Kinboofi 「KBF4804」「KBF4805」

こんにちは。今回もイヤホンケーブルのレビューです。低価格中華イヤホンから1万円台くらいまでのイヤホンに最適な3,000円前後のケーブルもコストパフォーマンスに優れた製品が出そろい、各セラーはひとつ上、ふたつ上となる、価格帯としては1万円前後のよりハイグレードな新製品に力を入れるようになってきました。

今回はいつもお世話になっている中国のイヤホンセラー「Kinboofi」の最新ケーブルを2種類紹介します。Kinboofiは前述の低価格ケーブルだけでなく、16芯ミックスケーブルの「KBF4746」(6,800円)など少し上のグレードでもマニアの間でも人気の高い製品をリリースしています。
そして、今回紹介する「KBF4804」 8芯 銀メッキ高純度単結晶銅線ケーブル (7,900円)と、「KBF4805」8芯 高純度単結晶銅&銀メッキ線ミックスケーブル (12,900円)は、同ブランドでも上位グレードの製品で、既に販売されている高純度 銀線ケーブルの「KBF4782」(16,999円)に次ぐ位置づけとなります。

どちらのケーブルもハイグレード製品に相応しく音質面も低価格ケーブルにはない質の高さで、最近の高音質化の進む高音質中華イヤホンはもちろん、数万円以上のグレードの有名メーカー製イヤホンやイヤーモニター用のリケーブル用途としても、国内で数倍の価格で販売されているリケーブル製品と比較しても全く遜色なく、十分に対応できるクオリティとなっています。

また、今回の2種類のケーブルではコネクタおよびプラグなどの部品もより高級感を感じるクローム仕上げとなっています。同じ価格で3.5mmステレオだけでなく、2.5mm/4極や4.4mm/5極バランス接続対応のプラグも同じ価格で選べるのはうれしいところですね。
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イヤホン側のコネクタは一般的なMMCXおよび0.78mm 2pinコネクタ。私のブログでのケーブルレビューをご覧いただいている方にはすでにご承知のことと思いますが、最近のモデルから2pinは四角い突起部分の少ない「中華2pin」仕様となっています。ただピン極性は装着時にブルーのマークが付いた側(マイナス極性)が下になるCIEM用の2pinと同じ極性となっています。一部CIEMで見られる凹みの大きいタイプのコネクタ以外では幅広く利用することができると思います。

購入はどれもAmazonの「Kinboofi」マーケットプレイスにて。アマゾンの場合、万が一、不良品などが届いてしまった場合もアマゾン経由での返品やサポートが受けられるので安心感がありますね。
またKinboofiのTwitterアカウント(@kinboofi)では頻繁に割引情報などがツイートされますのでフォローの上こまめにチェックされることをお勧めします。またこのアカウントでDM等での問い合わせにも対応してくれます。


[ KBF4804 ] Kinboofi 8芯 銀メッキ 高純度単結晶銅線ケーブル (シルバー)
Kinboofi 8 Core High pure Silver Plated Cable Single strand 119 core 2.5/3.5/4.4mm Balanced Cable 
【 MMCX 】【 中華 2pin/CIEM極性 】【 3.5mm 】【 2.5mm/4極 】【4.4mm/5極 】
Amazon.co.jp(Kinboofi) 7,900円 ※現在、購入時に10%の割引になるキャンペーンを実施中です。

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Kinboofiの8芯 高純度単結晶銅 銀メッキ線ケーブル。Kinboofiの8芯 銀メッキ線というと現在ロングセラー化している「KBF4725」(4,900円)がありますが、「KBF4804」はさらに上位バージョンといった位置づけです。「KBF4804」ではより純度の高い単結晶銅線を採用しており、1芯あたり119本の極細線を束ねた線材を使用しているとのこと。見た目にもシルバーの線材とクロームのコネクタが非常に美しいケーブルです。
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実際のケーブルは「KBF4725」が多少クリーム色っぽいシルバーだったのに対し、「KBF4804」はより明るい色のシルバーカラーです。「KBF4725」よりかなり太めの線材を使用しており、見た目にも存在感があります。線材は多少弾力があり「KBF4725」に近い印象で、とにかく柔らかい「KBF4746」程ではないものの適度な柔らかさで取り回しはとても良好です。
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印象として「KBF4804」は、1万円オーバーの高音質イヤホンと組み合わせて見た目も含めグレードアップに使いたいアイテムですね(さっそく私も買い増ししてMMCXと2pinの両方を揃えました)。

KBF4804音質傾向的には銀メッキ線らしい高域の伸びがしっかりあるかなりアグレッシブなケーブルです。特にTFZの「KING II/LTD」や「MY LOVE III」など中低域に特徴のあるシングルダイナミック系のイヤホンとの組み合わせが非常に相性が良く、イヤホン自身のポテンシャルを引き出しながら高域の伸びが格段に向上し明瞭感を実感できるサウンドになります。
「MY LOVE III」や「QUEEN」のように低域過多の印象を持つイヤホンやマルチBAタイプのイヤホンでも「Yinyoo HQ5」や「NICEHCK HK6」のよう中低域寄りの製品の場合、低域の解像度向上とともに締まりが良くなり、全体的にスッキリした音になります。
また「TENHZ P4 Pro」のように付属ケーブルではかなり大人しめな印象になってしまうイヤホンの場合(以前私のレビューでも「リケーブル必須」と書きましたが)、見た目も含めまるで別のイヤホンになったように「覚醒」するのが実感できると思います。
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ただし、3,000円クラスの製品と異なり、メリハリを強めて極端に中高域を持ち上げる、という感じではなく分離性を向上させつつ、高域を中心に明瞭感を上げていくタイプのケーブルですので、そもそもイヤホン側に相応のポテンシャルがないとリケーブル効果は発揮しにくいかもしれません。そのため低価格の中華ハイブリッドイヤホンには向いていないのは「KBF4746」のような16芯ケーブルと同様です。「KBF4804」と「KBF4746」の比較では、情報量の多さは拮抗していますが、よりメリハリがあり多少派手さを感じる「KBF4746」に対し、より分離性が高くスッキリと中高域を伸ばしていく「KBF4804」といった感じです。見た目も含め好みやイヤホンとの相性を考慮しながら使い分けたいところですね。


[ KBF4805 ] Kinboofi 8芯 高純度単結晶銅&銀メッキ線 ミックスケーブル (ゴールド)
Kinboofi 8 Core Single crystal Silver Plated Copper Cable 2.5/3.5/4.4mm Balanced Cable With MMCX/2pin Connector
【 MMCX 】【 中華 2pin/CIEM極性 】【 3.5mm 】【 2.5mm/4極 】【4.4mm/5極 】
Amazon.co.jp(Kinboofi) 12,900円 ※現在、購入時に10%の割引になるキャンペーンを実施中です。

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こちらはゴールドカラーの8芯 高純度な単結晶銅線と銀メッキ線のミックスケーブル。中国国外から輸入した高級線材を使用したハイグレードケーブルで、Kinboofiでは「KBF4805」は高純度 銀線ケーブルの「KBF4782」に次ぐ価格設定ととなっていて、見た目にも高級感がありますね。
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印象としては、しっかり編み込まれた濃淡2色のゴールドカラーの線材が非常に高級感を感じる仕上がりとなっています。とても落ち着いた色で、黄色被膜の派手な銀メッキ線ケーブルとは全く異なる印象のため、どのような色のイヤホンと合わせても違和感はないと思います。「KBF4804」同様にある程度太さのある線材ですが、被膜は適度な堅さで取り回しは良好です。
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音質傾向は派手さこそないものの、自然な情報量の多さで低域の解像度が増し中高域はキレが向上します。ある程度のグレードの製品、特にマルチBAイヤホンとの組み合わせでは雑味が抜けてとても気持ちの良く、聴き疲れしないサウンドを実感できます。中高域ははっきりと明瞭感が向上し見通しの良さを実感し、低域は情報量が増えつつも全体のバランスを崩すことはありません。そのため響きやメリハリなどの味付けは無いものの全体的に非常にスッキリした印象となります。
なお、先日レビューしたHCKの「8芯 OCC銀メッキ線ケーブル」も見た目が酷似した線材ですが実際に「KBF4805」と比較したところおそらく同一の線材を使用したケーブルだと推測できます。

KBF4805」は、中華ケーブルとしても決して安価な製品ではありませんが、価格相応に数万円クラスのイヤホンとの組み合わせでは確実に変化を実感できます。主にフラット傾向で情報量の多いイヤホンとの相性は非常に良く、国内で購入できる数万円レベルのリケーブル製品と比較しても全く遜色ない品質だと思います。個人的にはこれで2pinタイプがCIEM 2pin仕様だったら手持ちで最も高額なイヤホンである「HIFIMAN RE2000」あたりと組み合わせたいなぁと思ったりしたのですが(^^;)。それくらい品質の良いケーブルでした。

※これまでのイヤホンケーブルのレビューはこちらをご覧ください。

→ 過去記事(一覧): イヤホンケーブルのレビュー