TRI i4

こんにちは。今回紹介するのは「TRI-i4」です。「TRI Audio」は新しい中華イヤホンブランドで、中国のイヤホンセラー「Easy Earphones」などが中心となって展開するようですね。

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その最初のモデルである「TRI-i4」は、コンパクトながら存在感のある金属製ハウジングにKnowles製BA(バランスド・アーマチュア型)と高精度ダイナミックドライバーを搭載した 1BA+1DDハイブリッドイヤホンです。前面にわたりCNC加工されたアルミニウム合金製の使用したハウジングを採用し、見た目にも非常にクールなデザインに仕上がっています。
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搭載するドライバーは高域を担当するKnowles製BA(バランスド・アーマチュア型)ドライバーと中低域を担当するダイナミックドライバーがハウジング内に配置されています。
搭載されているBAは最近登場した高音質ハイブリッドで相次いで搭載されている「Knowles 33518」らしく、このBAユニットを搭載した1BA+1DDハイブリッドといえば「FiiO FH1」や「ikko OH1」など評価の高い製品で「TRI-i4」についてもい期待が高まります。「TRI-i4」のコストパフォーマンスの高さも実感しますね。

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そして「TRI-i4」のハウジングサイズはコンパクトにまとめられており、耳の小さい方でも装着しやすい形状になっています。また、本体コネクタはMMCXを採用し、リケーブルが可能な仕様になっています。「TRI-i4」はシャンパンゴールドとダークブルーの2色が用意されており、どちらも高級感を感じるカラーリングとなっています。

TRI-i4」の購入はアマゾンの「WTSUN Audio」にて。表示価格は 7,500円 となっています。さらにEasy Earphonesより「7% OFF のクーポンコード」の提供をいただきました。購入ページでクーポンコード「XYXCTD2A」を入力すると割引きが適用されます。またこのクーポンコードは他の割引きとの併用も可能です。
Amazon.co.jp(WTSUN Audio): TRI-i4 ※1,000円OFFクーポン配布中+7% OFFコード(XYXCTD2A

アマゾンの「Kinboofi」でも「TRI-i4」の販売が開始されました。
Amazon.co.jp(Kinboofi): TRI-i4  ※1,000円OFFクーポンを配布中。


■仕上がりの良いコンパクトな金属ハウジング。イヤーピースは必要に応じて交換を。

TRI-i4」のパッケージはTRI Audioのロゴマークが印象的なボックスで、価格のわりにしっかりしたデザインの印象です。ボックス内にはイヤホン本体と肌触りの良い布製ポーチが姿を現します。
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パッケージ内容は、イヤホン本体、MMCXケーブル、イヤーピースは黒い標準タイプとグレーのタイプ(それぞれS/M/Lサイズ)、さらにウレタンタイプのイヤーピースが1ペア。布製ケース、説明書。
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TRI-i4」の本体は光沢のあるカラーリングがされた金属ハウジングでシェル自体にもそれなりに厚みがあるらしく軽すぎることもなくしっかりとした作りになっています。サイズ的にもコンパクトで装着感も良好です。
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なお、標準タイプのイヤーピースは通常よりひとまわり小さく、普通のイヤーピースと比較するとMサイズでSサイズ、SサイズがSSサイズ、といった感じ。これはシェル自体がコンパクトでより耳穴の奥まで装着することを想定しているものと思いますが、逆に小さすぎる、という場合も多いのではと思います。その場合はグレーのイヤーピースのほか、Final「Eタイプ」やRHAのイヤーピースなどよりフィット感が向上するものに変更した方がよいでしょう。
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ケーブルは柔らかい被膜の撚り線タイプで、取り回しは良好です。標準のケーブルでも十分に高音質を実感できますが、リケーブルによりアレンジを変えてみるのも楽しいですね。


■ボーカルが際立つ、中高域にフォーカスした彩りを感じるサウンドアレンジ

TRI-i4」の音質傾向は、中音域のフラットさが特徴的な弱ドンシャリ傾向のサウンド。明確にボーカル曲にフォーカスしたアレンジでロック、ポップス、アニソンなど、多くのジャンルで小気味よく鳴ってくれるレスポンスの良さと、広めの音場での優れた定位感があります。
TRI i41BA+1DDの高音質ハイブリッドというと、最近では「TIN HIFI T3」が思い浮かびますが、「TRI-i4」は「T3」よりは高域の刺激が抑えられており、より中音域にフォーカスした聴きやすいバランスにチューニングされている印象です。
低音域は量的には十分ですが、中高域を支える印象でやや主張は控えめ。エージングにより多少厚みが増すとともに、再生環境やリケーブルでも印象が変わりますので、よりドンシャリ傾向が強いサウンドが好みの方にも受け入れられそうです。

TRI-i4」の高域は見通しの良さを感じる伸びのある音ですが、極端に派手にならず適度に角の取れた聴きやすい鳴り方をします。Knowles製の高域用BAはBellsingのような多少不自然な派手さを感じる音ではなく、より歪みのない伸びやかで自然な高音を鳴らしてくれるのがメリットで、「TRI-i4」もその特徴を十分に継承している印象です。主張は比較的強めですが刺激は適度に抑えられており、シンバルなども明瞭さを感じつつも刺さり等はあまり感じません。「TIN HIFI T3」あたりと比べるとさらに聴きやすいアレンジとなっており、高域好きの方には多少物足りなさを感じるかも知れませんが、音の鮮やかさ伸びの良さはしっかり維持しているため、十分に聴きやすく心地良い高音になっていると思います。

TRI-i4中音域はつながりの良いフラットな音で、解像度高めのモニター系の印象もありますが、実際は鮮やかで艶のある表現などボーカルの聴きやすさにフォーカスした味付けを感じます。音場は広めですは比較的近くで定位し、聴きやすく、しっかりとした主張を感じるアレンジです。
おそらく中高域の表現は「TRI-i4」の最もこだわった部分だろうと思われますが、比較的ナチュラルな印象ながらスピード感のある音で、ボーカルを際立たせるチューニングが印象的です。特に女性ボーカルはハイトーンの伸びも良く、彩りがある音で鳴ります。
TRI-i4」は1BA+1DDのシンプルなハイブリッドながら、最近の多ドラ化やマルチBA化が進む低価格中華イヤホンと比較して極端に派手にはならず、いっぽうで籠りなどを感じない明瞭さと抜けの良さで、多くの方が心地良く聴けるサウンドだと思います。ある程度のキレやメリハリの良さは求めつつも、最近の中華ハイブリッドの人工的に聞える粗さが気になる人には、「TRI-i4」のボーカル帯域を中心に丁寧に描写している点は好感を持つのではと思います。

TRI-i4低域はいわゆる中高域メインのイヤホンと考えると十分な量感があり、一定の存在感のある鳴り方をします。重低音も重みがあり沈み込みも良好です。「TRI-i4」はインピーダンス55Ωとそれなりに駆動力の必要なイヤホンですので、本来の低域を楽しむためには一定グレード以上のDAPなど、ある程度駆動力のある再生環境が必要です。
ただし、中高域と比べ低域が前面で主張することはなく、中高域より少し下がって定位し、全体的に曲に厚みを持たせるような鳴り方をします。中高域のような解像感はないため低域の解像度や表現力にこだわる方には物足りなさを感じるかもしれませんが、ベースラインは捉えやすく全体のバランスに合せた聴きやすい音だと思います。中高域との分離が良くスッキリめに鳴るのは良いのですが、男性ボーカルのロングトーンなど中低域への響きが少なめに感じる事があるかもしれません。
それでも全体として5千円~クラスのボーカル帯域中心のイヤホンとして「TRI-i4」はかなり完成度が高く、多くの方にお勧めできるイヤホンであることは間違いないと思います。

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また「TRI-i4」はMMCXコネクタを採用しているため、リケーブルによるアレンジを行うこともできます。今年に入り2千円程度の8芯ケーブル、アンダー3千円の16芯ケーブルなど、より購入しやすい価格帯でのケーブルが次々と登場しており、全体的なメリハリや音場感を高めたり、中低域に厚みを持たせるなどのアレンジを試みるのも良いと思います。
最近の低価格イヤホンケーブルもこれまでにレビューをしていますので参照いただければと思います。
→ 過去記事(レビュー一覧): 16芯タイプの中華イヤホンケーブル
→ 過去記事(レビュー一覧): 8芯タイプ・低価格 中華イヤホンケーブル(2千円以下)