BGVP DS1 Pro

こんにちは。今回は「BGVP DS1 Pro」の紹介です。中国のイヤホンブランド「BGVP」の2BA+1DD構成のハイブリッドイヤホンで、既存の「DS1」から搭載するダイナミックドライバーが高音質化したアップグレードモデルになります。
ベースとなった「DS1」は中低域メインでやや暖色系とも感じる中音域が特徴でKZのような派手さより長時間のリスニングでも疲れしない聴きやすさが印象的なイヤホンでした。今回の「DS1
 Pro」では「DS1」の印象を踏襲しつつも全体的な解像度が向上し、よりハイブリッドらしいキレのあるサウンドになりました。手頃な価格と豊富なカラーバリエーションが揃ったクリアシェルの見た目の美しさと合わせて、日常使いのリスニングイヤホンとして幅広くオススメできる製品だと思います。
BGVP DS1 ProBGVP DS1 Pro

BGVP DS1 Pro」では、N52ネオジウム磁石と高分子ポリマー振動膜を使用した新しい10mmダイナミックドライバーを搭載し、中低域の解像度や反応がアップグレードしています。
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また高域を担当するデュアルBAドライバーはハウジング内のアルミ合金製ステムの直下部分に収納されており、ネットワーク基板により出力がコントロールされ、全体的により高音質のチューニングを行っています。
BGVP DS1 ProBGVP DS1 Pro

BGVP DS1 Pro」も他のBGVP製イヤホン同様にMMCXコネクタを採用しており、リケーブルにも対応します。付属ケーブルはマイクなしモデルがシルバーカラーの「銀メッキ高純度銅線ケーブル」、マイク付きがブラックの「高純度銅線ケーブル」になります。
BGVP DS1 ProBGVP DS1 Pro

カラーバリエーションは「レッド」「ブルー」「レッド&ブルー」「ブラック」「パープル」の5種類から選択できます。
BGVP DS1 ProBGVP DS1 ProBGVP DS1 Pro

購入はアマゾンの日本BGVP公式セラーの「GKオーディオ」(Geek Audio-JP)にて。表示価格はアマゾンにて 5,500円 となっています。
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■美しいクリアデザインのハウジング。付属品も充実。

今回はパープルの「BGVP DS1 Pro」をオーダーしました。パッケージはハイレゾ認定ステッカーの貼られた上位モデルとも共通するもので、この価格帯のイヤホンとしてはかなりしっかりした印象がありますね。
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パッケージ構成もとても充実しています。内容はイヤホン本体、MMCXケーブル、シリコンイヤーピース(黒色・開口部の広いタイプ、青色・開口部の小さいタイプ、それぞれS/M/Lサイズ)、ウレタンイヤーピース(1ペア、ロゴ入りプラケース入り)、イヤーフック、ケーブルタイ、説明書、保証書ほか。
BGVP DS1 ProBGVP DS1 Pro

クリアシェルが美しい樹脂製のハウジングは「DS1」と同じ形状で、ゴールドカラーのアルミ合金製ステムとMMCXコネクタがワンポイントになっています。ビルドクオリティは高く、安っぽさは感じない美しい仕上がりになっています。
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形状およびサイズは「T2G」など多くのTFZ製イヤホンや「KZ ZST」「ZSN」などに近く、装着感も近い印象です。標準のイヤーピースも種類が多く同梱されていますが、さらに定番のJVCの「スパイラルドット」、Acoustune「AET07」、AZLA「SednaEarfit Light」など開口部が大きいタイプの製品によりフィット感をより向上させるのもお勧めです。


■フラット寄りの自然なサウンドバランスながら高域の明瞭感と低域の締まりが向上。

BGVP DS1 ProBGVP DS1 Pro」の音質傾向は中低域メインで多少フラット寄りの印象ですが、「DS1」に比べて全体的に解像度がアップしており、さらに高域および低域のキレも実感できるようになりました。インピーダンス13.5Ω、感度108dB/mWと比較的反応は良く鳴らしやすいイヤホンですが、イヤホン自体のポテンシャルは高く、DAPなどの再生環境やリケーブルによって中高域のメリハリが強化される印象です。また手持ちのBGVPのマイク付きケーブル(マイク無しは銀メッキ線、マイク付きは銅線タイプ)で試してみると、さらに低域強めで高域が控えめの印象になります。この辺の傾向は「DS1」ともある程度共通する部分ですが、もともと暖色系でやや緩めのキャラクターだった「DS1」と比べて、「BGVP DS1 Pro」では多少解像感が向上し、より音の輪郭を捉えやすくなった印象です。

BGVP DS1 Pro」の高域は、「DS1」より確実に明瞭さを感じる音に変化しているものの刺激はほぼ感じません。比較的スッと伸びていく音で歪みなどは感じない自然な音で聴きやすく感じます。全体的に主張はやや控えめで付属の銀メッキ線ケーブルの場合だと少し離れて鳴る印象です。
BGVP DS1 Pro中音域は「DS1」とも共通する柔らかくウォームさを感じる音ですが、あくまで自然な範囲ながら音の輪郭は良くなっており、解像度は向上しています。また、ボーカルは比較的近く、やや遠めだった「DS1」よりかなりしっかり表現できている印象です。ただ「DS1」同様に、良く言えばフラットですが、ハイブリッド的な鮮やかさはなく少し暗めの音ですのでメリハリのある派手めの音を好む方には多少物足りなく感じるかも知れません。
低域は存在感のある音ですが、レスポンスが良い音でとても心地良く鳴ってくれる印象。「DS1」と比べてかなり締まりが良く分離性が向上していますが、硬質な感じにはならず、中音域同様にややウォームで自然な鳴り方をします。沈み込みも比較的しっかりしており、重低音も軽くならず重すぎずといった量感で鳴ってくれます。最近の中華イヤホンの音質向上の傾向を考えると、解像度や表現力の高さでいえば同価格帯で「BGVP DS1 Pro」より優れた製品はあると思いますが、2BA+1DDのハイブリッドながらこれだけリスニングに特化した聴きやすい自然なサウンドはこのシリーズにはあまり見当たらないかもしれませんね。
ポップス、ロック、アニソンなどのボーカル曲を楽しむ普段使いのイヤホンとして最適な製品だと思います。

また前述の通り、「BGVP DS1 Pro」はイヤホン自体のポテンシャルが高いため、リケーブルによる音質向上がとても効果的です。2千円~3千円台の8芯または16芯のリケーブル製品が最近特に増えていますので選択肢も多くなっていますね。
過去記事(一覧):  3千円クラスのケーブルレビュー / 2千円以下のケーブルレビュー

例えば前回紹介した「TRIPOWIN C8」8芯ミックス線ケーブルの場合、全体的に明瞭感が大幅に向上し、自然な音質傾向を維持したまま、中高域がより鮮やかでメリハリのあるサウンドに鳴るのを実感できます。より解像感が向上するため1ランクグレードが上がったような印象になると思います。
TRIPOWIN-C8Linsoul  OCC Cable
またOCCなどの高純度銅線ケーブルでは解像感の向上により、より奥行きのある音場を実感できると同時に低音域の厚みが増し、とくに重低音の響きが良くなるのを感じました。「BGVP DS1 Pro」はリケーブルの効果がとても大きく、同時にもともとフラット寄りのサウンドのため、ケーブルの傾向でさまざまな変化を楽しめるのは特徴のひとつといえますね。

というわけで、「BGVP DS1 Pro」はこれまでもリスニングイヤホンとして使いやすいサウンドだった「BGVP DS1」(および同じファクトリーで作られていると思われる類似イヤホン)の特徴は継承しつつ、より高域および低域の質感を向上し、全体的な解像度や表現力がアップすることで、より使い勝手の良いイヤホンになりました。決して派手な製品ではありませんが、購入しやすい価格帯で普段使いのイヤホンを探している場合は候補のひとつとして十分にお勧めできる製品だと思います。