Yinyoo HQ6s

こんにちは。今回紹介するのは「Yinyoo HQ6s」です。中国のイヤホンセラー「Easy Earphones」などが中心に展開する「Yinyoo」(音佑)ブランドのオリジナルマルチBAイヤホン「HQ」シリーズの最新モデルで6BA構成のイヤホンとなります。

Yinyoo HQ6sYinyoo HQ6s
以前より同じ6BAの「Yinyoo HQ6」というモデルがありますが、「Yinyoo HQ6s」ではシェル形状を一新し、同シリーズのデザインでも特に人気の高かった「HQ8」(8BAモデル)に倣ったカーボンフェイスパネルとタイプとなりました。

「HQ6」も後期ロットでクリアブルーのバリエーションが増えた頃からステム部分が金属製に変更になるなどの仕様変更はありましたが、HQシリーズ最初のモデルということもあり、ほかの「HQシリーズ」と比較してもシェルサイズがひとまわり大きかったことで装着性面で敬遠された方もいるのではないかと思います。今回の「Yinyoo HQ6s」ではデザインだけでなく装着性のうえでも定評のある「HQ8」と同等の形状となったことで、より多くの方が利用しやすくなったのではと思います。
過去記事 (一覧): Yinyoo HQ/Hシリーズイヤホンのレビュー

Yinyoo HQ6 (Red)Yinyoo HQ6 (Blue)Yinyoo HQ8

Yinyoo HQ6s」は、「HQ6」同様にKnowles製 ×4、Bellsing製 ×2 のバランスド・アーマチュア(BA)型ドライバーというサイト記載情報で、実際に搭載されているドライバーも同一の仕様となります。具体的なユニット構成は高域「Bellsing 30017」(2BA)、中音域「Knowles HODTEC-31323」(2BA)、低域「Knowles HODTEC-31323」(2BA)の高2+中2+低2の3Way構成となります。中音域と低域はともに「Knowles」製の「31323」ですが、それぞれの音導管部分に性質の異なるフィルターが搭載されており、それぞれの音域に特化した役割を行うようにチューニングされています。
Yinyoo HQ6sYinyoo HQ6s
Yinyoo HQ6s」のカラーバリエーションは「ブルー」と「レッド」の2色で購入は中国AliExpressの「Easy Earphones」(@hulang9078)またはアマゾンの「WTSUN Audio」(@Zhuo520X)にて。表示価格はアマゾンが 26,900円、AliExpressが 279ドル です。Aliexpressでは購入時にTwitterアカウントのフォロワー値引きを利用することが可能です。AliExpressの購入方法、フォロワー値引きの方法はこちらを参照ください。※春節期間中は1/30~2/12まで休業とのことです。
AliExpress(Easy Earphones): Yinyoo HQ6s

またアマゾンのではプライム扱いでアマゾン国内倉庫から発送されますのですぐに届きますし、アマゾン経由のでサポートが可能なため万が一の場合安心感がありますね。
Amazon.co.jp(WTSUN Audio): Yinyoo HQ6s

※現在、アマゾンで購入の場合、2月10日まで中国新年(春節)の割引きで購入時に10% OFFとなります。

なお、追加情報ですが、アマゾンでは「Yinyoo HQ6s」の発売にあわせて既存モデルの「Yinyoo HQ6」の15% OFFクーポンが配布されています。さらに2/10までは春節期間中の10% OFFも併用でき実質価格は 20,175円 となります。後述の通り違いは外観のみで音質面は「HQ6s」と同等です。おそらく在庫数が完売次第終了となると思いますので検討されている方はお早めに。
[在庫特価]  Amazon.co.jp(WTSUN Audio): Yinyoo HQ6(既存モデル/レッド・ブルー)

Easy Earphones(@hulang9078)およびWTSUN Audio(@Zhuo520X)のTwitterアカウントでは割引情報なども頻繁にツイートされていますのでフォローのうえこまめにチェックされることをお勧めします。


■クリアーカラーのハウジングが美しい。装着感は「HQ6」より格段に向上。

Yinyoo HQ6s」のパッケージは最近のYinyooシリーズのブルーのボックスです。毎度のことながらオマケのイヤーピースがいっぱい入っている内容は充実感がありますね。
Yinyoo HQ6sYinyoo HQ6s
Yinyoo HQ6sYinyoo HQ6s
パッケージ内容は本体、8芯銀メッキ銅線MMCXケーブル、イヤーピース(白色・S/M/Lサイズ)、交換用メッシュ、イヤホンケース、そしてオマケのイヤーピース(シリコン2種類S/M/Lサイズ、ウレタン3色)です。

Yinyoo HQ6sYinyoo HQ6s
今回の「Yinyoo HQ6s」はレッドのモデルをオーダーしましたが、濃いめのクリアーレッドのシェルにブラックのカーボンフェイスはなかなかの格好良さです。つい某「MAVIS II」あたりを連想しちゃいますね(^^;)。ステムおよびMMCXコネクタはメーカー写真ではクロームでしたが、届いた個体ではより渋い真鍮色のメタルパーツとなっています。これはこれで良いですね。
Yinyoo HQ6sYinyoo HQ6s
「HQ6」と比べ、ハウジングの厚さは増えているものの、より耳にフィットしやすいデザインとなったため装着性はかなり向上しています。
Yinyoo HQ6sYinyoo HQ6s
ちなみに、「Yinyoo HQ6s」のハウジング形状は「HQ8」と全く同じというわけではなく、ステム部分の角度など微妙にデザインの修正が施されているようです。


■中低域寄りでいかにも「マルチBA」感のある情報量の多いサウンド。

Yinyoo HQ6s」の全体的な音質傾向は少しフラット寄りで中低域メインのサウンドバランスです。
中華マルチBAの場合、開封直後から多少のエージングを行うことで抜けが良くなる傾向があります(一般的にBAドライバーはエージングの効果はないと言われますが、別の理由からか中華系のマルチBAイヤホンでは多少の「慣し」を行うことで結構印象が変化することが比較的多くあります)。6BAモデルの「Yinyoo HQ6s」は同じ中低域寄りの5BAモデル「HQ5」とはまた傾向の異なるサウンドで、特徴的なのはやはり低域でしょう。
Yinyoo HQ6sYinyoo HQ6s」の低域は、十分に量感を確保しつつ、「HQ5」より締まりが良く明瞭感のある印象です。マルチBA特有の籠りのようなものは「Yinyoo HQ6s」のほうが感じにくいと思います。また中高域との分離感も良い印象があります。いっぽうで、低域の響きはかなり抑えられているためクラシックなど低域の広がりや音場感を楽しむ曲では物足りなさを感じるかもしれません。
中音域についても6BAイヤホンらしい情報量の多いサウンドが楽しめます。特にロック、ポップス、アニソンなどのボーカル曲との相性の良さを感じます。曲によっては僅かに凹みを感じますが、音場は一般的で全体的に自然な距離感で定位します。「Yinyoo HQ6s」のなかで中域と低域の合計4BAをしめるKnowles製のユニットが解像度が高く質の良い中低域を実現しているのだと感じます。
高域は多少再生環境に依存するものの、駆動力の確保できるS/Nの高いプレーヤーでは比較的伸びも良くBAらしい硬質でキラキラ感のあるサウンドが楽しめます。少し派手めの印象もうけますが、全体としては高域にも適度な煌びやかさを持ちつつ、ボーカルなどの中低域を楽しめるイヤホンに仕上がっていると思います。

Yinyoo HQ6sただし、フィルターによるドライバー間のクロスオーバー処理を行っていることもあり、最近の10BAモデル「HQ10」や12BAモデル「HQ12」と比べても個々のBAユニットの音の主張がより明確に感じられる音は、ダイナミック好き、よりスッキリした音を好まれる方からは多少好みが分かれる可能性はありますが、いかにも「多ドラ」感のある印象でこれはこれで良いと思います。そして、同様のドライバー構成をもつ「Yinyoo HQ6」との比較ですが、装着感による印象の変化はあるものの音質傾向自体は同じと考えて良いでしょう。「HQ6」では装着性を向上させるためにイヤーピースの工夫が必要な場合がありますが、「Yinyoo HQ6s」ではよりしっかり装着できるとおもいますので、音質的な印象にもプラスに作用すると思います。

Yinyoo HQ6sなお、これはよりドライバー数の多いモデルも含め「Yinyoo HQシリーズ」共通のことですが、6BAの「Yinyoo HQ6s」もいわゆる「多ドラ」イヤホンのひとつであり、しかも抵抗等のネットワーク回路を使わない仕様ということもあり、インピーダンスはかなり低いイヤホンのようです。そのため、プレーヤー側の駆動力など再生環境には比較的分りやすく影響されます。ホワイトノイズや中高域に不自然な歪みを感じる場合は、iFI-Audioの「iEMatch」「iEMatch2.5」や「EarBuddy」といったいわゆるアッテネーター(抵抗器)をより高出力の再生環境を組み合わせることで印象がかなり改善されます。
また、全体的に少し平坦さを感じるようでしたらより駆動力のあるDAP(デジタルオーディオプレーヤー)やポータブルアンプに替えてみたり、より情報量の多いケーブルにリケーブルすることで印象が結構大きく変化します。
Yinyoo HQ6s」の場合、「YYX4745」「YYX4778」や「YYX4807」などの定番となっている16芯ケーブルや、よりハイグレードのケーブルとの組み合わせがお勧めです。
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というわけで、新しくリニューアルした「Yinyoo HQ6s」ですが、「いかにもマルチBA」という印象のサウンドは、最近の傾向からするとちょっと好みが分かれる可能性もありますが、個人的には楽しいサウンドでこのシリーズの中では気に入っているモデルのひとつです。美しいデザインやリケーブルでのアレンジも含め、コレクションのひとつに加えてみるのもよいかもしれませんね(^^)。