Guide Ray GR-Iシリーズ

こんにちは。今回は「GuideRay GR-i シリーズ」ハイブリッドイヤホンの紹介です。この製品はカラーバリエーションごとに異なるモデルナンバーが与えられており、今回てもとに届いたブラックカーボンフェイスのタイプは「GR-i68」というモデルナンバーになります。「GuideRay」(Shenzhen GuideRay Electronics Co., Ltd.)は中国のイヤホン製造メーカーで、自社ブランドの製品も同社サイトには掲載されていますが、どちらかというとOEMやODM(受託での設計製造)系のメーカーという印象ですね。今回の「GuideRay GR-i シリーズ」は自社ブランドの製品ですが、販売はアマゾンの「L.S オーディオ」をはじめ、Linsoul系のセラーでの取り扱いとなる製品のようです。

そして「GuideRay GR-i シリーズ」では「GR-i18」、「GR-i58」、「GR-i68」の3種類のカラーバリエーションがリリースされており、どれもハンドメイドによるレジン製シェルに印象的なファイスプレートがデザインされた仕様となっており、5千円程度の低価格イヤホンとは思えない丁寧な作りが特徴的です。
Guide Ray GR-I18Guide Ray GR-I58
ドライバー構成は、9.2mm ダイナミックドライバーと高域用バランスド・アーマチュア型(BA)ドライバーによる1BA+1DDハイブリッド構成となっています。インピーダンス 19Ω 感度100dB/mWと比較的鳴りやすい仕様ですね。
Guide Ray GR-I68Guide Ray GR-I68
カラーバリエーションはモデルナンバーごとに、以下のような組み合わせになっています。
 ・ 「GR-i18」 クリアパープル+ウッド・パネル
 ・ 「GR-i58」 クリアブルー+ホワイト・パネル
 ・ 「GR-i68」 ブラック+カーボン・パネル
GuideRay GR-i シリーズ」の購入はいつもお世話になっている中国のイヤホンセラー「L.S オーディオ」にて。価格はどのカラーも 5,299円(マイク無し)となっています。
Amazon.co.jp(L.S. オーディオ): GuideRay GR-i シリーズ

今回は「GuideRay GR-i シリーズ」の中でもブラックモデルの「GR-i68」が届きました。パッケージは製品画像がプリントされたボックスで箱の大きさはKZ系より少し大きく、TRNあたりとほぼ同じくらいです。
Guide Ray GR-I68Guide Ray GR-I68
パッケージ構成は、本体、ケーブル、イヤーピースはシングルフランジとダブルフランジの2タイプがそれぞれ「S/M/L」サイズ、説明書、保証書。
Guide Ray GR-I68Guide Ray GR-I68
レジン製のハウジングは低価格イヤホンとしてビルドクオリティが高く装着性が良く遮音性の高い耳にフィットするデザイン。サイズ感としてはわりと大きめで「Yinyoo HQ」シリーズの5BAや6BAなどのマルチBAモデルとほぼ同等クラス。言い方を替えれば、金属製のステムノズルも併せて、より高価格帯のイヤホンと比べても「見た目だけでは遜色ない」ともいえるでしょう。
Guide Ray GR-I68Guide Ray GR-I68
アルミ合金製のステムノズルは結構細いタイプで、そのため付属のイヤーピースも開口部が小さく、より耳穴の奥まで挿入することを想定した高遮音タイプが付属します。そのため各サイズ通常のイヤーピースよりひとまわり以上小さいのが特徴。さらに、ダブルフランジタイプのイヤーピースも付属しており、装着性の上ではこちらの方がより高い印象です。ちなみに、これらのイヤーピースは同様にステムが細い「MaGaosi K5」およびYinyoo/HCKのブランド違いの製品で付属していたイヤーピースとおなじものです。
Guide Ray GR-I18Guide Ray GR-I68
ケーブルはKZ/CCAなどこの価格帯の低価格イヤホン付属のものよりグレードの高い「銀メッキ線」仕様の撚り線タイプが付属します。このケーブルの線材も「Yinyoo V2」や6BAモデルの「HiFiHear HD6」等に付属するケーブルと同じもので比較的コストをかけているのが伺えますね。


Guide Ray GR-I68GuideRay GR-i シリーズ」/「GR-i68」の音質傾向はハイブリッドらしい弱ドンシャリですが、高域の刺激を押さえ、低域の量感を確保しつつ、ボーカル帯域を中心とした中低域メインのバランス、という最近の中華イヤホンで増えている「聴きやすさ重視」のサウンドとなっています。解像度などは低価格中華イヤホンの「価格なり」の水準で、特筆すべきポイントが少ない「中庸さ」がこの製品の最大の特徴かもしれません。特に付属ケーブルでのサウンドはバランスは良いものの面白味があまり感じない印象です。そのため、「見た目イヤホン」としてのシェルの作りの良さと、装着性の良さによる遮音性の高さ、そして長時間のリスニングでも聴き疲れしないサウンド。とにかくライトユーザーも含めた「使い勝手の良さ」が一番の売りともいえるイヤホンだと感じます。

GuideRay GR-i シリーズ」/「GR-i68」の高域はハイブリッドらしい硬質さはあるものの主張しすぎない聴きやすい音という印象。曇りなどは無くスッキリ目でハイハットなどのシンバル音も煌めきのある音で鳴らしてくれますが、刺さりやすい帯域の音の主張は控えめで刺激の少ない音です。しかしこれは付属ケーブルでの印象で、より情報量の多いケーブルにリケーブルすることで、かなり明瞭感のある印象に変化します。
Guide Ray GR-I68中音域は特に凹むことはなく、少し広がりある音で高域同様に聴きやすい印象です。ボーカル帯域の解像度は決して高くないものの、音の伸びはある程度確保しており、さらに極端な味付けの無い聴きやすいサウンドとなっています。ボーカルは少し下がり気味で定位しますが全体的には自然な印象です。
低域は量感があり適度に分離の良い音を鳴らしてくれます。中高域への曇りはありませんが、少し膨らむような響きが有り、ベースラインは緩めの印象。また沈み込みはやや浅く、量感のわりに重低音の下の方はあまり出ていない印象で重さや力強さはあまり感じません。全体的には中低域寄りのバランスですが、低域をやや軽めにすることで中音域を聴きやすくしている、というチューニングで、低域好きの方には物足りなく感じそうです。

Guide Ray GR-I68しかし、上記の通り「GuideRay GR-i シリーズ」は0.78mm 2pinコネクタを採用しているため、2pinケーブルでのリケーブルが可能で、特に低域および高域のリケーブル効果が大きい印象です。銀メッキ線と高純度銅線の両方の特性を持つミックス線ケーブルとして情報量が多く価格も手ごろな「TRIPOWIN-C8 8芯 ミックス線ケーブル」は「GR-i68」との組み合わせで大幅なリケーブル効果を感じさせてくれるケーブルのひとつ。リケーブルにより「GuideRay GR-i シリーズ」の印象が一変します。
GuideRay GR-i シリーズ」で多少ぼんやりとした「中庸さ」を感じていたサウンドがリケーブルによりぐっとキレが増し、メリハリのあるハイブリッドらしいサウンドに「激変」します。高域は多少刺激は増えるもののよりスッキリした印象となり、低域は厚みが増し重低音についてもある程度の「重さ」のある音に変化します。ボーカルの定位自体は変化しませんが、解像度が向上するためより音像を捉えやすくなります。個人的にはこの組み合わせによるリケーブルは「GuideRay GR-i シリーズ」では「必須」かな、と感じました。

Guide Ray GR-I68というわけで、「GuideRay GR-i シリーズ」/「GR-i68」は、低価格ながらハンドメイドによるビルドクオリティの高さが印象的なイヤホンでした。付属ケーブルでのサウンドは「聴きやすさ」という点で悪くはありませんがやや「中庸さ」は否めない印象でしたが、リケーブルで激変するポテンシャルを持っており、この点も含めるとコストパフォーマンスはかなり良いイヤホンではないかと感じます。また、リケーブル可能なイヤホンを耳掛け式の完全ワイヤレス化する「TRN BT20S」(aptX対応)を組み合わせると非常に使い勝手の良い高音質ワイヤレスイヤホンに「化ける」こともできます。ブラックの「GR-i68」は見た目のマッチングも良好で、高い装着性もありかなり相性の良い組み合わせだと思います。個人的にはよりカラフルな「GR-i18」や「GR-i58」についてもリケーブル構成で使ってみたいなと感じました(^^)。