Yinyoo D2B4

こんにちは。今回紹介するのは「Yinyoo D2B4」です。中国のイヤホンセラー「Easy Earphones」などが中心となって展開するイヤホンブランド「Yinyoo(音佑)」の最新オリジナルイヤホンで、CNC加工されたアルミニウム合金製ハウジングに、製品名称の通り「4BA+2DD」のハイブリッド構成を搭載したイヤホンとなります。

中低域寄りの音質傾向で聴きやすく、ハイブリッドらしい解像度の高さを持ちつつつながりの良い自然なバランスが印象的です。特にリケーブル後の立体的な音場表現は素晴らしく、現在はアマゾンでのケーブル付きのキャンペーンは終了しましたが是非とも高音質なケーブルと組み合わせて聴いていただきたいイヤホンだと思います。
YINYOO  D2B4YINYOO  D2B4

Yinyoo D2B4」のダイナミックドライバー部分には10mmのグラフェン振動板を採用したデュアルドライバーが一体型のシャーシに収容されています。またバランスド・アーマチュア型(BA)ドライバー部分は高域を担当するデュアルドライバーと、中域を担当するデュアルドライバーの2種類4BAの組み合わせとなります。これらのドライバーユニットがCNC加工されたアルミ合金製のコンパクトなハウジングに搭載されています。
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この価格帯で「4BA+2DD」のハイブリッドというと最近の製品では「BGVP DMG」が思い出されますが、実は「Yinyoo D2B4」も同じ工場で製造されているとのことで、もちろんチューニングは異なるものの、特にダイナミックドライバーなど主要な構成部品は同等のものが採用されている可能性が高そうです。
ただし、「Yinyoo D2B4」では装着性は「BGVP DMG」より向上しているものの、交換式のノズルフィルター等は採用されておらず、ステム部分は固定となっています。
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Yinyoo D2B4」はインピーダンス 19Ω、感度 102dB/mW±3dBでケーブルコネクタはMMCX仕様となります。カラーは「ブルー」と「ブラック」の2色が選択できます。

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購入はAliExpressのEasy Earphones、またはアマゾンのWTSUN AUdioにて。表示価格はAliExpressでは 149ドル、アマゾンでは15,600円 となります。アマゾンではプライム扱いで国内倉庫より発送となりますのですぐ届きますし、万が一のときに安心ですね。
※現在購入時に3,000円OFFとなるクーポンが発行されており、12,600円で購入可能です。
Amazon.co.jp(WTSUN Audio): Yinyoo D2B4

また、AliExpress(中国からの発送)での購入方法およびフォロワー値引きについてはこちらをご覧ください。現在キャンペーン中につき値引き後 90ドル で購入が可能です。
AliExpress(Easy  Earphones): Yinyoo D2B4

Easy Earphones(@hulang9078)およびWTSUN Audio(@Zhuo520X)のTwitterアカウントでは割引情報なども頻繁にツイートされていますのでフォローのうえこまめにチェックされることをお勧めします。


■比較的コンパクトでシンプルデザインの金属製ハウジング。ビルドクオリティおよび装着性は良好

Yinyoo D2B4」はいつものように「Yinyoo」のパッケージで届きます。最近のモデルでは濃いブルーのボックスとなり、使いやすいサイズのイヤホンケースに収納されています。
Yinyoo D2B4Yinyoo D2B4
パッケージ構成はイヤホン本体、ケーブル、ケースのほか、イヤーピースはシリコンタイプがブラックとグレーの2種類(それぞれS/M/L)となっています。
Yinyoo D2B4Yinyoo D2B4

ハウジングはちょっと個性的だった「BGVP DMG」とくらべると随分とスッキリとしたデザインにまとめられています。同じ工場で作られていると言うことでアルミ合金製ハウジングのビルドクオリティは高く、耳にフィットしやすいデザインで装着性も良好です。
Yinyoo D2B4Yinyoo D2B4
写真で見たときには「LZ-A6」に似たデザインとも感じましたが、実際に比べてみるとひとまわり以上「Yinyoo D2B4」のほうがコンパクトで大きさ自体は「BGVP DMG」とさほどかわらない印象です。ステムは本体に接着されており「BGVP DMG」のように取り外しや交換はできない仕様になっています。
Yinyoo D2B4Yinyoo D2B4
ケーブルは少しゴムゴムとした樹脂被膜ですがべたつく感じはなく取り回し自体は悪くありません。またイヤーピースは付属のもの以外に、いつものJVCの「スパイラルドット」やAZLA「SednaEarfit」、Acoustune「AET07」などに交換することでより装着性および遮音性が向上します。


■より中低域メインで質の高いサウンドと音場表現が魅力的。ただし、リケーブルは「必須」?

Yinyoo D2B4」の音質傾向は中低域寄りの弱ドンシャリ傾向で、厚みのある低域が特徴的なサウンドです。ただ、このイヤホン、リケーブルによる音質変化がかなり顕著で、リケーブル状態でひとしきり聴いた後に付属のケーブルに戻すと少し残念な印象に感じてしまいます。
Yinyoo D2B4」の本来のサウンドを楽しむためにはリケーブルは「必須」だと感じました。
そういえば、このレビューの掲載時点で、数日前までアマゾンではケーブルを無償で付けるキャンペーンを行っていたようですが、特に前半でプレゼントされていた「YYX4810 高純度単結晶銅線(7N-OCC)ケーブル」との組み合わせは抜群に良く、このタイミングで購入できた方はとてもラッキーだったと思います。

Yinyoo D2B4前述の通り「Yinyoo D2B4」は「BGVP DMG」と同じ工場で作られ、同様の4BA+2DD構成となるイヤホンですが、確かに同系統のサウンドではあるものの、明らかに異なるチューニングが行われている事が分ります。
「BGVP DMG」も低域の表現力の高さに特徴のあるイヤホンでしたが、ハウジング自体のチューニングは高域が強めになっており、低域強調の金色ノズルの場合はこのサウンドにフィルターで高域を減衰させるチューニングを行っていました。いっぽうで「Yinyoo D2B4」ではドライバー構成自体のチューニングで高域の刺激などは抑制し、中低域寄りで質感を向上させる仕様となっています。ただし、後述の通り「Yinyoo D2B4」の付属ケーブルを装着状態では「BGVP DMG」より多少暗めの音になるため、比較して今ひとつの印象に感じる可能性もあります。実際のところ「BGVP DMG」もケーブルによって結構印象が変化し、マイク付きモデルの銅線ケーブルでの印象は、無しモデルの銀メッキ線を組み合わせた状態より少し落ちる印象となっていました。「Yinyoo D2B4」についてもリケーブルによる変化は同様なことが当てはまります。

Yinyoo D2B4 + YYX4810Yinyoo D2B4 + YYX4778
今回「Yinyoo D2B4」とのリケーブルでは実際に組み合わせの相性が良かった16芯 銀メッキ線ケーブル(今回は黒色の「YYX4778」 16芯 銀メッキ線OFCケーブルを組み合わせました)と、前述の「YYX4810」4芯 7N-OCC 高純度単結晶銅線ケーブルの2種類で付属ケーブルとの違いを比較しました。先日まで行われていたWTSUN Audioのケーブル無償バンドルのキャンペーンでも「YYX4810」または16芯ケーブル(キャンペーンではピンク色の「YYX4820」がバンドル)されていましたが、このグレードのケーブルとの相性が特に良いと思います。
→ その他、同グレードのお勧めケーブルは「中華イヤホンケーブルお勧め【中編】」を参照ください。

Yinyoo D2B4Yinyoo D2B4」の高域は、「BGVP DMG」と比べるとかなりコントロールされており刺さり等の刺激は全く感じません。ハイブリッドらしい煌めきもあるものの、「BGVP DMG」に比べると少し暗く、伸びも抑えられている印象となります。ただし、付属ケーブルから「YYX4778」「YYX4810」にリケーブルすることで明瞭感が向上し比較的伸びのあるスッキリとした印象を実感できるようになります。
低域は「BGVP DMG」同様にしっかりとした量感があり、グラフェンドライバーらしい情報量の多さと締まりの良さを感じる解像度の高い音です。重低音の沈み込みしっかりありますがキレがありとても心地良い印象と低音を鳴らしてくれます。また付属ケーブルから「YYX4778」「YYX4810」にリケーブルすることでより中高域との分離性が良くなり、「Yinyoo D2B4」の低域の質の良さをより強く実感できるようになります。

中音域は「Yinyoo D2B4」が最も特徴を感じる部分で、「BGMP DMG」と比較してよりボーカルの主張が感じやすいアレンジとなっています。
解像度は高く、音場は広めでボーカルは少し離れて定位します。付属ケーブルの場合、一部の曲ですこし凹むことがありますが、特にポップス、ロックなどのボーカル曲で余韻まで感じるつながりの良い自然な音を鳴らします。
Yinyoo D2B4そしてリケーブルによる変化を最も実感するのも中音域で、「YYX4778」のような16芯ケーブルでは分離性が大幅に向上することにより、各音域のつながりの良さは維持しつつ、よりスッキリとした印象になります。付属ケーブルで曲によって感じた凹みはなくなり、ボーカルも若干近くに定位するのが分ります。
さらに「YYX4810」高純度単結晶銅線ケーブルとの相性は抜群に良く、この組み合わせの場合では音場が立体的となり、よりライブ感、実在感のあるサウンドになります。リケーブルした状態の「Yinyoo D2B4」の場合、さらにアニソンやEDMなどの音数の多い曲やジャズなどとも分離性の高さと豊かな空間表現で相性が良く、さまざまなジャンルで楽しめるイヤホンとして使えると思います。


Yinyoo D2B4というわけで、「Yinyoo D2B4」は質の高い低域やつながりの良い自然なバランスなど「BGMP DMG」の良い部分を継承しつつ、中低域にフォーカスしたアレンジが印象的なイヤホンでした。より装着性の高いデザインとなり遮音性も含め使い勝手が向上している点も良いですね。
いっぽうで、付属ケーブルとリケーブル後の音質変化の大きさは、リケーブルを前提としている方には良いと思いますが、やはりコストパフォーマンス的には「BGMP DMG」より少しだけ下がっている点は否めないでしょう。もしリケーブル無しでそのまま利用したい場合は「BGMP DMG(マイクなし/銀メッキ線)」を購入した方が価格的にも音質的にも良いかもしれません。ただ「YYX4810」など非常に音質面で優れたケーブルと組み合わせることにより「Yinyoo D2B4」は本来の実力を発揮し、中低域メインの非常に聴きやすく、またボーカルや音場表現に優れたイヤホンとして活用できるのではと思います。