EZAUDIO X3

こんにちは。今回は「EZAUDIO X3」、シングルダイナミックの低価格イヤホンです。「EZAUDIO」というと以前「EZAUDIO D4」というモデルを紹介しており、非常に低価格ながら音作りのうまいイヤホンという印象があります。今回の「EZAUDIO X3」、Easy Earphonesで売り出した当初「3DD」という記載がありましたが実際は「1DD」でその後Easyからも修正のツイートがされていますのであしからずです。ただアマゾンの説明には未だに「3DD」てきな表記が・・・(^^;)。

EZAUDIO X3EZAUDIO X3

ハウジングは非常にコンパクトな金属製で見るからにシングルダイナミックなデザインです。
カラーは「ブラウン」と「レッド&ブルー」の2色で、AliExpressのEasy Earphones、またはアマゾンのWTSUN Audioで購入ができます。価格はAliExpressが13.12ドル、アマゾンが1,600円となっています。
AliExpress(Easy Earphones): EZAUDIO X3
Amazon.co.jp(WTSUN Audio): EZAUDIO X3

※WTSUN Audioでは現在、「EZAUDIO X3」の 300円 OFFクーポンを配布中です。そのため実質 1,300円 で購入が可能です。

EZAUDIO X3EZAUDIO X3
アマゾンでプライム扱いになっていますのですぐに届きますし、万が一の場合アマゾン経由でのサポートが受けられますので安心ですね。


EZAUDIO X3EZAUDIO X3
EZAUDIO X3」のパッケージはイヤホンケースをそのまま箱に入れたもので、内容はイヤホン本体、イヤーピースが2種類(穴の大きい方、小さい方、S/M/Lサイズ)、イヤホンケースといったシンプルな構成。
EZAUDIO X3」のハウジングは非常にコンパクトで、耳穴にすっぽりと収まるサイズ感です。金属シェルのビルドクオリティは比較的高く、千円台で購入できるイヤホンとしてはなかなか良い仕上がりだと思います。

EZAUDIO X3私はレッド&ブルーをオーダーしましたが、右側がブルー、左側がレッドの個体が届きました。パッケージを見ると逆のパターンもあるようですので、実際にどちらが来るかはオーダーしてみないと分らないのかもしれませんね。ちなみに、イヤホン本体に左右の表記はないのですがケーブルにマイクリモコンが付いている方が右側になります。
ケーブルは分岐部分までが樹脂被膜、以降のプラグまでが布張りの被膜となっています。ケーブルは柔らかく取り回しは良好です。
イヤーピースは耳に合う/合わないがあるため、必要に応じて交換した方が良いでしょう。私も手持ちのイヤーピースに交換して使用しました。

EZAUDIO X3」の音質傾向は比較的フラットで、中高域メインにフォーカスした印象は「EZAUDIO D4」とよく似た印象です。この価格帯のイヤホンとしては非常に抜けの良い中高域が特徴的で、スッキリした高域と滑らかな中音域が印象的です。いっぽう低域は少なめで、軽めの印象を受けますが、イヤーピースを耳にあったものに交換することでD4よりは低域も存在感がありバランスの良い仕上がりになっています。
良い箱だしの状態でも比較的良いバランスですが、数十時間程度のエージングで中高域の抜けが良くなり低域も厚みが増した印象がありますね。インピーダンス32Ω、感度105dB/mWということですが、音量は比較的取りやすいと思います。

EZAUDIO X350時間程度エージング後の状態で、まず高域は千円台で購入できるイヤホンとしてはかなり綺麗な音で鳴ってくれます。とてもスッキリした印象で、ダイナミックドライバーはチタンコート振動板を使っていることから寒色系の金属質な音になっているようですが、「EZAUDIO D4」同様このメーカーの特徴的な部分だと思います。
中音域はかなり近くで定位し、比較的ハッキリとした音の印象。解像度の高さを求めるのは価格的にも無理がありますが、輪郭がはっきりした音像のため細かい音も明瞭で小気味よい印象があります。音場は狭く耳元で鳴っている感はありますがエージングによりボーカルの余韻なども感じられるように厚みが増したように思います。
低域は軽く量的にも少なめですが、ある程度のエージングを行い、イヤーピースを合わせることである程度の存在感のある音になります。重低音の沈み込みは少なく、ジャズなどアコースティックな音にはあまり向かないかもしれません。

全体的な印象としては「安物イヤホンと思って侮るなかれ」という感じで、ロック、ポップス、アニソンなどテンポの速い曲や音数の多い曲でも想像以上に楽しめるサウンドだと思います。いっぽう、ジャズやクラシック、またはライブ音源などはかなり軽い音に感じてしまうと思います。
中高域寄りのの超低価格イヤホンという他にはあまりないキャラクターで存在感のある「EZAUDIO」ですが、すでに「D4」を持っている方も改めて聴いてみるのも良いのではと思います。