Yinyoo HX5

こんにちは。今回は「Yinyoo HX5」、4BA+1DDのハイブリッド構成のYinyooオリジナルイヤホンの紹介です。中国のイヤホンセラーEasy Earphonesなどが展開する「Yinyoo」ブランドではさまざまなシリーズのオリジナルイヤホンをリリースしていますが、「HX」シリーズはユニバーサルタイプのイヤホンながらカスタムIEM同様にひとつひとつハンドメイドで小ロット単位で製造されるハイグレードモデルとなります。
今回紹介する「Yinyoo HX5」は4BA+1DD構成と現時点での上位モデルとしての位置づけとなっており、フェイスパネルにはスタビウッド(Stabilised Wood)を使用するなど高級感のある仕上がりとなっています。
Yinyoo HX5Yinyoo HX5

「Yinyoo HX」シリーズはこのようにハイブリッド構成のラインナップとなっており、マルチBA構成で5BAから12BAモデルまでリリースされた「HQ」シリーズに対し、「HXシリーズ」では先日レビューした「3BA+1DD」構成の「HX4」と、下位モデルで「2BA+1DD」構成の「HX3」がリリースされています。
→ 過去記事: 「Yinyoo HX4」 今度は3BA+1DDでハイブリッドらしさと自然なバランスを両立した聴きやすいサウンド。デザインも美しい高音質中華イヤホン【レビュー】
Yinyoo HX4Yinyoo HX3Yinyoo Topaz
また同時期にリリースされ、「Yinyoo HX5」と同様の4BA+1DD構成の「Yinyoo Topaz」は、企画段階から全く異なる製品で、もちろん製造工程や工場も全く異なるため、使用ドライバー等も含め完全に別のイヤホンといえるでしょう。
Yinyoo HX5」は「パープル」と「グリーン」の2色のカラーデザインが用意されており、パープルはスタビウッドに加えてハウジング部分もパープルカラーのクリアシェルを採用。「グリーン」ではハウジング部分はグレーのクリアシェルとなっています。
Yinyoo HX5Yinyoo HX5
Yinyoo HX5」の購入はAliExpressの「Easy Earphones」またはアマゾンの「WTSUN Audio」にて。価格はAliExpressが 249ドル 、アマゾンが25,900円となっています。AliExpressでの購入方法およびフォロワー値引きについてはこちらを参照ください。
AliExpress(Easy Earphones): Yinyoo HX5


Yinyoo HX5Yinyoo HX5

なお、小ロット単位のハンドメイド製造のためアマゾンでも入荷数が少なく、アマゾン倉庫に在庫がない場合はアマゾン購入でも中国からの発送となる場合があります。それでもアマゾンの場合、アマゾン経由のでサポートを受けられますので安心感がありますね。
Amazon.co.jp(WTSUN Audio): Yinyoo HX5  (4BA+1DD)

※現在WTSUN Audioではパープルのみ15% OFFのクーポンを発行しています。

また、本ブログをご覧の方向けにさらに5% OFFのクーポンを発行いただきました。その他の割引きとの併用も可能ですのでご活用ください。
Yinyoo HX5用 5% OFFクーポンコード: VEIRTQSP (2019/6/21 0:01~2019/12/31 23:59迄有効)
※以前のコードから変更になっています。購入時はこちらのコードをご利用ください。

また、「Yinyoo HX4」「Yinyoo HX3」についても同様のクーポンコードが発行されています。
Amazon.co.jp(WTSUN Audio): Yinyoo HX4  (3BA+1DD)
Amazon.co.jp(WTSUN Audio): Yinyoo HX3  (2BA+1DD)
Yinyoo HX3用 5% OFFクーポンコード: GMNQ6FCT (2019/5/21 18:00~2019/12/31 23:59迄有効)
Yinyoo HX4用 5% OFFクーポンコード: OLXMZZBQ (2019/3/27 20:00~2019/12/31 23:59迄有効)


■スタビウッドの高級感のあるフェイスパネルと高い装着性のクリアハウジング

Yinyoo HX5」のパッケージはいつもの「Yinyoo」のボックスで、使いやすいサイズのイヤホンケースの中には本体および付属品がびっしりと詰まっています。
Yinyoo HX5Yinyoo HX5
パッケージ構成はイヤホン本体、ケーブル、イヤーピース(白色・S/M/Lサイズ)、交換用メッシュパーツ、ケースなど。さらにオマケのイヤーピースとしてシリコン製(グレータイプ2種類・S/M/Lサイズ)およびウレタン製(黒/赤/青/白の4色が各1ペア)付属します。
Yinyoo HX5Yinyoo HX5

Yinyoo HX5」本体はスタビウッドのシェルが特徴的で高級感を感じるデザインです。レジン製のシェルと金属製のステムの組み合わせでビルドクオリティも高い仕上がりとなっています。
Yinyoo HX5Yinyoo HX5
シェル形状は「3BA+1DD」構成の「HX4」と同じで、外観上の違いはフェイスプレートとカラーリングのみとなります。「HX4」同様に装着性は高くしっかり耳にフィットします。「Yinyoo HX5」と「HX4」の内部構成の違いは、低域用のダイナミックドライバーおよびミッドレンジのKnowles製の2BAユニットはどちらも同様ですが、高域用ユニットが「Yinyoo HX5」では2BA化しています。使用ドライバーは高域が「Bellsing 30017」(2BA)、中音域が「Knowles GR-31587」(2BA)です。もちろん全体のバランスなどは異なる調整が加えられているはずですが、「HX4」より主に高域が強化された仕様と考えることができますね。
Yinyoo HX5Yinyoo HX5

またMMCXケーブルはブラックの「YYX4822 8芯 高純度銅銀メッキ線ケーブル」相当品が最初から付属します。低価格のケーブルですが情報量も多くイヤホン本来のキャラクターを引き出すタイプのケーブルですので、リケーブル無しでも十分に楽しめる組み合わせと言えるでしょう。
Yinyoo HX5Yinyoo HX5
イヤーピースはオマケも含めると豊富な種類が同梱されていますので困ることは少ないと思いますが、他にも定番のJVCの「スパイラルドット」、Acoustune「AET07」、AZLA「SednaEarfit Light」など開口部が大きくフィット感の高い製品との組み合わせもお勧めです。


■自然なバランスの聴きやすいサウンドながらより中高域の明瞭感が向上

Yinyoo HX5Yinyoo HX5」の音質傾向は、中低域寄りの弱ドンシャリですが「HX4」と比べてより中高域がスッキリした印象となりました。以前レビューした3BA+1DD構成の「HX4」はハイブリッドらしい硬質な印象を維持しつつも高域は丸められた印象で中高域には暖色系のような音の膨らみを感じる音でした。これに対して高域のツィーターを2BA化した「Yinyoo HX5」では、全体的なバランスは維持したまま高域にBAらしい伸びの良さと煌めきのある音になりました。合わせて女性ボーカルの高域など中音域~中高域がより抜けの良い音になっています。
「HX4」では主に高域側で使用していたBAユニットと中域側のユニットのクラスオーバーがより大きかったのに対し、「Yinyoo HX5」では高音域に特化したツィーターを2基配置する構成となっていることでクロスオーバーが少なくなり、よりそれぞれのBAユニットの特徴を活かしたチューニングになっている物と考えられますね。

Yinyoo HX5」の高域は、マルチBAモデルの「HQ」シリーズとも通じる明るく鮮やかな印象ですが、以前の低価格ハイブリッドのような派手な音ではなく全体にバランスにあわせた伸びの良い綺麗なサウンドです。そのため中低域の厚い曲では少し後ろに下がり大人しく感じる場合もあります。ロックや女性ボーカルのアニソン曲などでは適度な煌めきのある硬質な音で、かなり控えめな高域だった「HX4」と比べると曲によっては多少刺さり等の刺激を感じる場合もあります。

Yinyoo HX5中音域は味付けのないフラットで自然な印象で凹むことなく鳴ります。音場は普通から少し狭い印象。ボーカルは僅かに下がって定位しますが不自然さはなく聴きやすいバランスです。「HX4」と比べるとより解像度は高く、抜けのよい印象で、音数が多くテンポの速い曲では「Yinyoo HX5」のほうが綺麗に鳴ってくれます。また男性ボーカル向きだった「HX4」と比べて「Yinyoo HX5」は女性ボーカルがより綺麗な印象、という違いを感じます。

低音域は適度に広がりのある濃いめの音で鳴ります。質感は良く密度と厚みのある音で、重低音の沈み込みもしっかり感じられる力強い音ですまた密度がありつつも分離は良く音数の多い曲でもしっかり再生してくれます。中高域との分離も良く、ハイブリッドらしいメリハリの良さは感じます。いっぽうで各音域のつながりも比較的自然で、聴きやすくバランスの良いサウンドにまとまっています。ロックやポップス、アニソンなどとの相性が良いですが、特にEDMなど打ち込み系の曲を綺麗に鳴らしてくれる印象ですね。

Yinyoo HX5なお、「Yinyoo HX5」と相性の良いリケーブル製品は、全体的に分離性を向上し明瞭感を増すタイプのケーブルで、「YYX4778 16芯 銀メッキ線ケーブル(ブラック)」や「YYX4807 16芯ミックス線ケーブル(ブラウン/シルバー)」といった16芯タイプのケーブルや、「YYX4810 高純度単結晶銅線ケーブル」が思い浮かびますね。どれも「Yinyoo HX5」のサウンドバランスを維持しつつ全体の情報量と分離性が大幅に向上するため、より明瞭感のあるスッキリした印象のサウンドとなります。特に「YYX4778」「YYX4807」の16芯ケーブルではメリハリや明瞭感が、「YYX4810」では音場感が向上するのが実感できます。もちろんこれらのケーブルよりさらにハイグレードなケーブルもYinyooブランドだけでも数多くリリースされていますので、好みに応じてチャレンジしてみるのも楽しいと思います(各ケーブルについてはケーブルのレビューにて数多く紹介していますのでよろしければ参照ください)。
過去記事(一覧):中華イヤホンケーブルのレビュー

Yinyoo HX5というわけで、Yinyoo HXシリーズの2モデル目の紹介となりましたが、3BA+1DDの「HX4」と今回の「Yinyoo HX5」(4BA+1DD)で結構音の印象に違いがあったのは意外でした。数多くある中華ハイブリッドのなかでも派手さを押さえ、聴きやすいバランスで作られているという点ではどちらのモデルも共通していますが、単純にグレードの違いというだけでなく、より中低域に厚みがあり男性ボーカルなどが気持ちよい「HX4」と、多少スッキリめの中高域となり女性ボーカルをより気持ちよく聴ける「Yinyoo HX5」と、使いわけをしてみるのも楽しいですね。見た目にも高級感のあるイヤホンですので、所有する楽しみも大きいと思いますよ。