RevoNext QT5

こんにちは。今回は「RevoNext QT5」の紹介です。1BA+1DD構成のハイブリッドイヤホンですが、なんといっても重厚感のある金属製ハウジングが非常に印象的なイヤホンです。
3千円クラスの低価格中華イヤホンはこれまでも多くの製品を紹介してきましたが、今回の「RevoNext QT5」は1BA+1DDのシンプルなドライバー構成ながら、この激戦区の中で見た目にもインパクトのある金属シェルと突出したサウンドバランスを実現していました。低価格ハイブリッド製品のなかでも特にお勧めできるイヤホンだと思います。

RevoNext QT5」はCNC加工されたアルミ合金製のハウジングとステム部分は樹脂製のステム部分で構成されています。コネクタ部品は0.78mmの2pinコネクタで他のRevoNext製品同様に若干の埋め込み式となっており、しっかりケーブルをホールドする設計になっています(埋め込みの窪みはCIEM 2pinよりは浅め)。
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ステム部分には高域および中音域を担当するバランスド・アーマチュア型(BA)ドライバー「RN 60095」が、そしてハウジング部に低域を担当する10mmダイナミックドライバーを搭載します。フェイスパネルには「RevoNext QT2/QT2s」「QT3/QT3s」同様に少し大きめのベント(空気孔)がダイナミックドライバーの収納位置にあります。
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インピーダンスは16Ω、感度105dB/mWで比較的鳴らしやすい仕様となっています。
カラーは「カッパー(銅色)」と「ガンメタル(グレー)」の2色がリリースされています。
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購入は、AliExpressの「Easy Earphones」またはアマゾンの「HiFi Hear Audio」にて。価格はAliExpressが 29.99ドル、アマゾンが 3,699円 となっています。AliExpress(中国からの発送)での購入方法はこちらを参照ください。
AliExpress(Easy Earphones): RevoNext QT5

またアマゾン(HiFiHear)ではプライム扱いでアマゾン国内倉庫から発送されますし、万が一の場合アマゾン経由でのサポートが使えるため安心感がありますね。
Amazon.co.jp(HiFiHear Audio): RevoNext QT5

※現在アマゾンで購入の場合、200円引きのクーポンが配布されており、3,499円で購入可能です。
※3月22日までHiFiHear Audioでは2点以上購入すると20% OFFになるキャンペーンを実施中です。



■低価格イヤホンとは思えないしっかりとした金属製ハウジング

RevoNext QT5」のパッケージはブラックのイヤホン同様に渋めのパッケージデザインとなっています。前回の「RevoNext RX8S」もそうでしたが、最近のRevoNextはイヤホンによってパッケージも毎回変化を加えてきているようですね。
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パッケージ構成は本体、ケーブル、イヤーピース(S/M/L、Mサイズは装着済み)、説明書・保証書と今回も至ってシンプルです。
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ハウジングは予想以上にコンパクトでCNC加工されたアルミ合金製ハウジングは渋いカッパー塗装で非常に雰囲気のある仕上がりとなっています。ぱっと見の印象では3千円程度のイヤホンには見えない高級感もありますね。これはガンメタのほうのカラーも気になります。
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ケーブルは最近のRevoNext製品と同じタイプの撚り線ケーブルですが、本体にあわせて銅線色の仕上がりとなっています。
RevoNextの他のイヤホンと比較してみるとシェルサイズ自体は「RevoNext QT2」とほぼ同じですが厚さは大幅に抑えられたデザインとなっているのがわかります。少し大きくなった「RX8S」よりはかなりコンパクトな印象ですね。
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本体の厚みが抑えられ、ステム部分にかけて緩やかなカーブを描くデザインとなったことで装着性は「QT2」より大幅に向上しており、金属ハウジングながらしっかりと耳にフィットさせやすくなりました。


■スッキリした明瞭なドンシャリ傾向で低価格イヤホンとしては抜群のサウンドバランスを実現

RevoNext QT5」の音質傾向はかなり明瞭なドンシャリで、スッキリとした高音としっかり沈む重低音か心地よい印象です。いわゆる「ZS6系イヤホン」に通じる比較的メリハリの強い派手めのサウンドですが「音作りの上手さ」が感じられる抜群のサウンドバランスで、この価格帯の中華ハイブリッドとしては突出した仕上がりとなっていると感じます。前述の通り金属ハウジングの見た目にも価格以上の高級感があり、さらにこのレベルのサウンドを3千円クラスの製品で実現していることには正直驚きです。

RevoNext QT5RevoNext QT5」の高域は、ハイブリットらしい寒色系の音ですが、非常にスッキリとした印象で、煌めきと硬質な響きの良さを感じます。シングルのBA部分の音としては伸びも比較的良く歪みも少ない印象ですね。金属質な高域のため曲によっては多少の刺激はありますが、中低域とのバランスの良さもあり比較的聴きやすくまとめられていると思います。

中音域は凹むことなく鳴り、少し奥行きを感じる広めの音場感で、適度に響きを感じる音です。付属ケーブルでは高域および低域の厚みに比べ少し緩めの定位のため、曲によってボーカルの位置が少し下がって感じる場合もありますが、高域同様の明瞭感があるためほとんどの場合気にならないのでは思います。古めの音源でもしっかりボーカル帯域を際立たせてくれる存在感は聴き応えがあります。いっぽうで高音の多い女性ボーカルでは多少聴き疲れしやすい場合もあります。

そして低域はしっかりとした量感と締まりのある音で、「RevoNext QT2」以降定評のある同社の音作りの上手さを改めて実感できる部分です。適度に膨らむ響きの良さと深い沈み込みがあり重低音もしっかり出るいっぽうで、中高域との分離性は高くハッキリとした音のため、決して「低音イヤホン」的な印象にはならず、全体としてはかなりスッキリとした印象にまとめられています。以前「RevoNext RX8」および「RX8s」のレビューでも記載しましたが、RevoNextというブランドは低価格イヤホンの厳しいコスト制約で、限られたリソースをバランス良く配置して音を作るのが本当に上手いメーカーだと思います。ですので、もちろんより高価格のイヤホンと比べれば細かな音質面でクオリティの差は明らかに存在するのですが、3千円程度という価格帯のイヤホンとしては他にはない質の高さかもしれませんね。

RevoNext QT5全体的に明るい音で、若干の人工的なメリハリの強さは感じますが、シャープな音の立ち上がりやキレの良さを実感できるのはハイブリッドならではの音でしょう。「RevoNext QT5」では1BA+1DDの「よりシンプルな」ドライバー構成が功を奏してか、ZS6系イヤホンの極端な派手さはよりは適度に押さえられていて全体のバランスの良さを実感する印象です。
非常に幅広い音源に対応し、ロック、ポップス、アニソンなど多くのジャンルで相性の良さを感じます。特に古い音源なども気持ちよく聴けるため渋いメタリックデザインの外観とあわせてより楽しめそうですね。いっぽうで緩めのバラードやブルーノートのジャズなどは少しハッキリしすぎる印象になるかもしれませんね。


RevoNext QT5また「RevoNext QT5」はリケーブルにより分離性が向上し解像度が増すことで、さらにスッキリとした明瞭感が得られます。すこし緩めだった定位が安定し、ボーカルも含め、より鮮やかさを感じるサウンドになります。お勧めなのはHifiHearの「HiF4774 8芯高純度銅線ケーブル」(2,350円)で、付属ケーブルでの絶妙なサウンドバランスを崩さず、全体的な情報量と分離性を向上させることができるため、最も相性の良いケーブルだと思います。「HiF4774」の線材は「YYX4823」など他の8芯銅線とほぼ同じですが、昨年リリースされたHiFiHearの8芯ケーブルの場合2pinコネクタはすべて「CIEM 2pin」タイプのため「RevoNext QT5」の窪みのあるコネクタでも奥まで確実に挿せる点がポイントです。
RevoNext QT5」と「HiF4774」はどちらもアマゾンではHiFiHearで販売していますので一緒にオーダーするのも良いと思います(ちょうど22日までは2点以上の購入で20% OFFのキャンペーンやってますね^^;)。

ちなみに、ブラウンのケーブルは「RevoNext QT5」の金属シェルと見た目にも相性抜群ですね。いっぽう銀メッキ線の「HiF4777」、ミックス線の「HiF4760」でもCIEM 2pin仕様のため確実に装着でき、同様のリケーブル効果が得られます。これらのケーブルの場合、ミックス線の「HiF4760」では全体的にメリハリの強いより派手な音に変化し、「HiF4777」では銀メッキ線らしく高域が強めのバランスに変化します。好みによってはこの組み合わせもアリですね。
RevoNext QT5RevoNext QT5
そして、「RevoNext QT5」も「QT2」「QT3」同様にZS6と互換性のあるコネクタ部品を使用しているため、KZ製の「Aタイプ」(ZSA/ZS6/ZS5/ZS4などに対応)のケーブルがそのまま使用できます。例えばKZ純正のaptX対応Bluetoothケーブル(2,499円)を組み合わせてワイヤレス化することも可能なわけです。多少イレギュラーな使い方ですが手軽にワイヤレス化出来る点は便利ですね。

というわけで、「RevoNext QT5」は3千円クラスの中華ハイブリットは「超激戦区」にもかかわらず頭ひとつ抜けた完成度のイヤホンでした。間違いなく多くの方にお勧めできる仕上がりのイヤホンだと思います。ドライバー数が多い多ドラ化が進む低価格の中華ハイブリッドであえて1BA+1DDのシンプルなハイブリッド構成にすることでコストを下げつつ、いっぽうでしっかりとした金属製ハウジングやハイブリッドらしさを前面に出しつつ非常にまとまりのあるサウンドバランスに仕上げるなど、RevoNextのイヤホン作りの上手さを改めて実感しました。今後も同ブランドの製品には目が離せないところですね。