NICEHCK C16-1 / C16-2 / C16-3

こんにちは。今回は中国のイヤホンセラー「HCK Earphones」の新しい16芯イヤホンケーブルの紹介です。今回リリースされたのは「NICEHCK C16」シリーズの「C16-1」「C16-2」「C16-3」の3種類で、それぞれ16芯銀メッキ銅線、ミックス線、高純度銅線タイプのミドルグレード使用のイヤホンケーブルです。
最近ではアマゾンでも3千円以下で販売される(AliExpressでは20ドル以下)の低価格な16芯ケーブルが相次いで登場し、これまでの5千円~程度のミドルグレードの16芯ケーブルにも近い品質でリケーブルの幅も一気に広がった印象があります。

今回の「NICEHCK C16」シリーズ「C16-1」「C16-2」「C16-3」の3種類のケーブルは、ミドルグレードの価格帯に位置する製品で、低価格16芯ケーブルに底上げされる形で従来の同価格帯のものより大幅にグレードアップした内容となっています。また今回のケーブルでは「MMCX」および「中華2pin」に加えて、HCKでは久しぶりの「QDCコネクタ」と、さらに自社ブランドの「NICEHCK NX7」に対応するコネクタを揃えました。
MMCXコネクタ0.78mm 中華2pin コネクタqdc コネクタ
「QDC」コネクタは「qdc」ブランドのイヤホンより、どちらかというと「KZ」「CCA」などの「KZタイプC」コネクタの代替で使用されることが現在では多くなっていますね。

TFZ(HCK NX7)コネクタ TFZ(HCK NX7)コネクタ
そして、「NICEHCK NX7」用コネクタは、実は私のブログでも多くのモデルを紹介している「TFZ」製イヤホン(一部のモデルを除く)のコネクタカバーとも互換性があり「TFZ用コネクタ」として活用出来る点が大きな特徴です。もちろん、TFZは0.78mmの中華2pinタイプのケーブルで問題なく使えますので、私も中華2pinでリケーブルしていますが、見た目的にしっくりくるのは良いですね。なお、手持ちのTFZ製イヤホンでこのケーブルと仕様が異なるのは「TEQUILA 1」「QUEEN」と以前の「EXCLUSIVE1・3・5」の各モデルでした。

NICEHCK C16サイト表記によると「NICEHCK C16」シリーズは、導体サイズ0.05mmの極細の線材を14本束ね透明な薄い被膜で覆った芯材を、さらに16芯として編み込んだケーブルです。今回の「NICEHCK C16」シリーズについてはAliExpressの商品ページにて線材のメーカー記載こそ無いものの比較的詳細なマテリアルのスペック記載がありとても好感が持てます。実は中華ケーブルというと私のブログの「解説編」でも記載している通り、やたら「7N」などの基準のよくわからない「盛ったグレード表記」が見受けられるのですが、最近のHCKのケーブルは相変わらず誤記と思われる箇所はよく見かけるものの、これよりはかなりまともになってきている印象です。

NICEHCK C16」シリーズ「C16-1」「C16-2」「C16-3」ケーブルの購入は、AliExpressの「NiceHCK Audio Store」にて。AliExpressの購入方法およびフォロワー値引きの方法はこちらをご覧ください。またHCKのTwitterアカウント「HCK Earphones」(@hckexin)と「NiceHCKオーディオ」(@NiceHCK_Audio)では頻繁に割引情報等もツイートされていますので、フォローの上こまめにチェックすることをお勧めします。
なお、近日中にアマゾンでも購入できるようになると思います(アマゾンで購入可能になりましたら追記します)。※アマゾンのNICEHCKでも各ケーブルが購入可能になりました。


[ NICEHCK C16-1 ]  16芯 銀メッキ線 アップグレードケーブル(シルバー)
NICEHCK C16-1 16 Cores Silver Plated Cable 3.5/2.5/4.4mm Plug MMCX/2Pin/QDC/NX7 Connector
【 MMCX 】【 中華 2pin 】【QDC】【TFZ※】【 3.5mm 】【 2.5mm/4極 】【 4.4mm/5極 】
NICEHCK C16-1NICEHCK C16-1NICEHCK C16-1

NICEHCK C16-1 16芯 銀メッキ銅線ケーブル」は、最もスタンダードな「銀メッキ銅」線タイプのケーブル。プラグおよびケーブル分岐、コネクタの部品も従来の中華ケーブルよりコストのかかった部品が使用されており低価格16芯とは異なる、高級感のある仕上がりとなっています。
NICEHCK C16-1NICEHCK C16-1
丁寧に編み込まれた線材は、これまでのミドルグレードの16芯ケーブル同様非常に柔らかく、取り回しの良さは抜群です。非常に柔らかいのでリケーブル後に耳掛け加工なしでもしっかり耳にフィットしますし、まっすぐ垂らすタイプのイヤホンと組み合わせてもタッチノイズをほぼ感じないのも大きな特徴ですね。
音質傾向は味付けが無くイヤホンのポテンシャルを引き出すタイプ。非常に情報量の多いケーブルです。アンダー3千円クラスの低価格16芯より情報量が多く、より中高域の輪郭がハッキリする明瞭感があります。より高価格帯のOCCケーブルのようなニュートラルに解像度を上げるタイプのケーブルよりはややメリハリはあり、先日レビューした「NICEHCK GCT4」のような「OFHCケーブル」のような見通しの良い空間表現ともまた種類の異なる音ですが、イヤホンによっては音量がひとまわり変わるほどの情報量の変化により、かなり印象が変わるケースも出てくるのが大きな特徴です。
NICEHCK C16-1NICEHCK C16-1
最近のKZやCCAのマルチBAモデルでは付属ケーブルよりかなりスッキリした印象になりますし、TFZも「SERIES 7」などドンシャリ傾向の強いモデルとの相性が良い印象でした。同様に「T2G (T2 Galaxy)」や「NO.3」なども相性が良いと思います。ただ再生環境によってはやや高域が強くなる場合もあります。
NICEHCK C16-1 16芯 銀メッキ銅線ケーブル」は主にマルチBAや逆にインピーダンスの高いシングルダイナミックと駆動力のあるDAPの組み合わせで特に大きな効果を得られると思います。逆にスペックの低いイヤホンや駆動力の低いDAPでは平坦な音に感じたり、スマートフォンなどノイズの多い再生環境ではホワイトノイズが多く発生する場合もあります。


[ NICEHCK C16-2 ]  16芯 高純度銅&銀メッキ銅ミックス線 アップグレードケーブル
NICEHCK C16-2 16 Core Copper Silver Mixed Cable 3.5/2.5/4.4mm Plug MMCX/2Pin/QDC/NX7 Connector
【 MMCX 】【 中華 2pin 】【QDC】【TFZ※】【 3.5mm 】【 2.5mm/4極 】【 4.4mm/5極 】
NICEHCK C16-2NICEHCK C16-2NICEHCK C16-2

NICEHCK C16-2 16芯 高純度銅&銀メッキ銅ミックス線ケーブル」は、「高純度銅」線と「銀メッキ銅」線をミックスして編み込んだケーブル。プラグおよびケーブル分岐、コネクタの部品も従来の中華ケーブルよりコストのかかった部品が使用されており低価格16芯とは異なる、高級感のある仕上がりとなっています。銀メッキ線は「シルバー」と「ゴールド」被膜の線をそれぞれ4芯(片側2芯)ずつ、高純度銅線(カッパーピンク)を8芯(片側4芯)編み込んだ3色カラーの混合線ケーブルになっています。
NICEHCK C16-2NICEHCK C16-2
銀メッキ線の「C16-1」同様に非常に柔らかい線材で、明るいカラーリングのケーブルは組み合わせるイヤホンを華やかに演出します。
音質傾向もまずは非常に感度が高く情報量の多さが印象的です。マルチBAや高音質なダイナミックドライバーなどのイヤホンで通常のケーブルより解像度や分離性が劇的に向上する可能性があります。また「NICEHCK C16-2 16芯 高純度銅&銀メッキ銅ミックス線ケーブル」では銀メッキ線+高純度銅線の双方の特徴が反映されており、サウンドがかなり「濃いめの味付け」になる傾向があるようです。高域は少しエッジが立つ印象で伸びが向上し、低域はより深い沈みを実感します。極端な音質変化はないものの、全体的なメリハリの強化、という点では3種類の中でもっとも派手めに鳴るケーブルだと思います。
NICEHCK C16-2NICEHCK C16-2
一般的に高純度銅線ケーブルはより低域に厚みが増し、全体にメリハリが付くなどアグレッシブなサウンドになる傾向があります。いっぽう銀メッキ銅線ケーブルは解像度が向上し特に中高域の伸びが良くなる傾向にあります。このように低域に特徴のある銅線と中高域に特徴のある銀メッキ線の両方を合わせて撚り線とすることによる「いいとこ取り」の発想で作られたのがミックスケーブルの大きな特徴ですが、「NICEHCK C16-2 16芯 高純度銅&銀メッキ銅ミックス線ケーブル」もその傾向を反映した製品だと思います。そのため、多少暗めの音のイヤホンと合せることでサウンドに鮮やかさを持たせたり、フラット傾向のイヤホンを多少リスニング寄りに(好みは分かれるかもしれませんが)変化させ対場合には良さそうです。


[ NICEHCK C16-3 ]  16芯 高純度銅線 アップグレードケーブル 
NICEHCK C16-3 16 Cores High Purity Copper Cable 3.5/2.5/4.4mm Plug MMCX/2Pin/QDC/NX7 Connector
【 MMCX 】【 中華 2pin 】【QDC】【TFZ※】【 3.5mm 】【 2.5mm/4極 】【 4.4mm/5極 】
NICEHCK C16-3NICEHCK C16-3NICEHCK C16-3
最後に「NICEHCK C16-3 16芯 高純度銅線ケーブル」は高純度無酸素銅線(OFC)線材の撚り線ケーブルです。OFC線は多くのイヤホンの付属ケーブルでも採用されている線材のため、イヤホンの個性を変えずにサウンドをアップグレードしたい場合に選びやすいケーブルです。
NICEHCK C16-3NICEHCK C16-3
他の2種類のケーブル同様に極細の高純度銅線を線材を束ね透明の被膜で覆った芯材を丁寧に編み込んでおり、非常に柔らかく、取り回しも良好です。「NICEHCK C16-3 16芯 高純度銅線ケーブル」もイヤホンによって大きく音量が変化するなど情報量は非常に多く、ハッキリとした明瞭感を感じるケーブルです。しかし、極端な味付けは無く、銅線ケーブルにありがちな低域を強化したりメリハリを強めるなどのタイプとは異なりますが、ボーカル帯域などを中心に厚みのあるサウンドを実感させる印象です。また、中低域の分離感が向上することでより立体的な音場感を得られる傾向もあります。いっぽうで中高域の派手さは他のケーブルほどではなく、聴きやすさもあるケーブルですね。今回の3種類の中ではハッキリした音質変化を実感しつつ、どのイヤホンとも合せやすい傾向をもったケーブルです。
NICEHCK C16-3NICEHCK C16-3
最近のKZやCCAのドライバー数の多いハイブリッドでは、極端に派手になりすぎずに音場感をアップできるため、より心地良いサウンドを実現できます。またTFZの「KING」シリーズや「KING PRO」と同じドライバーを採用しているといわれる「MY LOVE EDITION」(MLE)などフラット傾向のシングルダイナミックとも相性が良く、より厚みのある「濃い」サウンドを実感できると思います。


NICEHCK C16-1 / C16-2 / C16-3というわけで、今回の3種類の「NICEHCK C16」シリーズ「C16-1」「C16-2」「C16-3」ケーブルは、いわゆる「中華16芯ケーブル」の「柔らかく使いやすい線材」「情報量がとにかく多く、イヤホンのポテンシャルを引き出す」といった特徴をしっかり踏襲しつつ、最近の低価格16芯ケーブルより品質面、サウンドクオリティの上でも、それぞれ確実なグレードアップを実現した製品だと思います。中華イヤホンでも1万円オーバーのポテンシャルの高い製品に加え、数万円クラスの有名ブランド製品のリケーブル用途としても使いやすいですね。まさにコストパフォーマンスに優れたオールマイティに活用できるケーブルだと思います。