HiF4814

こんにちは。今回は久々にハイグレードな中華イヤホンケーブル「HiF4814 金銅合金 8芯 ハイグレードケーブル」を紹介します。アマゾンでマーケットプレイスを展開する「HiFiHear Audio」の取扱ケーブルの中では現時点でもっとも高価格なケーブルとなりますが、価格に見合う非常に素晴らしい音質のケーブルでした。

年明けに価格帯別にお勧めケーブルをまとめて紹介しましたが、昨年後半くらいから中華イヤホンケーブルの世界でも「100ドル越え」の価格帯の製品が相次いで登場するようになりました。しかも低価格中華イヤホンの驚異的な高スペック化とユーザーの広がりにあわせて、かつては1万円近くした品質のケーブルが3,000円前後で購入でいるようになったことから、相対的に1万円越えのハイグレードケーブルの品質も大幅に底上げされています。現在販売されている1万円台の中華イヤホンケーブル製品は日本国内で取り扱われているメーカー品ならば数万円クラスのケーブルと比べても遜色ないレベルの高品質な線材を使用するようになってきました。今回紹介する「HiF4814」も同様に非常にクオリティの高いケーブルで、中華イヤホンに限らず、いわゆる「高級イヤホン」用のリケーブル製品としても十分に検討できる素晴らしい音質でした。
購入はアマゾンの「HiFiHear Audio」にて。アマゾン経由の場合、万が一不良などがあってもアマゾン経由での対応ができるので安心ですね。またHiFiHearのTwitterアカウント(@Qianqian_HRcase)では頻繁に割引情報などもツイートされますのでこまめにチェックされることをおすすめします。


[ HiF4814 ] HiFiHear 8芯 金銅合金 ハイグレードイヤホンケーブル 
HiFiHear 8 Core Alloy With Pure Copper Cable 2.5/3.5/4.4mm Balanced Cable With MMCX/2pin Connector 
【 MMCX 】【 中華 2pin/CIEM極性 】【 3.5mm 】【 2.5mm/4極 】【4.4mm/5極 】
Amazon.co.jp(HiFiHear) 16,900円
※現在購入時に5% OFFとなるクーポンが購入サイトにて配布されています。
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「HiF4814」は英語表記では「Alloy With Pure Copper」、つまり高純度銅との合金、と表記されていますが、同様に高価格のケーブルながら音質の高さで定評のあるYinyooブランドの「YYX4765 金銀合金&OFCケーブル」と同様の線材のケーブルと考えられます。オーディオ用で用いられる合金線には有名なオーグライン(金銀合金)や銀銅合金などがありますが、このケーブルも同様に一般的な銅線ケーブルよりさらに伝導性の高い(抵抗の低い)線材が用いられているようです。
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実際に届いた「HiF4814」は「YYX4765」に比べると確かに細い芯を使用していますが、線材そのものはやはりほぼ同種の材質を使用しているように見えます。「YYX4765」は太い線材を使用した4芯線で、存在感はあるものの取り回しには多少気を使うケーブルでしたが「HiF4814」では少し細めの芯材を8芯線として編み込んでいるためより使い勝手が向上しています。
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音質に関しては、やはり特定の音域の味付けはせず、全体的な音質向上を行うことで、明瞭で澄み切ったサウンドに変化するタイプのケーブルです。全体的に雑味が消えたスッキリしたサウンドへの変化を実感し、解像度の高さと音の厚みがはっきりと向上するため、1音1音をよりリアルに実感でいるのではないかと思います。

HiF4814「YYX4765」同様に「マルチBA」系のイヤホンの場合、特有の籠もりのような中低域の印象がかなりスッキリまとめられ、各音域のつながりがよく感じられます。またシングルダイナミック系の高音質イヤホンでは音場感さらに立体的に感じられ、空間表現が向上するのがわかります。
「HiF4814」と「YYX4765」との比較では「HiF4814」のほうが、この奥行きのある音場感や空間の広がりについてはよりハッキリした印象で解像度の高さも実感します。いっぽう、各音域の音の厚みやマルチBAでの変化は「YYX4765」のほうが顕著かもしれませんね。どちらにせよ、組み合わせるイヤホンのポテンシャルが高いほど、使用しているイヤホンが1グレード向上したような変化を実感できるのではと思います。


「HiF4814」は「高級中華ケーブル」というジャンルをマニアに認知させた「YYX4765」合金ケーブルの優れたサウンドを継承しつつ、より組み合わせての使い回しに優れた8芯線ケーブルとなることで、見た目のうえでも使い勝手のうえでも選びやすくなった製品だと思います。
もし数万円クラスのイヤホン(もちろん中華イヤホンも含め)を使用していて、ポテンシャルを伸ばすタイプのリケーブルを検討されているのであれば、いちどトライしてみる価値は十分にあるケーブルだと思いますよ。