ケーブルまとめ2019夏・低価格8芯ケーブル編

こんにちは。 今回は「中華イヤホンケーブルまとめ」の最新版、「低価格 8芯 ケーブル(2千円~)」編です。「中華イヤホンケーブル」のまとめ紹介は年明けに「低価格」「ミドルグレード」「ハイグレード」の3回に分けて紹介し結構好評をいただいたのですが、今年に入り、特に低価格グレードのケーブルが一斉に新製品に置き換わっている状況ですので、改めて「2019年夏バージョン」をまとめたいと思います。内容的に低価格編は「8芯」と「16芯」に分け、次のように3回に分けての構成になります。

① 「低価格 8芯 中華イヤホンケーブル」編 ※本まとめ
② 「低価格 16芯 中華イヤホンケーブル」編
③ 「ミドルグレード(1万円以下) 中華イヤホンケーブル」編
(追記) 「ハイグレードケーブル」編 ※1月まとめに追記 

なお、今回「ハイグレードケーブル」については最新版はなく、1月に掲載した「ハイグレード編」に追記しての紹介としました。
また今回紹介していない「3,000円クラスの低価格ケーブル」についても1月掲載の「低価格ケーブル(3千円クラス)まとめ」を参照ください。一部販売終了となっていますが、今後セールなどで非常にお得に購入できる場合の参考にしていただければと思います(評点は今回と同じ基準となっています)。
→ [前編] 「中華イヤホンケーブル」の価格帯別/線材別のお勧めケーブルを選んでみました(2019年新年版) 【アラウンド3,000円クラス編】

今回も傾向比較を「情報量」「明瞭感」「奥行き」「高域強調」「低域強調」で載せていますが、これは点数が高いほど「リケーブル効果が大きい」項目を示します。それぞれのケーブルには特徴があるため、必ずしもスコアが高い=良い音という意味ではありません。組み合わせるイヤホンの傾向を踏まえて選ぶ上での目安にしていただければと思います。なお、参考までに相対評価でKZ/CCAのイヤホンに付属するケーブルのスコアを記載しますので参考にしてください。

[(参考)KZ/CCA製イヤホン付属ケーブル(ブラウン・撚り線タイプ)]
情報量 ■□□□□
明瞭感 □□□
奥行き □□□
高域強調 ■□□□□
低域強調 □□□

なお、商品リンクではアマゾン倉庫の売り切れ・在庫切れ等によりコネクタ形状など紹介しているすべての種類を選択できない場合があります。その場合は各セラーのツイートなどを参考に次回入荷のチャンスを狙ってみてくださいね。

また、各ケーブルの「線材」ごとの特徴や、コネクタ、プラグなどについては過去記事の「解説編」にてまとめていますので、併せてご覧いただければ幸いです。また、中華ケーブルの場合、販売ページでの「線材」の表記が多少微妙な場合もありますが、名称の記載方法(「区別」のしかた)たレビューにあたっての考え方についても記載をしています。
→ 【解説編】 「中華イヤホンケーブル」レビューの読み方(材質ごとの特徴、コネクタ種類などについて)


KBEAR 8芯 銀メッキ線ケーブル(シルバー/KBF4833) (レビュー
Amazon.co.jp(Kinboofi) / Amazon.co.jp(NexAudio) 1,999円
【 MMCX 】【 中華2pin 】【QDC】【3.5mm】【2.5mm/4極】【4.4mm/5極】
KBEAR KBF4833KBEAR KBF4833
今回紹介するアンダー2千円の低価格ケーブルのなかで、特に「とりあえずリケーブルといったらコレ」的な製品が「KBEAR 8芯 銀メッキ線ケーブル(KBF4833)」です。多くのイヤホンと合せやすいシルバーカラーでリケーブル効果が分りやすい8芯銀メッキ線タイプといろいろ使いやすく、最近のKZやCCAなどのイヤホン(「KZタイプC」仕様)に使えるQDCコネクタもラインナップしています。アンダー2千円クラスのケーブルは以前の3千円タイプほど派手な傾向変化はないものの、このKBEARのケーブルと次のYYX4822/YYX4823は比較的傾向が分りやすいのも特徴です。
KBEAR KBF4833KBEAR KBF4833

[KBF4833 8芯 銀メッキ線ケーブル(シルバー)] 1,999円
情報量 ■■■□□
明瞭感 ■■□□□
奥行き ■■■□□
高域強調 ■■□□□
低域強調 ■■□□□
オススメ ★★★


Yinyoo YYX4822 8芯 銀メッキ線ケーブル(ブラック) 1,989円 (レビュー
Yinyoo YYX4823 8芯 高純度銅線(銀メッキ)ケーブル(ブラウン) 1,789円 レビュー
【 MMCX 】【 中華2pin 】【QDC】【3.5mm】【2.5mm/4極】【4.4mm/5極】
YYX4822 / YYX4823YYX4823
Yinyooブランドのアンダー2千円クラスのケーブルで、多くのイヤホンと組み合わせやすいスタンダードケーブルですね。位置づけとしては3千円クラスの「YYX4784」「YYX4783」(どちらもアマゾンでは在庫切れ)のリプレースにあたるケーブルですが、これらの製品がHCKの「TDY1」「CT1」に対抗して比較的派手めの傾向だったのに対し、「YYX4822」「YYX4823」では「情報量」および「分離性・明瞭感」の向上が中心の変化で、イヤホンのキャラクターを活かす自然なサウンドとなっています。そのため「とりあえずバランス化したい」「低価格でより明瞭感のある濃い音にしたい」というケースに幅広く使える「汎用ケーブル」的存在ですね。
YYX4822YYX4822 / YYX4823
また、最近のKZタイプCコネクタを使用したKZ/CCAやODM製品(KBEARなど)との組み合わせにも最適です。「YYX4822」「YYX4823」の使い分けは「YYX4822」のほうがやや高域に主眼を置くケーブルという印象ですね。

[YYX4822 8芯 銀メッキ線ケーブル(ブラック)] 1,989円
情報量 ■■■□□
明瞭感 ■■□□□
奥行き ■■■□□
高域強調 ■■□□□
低域強調 ■■□□□
オススメ ★★★

[YYX4823 8芯 高純度銅線(銀メッキ)ケーブル(ブラウン)] 1,789円
情報量 ■■■□□
明瞭感 ■■□□□
奥行き ■■□□□
高域強調 ■■□□□
低域強調 ■■■□□
オススメ ★★★

Kinboofi KBF4824 8芯 高純度銅+銀メッキ線ミックスケーブル 1,900円 (レビュー
【 MMCX 】【 中華2pin 】【3.5mm】【2.5mm/4極】【4.4mm/5極】
KBF4824KBF4824
KBF4824」は、上記「YYX4822」および「YYX4823」と同じタイミングで登場したミックス線ケーブルです。アンダー2千円クラスで購入できる数少ないミックス線ケーブルのひとつですが、今のところQDCコネクタ仕様はリリースされておらず、ちょっとマイナーな印象かもしれません。ケーブルの傾向は「YYX4822」に比較的近い印象ですが、より全体的な明瞭感がアップするケーブルです。イヤホンによってはかなり派手めに変化するので少し暖色傾向のイヤホンのほうが良いかもしれません。例えばいかにもKZサウンドな「KZ ZS10 Pro」は「YYX4822」「YYX4823」が合いますが、「KBF4824」は少し暖色寄りの「CCA C10」のほうが合う、といった感じです。個人的には結構好きなケーブルですのでもっと売れるといいなという気はしますね。

[KBF4824 8芯 ミックス線ケーブル(カッパー/シルバー)] 1,900円
情報量 ■■■□□
明瞭感 ■■■□□
奥行き ■■■□□
高域強調 ■■□□□
低域強調 ■■□□□
オススメ ★★★


NICEHCK TDY4 8芯 銀メッキ線ケーブル(ブラック) 1,899円 (レビュー
NICEHCK CT3 8芯 高純度銅線ケーブル(ブラウン) 1,699円 (レビュー
【 MMCX 】【 中華2pin 】【3.5mm】【2.5mm/4極】【4.4mm/5極】
NICEHCK TDY4 / CT3NICEHCK TDY4
HCKブランドの8芯ケーブル。すでに在庫切れになっているHCKの細い線タイプのケーブルをリプレースする製品で、撚り線タイプの8芯ケーブルながら、付属ケーブル並みに細めでスッキリした印象なのが特徴。リケーブルによる情報量アップを期待しつつもゴツゴツした太いケーブルを敬遠される方の場合、低価格ケーブルではほぼ一択といってよい製品でしょう。
NICEHCK TDY4NICEHCK CT3
印象としてはミドルグレードの16芯ケーブル(具体的には「NICEHCK TDY3」と「CT2」)の線材を使った8芯ケーブル、という感じ。もともとミドルグレードの16芯ケーブルは非常に情報量が高く、イヤホンや再生環境によっては反応が良すぎる(過敏に反応しすぎる)傾向があったため、線材が半分の8芯になっても十分に情報量は確保できているようです。音質傾向の変化はほとんど無くイヤホンの特徴を活かすタイプですのでどのようなイヤホンとも合せやすいでしょう。銀メッキ線の「NICEHCK TDY4」と銅線の「NICEHCK CT3」の違いは少ないもののTDY4のほうが少し明瞭感がアップする印象です。

[NICEHCK TDY4 8芯 銀メッキ線ケーブル(ブラック)] 1,899円
情報量 ■■□□□
明瞭感 ■■□□□
奥行き ■■■□□
高域強調 ■■□□□
低域強調 ■■□□□
オススメ

[NICEHCK CT3 8芯 高純度銅線ケーブル(ブラウン)] 1,699円
情報量 ■■□□□
明瞭感 ■■□□□
奥行き ■■□□□
高域強調 ■■□□□
低域強調 ■■□□□
オススメ ★★


NICEHCK TDY5 8芯 銀メッキ線ケーブル(グレー)」 1,950円 (レビュー
NICEHCK TDY6 8芯 銀メッキ線ケーブル(ブラック/シルバー)」 1,950円 (レビュー
NICEHCK TYB3 8芯 ミックス線ケーブル(カッパー/シルバー)」 1,850円 (レビュー
【 MMCX 】【 中華2pin 】【3.5mm】【2.5mm/4極】【4.4mm/5極】【USB Type-C】
NICEHCK TDY5/TDY6/TYB3NICEHCK TDY6
HCKより最近リリースされた銀メッキ線ケーブルとミックス線ケーブル。多少樹脂比較が硬めでテカテカした肌触りなので「TDY4」などと比べて好き嫌いが分かれるかもしれません。実はTRNが出している8芯ケーブル(ただしTRNではミックス線と表記)とほぼ同じ線材のような気も・・・。音質傾向は今回紹介する低価格ケーブルのなかでは最も派手めの傾向で、「NICEHCK TDY1」にも比較的近い印象。イヤホンのメリハリを向上しキレのあるサウンドにアレンジしたい場合には良さそうです。もうすこし高域をスッキリさせたい、明瞭感をアップさせたいという場合には最適です。
いっぽう「TYB3」は「TDY5」「TDY6」と同様の被膜の線材のケーブルですが中高域に加えて低域の厚みも加わりより濃い音になるケーブルです。印象としては同じミックス線の「TYB1」にも近くこの3種類の中ではもっとも使いやすいケーブルでしょう。ただ若干緑化しやすい印象がありました。
NICEHCK TYB3NICEHCK TDY5
またこのケーブルにはプラグに「USB Type-C」が選択できます。Androidスマートフォンや最新のiPadに直結してDACとして機能します(もちろんPCやMacでもOK)。マルチBAのCIEMなど反応の良いイヤホンではそれなりにホワイトノイズがのる場合がありますが、有線でデジタル出力できるケーブルを探している場合には2千円程度で手軽に購入できるというケーブルとしてはかなり有力な選択肢になりますね。

[NICEHCK TDY5(グレー) / TDY6(ブラック/シルバー) 8芯 銀メッキ線ケーブル] 1,950円
情報量 ■■■□□
明瞭感 ■■□□□
奥行き ■■□□□
高域強調 ■■■□□
低域強調 ■■□□□
オススメ ★★☆

[NICEHCK TYB3 8芯 高純度銅&銀メッキ線ミックスケーブル] 1,850円
情報量 ■■■□□
明瞭感 ■■■□□
奥行き ■■□□□
高域強調 ■■□□□
低域強調 ■■□□□
オススメ ★★


Yinyoo YYX4852 8芯 ミックス線ケーブル(ブラウン/シルバー) 1,990円 (レビュー
【 MMCX 】【 中華2pin 】【QDC】【3.5mm】【2.5mm/4極】【4.4mm/5極】
YYX4852こちらもYinyooブランドで発売された8芯ミックス線ケーブル。ブラウン/シルバーという組み合わせはミドルグレード16芯ミックス線の「YYX4807」に合せているのかもしれませんね。現在販売されているアンダー2千円クラスのミックス線では唯一「QDCコネクタ」が選択できるケーブルです。ただ線材の質感は上記の「NICEHCK TDY5」「TDY6」と非常に近く、こちらもTRNの8芯ミックス線ケーブルと同じ線材のように感じます。音質傾向も派手めの印象で、やはりこれらのケーブルと非常に近い印象です。
「ミックス線」と考えるか「銀メッキ線」と考えるか多少微妙ではありますが、とりあえず2千円クラスで派手めのケーブルを選びたい場合は「TDY5」「TDY6」と同様にあとは見た目やコネクタ形状、販売価格など(セールなどがある場合)で選択すると良いと思います。

[Yinyoo YYX4852 8芯 ミックス線ケーブル(ブラウン/シルバー)] 1,990円
情報量 ■■■□□
明瞭感 ■■□□□
奥行き ■■□□□
高域強調 ■■■□□
低域強調 ■■□□□
オススメ ★★☆

TRIPOWIN-C8 8芯 ミックス線ケーブル(銅箔系/銀箔系) 3,250円 (レビュー
Amazon.co.jp(L.Sオーディオ)Amazon.co.jp(Geek Audio-JP)
【 MMCX 】【 CIEM 2pin 】【QDC】【3.5mm】【2.5mm/4極】【4.4mm/5極】
TRIPOWIN-C8TRIPOWIN-C8
Linsoul系のL.Sオーディオなどで販売される「TRIPOWIN」の8芯ミックス線ケーブル。ダークブラウンとダークシルバーの組み合わせが渋いカラーリングですね。こちらは3千円クラスの価格設定のため、上記の2千円クラスより明らかに質感で上回る印象があります。音質傾向はイヤホンの特性を活かす自然さを維持し派手すぎない印象ですが、情報量は大幅に向上しており、ある程度のポテンシャルのあるイヤホンと駆動力のあるDAPを組み合わせることで、より奥行きのある立体的な音場感としっかりした描写を実感できると思います。「QDCコネクタ」も選択でき、8芯ケーブルでは最もオススメできる製品だと思います。

[TRIPOWIN-C8 8芯 ミックス線ケーブル(銅箔系/銀箔系)] 3,250円
情報量 ■■■□□
明瞭感 ■■■□□
奥行き ■■■□□
高域強調 ■■□□□
低域強調 ■■□□□
オススメ ★★★


というわけで、今回は各セラーの2千円クラスのケーブルを中心に紹介しました。年明けの「低価格編のまとめ(3千円クラス)」で紹介したケーブル製品がほぼリプレースされる模様で、3千円クラスのケーブルは在庫限りで順次終了となる可能性も高いと思います。だだし、線材としては今回の2千円クラスのケーブルとは結構異なっていたりします(特にHCK)。比較的派手めの傾向のケーブルが好みの方はレビューや比較グラフを参考に3千円クラスのケーブルを早めに入手される方が良いかもしれません。もっとも、次回紹介する3千円クラスの16芯ケーブルを考えると、そちらに行く方が良い可能性も結構高いわけですけどね(^^)。

次回は「低価格 16芯ケーブル」のまとめとなります。