Yinyoo C5S

こんにちは。今回は中国Yinyooブランドの完全ワイヤレス(TWS)イヤホン「Yinyoo C5S」の紹介です。左右完全独立ワイヤレスステレオ(True Wireless Stereo、通称「TWS」)イヤホンも有名メーカーが相次いで参入することでガジェットとしてもオーディオ製品としてもかなり認知が広がってきましたが、特に価格破壊を続けている「格安中華TWS」の世界では単純にコストパフォーマンスだけでなくデザインや機能面でも独自性をアピールしはじめています。今回の「Yinyoo C5S」もそういった製品のひとつだと思います。
Yinyoo C5S
「Yinyoo」(音佑)は中国のイヤホンブランドでハイグレードな高音質Hi-Fiイヤホンから、お手頃価格の低価格製品まで数多くの製品をリリースしており、私のブログでも数多くの製品を紹介しています。そんな「Yinyoo」ですが、実はワイヤレスオーディオ、特にTWS製品にも以前より参入しており、中国AliExpress上ではさまざまな製品を確認することができます。いっぽう今回の「Yinyoo C5S」は日本語マニュアルを同梱し、日本の技適認証を得ている「日本向け」の最新モデルのようですね。

Yinyoo C5S」の美しいデザインのイヤホン本体はBluetooth5.0対応による安定した接続性と「IPX8」対応の高い防水性を備えています。また、充電ケースは3,500mAhのバッテリーを搭載しており、イヤホン本体への充電による長時間稼働だけでなく、モバイルバッテリとしてスマートフォンの充電などにも対応しているのが特徴です。まさに普段使いの利便性を考慮した製品といえるでしょう。

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またケースにはバッテリー残量が1%刻みで表示されるインジケーターが搭載されており、フタをした状態でも確認できるようになっているなど、充電ケース自体もデザイン的にもこだわった作りになっています。

Bluetooth5.0
対応コーデックSBC
連続再生時間4.5時間~最大6時間 (イヤホン単体)
連続駆動時間80時間 (ケース充電込みの時間)
電池/容量リチウムポリマー電池 / 3,500mAh
DC出力電流1.5A(最大)/ USB-A端子メス
防水等級IPX8
通信距離10m以内 (障害物なし)
対応プロファイルHSP/HFP/A2DP/AVRCP
保証期間技適認証済み、最大6か月

Yinyoo C5S」の購入はアマゾンの「Nex Audio」にて。表示価格は 5,280円ですが、現在、クーポンの適用によりさらに1,000円OFFで購入可能です。
Amazon.co.jp(Nex Audio): Yinyoo C5S


■インジケーター表示は結構派手な印象。装着性は良くタッチセンサーの感度も良好。

届いた「Yinyoo C5S」は製品写真が掲載された化粧箱タイプ。パッケージ内容はイヤホン本体、充電ケース、ケース用ストラップ、充電用USBケーブル、イヤーピース(S/M/L)サイズ、日本語説明書となっています。
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ところで、このイヤホン、本体ボックスの裏面に書いている仕様と、日本語説明書の仕様、さらにアマゾンの購入サイト記載の仕様がどれも微妙、または大きく異なっていたりするのですが、本レビューではアマゾンのサイト表記に基づいた内容で紹介しています。それでも説明書が(多少怪しい個所があっても)日本語表記になっているのはやはりわかりやすいのでその点は良いと思います。
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樹脂製の充電ケースおよび本体は光沢のある表面仕上げになっています。ケースのブラックの半透明になっていて、1%刻みで表示されるバッテリー残量が点灯時はふたをした状態でも確認できます。ふたを開けると点灯し、閉じた後数秒間はそのまま表示されます。

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イヤホン本体も丸みを帯びたデザインで装着性は良くしっかりホールドする印象。フェイス部分は大き目のタッチセンサーになっていて、ここに触れることで再生・停止などの指示をすることができます。結構敏感なので操作に困ることはないと思いますが、個人的には反応が良すぎると誤操作の原因になるため、この辺は多少好みもあるかもしれませんね。タッチセンサーの各操作は以下の通りです。

再生/停止1回タップ(左右どちらか)
曲送り右側 2回タップ
曲戻し左側 2回タップ
音量アップ(+)左側 長押し (2秒)
音量ダウン(-)右側 長押し (2秒)
受話・終話着信時に 1回タップ (左右どちらか)
着信拒否着信時に 2回タップ (左右どちらか)
音声アシスタント3回タップ (左右どちらか)
電源オフ長押し (左右どちらか)
ペアリングモード左右両方を3秒間長押し
Bluetooth 5.0対応のため、接続性自体は良好で、SBCコーデックのみとはいえ、混雑した場所でも思ったより安定して接続できました。さすがに非常に混雑する東京駅や週末の秋葉原電気街などでは時々途切れることがありましたが、十分に実用的なレベルだと思います。


■実用性と便利さを持った手軽な「オーディオガジェット」

Yinyoo C5SYinyoo C5S」の音質傾向は、中低域メインのモリモリ系ですが、SBCコーデックのみのわりに十分に実用的な印象のサウンドです。女性ボーカルも比較的綺麗に聴こえますが、高域の天井は低め。また、中低域から低域にかけてかなり過剰に膨らむ傾向があり、曲によってはこの音域の響きによりボーカル帯域がマスクされ籠ったように感じる場合があります。
洋楽ポップスなどの場合、このようなチューニングのほうが迫力のある臨場感やライヴ感のあるサウンドと感じる方も特にライトユーザーの場合は多いかもしれませんね。特に屋外ではこれくらいのほうが環境ノイズを加味すると有効だと考えられます。
ただ、静かな部屋でのリスニングで、このような低域の籠りが気になる場合は、できれば再生アプリのイコライザ機能、あるいはイコライザアプリ等により120~125Hz辺りの低域を下げてやると低域厚めながら比較的自然な感じのサウンドになると思います。

どちらかというとオーディオというより便利なガジェットとしての色合いが強いTWS製品ですので、ライトユーザーの使い勝手を考慮すると音質面は十分に実用的な範囲内でしょう。

Yinyoo C5Sまた「Yinyoo C5S」はmicroUSBの充電ポートの横に、モバイルバッテリーとして給電用のUSBタイプA端子がついています。3,500mAhという容量はTWSとしてはかなりの大容量ですがモバイルバッテリーとしては決して大きい容量ではないため、スマホの充電もできるという程度に考えておいた方が良いでしょう。とはいえ、わざわざバッテリーを持ち歩かなくてもイヤホンケースで充電ができるというのは緊急時にはとてもありがたい機能ですね。
というわけで、「Yinyoo C5S」は低価格で購入できるTWS製品ながら実用的な使い勝手の良さを兼ね備えたライトユーザーに最適な「便利アイテム」という印象でした。