RevoNext RX8S

こんにちは。今回紹介するのは「RevoNext RX8S」で、前回に引き続き中華イヤホンブランド「RevoNext」製イヤホンのアップグレードモデルの紹介となります。既存モデルの「RX8」が1BA+1DD構成のハイブリッドだったのに対し「RevoNext RX8S」では2BA+1DD構成に分りやすく仕様もアップグレードしました。そのため、「RX8」の上位モデルとして今後もしばらくは併売されることになりそうですね。
RevoNext RX8SRevoNext RX8S


前回も紹介しましたが、「RevoNext」は中国の比較的大規模なEMS(受託生産)系のファクトリー企業が昨年ごろから展開を開始したイヤホンなどのオーディオブランドで、主にEasy Earphones系のセラーより販売されています。低価格帯の中華イヤホンブランドの中では今のところ「ハズレのない」手堅い印象もありますね。
RevoNext RX8RevoNext QT3S QT2S
前回紹介した「QT2S」「QT3S」もしっかりしたバージョンアップが行われておりとても好感が持てました。また今回紹介する「RX8S」のベースとなった1BA+1DDモデルの「RX8」も低価格イヤホンの制約の中で音質面でもデザイン面でも非常に上手くまとめられた良モデルのイヤホンでした。
過去記事: 「RevoNext RX8」のレビュー
過去記事: 「RevoNext QT3S」「RevoNext QT2S」のレビュー

そして「RevoNext RX8S」ですが、「RX8」と同サイズのハウジングでステム部分に搭載されたBAユニットがデュアルドライバーにアップグレード。さらに「QT2S」「QT3S」同様に10mmダイナミックドライバーについても制御回路(Frequency Dividing Circuit)が新しくなったバージョンのドライバーが採用されている模様です。
RevoNext RX8SRevoNext RX8S

RevoNext RX8S」のカラーバリエーションは「レッド」「ブルー」「透明」「ブラック」の4種類で、AliExpressでは4色すべて、アマゾンでは現在のところ「レッド」「ブルー」の2色が選択可能です。
RevoNext RX8S
購入は、いつもお世話になっている中国のイヤホンセラー「Easy Earphones」にて。AliExpress(中国からの発送)での購入方法およびフォロワー値引きについてはこちらを参照ください。
AliExpress(Easy Earphones): RevoNext RX8S 表示価格 25.92ドル

またアマゾンでは「HiFiHear」にて「レッド」「ブルー」の2色の販売が開始されました。プライム扱いでアマゾン国内倉庫よりの発送となりますのですぐに届きますし、アマゾン経由の保証が得られる点は安心感がありますね。
Amazon.co.jp(HiFiHear Audio): RevoNext RX8S 表示価格 3,899円


■ より豪華になったパッケージ。主力商品としての意気込みの表れかも。

RevoNext RX8S」のパッケージは既存の「RX8」および「QT2」「QT3」とくらべてひとまわり大きなボックスで20ドル台、3千円台のイヤホンとしてはかなりしっかりした印象を受けます。
RevoNext RX8SRevoNext RX8S
今回「RevoNext RX8S」のパッケージが大きくなった理由は、新たにイヤホンケースが付属するようになったためで、その収納スペースの関係で約2倍の大きさの箱になりました。どうやらRevoNextではこの製品をより主力として据えたいという思いがあるのかもしれませんね。メーカーの意気込みを感じます。
RevoNext RX8SRevoNext RX8S
パッケージ内容は、イヤホン本体、ケーブル、イヤーピース(S/M/Lサイズ)、説明書、そしてイヤホンケースです。
RevoNext RX8SRevoNext RX8S
新たに付属したイヤホンケースはシリコン素材の一体形成とケースで太めのケーブルにリケーブルした場合でも余裕で収納できる大きめのサイズとなっています。

RevoNext RX8S」の本体は「KZ ZSN」や「KZ ES4」などの低価格ハイブリッドイヤホンと比べるとひとまわり小さく2BAを収納する関係でステムは太めですが装着性は良好です。
RevoNext RX8SRevoNext RX8S
そして既存モデルの「RX8」と比較すると、フェイスパネルのサイズは同じにみえますが、フェイスパネル部分、そしてハウジング部分両方とも「RevoNext RX8S」のほうが厚みが増しており「RX8」の非常にコンパクトな印象は少し薄れたかもしれません。
RevoNext RX8SRevoNext RX8S
またどちらのモデルも0.78mm 2pinコネクタは少し凹みのある形状になっているため、リケーブルの場合は付属ケーブル同様に接続部分に出っ張りがある「CIEM 2pin」タイプのコネクタを選択する必要があります。


■バランスの良さを維持したまま全体的な質を向上。解像度の高いハイブリッドらしいサウンドに進化。

RevoNext RX8SRevoNext RX8S」の音質傾向は弱ドンシャリで全体的な音質傾向は「RX8」とよく似ていますが、全体的な質の向上によるレベルアップを実感します。メーカーの分解図を見ると2BA+1DD構成となることで中高域をBAドライバーが担う構成となっているようですが、ボーカルなどの特に中音域の解像度は着実に向上しています。さらに「RX8」では「価格なりの緩さを全体のバランスの良さでカバーしていた」印象のあった低域も「RevoNext RX8S」では締まりが良く塊として存在感を感じるようになりました。ただ低音の響きは「RX8」より少なくなったため、低域好きの方には物足りなさを感じる可能性もあります。
RevoNext RX8S」の高域は煌めきも感じることができ、曲によっては少しシャリ付きを感じるハイブリッドらしい硬質な音ですが、刺激はほとんど感じないように調整されています。「RX8」と比べて解像度は向上している印象です。この価格帯のイヤホンとしては比較的スッキリまとめられている印象でハイハットなども綺麗に鳴ります。ただし、天井は低めで高域好きの方には明瞭感で物足りなさがある可能性があります。
RevoNext RX8S中音域は「RevoNext RX8S」でもっともアップグレードを実感できる部分です。「RX8」では曲によって若干凹むことがありましたが、「RevoNext RX8S」では凹むことはなく、より近くに定位し明瞭感のあるフラットな印象のサウンドが実感できます。ボーカルの高音の抜けも良く、このイヤホンがボーカルの印象をメインにアップグレードを行っていることを改めて実感できる仕上がりとなっています。同じ2BA+1DDの「HiFiHear F30」「NICEHCK P3」は多少暖色系の印象もある緩めの音でしたが、「RevoNext RX8S」では明瞭感とキレの良さも過剰にならない程度のバランスで感じる仕上がりとなっている点が特徴的です。
低域は「QT2S」「QT3S」同様に、アップグレードモデルのダイナミックドライバーで使用されている新しい制御回路の影響か、こちらも「質の向上」を実感させる音になっています。こちらも「ZS6」などのような強めのメリハリを持った音ではないものの、解像度が高く適度に硬質さを感じる音になっています。「RX8」のような全体的なバランスの良さを維持したまま、ハイブリッドらしい各音域の分離性の高さを実感できる音に変化した感じですね。


RevoNext RX8SRevoNext RX8S」は「RX8」同様にオールジャンルで使いやすいチューニングとなっていますが、やはりロック、ポップス、アニソンなどのボーカル曲との相性が良いと思います。ハイブリッドらしい解像度の高さも実感しつつ長時間のリスニングにもストレスを感じにくいバランスに仕上げられている点は普段使いに向いています。そして、より中低域、特に低域に厚みが欲しい場合は「QT2S」、全体的な解像度やキレの良さを欲しい場合には「QT3S」と、「RevoNext RX8S」を基点に好みやシチュエーションに応じて使い分けるのも楽しそうです。そして、すでに「RX8」を使っている方が「RevoNext RX8S」を購入するメリットはあるか、という点では「RX8が気に入っている方ならRX8Sの追加購入もお勧め」です。名称的には「S」が付いているかどうかですが、内容的には完全な「上位モデル」ですので、ステップアップとしては非常に良い選択肢だと思いますよ。