Yinyoo HX4

こんにちは。今回紹介するのは「Yinyoo HX4」という3BA+1DD構成のハイブリッドイヤホンです。搭載するBAドライバーはすべてKnowles社製を使用し、美しいデザインも含め1ランク上のハイブリッドイヤホンに仕上げられています。中国のイヤホンセラー「Easy Earphones」が中心となって展開する「Yinyoo」ブランドの最新イヤホンですね。
従来展開していたYinyoo「HQシリーズ」がマルチBA構成だったのに対し、「Yinyoo HX4」ではハイブリッド構成となりました。低価格ハイブリッドとは一線を画すグレードの高いドライバーを使用し、パープルまたはブラウンのクリアシェルとカーボンのフェイスプレートが特徴的なデザインとなっています。
Yinyoo HX4Yinyoo HX4
Yinyooブランドではいくつかの自社企画またはOEM/ODMのイヤホンを販売していますが、なかでもハイグレードの「HQシリーズ」は自社オリジナルの高品質マルチBAイヤホンのシリーズとして、5BA「HQ5」/6BA「HQ6/HQ6s」/8BA「HQ8」/10BA「HQ10」/12BA「HQ12」とラインナップを拡充してきました。これらのイヤホンはマルチBAらしい高密度なサウンドとひとつひとつ手作りされた美しいシェルが特徴的です。
過去記事(一覧): Yinyoo Hシリーズ/HQシリーズのレビュー
Yinyoo HQ6sYinyoo HQ8Wooeasy 3BA+1DD
ちなみに、Easy Earphonesが販売する「Yinyoo HX4」の3BA+1DDというドライバー構成は少し以前からの中華イヤホンマニアであれば、「VT Audio 3BA+1DD」あたりを思い出すかもしれません(現在も受注生産モデルの「Wooeasy 3BA+1DD」として一応オーダー可能です)。3BA+1DDというドライバー構成はこのようなタイプのハンドメイドイヤホンでハイブリッド構成を作る場合、音質面とコスト面のバランスが良い構成なのかもしれませんね。

Yinyoo HX4Yinyoo HX4
いっぽうの「Yinyoo HX4」は「Yinyoo HQ」シリーズよりシェイプされた形状となり、今回も美しいデザインで所有欲を刺激する仕上がりになっていますね。実際初回でアマゾンで出た分はあっという間に売切れてしまい、このレビューを書いている時点ではアマゾンでも中国からの次回出荷待ちの状態となっています。

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Yinyoo HX4」の購入はAliExpressの「Easy Earphones」またはAmazonの「WTSUN Audio」にて。カラーは「パープル」または「ブラウン」が選択できます。価格はAliExpressが 189ドル、アマゾンが18,980円 となっています。AliExpressでの購入方法およびフォロワー値引きについてはこちらをご覧ください。
AliExpress(Easy Earphones): Yinyoo HX4
Amazon.co.jp(WTSUN Audio): Yinyoo HX4

※現在WTSUN AudioではYinyoo HX4の 2,000円OFFクーポンが配布されています。

また本レビューの読者向けにアマゾン(WTSUN Audio)で購入の場合の5% OFF 特別クーポンコードの提供をいただきました。このコードは上記のクーポンとの併用も可能ですので購入時にはぜひともご利用ください。
Yinyoo HX4用 5% OFFクーポンコード: OLXMZZBQ (2019/3/27 20:00~2019/12/31 23:59迄有効)

また、「Yinyoo HX5」「Yinyoo HX3」についても同様のクーポンコードが発行されています。
Yinyoo HX3用 5% OFFクーポンコード: GMNQ6FCT (2019/5/21 18:00~2019/12/31 23:59迄有効)Yinyoo HX5用 5% OFFクーポンコード: VEIRTQSP (2019/6/21 0:01~2019/12/31 23:59迄有効)
※HX5は以前のコードから変更になっています。購入時はこちらのコードをご利用ください。


■美しいクリアシェルは健在。従来より大幅にコンパクト化した新しいデザイン

Yinyoo HX4」のパッケージは最近のYinyooイヤホン共通のブルーのパッケージ。コンパクトながら少し厚めのイヤホンケースの中には今回も沢山のイヤーピースが同梱されています。
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製品としては白いタイプのイヤーピースが「標準」で、残りのシリコン製(グレータイプ2種類・S/M/Lサイズ)およびウレタン製(黒/赤/青/白の4色が各1ペア)のイヤーピースは「オマケ」です。実はこの多くのオマケのイヤーピースは上記の「VT Audio」イヤホンの頃から付属していたりします(^^)。
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それ以外の(本来の)パッケージ内容はイヤホン本体、ケーブル、イヤーピース(白色・S/M/Lサイズ)、交換用メッシュパーツ、ケースなど。

Yinyoo HX4」のハウジングは従来のHQシリーズと比較してかなりコンパクトなデザインとなっています。特に厚さがかなり抑えられているより耳にフィットしやすくなっています。いっぽうでMMCXコネクタ部分はケーブルが邪魔にならないよう少し張り出したデザインになっており、よりカーブが大きいデザインとなっています。従来のHQシリーズとは大きくデザインが変わった「Yinyoo HX4」ですが装着性は今回も良好です。
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ステム部分に伸びる音導管は3本で中低域用にKnowles製のデュアルBAタイプのユニット「DTEC-30265」(2BA)を使用し、高域用にシングルBAのKnowles「ED-29689」(1BA)、そしてコンパクトなダイナミックドライバーの3Way構成となっています。2種類のBAユニットについては音導管にそれぞれ装着されたフィルターにより調整が行われています。また本体側面に1カ所、ダイナミックドライバー用の小さなベント(空気孔)があります。
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相変わらずクリアーシェルは美しい仕上がりでカーボン模様のフェイスパネルとあわせて高級感を感じさせます。ちなみに「パープル」の場合は発売時デザインの良さで特に人気のあった8BAモデル「HQ8」と同じ組み合わせのカラーとなるようです。私は新色ということで「ブラウン」をオーダーしたところ、けっこう渋い印象のカラーリングでした。この「ブラウン」もなかなか良いと思いますが、見た目的にはパープルのほうが鮮やかに感じるかもしれませんね。
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そして、「Yinyoo HX4」では付属ケーブルが先日レビューした「YYX4823 8芯 高純度銅線ケーブル」となりました。低価格なケーブルではあるものの、情報量も比較的多くイヤホン本来のキャラクターを引き出すタイプのケーブルですので、リケーブル無しでも十分に楽しめる組み合わせと言えるでしょう。


■ハイブリッド特徴を活かしつつ聴きやすさを両立したバランスの良いサウンド

Yinyoo HX4Yinyoo HX4」の音質傾向は中低域寄りの弱ドンシャリで、派手さより全体的なバランスの良さを感じるサウンドです。BAドライバー部分がすべてKnowles製ということもあり、情報量が多く歪みの少ない質の高さと同時に、低価格ハイブリッドのような人工的な音は異なる描写の自然さがとても印象的です。そのため聴く人によってはややウォーム寄りな印象を受けるかもしれません。しかし、中高域のマルチBAによる明瞭感と、ダイナミックドライバーによる存在感のある低域および適度な響きが両立した「ハイブリッドらしさ」もしっかり演出されています。
従来の「HQシリーズ」がいかにもマルチBAという印象の密度の高い音だったのに対し、今回の「Yinyoo HX4」は同様に中低域寄りながらスッキリした印象のサウンドに仕上がっていると感じます。
このタイプのハイブリッドは1万円前後では「BGVP DMG」や「TENHZ K5」、ハイグレードでは「LZ-A6」「LZ-A5」などの有名モデルがありますが、これらのイヤホンと比べるとかなり高域は抑えめで聴きやすいバランスになっています。

Yinyoo HX4」の高域は比較的明瞭で自然な音で鳴ります。曇りなどはなくスッキリめな印象なですが全体的なバランスとしては派手さは少なく若干下がって聴こえる印象です。シャリ付きや刺さり等の刺激はほぼありません。HQシリーズでは高域に共通してBellsingのツイーターユニットをデュアル以上で使用し中高域以下をKnowles製ユニットで鳴らす仕様でしたが、今回の「Yinyoo HX4」ではKnowlesのフルレンジユニットで高域も表現している点も従来とは大きく印象の異なる高域の表現に影響していると思われます。煌びやかさや伸びを感じさせつつ過度な主張のない聴きやすいバランスに仕上げられています。
Yinyoo HX4中音域は比較的近くに定位し、凹むことのない聴きやすい音を鳴らします。音場は普通または少し狭めですが自然で聴きやすい印象です。フラットな音で解像度も十分に高いものの明瞭さより雰囲気を楽しむ感じです。比較的厚めの低域に対してボーカルなどが埋もれることはなく量感があります。女性ボーカルも比較的綺麗に聴くことができますが、どちらかというと男性ボーカルのほうが好印象でより濃く力強さを実感しました。
低音域は適度に広がりのある濃いめの音で鳴ります。質感は良く密度と厚みのある音で、重低音の沈み込みもしっかり感じられる力強い音ですまた密度がありつつも分離は良く音数の多い曲でもしっかり再生してくれます。従来のHQシリーズの低域では密度の高さや解像度の高さはマルチBAの強みでしたか中低域寄りのバランスにすることで、再生環境によってはBA特有の籠りを感じやすい点がネックでした。ハイブリッド構成の「Yinyoo HX4」では量感と深みのある低域を実現しつつ、聴きやすい音のバランスになっています。
ロック、ポップス、アニソンなど多くのジャンルと相性が良く、またジャズなどのアコースティックなサウンドも心地良い低域で楽しむことができます。いっぽう高域は少し抑えられた印象となるため高域好きの方には少し物足りなさを感じるかもしれませんね。

Yinyoo HX4ところで、「Yinyoo HX4」では前述の通り8芯銅線ケーブルの「YYX4823」が付属します。しかし、より情報量の多いケーブルに交換することでよりハイブリッドらしいメリハリとキレのあるサウンドに変化します。例えば「YYX4778 16芯 銀メッキ線ケーブル」の場合、「Yinyoo HX4」のサウンドバランスを維持しつつ全体の情報量と分離性が大幅に向上するため、より明瞭感のあるスッキリした印象のサウンドとなります。取り回しも良く、ブラックのケーブルは見た目にも「Yinyoo HX4」と合いますね。同様に16芯ミックスケーブルの「YYX4807」ではさらに中高域の印象が変化します。
また高純度単結晶銅線(7N-OCC)を使用した「YYX4810」へリケーブルした場合、派手さは抑えつつじょり音場感が向上し濃い音に変化するのが実感できると思います。

※WTSUN Audioでは3月29日まで「Yinyoo HX4」と併せて対象商品を購入すると両方が12% OFFとなるキャンペーンを実施中で、「YYX4778」「YYX4807」「YYX4810」は対象となっています(クーポン等との併用可)。そのため期間中に一緒に購入すると両方で大幅な値引きが得られます。

というわけで、「Yinyoo HX4」これまでの「HQシリーズ」のマルチBAモデルとはまた異なった個性をもつイヤホンに仕上がっていました。ハイブリッドの特徴を活かしつつも派手さをある程度抑えた印象で、非常にバランスの良い自然なサウンドに仕上がっている点はとても好印象ですね。このシリーズも今後発展があるのかちょっと楽しみな感じがします。