純度銅線ケーブル」にリケーブルすることにより「BGVP DMG」のサウンドにまた違ったアレンジを加えることが出来ます。アニソンなど音数の多いボーカル曲ではより良い印象となると思います。銀メッキ線の「YYX4784」の場合、中高域の明瞭感がさらに向上しよりスッキリした印象のサウンドになります。また銅線の「YYX4783」では低域の厚みがいっそう広がり重厚感を増したサウンドになります。特にクラシックやジャズなどをより楽しみたい場合は良いと思います。
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さらに全体的なS/Nの向上により音質面のグレードアップには「YYX4807 16芯 銀メッキ線&OFC高純度銅線ミックスケーブル」へのリケーブルがお勧めです。Yinyooブランドの16芯ケーブルは銀メッキ線の「YYX4745」(シルバー)および「YYX4778」(ブラック)もありますが、こちらの相性も良好で「BGVP DMG」の特性を活かしながら解像度の向上を実感できます。


■今後も中華イヤホンの魅力的で幸せな発展に大きく期待しています。

といわけで、改めて「BGVP DMG」についての紹介となりましたが、中華イヤホン関連のビジネスの過熱により、このように非常に優れた製品がより低コストで購入できるようになった状況は個人的にはとても歓迎しています。しかし、いっぽうで限られたパイを取り合うような方向でのメーカーやセラーでの競合激化は必ずしもプラスの側面だけではないと思います。消耗戦になれば過度な価格競争のみに陥りがちで魅力的な新製品が出にくくなっていく恐れもありますし、イヤホンのように日常的に身につけるタイプの嗜好品での無用のネガティブキャンペーンは、結果的にどちらのメーカーやセラーからもユーザーが離れていくなど「誰も幸せにならない」結果しかないようにも思えます。
BGVP DMG実際のところ、最終的には今の規模の中で小さくまとまっていくのか、さらに市場を拡大して新たな顧客を獲得するかの二択しかなさそうですが、私自身は日本だけをみても(例えばアプローチを変えるだけでも)まだまだポテンシャルはありそうだと思っています。この点において、具体的に今回の「BGVP DMG」もパッケージにこだわってみたりハイレゾマークを取得してみたりとマーケットを広げようとする意図は強く感じますし、姿勢については評価したいと思います。
今後も中華イヤホン関連がさらに活性化していくことを期待していますし、各メーカーやセラーについても応援していきたいと思います。2019年以降はどのようにこの流れが変化していくのか、ユーザーとして注目していきたいですね(^^)。